ホーチミンのフレンチといえば必ず名前が上がってくるこちら。私が過去に最も回数多く通ったお店です!
オペラハウスの近く
市内中心、オペラハウスの裏手側。Park Hyattなどがある方面の、Hai Ba Trung通りを挟んだ向かいにある、Nguyen Sieuという通り沿いにあるお店。
一見バーのようにも見えますが、こちらフレンチレストラン。
一時期、1階はワインショップになってましたが、今はまたこちらの店舗となり、下の写真とはレイアウトは違いますが、客席となってます。
しかしメインは、2階。
小ぶりながらシックなデザイン。素敵ではあるけど肩肘貼らずに良いのがこちらの素敵なところ。
過去暦はこちらに
ちなみに過去にはもちろん記事を書いていますが、あまりに長くなったので、コロナ後、気分を一新しての新記事投稿です。これもまたすぐに伸びていきそうだけど。
いまだに市内一、コスパが良いのではないかと思っているサンデーブランチの様子もあるので、よろしかったら。
ランチがお得!
で、こちら。
全般に、その質を見るとコストパフォーマンスが化け物みたいなお店なんですが、とはいえ、いきなりディナーに出向くのはちょっと勇気がいる、という方もおられると思うのです。
そこで、セットランチ。
月〜金(イベント開催時や特別な休日などを除く)の平日、毎日あってて、
スターター
メイン(2種類からチョイス精)
デザート
の中から、
2コース(2品)
3コース(3品)
を選ぶことができます、
2コースの場合、多くの方はスターターとメインを選ばれるかと思いますが、メインとデザート、というような組み合わせでも可能。
そして特筆すべきはこちら、毎日メニューを変えるんです。
週替わりとかならわかるけど、毎日。
もちろん長期スパンで見ると、それなりの周期はあるのかもですが、ちょっと信じがたい😅
でも実際以前はそうだと確認しています。
日本からの友人が来ることが重なり、連日のように通ったことがあったのですが、お料理、違ってましたから。
多分今もそうかと思われます。すげい。
セットランチ
さて、以前はなかったかと思うのですが、
アミューズが出てきました。
そして、スターター。鶏レバーのオニオンジャム添え。
ぐっはー。
ここのセットランチは昔からスターターからしてゴージャスなのですが、この日のこれもまた。
コクはあるけど、くどくない鶏レバーのパテ。
甘くてちょっと酸味を感じる、オニオンジャム。文句のつけようがありませんが…
酒を飲みたくなるのが難点と言えば難点(-“-;)
で、この日はメインが、ビーフのパルマンティエ。
フランスの家庭料理的位置づけのカジュアルな一品で、マッシュポテトの間にビーフやダックをシュレッドしたものを埋め込んだもの。
この日はそれにさらに良質のチーズを乗せて焼き付けており、なんともまあ贅沢な逸品。
ふくよかで食べやすく、豊かだけど飽きがこない。
家庭料理ではあるけれど、もちろんこの店にふさわしいグレードに引き上げている、外で食べる甲斐がある料理。
ぶっちゃけ、この後にカフェに行こう、などと思うのであれば、この2品でちょうどいい感じの量。
デザートももちろん美味しいのだけど、デザートまで食べると、こちらのお店だけで胃袋が満足しきって、
「いまはもう、余計なものでこの余韻を邪魔されたくない」
と訴えてきます(笑)
でもそんなに大きな金額の違いではないので、初めての人にはぜひ試してみて欲しい。
魚料理を見直した店
今回は、私はお肉を頼みましたが、実はここ、ランチのメインのチョイスにある魚料理が素晴らしいんです。
以前は私、チョイスにお肉とお魚があったら、迷わずお肉をいただく人でしたが、このお店を知ってから、めっちゃ悩むようになりました(笑)
なぜなら、どれをとっても本当に美味しいし、満足度がお肉と変わらないから。
