一時帰国に!ちょっとええもん土産!はこの赤帯をタッチ!

【Ho Chi Minh】実直シェフが繰り出すセンス光る料理の数々!あっという間に3回訪問! ~ Fiftysix

その他の国

リストには入ってたけど、なかなか行き出せていなかったお店に、お導きにより行ってみたら…?

Pham Viet Chanh!

2023年12月

PVCは玉石混合なところが面白い。
珠玉なお店は、2区にも1区にもない魅力を放ってるのも特徴。

そんな中、こちらのお店は行く前のデータでの印象が正直、地味だった。長くリストに入ってたものの、夜だけ営業ということもあり、中々行けてなかったんですよね。

しかし先日お導きがあり、残念だったお店に当たった後に、近くだったので「こちらに行ってみようか!」って話になった。

とみだやさんとかある並び。
ともすれば、素通りしそうなシンプルな外観。ってかごめん。何度もこれまで素通りしてたわ(-“-;)

1階にも席はあるが、壁際に少しテーブルがあるくらいで、あまり広々、って感じじゃない。感じじゃないが、オープンキッチンが見れるのは魅力だな。

この日は先客で埋まっていたので、2階のお席をいただいた。
ライブ感ある1階と、落ち着いた2階があるのはいいね。

Google Mapのお店を見てると、もっとビキビキに気張ったお店かと思ってたけど、全然そんなことなかった。

メニュー

ってことで、こちら。
ネットの写真にはお肉系がドーン!みたいなのが結構あったけど、小さなポーションのものもあって良き。

この日はハズしたとはいえ、1軒目に行った後だったので、ビッグディッシュはちょっと控えてライトなものにしようかなと。

お料理もだけど、お酒もリーズナブルねえ。

で、ふと目を上げると、ちょっと見づらいのですが、セットメニューがある。
あ、ちょうどいいな。3人いるから、それ頼んでシェアさせてもらえたら色々楽しめそう♪

ってことで、夜のセットを(^・^)

ワクワクが止まらない

Baby Tomato with Feta cheese, etc

まずはBaby Tomato with Feta。
これはセットに入ってません。単独で頼みました。これが…っ

(´⊙ω⊙`)(´⊙ω⊙`)(´⊙ω⊙`)
って顔になったw

なんの変哲もないトマトサラダなんでは?って感じですよね。

でもトマトのセレクトからマリネの様子、オイルの少ない濃厚なバジルペーストにフェタ。タプナードも咬んでる。

もうね、絶妙っ。
Small Dishって言ってるけど、たっぷりあるし、これ今度一人で食べたい。

これを「簡単な料理」と言い切ってしまう人がいたら、その人は多分料理をしない方かなと思ってしまう。そのくらいセンスが立ってる。

一件前でハズしてしまっただけに、俄然テンションが上がります。

Grilled Shrimp(from Set2)

ここからはセットの内容。
550kというセットだったんで、ホーチミンの相場を考えるとシェア前提の量なのかも入れない。

まずはガーリックシュリンプ。
ねえ、エビってここまで香ばしく、そして旨みを凝縮できるものなんだっけか? 

油で揚げてるんじゃなくて、グリルだったのでちょっと殻が硬いため、取り除いてたんですが、あまりに美味しくて、一旦剥いた殻も食べたw

食べるべきものじゃないから当然ちょっと固かったけど、めちゃくちゃ美味しかった!なんだろう、調味料って感じでもなかったんだけど、どういうふうに味を凝縮させてるんだろうか。

Pan Fried Barramundi (from Sett 2)

バラマンディのパンフライ。
これが。。。。これが。。。っ

素晴らしい!
ご覧のように皮がパリッパリに丁寧に揚げられており、もうね、香がふくよか。

そしてエビ同様に、旨みがすごい!!

料理の傾向として、決してファンシーなレストランのそれじゃないのです。ないのですが、一貫して感じられるのは、バランス。

しかも旨みに関してはかなり深いものを追求されてて、それをさらに楽しませてくれるための、他の食材とのバランス。ものっすごくセンスが良い!!

そうなんだよ。
味の傾向や濃度、食材は違っても、こうして全てのさらにシェフのポリシーが感じられるお店ってのは、すごく楽しい。会話ができる。

実はこのお店の前に行ったお店が、出てくるもの全てがバラッバラでお店の傾向というが全く読み取れなかった上に、どれもバランスがガタガタで、というお店だったため感激もひとしお。

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こんなお店を知らずにいたのか。
決して人を接待するために連れて行くような内装だったりはしないが、めちゃくちゃセンスが良いし技術のあるシェフじゃないか、ここのお店!!くぅううううっ、惚れた!

