一時帰国に!ちょっとええもん土産!はこの赤帯をタッチ!

【福岡】ミシュランスター獲得のフレンチレストランが本気でやってるラーメン屋さん! ~ ニシムラ麺

ちぇりピク(ピープル)

もう時系列順に追っていけなくなったので、日本滞在中の印象の強かったものからやっていきます。ここ、すごい!

ラーメンあまり得意じゃないとかもう言えない

ご存知の通り、このブログには相対的にラーメン少ない。麺料理は好きだけどラーメンネタはかなり少ない。でも最近ラーメンラーメン言っている。

日本でえらいことすごいラーメンに出会えたからだ。
自分はラーメンが苦手なんじゃない。好きなラーメンを知らなかっただけだと改めて思うわけですよ、最近。

で、福岡滞在中。
同じく福岡経験の長い方から「ちぇりさん、こんなラーメン屋さんがあるんですよ」と教えてもらったのがこちら。


https://nishimura-takahito.com/nishimuramen/

ミシュランひとつぼしを取られたフレンチレストラン。
そこが繰り出すラーメンの数々。

は?
フレンチの、ラーメン?
は?

最初はちょっとよくわかんなかったのですが、何せこれを勧めてくれた方が、日頃から私が信頼を寄せる人。好みが同じ、というわけではなく、味の好みは人それぞれと線引きをした上で忌憚のない話ができる方なので、傾聴の価値ありと見て、即行ってみた。

場所は福岡の平尾。
ちょーっと自分には馴染みがないのと、場所によってはバスや電車の乗り換えも必要なので、もうえいやとタクシーで行くのもありかと。だって、どうやらやんごとない雰囲気漂うラーメン屋さんだし。

これはラーメン屋さんなのか?いやフレンチなのか?

到着。平尾、以前に好きなケーキ屋さんもあったのですが、数少ない訪問時の印象としては、住宅街が多い…?

そしてこちらのお店も…どこよ(-“-;)

でも住所はこちらを指している。そしてこのまるで「ヘムの奥」的位置に足を踏み入れてみると、ロゴが。

おお。いかにもフレンチだ。
でもラーメン屋じゃない。

行列を危惧して開店より結構前に到着したので暖簾がまだ出てませんでしたが、開店直前に暖簾がかかって、やっと安心。ラーメン、食べられるっぽい。

そしてこの暖簾をくぐってもなお先があり、やっと入り口。

中に入ると普通の日本のどなたかの御宅、みたいな雰囲気で、上り口にはワインセラー。そしてニシムラ麺の店名が。

上の方には「えっへん!」ポーズのビバダムくん!
おおお…本来その星を取られたフレンチの方を最初に食べに来るべきかもなのですが、すみません、ラーメンからいただきます。

むふふ。楽しみ。

和な店内

店内はそんなに広くないのですが、こんな感じで和の様相。
特に昼はラーメン仕様にされていらっしゃるのかもしれませんね。お一人様にも使いやすいよう、またアクリル板対応もメニュー板としてうまく活用してのレイアウト。

お茶はセルフ。
ヤカン…?(笑)

ラーメン用のレンゲやスプーン、銅、なのか?なお茶コップ、そして粉チーズがごっそりと。え、粉チーズ???

これはあとで意味がわかるのでお楽しみに。

メニュー

ラーメンメニューは固定ではないようです。
その時々でラインナップは変わる様子。ですが、今回はこの三種。

ぬおおおおおお。
トリュフかー。惹かれるな。初回はベースっぽいクリア塩を行っておくのが良さげな気もするけど、トリュフー。椎茸とのコンビネーション、気になる。。。

そしてカルボナーラは以前もやって大好評だったものらしい、ネットでリサーチした時にに何度も絶賛されてるを見た。

ああ、胃袋が3つ欲しい。3色くらい平気で食べられる体だったらよかったのに(よくない)。

そして楽しみ方。
そのまま楽しむのは当然として、その次が「どのラー麺にもお好みで、ぱるめざんちーず」。は?よくわからない。

プラス辛いオイルを足してもよし、と。
ふむ。

ちなみにご飯をつけるとリエットが付いて来るらしい。そこはフレンチっぽい話ですな。そしてご飯は小中大とサイズがあって、ご飯は食べたいけどラーメンライスがっつり行くほどやないねん、という方にも楽しみやすく。