家であそこまでの魚介料理ができないことを考えると、その分魚介料理の方がポイントが高いかも知れない。自分には。
この日はゲストが頼まれていたので、ちょっとお写真いただくのを遠慮しましたが、エビやお魚が満載の魚介のクリーム系のリゾットでした。
知ってる。
あれ、めっちゃ美味しいやつやん。
白身魚のパンフライなどがある時も、かなり良い。
もちろんお肉料理も秀逸ではあるのですが、同じくらいに迷ったら、魚介系、かなりお勧めです。
ワインの単位
こちらのお店、とても素敵で、見方によっては高級そうにも見えますが、グラスワインも提供してくれていて、少人数で行ったり、あまりたくさんは飲めないんだけど、という方でも気軽にワインが楽しめます。
が、私、当初ちょっと戸惑いまして。
ワインを嗜まれる方には当たり前のことかもですが、あまり詳しくなかった自分は、この単位に最初「???」となっちゃいましてね😅
お恥ずかしい限りですが、もしや同じように思われる方がいては、と思い、念のために書いておきますと…
日本は液体量を示すときに、ml=ミリリットルで示すことが多いですが、こちらのお店では、cl=センチリットルで示されています。
そもそも、センチリットルって私使ったことがなかったので、さらに予測がつかなかった(苦笑)
要は…
15cl =150ml ということです。
言われてみればなんということはないのですが、 自分が使ったことのない単位だと全く別の単位に見えてしまい、示されている価格が釣り合ってるのかどうかも判断ならず…
それでも頼んでみりゃわかるわけですが、何かが不明なままオーダーするのってストレスですよね。納得せずに頼むというのも、消費者としては良い姿勢とも思えませんし。
市内の他のお店でもあまり見かけたことがないのですが、いつ何時、この表記に遭遇するか分からないので、知ってて損はないことかと。
なんにしても
健在です。
いえ、むしろサービスなどがグレードアップした感さえある。
お料理については言わずもがな。
正直、ここを知った後に、数十件はフレンチ系のお店、巡ってますけど、
・とにかく高い所で料理の水準が安定している
・料理の印象がジャパニーズフレンドリー(くどすぎない)
・デイリーユーズにもエンターテイメントにも使える内容
英語がちょっと苦手…という方は、いつでも私にお申し付けください。必要事項をもらえたら、予約します。
予約をするのが面倒だから、みたいな理由でこのお店を逃すのは本当にもったいないので。
今年の極上推しメニュー!
8周年記念
はいはい、去年に引き続き、今年も絶好調のLe Cortoさん。実は先日、8周年記念のプライベートディナーに呼ばれて行ってきました!
今回はこの↑素敵な個室での宴。
ここ、tamago会で何かやりたいなあ。
8周年。
生馬の目を抜くホーチミンの飲食業界で、それだけの月日を最前線で名を馳せながら続けてこられるというのは並のことではありませんね。本当に素晴らしい。
特にこちらの平日に提供されているセットランチは、市内フレンチの中でも圧倒的なコストパフォーマンスを誇っていますが、夜のお品になるとなおのこと。
今回はプライベートディナーということで、グランドメニューにある単品をシェフをピックアップして組み立ててくれました。
自家製のパン
まずこちらのお店の醍醐味の一つが、自家製のパン。その日によって違うこともありますが、どれを持ってしてもとても美味しい。
以前は、一、レストランなのに、市内のグローサリーのパンのセクションに卸ろしていたとの話しもありましたね。
鯉とトリュフのクリアスープ
そしてこちらは最初のスープ。
ちょっと見えにくいですが、中心の濃い緑色のモチーフは、鯉。ベトナムでは縁起が良いものとされており、この新年のタイミングに合わせてくれたオリジナル。
着卓した瞬間から素晴らしいトリュフの香り!
