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【Grab Food】ホーチミンの優しい食事 ~ Chao Suon Co Giang

ベトナム料理:ローカル

東南アジアではおかゆを楽しむ文化、あちこちに見られますが、ベトナムでもおかゆはポピュラーで、昼夜を問わず食べられています。サラリとした旨味のあるおかゆは、日本のそれとは大きく違うので、ぜひお試しあれですよ!

おかゆデリバリーのありがたさ

さて今回はデリバリーで楽しんだのですが、ええ、もう疲れきって何も自分ではしたくなかった時なんです。加えて疲れが過ぎて「このワタクシが」食欲もなく、でも翌日には大役を仰せつかっていたので体力を途切らせるわけにもいかず…

こういう時に溜まりに溜まった我が脂肪が、都合よく燃料化してくれると良いのですが、そうは問屋が卸してくれないので何か食べなくては、と、食べられそうなものを考えた時に浮かんだのが、お粥。

そう、東南アジアではお粥が日常的に食べられています。日本だと風邪をひいた時とか具合が悪い時の療養食的ところがありますが、東南アジアでは「普段のご飯」。

なんとなく朝食のイメージがありますが、ベオナムでは昼夜を問わず、数ある食事時に食べる料理の中の一品として選択肢に上がる、とてもポピュラーなお料理です。

東南アジアのお粥は、地元に多く育つ長粒米や、それに質が近い粘度の低いお米で作られていることが多いです。それらは大抵の場合日本のお米よりも吸水率が断然に高く、結果割れて崩れてしまいます。

またデンプン質も日本のお米のそれとは違っているので、あまり重たくならず、サラサラな、でもただの水分だけよりかは気持ちモッタリした、言うなればお米のスープのような仕上がりになる。これが口当たりが軽くて、疲れた時などには食べやすいんですねー。

しかも大抵の場合はベースの水分が鶏ガラスープだったり、お魚のお出汁だったりするので、味的には雑炊に近い。でも見た目は真っ白なお粥さん。これ、ほんと疲れてる時に役に立つ。

おかゆをより良い滋養食にするために

で、デリバリーをしたのですが、使ったのはGrab Foodです。が、これを書いている今は外国にいて、このお店の注文画面を出すことができないので、Delivery Nowの方からメニューを引っ張ってきました。(ってことは、どっちでもオーダーできるお店ってことです)

うおーっ、なんか色々ある。ベースのおかゆは同じですが、それにトッピングをしてアレンジをつけるんですね。おかゆ自体も滋養食だとは思いますが、それにプラスアルファ、中華圏の知恵を借りてのトッピング。

おかゆの文化はお米を育てているところであれば自然発生的にできたものだろうから、どこがレシピの発祥かというのを勤めようとしても意味があまりないと思うのですが…

ベトナムのホテルの朝食のおかゆには、よくピータンや塩卵などが添えられてますよね。あれはやっぱり中華圏文化が伝わったものかなぁ、と感じます。そう、医食同源の国から伝わったものなので、それに適ったトッピングを合わせることで、ますます元気食になりそう( ・`ω・´)b

上のメニューにはyen、ツバメの巣を合わせたものなんかもありますね。これはベトナムではかなり一般的な食材で(でも高い)シロップにツバメの巣を混ぜたドリンクがスーパーで売られてるくらいにはポピュラー。おかゆにも使うんですねー。一気に高くなるけどw

というわけで、今回はお値段もお手頃なピータンを合わせてみましたよっ。私、ピータン大好きなんです。独身のある一時期など、マイブームが過ぎて弁当の中にピータンだけをたっぷり詰めて真っ黒な弁当を会社で開いては、周りをギョッとさせてたくらいには大好き。

というわけで、3個注文( ・`ω・´)b
ま、1個は翌日食べようと思って頼んだんですけどね(2個食べたんかーい)。

さてピータンの黒に対比して、おかゆの白さの清廉なことよ。美しいなぁ。お粥さんはいつも美しい。日本の米の物であっても、ベトナムの米の物であっても美しい。

そこにチラリと見える唐辛子の赤、生き生きとしたネギの緑。食欲をそそりますなぁ。

あ、胃の調子が悪いからという理由でおかゆを選んだ場合は、唐辛子は除いてくださいね。元気出すためにとか、風邪の時に体を温めるためにという時ならいいけど、胃の調子が悪いときはダメですw

そして上の写真、ちょっと盛り上がってる部分あるのわかります?
ええ、ここのおかゆの場合、ベースに鶏ガラが使われてるだけじゃなく、鶏自体も入ってる!