さて。

トリュフと椎茸薫るラー麺

運ばれて来る時に、ラーメンらしからぬ香りにも思え、でもやっぱりちゃんとラーメンで、軽い混乱に陥るなど。

着丼時にはその凛としつつも、バゲットが刺さっている様子に面食らいつつ、深呼吸。でもなるべくその時の状態を楽しみたいので、深呼吸の途中で箸を構えながら。

おや。麺は全粒粉仕立て?お蕎麦のようにも見えるルックス。そして実際、かなり繊維を感じる食感。それがキノコベースのお出汁と並走していて、なんというか、疾走感がすごい。

味は、深いし旨味もある。ご覧のように表面は油で蓋をしているタイプなのでチリッと熱い。

その熱さ、香り、深み、旨味、香ばしさ、不意打ちのように薫るトリュフの香りが、次々と駆け抜けて行くような感覚。まとまっているんですが、その印象は「疾走感」。

実に実に小気味良い。ただ「美味しい」に収まらない感覚がグイグイと呼び起こされるような感覚。なんだこれ、ラーメンなのか?

そして見てこれ鶏肉です。このしなり方、繊維の圧着感。チャーシューポジションにあるこの鶏肉の存在感よ。いや、存在感はあるけどドヤってるわけじゃない。楚々とスープや麺を立てる奥ゆかしさもある。

基本美味しいラーメンは麺とスープがあればいい、という愛想のないことをいう人間ですが、それもラーメン全体に対する印象と同じで、「美味しいのを知らなかっただけじゃね?」っていう😅

そして途中で、サジェスト通り、ぱるめざんちーずを入れてみることに。でもまだスープ全体を染めてしまう勇気はなかったので、レンゲに置いてスープをそこに足して飲んでみた。

うおおお。私も自宅ではパルミジャーノやグラナパダーノを削ったものを味の素的に使うことはあるけど、ラーメンに使ったことはなかったな

なるほど、ベースが椎茸、と聞くと和的な印象を持つかもだけど、そこはフレンチのシェフが作るもの。なんともしっくり来るのですよ、チーズの風味が。面白い!

なんだろう、形態としてはラーメンなんだけど、なんかこう別次元の何かになっちゃってる気もしますね。食べてる間、なんかもうものを食べる感覚ではなく、もっと別の楽しみを与えてもらった感覚がしてニマニマしっぱなし。

食後の感想は、美味しかった、ってのは大前提で「楽っのしかったー!」という掛け値無しの充実感。うーん、これはラーメンなのか?という問いを超えて、これは食事なのか?と思えてきたw

ごはーん!

で、ご飯。
艶ってます。そして粒が立ってます。炊きたてです。

流石に一口の注文のために炊くことはできないと思いますが、多くの方が頼まれるので、少量ずつをこまめに炊き上げておられるご様子。

輪郭がしっかりして、内側からパン!とした張りを感じる炊き上がり。

そこにニシムラ麺さん特製の豚のリエットを乗っけて食べてみる。
おいちぃ(*´꒳`*)

そうか、リエットにご飯。
リエット丼。アリだな。これにネギと醤油を添えてもいい。

リエットだけじゃくどいなら、こういうズッキーニサラダで食感を添えてもいい。

え、帰ったらやってみよう。
そして残ったスープをかけてぱるめざんちーず。リゾット風にして食べるんだそうで。

………これは……

確かに小だと足りなかったかも。多くの方が口コミで「小だと後悔することになるかも」というサジェストをされていて、なるほど納得。ご助言、感謝する。

それにしても最後まで衰えない疾走感。
これは、ラーメンを食べた時の感覚なんだろうか?と、半ば呆然としながら店を出ました。

なんてこった。

まさかの2回目!

もうこれだけでも充分な経験になったのですが、その話を興奮気味に旦那さんにしたところ「なんだって?」という流れになり、今度は旦那さんと二人で行くことに!

おお!ならば今の全種類を制覇できるではないか!
旦那さんがどうしてもトリュフ味のものを食べたいと言ったら別ですが、その点彼は非常に非常に協力的なのです。

というわけで。

ニラのクリア塩ラー麺

そもそもこのお店を教えてくれた方もこれ推し。
ただ初回はトリュフの誘惑に勝てず、そちらを頼んだわけですが、もちろんそれは後悔してない。後悔してはいなかったが、心残りではあったので、頼めて光栄。

ニラは…まさかのペーストとして使われてる!なんと!

そしてトリュフの時に書き損ねてるが、バゲットが、良い味を出しているのです。

スープに浸かったところはスープを吸ってお麩のようにふよふよと。でもスープより上にある部分はカリカリと香ばしく、バゲットの香りがスープとまた合う。

この合わせはアジアの「おかゆに油条」のようでもあり、やってみればすんなり合うし違和感ないけど、なかなか思いつかない組み合わせ。

ってか、これまで出会ったことなかったわ。
そしてトリュフバージョンとは違う麺。

塩、あっさりしすぎになって難しいことが多いと思うのに、ニラのペーストという個性的な要素が繊細な塩に彩りを添えて、複雑だけどあっさりと、豊かだけどシンプルに、という、双極な要素がさりげなーくバランスをとってるの、何事なのか。

ちょっと常人のワタクシでは表現しきれない。
もう一度言うけど、ねえこれラーメンなの?!