そう、上の写真の皿の中、黒く細くカットされて、塩昆布のように散らされているのがトリュフ。
しかしそれだけにはとどまらず、その後この皿には…
極上のコンソメ。
この上なくクリアなのに、素晴らしく濃厚で凝縮されたコンソメ。そしてトリュフはさらに香り立ち、且つ、香っているだけでなく…
食べて美味しいトリュフ。。。
え、そんなことある?トリュフの経験が過去にないわけじゃないけど、ワシワシ食べて美味しいトリュフって。。。
アミューズ
あ、同時に出されたこちらはアミューズ・ブーシュ。
小さな可愛らしい枕の形のサクサクパフ。
中には、ナスとキャビアとスモークしたウナギが渾然一体。たった一口の中に広がる世界。思わず顔がほころびますな。
コールドスターター
そしてコールドスターターの、ホタテとサーモン、パームハートをメインモチーフにしたDashi Sauce。なんて美しい。
こちらのフレンチの別の醍醐味は、皿の上のデザインだ。
前衛的すぎるとこちらが置いていかれるけど、なんともシンプルにわかりやすく、しかし家では絶対やらない、おもてなしの料理デザイン。
そしてもちろん、見目にだけ囚われているわけじゃなく、繊細で控えめでありつつもわかりやすい味わい。
自由な発想でありながら、食べる人に寄り添う味わい。
なんと言っても料理名に、Dashi、という日本語を記すくらいだから、特に日本人には食べやすいフレンチト言えるのではないかと。
Toothfishの Miso サバイヨン キャビア添え
そして圧巻だったのは、こちらのToothfish。アイナメ、かな。6cm…もしかしたらそれ以上の厚みがあったかもしれない立派な躯体の美味しいところだけを切り取ってくれてるかのような。
そしてグリーンソースの内側にあるサバイヨンソースには、MISOが使われている。
今でこそ、フレンチのシェフが日本の醤油や味噌などの発酵調味料の可能性を認めて多用することが珍しくなくなってますが、このシェフは、少なくとも私が知った10数年前から非常にオープンマインデッドだったように思う。
この厚みをもってして、スロークックで均一にしとやかな熱入れがなされた豊かな風味を含んだ白身。そしてそれに速やかに一体化する二種類のソース。穏やかなのに、圧巻。
フレンチのコースでは必ず肉を選んでいた自分が、この店来てから魚介のチョイスがあればそちらを選ぶようになった所以だ。この店のシーフードは本当に素晴らしい。
キャビアとウォッカ
さて、ホーチミンはキャビアにもアクセスが良い。
フレンチにも使われるし、ロシア料理にも使われる。キャビアに遭遇する機会は多い。
もちろん安くはないので、お財布的なチャンスを考えるとさほど多くはないのだけどw、ただその気になれば、とても良いクオリティのものに出会える。
この日は。。。
シェフ自らがこのキャビアを持って回り、各ゲストに拳を握らせ、その甲にたっぷりと盛ってくれたものを食べる、という贅沢な趣向。
こんな食べ方したことないわ😅
そして口に含んだキャビアの美しかったことと言ったら!
その艶やかな食感、なめらかな口への触り方、柔らかな塩気、クリアな旨み。それを、ゆっくりゆっくり口に含んだまま味わえという指令が出たので、素直に従い、堪能する。
そしてその後に、ショットのウォッカをクイッと!
こんな楽しみ方をするのか!!