White Chocolate Tiramisu(from Set 2)

そしてセットについてるデザート。
ホワイトチョコレートのティラミス。

大ぶりで作ってカットし、掬ってさらに盛った様相だ。これがさ。

ちゃんとホワイトチョコレートの味をしかして、ちゃんと甘い。
でもテクスチャーは軽く、コーヒーを染み込ませたベースはしっかりアクセントになり、その合間をヘーゼルナッツが繋いでいる。

決して上品だったり、エレガントなお菓子ではない。
ないが。。。。

そうなんだよ。甘いものはちゃんと甘く。

例えば、ケーキだけを大量にがっつり楽しみたいなら、ある程度甘さを抑えることも、全体の総量が与える影響を考えると必要だ。そういう時に「甘すぎなくて美味しい」は有効だと思う。

でも高濃度の旨みを素晴らしいバランスで繰り出されて、ともすればうっかりまだ食欲がある際に〆にかかるのに必要なのは、糖反射で胃の動きを落ち着ける、しっかりと甘いもの。

ここで甘さ控えめなものを出されても、きっと物足りなくなく感じてしまっただろう。あれだけ料理が美味しいと。つまり…

シェフは皿の上のバランスだけでなく、コース全体のバランスも考えてるってことだ。

単品追加のチーズケーキ

で、そのバランスを軽々破る、自分たち(おいっ
あんまりホワイトチョコレートのティラミスが興味深かったので、チーズケーキを追加。

ウォウ。。。ちゃんとチーズケーキのコクがあるのに、軽いやつだ。。。
上記二つ、しっかり甘いのでコーヒーを追加。コーヒー、メニューになかったんだけど、お店のオーナーさんに聞いてもらったらなんとかしてくれたw

だからカップとかはありものだったけど、なんとかしてくれようとするそのお気持ちが嬉しいし、さすがフレキシブルホーチミン。ありがたい。

おかげでケーキのお楽しみが倍になったわ。

実直なシェフ

それまでは、まだ入ったばかりで慣れていない、という可愛いベトナム人女性がテーブルサービスをしてくれていたのですが、あまりに美味しく話が弾み(その前の店は一通り味を見て、昨今最速記録じゃないかな、早々に店を出たw)うっかり長居。

そしたらお会計の時に男性が出てきて「どうでした?」と聞くので「Surprisingly めちゃくちゃ美味しかったです!と言ってしまった。

「Surprisingly?意外…?🤔」

と聞き返してきたので、アワワしまった、口が滑った、と取り繕うとするも、なんか日本語でいい気分ですごい勢いで喋ってたのとお酒がちょっと入ったのでスイッチが切り替わらず、

「いやあのそのっ、外から見るとちょっと地味な感じで。。。あわあわっ、地味っ悪い意味じゃないくてそのっ、あわあわ!!」

となってたら、

「あー、そんなにFancyじゃないよね。僕シェフなんだけど、内装だとかマーケティングとかはほんっと疎くって」

あなたがっ、シェフですか!!!
なんてこった、オーナシェフ的にキッチンに立ってらっしゃるってことですね?ならば次回はキッチンが見える席に座らねば!!

いや素晴らしかったです!
あの旨み、バランス!!いやほんとこういうと口が悪いかもだけど、思いもよらないおいしさで…っ!(また失礼を重ねてるしw)

「ありがとう、気に入ってくれて嬉しいよ!」

そう答えるシェフのご様子は、少し、はにかんだようにも見え、あまりドヤドヤするタイプのシェフではなさそうだ。その控えめな様子で、あの詰めっ詰めの味を出すんだ。

職人さん、だな?

かっこいいじゃんっ。そして何より魚、うまかったし!
同行した友人は魚不足を感じたら、あの魚を食べにくればいいのでは?と言ってましたが残念ながられは季節もの。いずれ食べられなくなるけど…

おそらく他のお魚も美味しく調理されることでしょう。
和食の焼き魚よりも、魚欲を満たしてくれるかもしれない。最強漬けとか干物もあるけど、日本料理の焼き魚、あそこまで旨味詰める感じはないものな。

そして肉料理も食べに来なくては。
ラムもあったな。
カモもあったな。
和牛にはそこまで熱狂的にならないワタクシだが(赤身バンザイ)、このシェフの手にかかったものなら食べてみたいと思われる。

聞いたらもう3年になるんですってね。
知らんかった。。。
取り戻しに行かねばっ、このお店を知らなかった3年間!いい店見つけた!(もう知ってる人多そうだけどw)

あっという間に2度3度⬅︎NEW!

2024年01月

再訪x2

まだ2週間くらいなんですが、あっという間に3度目の訪問までしています。

ここのお店の品数そんなに多くないので、制覇したいなという気持ちもありつつ「あの料理また食べたいな」の気持ちの行ったり来たり。

正直品種開拓はあまり進んでませんが、簡単に再再訪できるくらいには、好き!

初手からワインが飲みたくなるのもここの特徴(^・^)

ポルチーニマッシュルームのコロッケ

偶然なのですが、この日は3人だったので、血を見ることなく楽しめました。ポルチーニ。大好きな食材!

チーズがかかってるのもポイント高いのですが、これ、すんごい!!
中の主成分はきのこ類なのですが、旨みが大凝縮されてるのにふわっと軽くて、その食感の軽さと旨みの充実度のギャップに狼狽えます。

一口で食べてしまわなくてよかった。
半分でも十分に楽しめる充実度なので、2回楽しまないと勿体無い(みみっちい)。おいっし!!