け、結構ゴロゴロ(・∀・;
ちなみにメニューにある、Thit bamというのを頼むと、ひき肉状態のものが入ってきます。ひき肉の方がお出汁が出やすいので、より濃厚な味に感じられるかもしれませんね。予測ですが。

で、この日はちょっと自分に元気がなかったので喝を入れるために、ええ、唐辛子は食べましたともっ。このサイズの唐辛子は辛いだけじゃなく独特の爽やかな香りがあって、シャキーっとしますね!

適度に鶏の脂も含んだお粥さんのベースは、ふくふくと柔らかく、滋養に富んだ味わいです。なのでネギを一緒に食べようが、唐辛子を一緒に食べようが、後口は、ふくふく(^・^)

滋養というか、慈愛に満ちているといって良い。そして疲れを感じて食べるのも億劫だな、と思っていた先程までの自分は何処へやら。優しい食べ口に次から次に匙が進む。お粥さん、偉大だ。。。

そして、ピータン!!って、まず最初の一つをぶち込んだ時に気づいたんですが、すでに一個、デフォで入ってた…orz

そこに新たにピータンを入れたので、粥の中はピータン祭り。真っ白で清廉なお粥さんに黒のピータンを入れて崩す背徳感といったらあなたっ。

ちなみに、すでにおかゆに入ってるピータンはある程度崩されてました。これには理由があります。

ピータンが苦手な方というのは、その独特の強いアンモニア臭を敬遠する傾向にあると思います。見た目がダメな人はどうしようもありませんが、このアンモニア臭が原因なら…?

それはきっと、殻をむいてすぐに食べているからだと思います。アンモニア臭は揮発性のものなので、卵を割って、中身を空気なりに晒してしばらく置くとツンとした香りは飛んで、まろやかな本体だけの味わいが舌に絡みついてくるはずです。

だから、デフォでおかゆの中に入ってるピータンさんは崩されてたんですね。というわけで、新規投入したピータンさんは自分で崩してしばらく放置。そこからの、お粥さんへの投入です。

逆にこのツンとした香りがお好きな方は、なるべくピータンを崩さない状態で食べる直前まで保持して、食べ始めたら一気にってのがコツですが、こちらのご趣味の方の話はあまり聞いたことがないですな(・∀・;

 

朝食に、具合があまり良くない時に、軽めの食事が欲しい時に

ベトナムの良いところは朝早くから夜遅くまで、どこかしらでお粥さんが食べられるということ=デリバリーできるということ。

朝食に食べる時には、起きがけの内臓に温かく、消化に必要な負担が少ないお粥さんを流し込んであげることで優しく身体を起こしてくれます。胃腸を起こすということは、即ち、胃腸全体を動かし体芯温度を上げるといこと。

体芯温度をあげることで代謝が活発になり、血も巡るようになる。朝食は有用であるということの所以。ただし、あまりヘヴィなものだと消化のために胃に血液が集まってしまい、頭がぼーっとして効率を下げることもあるので、ほどほどが大事。

お粥さんは糖質を含むものではありますが、お米を同容積食べるよりも圧倒的に水分が多いので、実質の糖質はさほどまで高くないという利点もありますね。

しかしその糖質はエネルギーにもなってくれるので、体の具合が悪い時や疲れている時にも有効です。

お粥さんは夜食にも良いです。寝るまでの時間にあまり間がない時にヘヴィな食事をとると、胃腸が動いていて体が休まらない=よく寝れない、ということになったり、胃腸が動かなかったら動かなかったで、消化されずに残ったもので朝の胃もたれに繋がったり。

でも、こういうサラリとしたお粥さんなら、そこまでの負担もなく、且つ味わい的に食事をした満足感も得られ、一定の糖質をとることで飢餓感に襲われることもなく、安心して眠りにつけるという寸法。

冷凍もできるので、私は一度にいくつか頼んで小分けにして冷凍したりもしています。チンすれば、いつでも食べれる優しいお粥。常備食として非常に優秀。

特にお一人暮らしの方なんかは、いざ急に体調を壊した、なんて時にも重宝しますから、オススメですよ、冷凍保存。

なんにしてもベトナムには美味しいお粥が色々とありますから、上手に生活に取り入れられるといいですねー♪

 

お店情報

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