ウォッカ、普段そんなにストレートで飲むタイプじゃないけど、こうしていただいたウォッカのなんと華やかだったことか。美味しい。
牛フィレのフランベ
最初この状態で各席に持ってこられた時は何かと思った。カップケーキか?と(おいおい
そしたらその後、熟練のマネージャーさんが、見事なプレゼン。その場でフランベしてくださいました。
そしてソースはフーコックのペッパーソース。
そう、シェフはベトナムへの敬意も怠らない。なんならストリートフードすらも心からの笑顔で楽しめる方だ。
料理にも思う存分、ベトナムの食材が生かされる。
彼の親しみと敬意とワクワクするような心持ちと共に。
ふくよかでしっとりとした濃厚なフィレ肉と程よく拮抗するソースの濃度。職人さん、だわねえ。。。
ソースはただ素材に味をつけるもの、ではなく、素材と融合して、素材だけとも、ソースだけとも違う次元の美味しさを醸すものだと思い知る味わい。
フランス料理の醍醐味ですね。
そこにワインが加わる。フランス料理としてはごくごく当たり前のことなのかもしれませんが、そのコンビネーションの素晴らしさというのを、なんだか最近ようやく、緻密に楽しめるようになってきた気がします。
ホーチミンのおかげだなあ。
さらに。
これが何かと言いますと、マッシュポテト的なもの、とお見受け。
トリュフもたんまり。
これ自体も楽しいのですが、かなり緩く作られていて、これをステーキの皿に移して、ソースとして使って食べると、また格別。
肉、ソース、ワイン、そしてトリュフとポテト。
ひと皿にどれほどの段階があるというのか。ああ…(感嘆のため息)
デザート
そして遊びのデザート。
アイスクリームにコニャックはエレガントさとやんちゃさを持ちつつも、まあ想像が及ぶ味なのですが…
このシガー、なんと食べられるシガー(笑)
イタリアンウェーファーのような薄い薄い生地の中に軽いクリームを詰めて、アッシュライクなシュガーパウダーをまぶして食べるスタイル。
もちろんシェフはいつも監修されているのですが、この日、ご活躍されたのは、こちらの若いお二人のベトナム人シェフ。
更にいくつかのプチスイーツが出てきて締めくくり。
なんというディナーだったことか。
最近は他にも訪れたいフレンチレストランが多すぎて、こちらのお店へ足を向ける機会が減ってきていたのですが、以前と変わらず…
いえ、おそらくはもっと自由に、もっと楽しげなお料理になっているような気がしました。
なんという美しさのディナーであったことか。
こちらのお店の素晴らしさを再発見。
この日のメニューは個別に楽しめます
この日はシェフの采配でこの組み合わせになりましたが、どの料理もグランドメニューにあるものだそうです。
なので個別に楽しめますし、他の組み合わせ、またはお肉かお魚かどちらかだけを楽しむということも可能。
こちらのお店は、素敵な内装のお店ではありますが、堅苦しくなく、また一つのお皿をシェアしたり、組み合わせなどに厳しいルールもありません。
ワインがわからなければお店の人に尋ねればいいし、例えばボトルを頼む際の選択基準が金額であってもなんら問題ありません。
ベトナムの方の中には、まだまだお酒に親しんでいない方もいるので、ここでジュースやスパークリングウォーターだけを頼むことは、決して珍しくなく、お店に悪いと思う必要もないのです。
もちろん、ワインと組み合わせた時のお料理は格別ですが、お料理単体でもとても美味しいので、各々のゲストが楽しみたいように楽しめば良いと思います。
それを許してくれる、懐の深いお店でもありますし、ホールスタッフさん達もとても親切。
なるほど、8年間、市内のフレンチレストラン界隈の先陣として存在し続ける理由があるわけですよね。改めて確認できました。素晴らしい。
平日ランチもとてもお得だし、楽しみやすいフレンチだと思うので、もしまだ体験したことがない方がいたら、ぜひ。
こちらのお店の私が知ってから初期の様子、また最も楽しみやすいサンデーブランチの様子などは、こちら。(※価格は変わっている可能性があるので、ご確認ください)
相変わらず素晴らしいランチ、大盛況っ
セットランチメニューの読み解き方・活用方
実は数回ランチに行こうとしたら満席なことがあって、ちょっと選択肢から外れてたところがあるんすよね。
・メインを一つずつ違うものを
・1人はスターターを選び
・1人はデザートを選ぶ
本場欧州だと1品をシェアするのはマナー違反とされるようですが、ここはベトナム。
この日のセットランチ
飲める時はいいけど飲めない時は、修行(-人-)
団体さんも多くて、もう盤石な価値と信頼をこの街に築き上げてる感。
もしまだ行ったことがないと言う方がいたら、お試しあれ。夜も素敵だが、ランチはとても大きがるなので。
シーフードチョイスも美味しいランチ⬅︎NEW!