ニョッキ

もうね、世の中のニョキは全てこれにするべき。
ニョッキ、ソースにもよるんだけど、茹でたのちにソースを絡めるだけだと、重たくなりがち。

モテモテまどろっこしくて、あまり好みな料理じゃなかったのですが…

これ、焼いてる。
焼いたのちにもろもろと絡めてるので、ニョッキの輪郭が明確で、その小気味よい歯ごたえにより、中身のモニュモニュが、むしろ歓迎すべきコントラストになっている。

もう、焼こう。ニョッキは焼いて調理しよう。そうしよう。うん。

ダックの胸肉

これももちろん美味しいのだが、あまり私を信用しないで欲しい。
なぜなら私はアヒルが大好きなので、どんなものであれ美味しいと思ってしまう。

○○好きの○○についてはあまり信用してはいけない。

しかしここのシェフは信頼すべきかも。
もちろんここ以上のダックは他店にもあると思う。思うが、これも美味しかった。色気を出しすぎていないのが良い。

大袈裟に感動したり、息を呑まなくて良い。
ただ、ガブリとかぶりついて赤ワインをガブガブ飲み込めば良い。そういう「うまさ」のある皿だと思う。

ラムのチャコールグリル

実際には、よく煮込んだか何かしたものを炭火で炙ってるのだと思う。ほろほろと繊維に沿って崩れる様には、ナイフなど不要。

そして、ガチのラム好きじゃなかったらこれはやめといた方が良い。

「ラムの匂いがなくて美味しい♪」基準の方には全く向かない。ガツンとラムだ。香りを生かしてこそのラムが美味いんじゃい!って方におすすめ。

つまり私好み。
いやー、ワイン進むわ。美味しい!

サイドでディッシュにはご注意を

ところで、肉料理にはしっかりサイドがついてることを知らなかったので、ベットサイドディッシュを頼みました。

90kとか100kの野菜だったので、ちんまりとした器で出てくるのかと思いきや…?

インゲンの炒め物!!中華料理の1皿分くらいある!(笑)
ついでにカボチャまで頼んじゃったので、まあ大変。

ごめんよ、私が見誤った。美味しかったけど、ちょっとサイドが多すぎたw

いちごピュレ添えのチーズケーキ

はいはい、これも初回食べたもののリピ。
ちゃんとしっかりチーズケーキなのに、テクスチャーが軽く、あと口が絶妙。

洗練されているとは言わないけれど、肉料理をガツガツ食べた後に程よいボリューム、程よい軽さ。軽すぎても、肉との対比で負けるからねえ。こういうバランスが、いいねえ♪

なぜかのFUDA

ところで3回目は旦那さんと行ったのですが、ビールにFUDAがあるのね。ワインばかり飲んでたから気づかなかった。

確か中部のビールで、ホイアン料理のお店なんかにはよくあるビールなんだけど、西洋系のお店にあるってのは何か理由があるのかしら。シェフが好き、とか?

ともあれ、私も好きなビールなので嬉しい(^・^)

トマトのサラダ!

初回に食べたこのサラダが忘れられなくて。
ほんっとーに美味しいご馳走トマト!結構たっぷりな量があるけど、一人で食べられる美味しさ。

この日も絶好調って感じで、安定のおいしさでした。ちょっとしたことにポイントをおいた組み合わせ。とても難しいこと、は特に何もしてないんだろうけど、本当に美味しい。センスが光る料理だわね。

ホタテのソテー

メニューでは前菜のセクションにあって、230kというメイン張りの金額で、どんなもんじゃろ?と思ってたけど、出てきたら、確かに見た目は前菜セクション。

ただ見た目はシンプルすぎて、こちらのお店の真価を知らない初回の方がこれを見たら(ん?)と思われるかもしれない。

でも、ブラックプディングを敷いたこちら、めちゃくちゃ美味しい。シンプルなソテーなので、ややこしい評価はいらない。シンプルに、美味しい。

一人1個だとしても、食べ甲斐がある。
白ワインぐびぐび案件。美味しかった。

再びラム

この日のスペシャルにチキンがあって、すごくおいしそうだったし、前回頼んだバラマンディにもとても惹かれたのだけど、この日は(も?)ラムな気分だったので、再び。

うん、ちゃんとラム。がっつりラム。
ゴリっとラム。よき。

Marou Creame de Cacao

メニューのデザートのセクションにあって、以前から気になってたんだけど、ヘヴィなチョコデザートかな?と思って避けてたんだけど…

Cream de Cacao の Cream はクリームじゃなくて、クレームだったw
1リットルあたり400g以上の糖を含んでて、15度以上のアルコールを兼ね備える甘いリキュール。

でもカカオの風合いがすごくしっかりで、これ美味しい!
MAROUのカカオを使って自作されてるのかな。MAROUのお店では見たことがないような。

これは洒落たデザートですね。
結構甘いからエスプレッソと交互にいただいても美味しいかも。

なんなら、これとラム、ぶつけてもいいなあ。
やっぱりこちらのお店、素敵なものが目白押しですな(^・^)


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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/

お店情報

Fiftysix
56 Pham Viet Chanh, Binh Thanh
Time: 17:30 – 22:00
Spent: 430,000vnd / person

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