カルボナーラつけ麺

そして以前も出されて大好評だったと言うこちらのカルボナーラつけ麺。

しかしつけ麺は、ラーメンにも増して私にとっては鬼門なのです。流行り始めた頃、筆頭のお店に立て続けに行ってみたけど、自分には諸々の要素が合わなかった。

どんなに美味しいものでも合う合わないはあるので、これだけ世間が持ち上げてる中、美味しいと思えないというのは、単に自分に不向きんなジャンルなんだろうと認識していた。

全撤回します。

世の中にはこんなつけ麺もあるのだな?!
フルフルとした縮れ麺。辛味を良くするためのものだろうけど、その割には生地の表面がツルッツル。ツルッツルな表面が縮れたアウトラインと合わさった時の口内感覚のエロティックさよ。

そして見て。
あ、奥の方に麺がぴろっと引っかかってる見苦しいのは見逃して。あまりに興奮して写真撮る時、気が回ってなかった。

カルボナーラなんです。だから卵とかクリームとかを想像してたら(もちろんその要素もあったかもですが)とろろー!!なんとカルボナーラにとろろ!!味はカルボナーラなんだけど、とろろー!

麺のツルツルテクスチャーに、さらにヌメるとろろ。
どこの。誰が、カルボナーラの味わいに、とろろを加えようと思う?

そしてこれが、合う!
当たり前だ。シェフは美味しいと思うからお店に出されておる。だから合っているのは当たり前なのですが、この衝撃をどう伝えよう。

全く思いもしなかった組み合わせなのに、口の中では違和感どころか、今まで自分が知ってるこれ系統の味わいの中でダントツトップを牛耳るという忙しさ。

what an experience ! というのはこういう時に使う表現なのだと思う。
食感も味のうちというのは周知のことだけど、それをここまで武器にして、うまさとタグを組ませてる料理もそうはない。

そしてカルボナーラ味なので当然ながらチーズは合う。この時のラインナップの中でも、もっともチーズと脳内マッチングしやすいのがカルボナーラかと思う。

その予想は正しく、味的にもっとも安心感を持って迎え入れることのできるタイプだったけど、それだけに自分の味覚に余裕が生まれたのか、凄まじい旨味を持って襲い掛かられる感覚。もうね、その場にヘタリ込むかと思ったわよ。。。

もうこのリゾット的な汁かけご飯は、これだけ単品で出してくれてもいいんじゃね?というレベル。なんなら今後カルボナーラを作る時には、山芋必須じゃね?って感じ。

この料理の味を思い出そうとする時、味覚よりも食感の方が先に口内記憶が再生されるな。それくらい印象的な食べ心地だった。

このイマジネーション。この技術。
なんどもいうけど、これ、ラーメンなの?(・∀・;

ラーメン概念上書き案件

こちらのラーメンは特殊中の特殊だと思うので、これを基準に他のラーメンを見るのはフェアじゃないと思う。思うが、ラーメンに対する好奇心をひどく刺激してくれたという点では、もう美味しかったとかいうレベルでなく感謝にたえない。

なんというか、自分の中では革命的。
そしてこの時点での全種類を制覇できたことは本当にラッキーだった。

お客さんの中には、種類が変わるたびにお越しになられてる方もおられる様子で「あー、まだこれやってたんだ」と、2巡目を味わうことにした人とか次回の予定を聞いていかれる方など色々。

当然だけど、ファン、多いよね。
行った両日、平日だったので、ずらりと行列ができるほどではありませんでしたが、入り口で少し待つことがずっと続くくらいの盛況ぶり。

なんというか、短い滞在時間の間にこのお店を教えてもらってよかった。行けてよかった。食べれてよかった。

これはね、車でわざわざ行っても価値のあるお店だと思いますよ。いやっびっくりした。美味しかった。ラーメン概念、ひっくり返りました!ごちそうさまです!ちぇりさん大興奮!

ちなみに

このお店の付近、徒歩圏内にこんなケーキ屋さん兼カフェがありました。

ラーメンだけでも満足度高いのですが、せっかくこの辺まで来たのならお茶でも、という方にどうぞ。


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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/

お店情報

ニシムラ麺
福岡県福岡市南区平和2丁目5−29
Time: 11:30 – 14:00(金曜定休)

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