以前の記事から分けてもどんどん長くなるこちら。
本当に何度言っても満足度高いし、何度行っても安定していて素晴らしい。
ハイっ、上の方でメニューの読み方、やりましたね?
ワインの量の読み方、カラフェもあるよのお知らせ、そしてデザートはちょっとプラスするだけで。。。むふふ、という話。
もしまだみてない方は見返してくださいね。
アミューズはすっかり定番になってるんですね。
そしてこの日のスターターは、ハマチを酢締めしたものにふんわりとクリーミーなシロウリのソース+中央にはゆずシャーベット。
なるほど、私はハマチのセヴィーチェ的なものを強くは望まないのですが、その理由の一つが気温。クーラーが入ってても26度、27度です。どうしても緩む。そして香りも好みが分かれるところになりがち。
それを。
なるほどなー、ゆずシャーベットをソースのの一部にすることでさっぱりとさせるとともに温度も低いところでキープする。
うま味を感じる前後の奥行きだけじゃなく、温度軸でも高低を出して立体的な味わいにするのか。相変わらずすごいセンスやな。
で、今回のメイン、私はシーフードを選択。
イカ墨リゾットの海老・イカ・海藻添え、牡蠣とレモングラスのエスプーマ。
海藻!!
日本人的には刺身のツマ的に使う海藻がワッサリと乗ってる。そしてこれがとても良い状態。心地よい歯応えがありつつも柔らかく、全体を邪魔しないどころか、海のもの同士とて仲良し。
中のリゾットはとても個性的で、モッタリとクリーミーな食感もありつつ、米の輪郭は確保され、リゾットであることは間違いないが、とてもユニークな食感だ。
そこに旨みをたっぷり含んで優しく爆ぜるエビやイカ。
微かに香るレモングラスに牡蠣の旨みを湛えたフォーム。
これは本当にセットランチなのか?と思いますわね。
その昔、フレンチのメインといえば内容がなんであれお肉を選んでいたものですが、こちらのお店で「え、フレンチのシーフード、うまっ」って知ったんですよね。
もちろん日本のフレンチにも美味しいお店は多々あったのでしょうが、若さもあってか肉料理の方が魅力的に感じていた節がありましたが、ベトナムはフレンチにおいてのシーフードがとても素晴らしい。
なのでいつも困る。
どっちにするか、人生の帰路に立たされたかのように、迷う。(他に悩むことないんか?)
日替わりなので、ご紹介しても全く同じものを食べていただけないのは残念んだけども、お得で充実したランチであることは一貫しているので、万が一にもまだ行ったことがないとかいう方がいたら、ぜひお試しあれなのですよっ。
ちなみセットランチは平日だけですが、混み合う日はほぼ満席になることもあるのでご予約必須。
久しぶりの夜の部!
メニュー
相変わらずのこちら、平日の夜でもとても人気なので予約必須なのですが、お食事も非常に安定していて美味しかったです。
今回は初めて訪れる方ばかりだったので、アラカルトで色々頼んでシェアしてみました。
ディスカバリーメニューは2,750k++
少し以前よりは上がったかな。でもこれを網羅しておけば、このお店の魅力はわかってもらえるはず。
しかし、ボリュームもすごいんですよね😅
たっぷり楽しみたい方向け。
この日は他にも食の調査をされてる方達だったので、お腹はそんなに空いていないはずで、ここへもむしろ調査関連という意味合いを多く持っていらしてたので、アラカルトをシェアすることに。
ヨーロッパでは許されないことかもですが、ベトナムではそれを許してくれるのが本当にありがたい。
ベトナムの方が元々一度の食事にそんなに大量に召し上がらないということを踏まえて、お店側が譲歩してくれてる結果ですね。本当にあり難い。
というわけで、色々頼んでみました。
アミューズ
コースを頼んでわけでもないのにアミューズ3つもついてきたよ😅
お魚が鎮座増しますこちらのお皿には、その後スープが注がれます。
うふふ。遊び心満載。
そして遊んでいるようでいて、このコンソメが本当に丁寧で。
初手から、しかもアミューズ(自分で頼んだものでではないもの)で、このスープのクオリティ、いきなり持ってこられるんですよ。初手からスパートかけてる感。
無茶すんなよ、とか言いたくなるレベル。
美味しい。
こちらの庭の一角を切り取ったようなものもアミューズ。
フォアグラをベースに使ったフィンガーロールと、チーズのチュイル。
なんて美しい。
こういう演出も楽しいですよね。ただしこういうのって、衛生概念がきっちりされた上での提供でないと逆に心配。
その点、自分はこちらのお店、もう何が年付き合ってきているのと、内情も色々とお話しして伺ってるので安心してお任せしてます。
こちらのチーズのチップも美味しかったなあ。
これ、家でも作ろう。
ロブスターのラヴィオリ
これね、結構大きいの。
でもオーダーする時、どのくらいのポーションかわからなかったから、流石にラヴィオリは小さかろう、と5つ(人数分)必要かなーと思ったんだけど、
「他にも色々頼まれるなら、こちら、おふたつでご様子をみてはいかがでしょう?」
というお店側からのご提案。
ぶっちゃけ、欧米の方を相手にしてたら「このくらい1人で食えや」と言われたって仕方ない量だったんですよ。なのにその提案。本当にここは心を許せる。
鴨のサラダ
こちらは大皿だからということで、一つを提案されました。
これも下手したら欧米の方は1人で食べてしまう量です。
綺麗な色に意図的にきっちりと茹でられたうずらのたまご、薄衣のように控えめに纏わされたドレッシング、そしてもちろん自家製の丁寧な鴨。
サラダと言われてもこれは上等な逸品料理。
東南アジアは元々生野菜のサラダをあまり積極的に食べないエリアですが、一方で、こういう良いお店では、「料理」と呼ぶにふさわしいサラダに出会えるのも醍醐味。
特にベトナムは野菜の力が強いので、実に美味しい。
充実の一皿。
エスカルゴ
はい久しぶり!
もう身を外に出したものをバターに浮かべてアヒージョみたいにしたのはちょいちょい見かけるけど、ちゃんとシェル入りのやつ。
これがエスカルゴバターをたっぷり塗ったブリオッシュと提供される。なんて贅沢な。
1人できてたらこれとワインだけでも楽しめるかも。
エスカルゴピッカー、取っ手を握ると開くという仕組みなんだkが、このてのは握ると挟む、というパターンのものに慣れているので、うっかり落としそうになること何度か😅
食べるのには、小さなフォークが提供されてて、簡単に取り出せたのでご心配なく。バターも質が良いものを使われてるのでくどくもなく、白ワインと相性良し。
ちなみにこれ、今回は1ダースでしたが、6ピースでの提供もあり。
スープ2種
ヴィシソーワズとあったので、すっかり冷たいものだと思ってたのですが、ポタージュ的な意味合いもあったりするのかな?
この日は野菜を使ったとても優しいお味のスープでした。
そして。
ポール・ボキューズのレシピのトリュフスープ。
パイ生地を崩した瞬間に香るトリュフ。そしてアミューズでいただいたコンソメをさらにゴージャスにしたふくよかなコンソメ。
これ、今度1人で食べに来ることを決意(๑•̀‧̫•́๑)
正統派であり、シンプルであり、孤高であり、市内でも屈指。素晴らしいスープだった。。。
ビーフ・ウェリントン
なんと、これ予約してなかったのですよ。
でもその場でオーダしても対応してくれるという脅威。
そういうふうに作ってあるんだろうなあ。お見事。
恭しく箱に入っての登場。そしてこの箱の中には、
ワーオです。
この恭しさよ。そしてたっぷりのローズマリー。香りがふわっと全体を包んでます。
ナイフを選ばせてくれて(あまり切り心地は良くなく、ラギオール様はやっぱりすごいんだなと心の中でひれ伏した)
お店の方でカットしてくれ、取り分けていただきました。
もちろんちゃんと人数分だ。
こういう配慮がされるのもありがたい。
ラムチョップのグリル
しかし肉料理、ラムも頼んでしまった。
なんかもう一任されたからと、自分が食べたいものばかり頼んでないか?とも思うが、正直、ここの店未料理はどれもイコール自分の食べたいものなので否定はしない。
というか、美しい。
タプナード、とフレンチでは言わないのだろうか。ブラックオリーブを叩いたものをソース代わりに食べるというのも、超絶好み。
赤もいいけロゼも、ものによっては面白そうだなあ。
鯖のグリル
うん、見目は地味だよね。
これ、鯖の切り身。
なんですが。
ごめん、日本で食べてきたサバを全て合わせても、こんなに香り高くなる?こんなにしっとりなる?え、旨みこんなに凝縮するん?!
と、驚愕。
フレンチなんだけど、食べ慣れている鯖の風味。しかし旨みに関わる全ての要素が一級品。サバ…お前、こんなに美味しかったのか。。。
デザート
デザートはクレープシュゼット。
これ、ランチタイムは、セットランチの価格に80kプラスで楽しめるから知っといが方がお得ですぜ( ・`ω・´)b
今回はディナータイムなので正規料金。
丁寧に作ってくれはるなあ。
惜しげなくグランマルニエなど使ったとても濃厚なソースで、オレンジジュースはフレッシュのものを使われてたかな。とてもとても美味しかった。
そしてこちらは、ソルベ、とあったのですが、ソルベも使った一品でとても可愛らしいのだけど、これ1人で、あれだけ食べた後で楽しむのはちょっとヘヴィw
美味しかったけどw
というのも、さらに締めがあるのだよな。
これはオーダー外のデザート。マカロンとゴールデンチェリー。鬼灯ですな。
もうちょこっと甘いものがあればOKという方はこれを当てにしてもいいかも。
どういう基準(オーダー数とか量とか)かわからないけど、まあ普通に食べたら出てくるっぽい。美味しかったです。かなり濃厚だったけどw
こんな感じで、ランダムに選んだ単品を寄せ集めても超絶充実のこちら。場合によっては1人で行ってサクッと2品くらいでまとめる、ということもできると思います。
ってかそれまだやったことないな。
今度やってみるか。
今年も健在ビジネスランチ!⬅︎NEW!
もうランチレポええわ、って感じかもですが、今年も健在であることだけお伝えしときます。
月〜金曜日の平日限定。
最近すっごく混んでることもあるので、予約をお勧めします。
ちなみに、ご予約サイトは、こちら!
https://www.sevenrooms.com/reservations/lecorto
ランチなのにアミューズが出てくるのは相変わらず。
そしてこの日の前菜は、セヴィーチェー!
お花畑のようなひと皿。なんて愛らしい。
そしてこの日は鴨腿のコンフィ。
私の大好物。
鳥にしても鴨にしても、コンフィ、ホーチミンに来てからグッと身近になったなあ。
そしてこの日は久々にデザートつけたら、2つのフレーバーのソルベでした。
安定の美味しさ。
そしてランチらしからぬ内容。
旅行者さんもこのくらいのフレンチなら気楽に行けると思いますし、在住者さんはちょいちょい行っても飽きない味。
やっぱりこちらはホーチミンを代表するフレンチレストランの一つだと思います(^・^)
お店情報
Le Corto
5D Nguyen Sieu Q1
Time: 11:00 – 14:00 / 17:30 – 22:00
Spent: 400,000vnd / person (Lunch/ ドリンク代がセットランチとは別途かかります)
ご予約サイトは、こちら!
https://www.sevenrooms.com/reservations/lecorto
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