さてそろそろ雨期に向けて、気をつけてほしいことのリマインド。何度も言います。とても大事なことなので。
(この記事は2021年にリリースされたものですが、雨季にはリマインドも兼ねて再掲しています)
大雨のシーズン到来
まだ雨季本番、ということではないと思うんですが、今年はホーチミンも暑くなりかけた頃に雨季のような雨が頻繁に振ったことがありましたし、先日のハノイも大雨に見舞われたようで…
すごい状態。でも特段とても珍しいとういことではありません。ホーチミンでも雨季には毎年こんな光景を繰り広げる地域があります。
ハノイの大雨、木々が車を押しつぶした-zingnews(ベトナム語、動画・写真あり) 19:59
5月11日の午後6時に、雷を伴う大雨が首都の中心部に降り注ぎ、多くの街路が浸水しました。人々は水中で仕事をした後、家に帰ります。https://t.co/alo2kQqLQp pic.twitter.com/ZBYPZmvC9k— ベトナム生活倶楽部 (@vietnamlife) May 11, 2021
そんな時、実はとても危険なことが。
雨に濡れて風邪をひかないように、とか溺れないように、とかいうことではなくて…
濁流は命を脅かす可能性も持つ危険地帯
菌の存在
またまた大げさな、と言われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
まずみてください。上のリンクの中の動画の一コマ。あっという間に大雨に水浸しにされたハノイの様子。
濁った水。無数のゴミ。不衛生極まりないです。
この濁り水の中には「いろんなもの」がウヨウヨと存在してます。
腐敗した食べ物、動物の糞尿。単純に汚い、ということもありますが…
汚れは洗えば落ちます。
怖いのは、菌。
そもそもベトナムの状況として、非常に危険な菌がたくさんあります。色々あると思うのですが、そんな中の一つが、耐性菌。
ベトナムでは処方箋がなくても薬局で抗生物質を変えてしまうという環境があるため、不必要に強い抗生物質を安易に摂取した結果、本当に必要な時に有効な抗生物質の選択肢が減ってしまい、ひどいケースの場合は対処できずに深刻な事態になる、ということも。
もちろんそれらがただ皮膚に触れただけで危険、というわけではないのですが…?
水にふやけた皮膚は傷つきやすい
この暑い国で日頃から長靴を履いてる人なんていないでしょう。大抵の場合は軽装。プライベートなら足元はサンダル、なんて方も多いはずです。すなわち、ノーガード。
それが濁流に使ったらどうなるか。
皮膚がふやけます。そしてふやけた皮膚は非常に傷つきやすい。ましてや濁流の中には菌のような小さいものだけじゃなく、道端に落ちているゴミや木くず、その他諸々、皮膚を傷つけるには十分なものが含まれています。
それらにちょっと触れただけでも皮膚は傷つく。別に流血するほどの傷じゃなくても、見た目にはわからないほど小さな傷でも、菌が体に侵入するには十分なのです。
目に見えない傷に油断する
菌が体に入る条件は十分に揃っていても、上記に書いたように、見えないほど小さな傷の場合もあるので油断しやすいです。
盛大に切ってブシャー!と血が出たら人間「きゃー!!」となって対処しますが、痛みも意識できないような小さな傷を探そうとする人はいないでしょう。
そこで傷は放置され、菌は(しめしめ、こいつ気づいてないんでやんの…)とばかりに体内に侵入・定着をして、気がつくと…?
「あれ?なんかちょっと鈍い痛みがあるな、どっかにぶつけたかな?」
「ん?なんか腫れてるんだけど?」
「なんでここ、変な色になってるんだろう?」
みたいなことを数日後に発見する、なんてことも。しかもまた激痛なら良いのですが、場所によっては痛みを感じにくいこともあるため、さらにそれを放置したり。
結果、化膿が進んで気づいた時にはおおごとに…なんてことも。盛大に怪我をするより「油断させられる」と言う点で大変危険だったりします。
おおごとってどんなこと?
いや、おおごとって言っても、たかが擦り傷。
そこまで深刻なことにはならないのでは?と思うなかれ。
病名でいうと「破傷風」。
これ、日本でも撲滅はされてないんです。
破傷風がもたらすあれこれ
過去に聞いたり身近な人に起こった例では、化膿が進んで激痛を感じたり、ひどい場合は身体の一部を切断するしないみたいな話にまで言ったケースが、なんと私の身の周りだけでも4例も。
最終的にはそこまで大きな欠損にならなくて済んだようでしたが、それも医療機関が自由に使えて、且つ場合によっては海外の病院・日本の病院にかかれる選択肢があったから、という選択肢があったから、ともいえるかも。
でも下手をしたら、命に関わる病気です。
しかしそれも今は難しい状況。日本に帰ることはできても隔離期間があるし、私が頼りにしていたタイの病院へも気軽に行けません。
残されるはベトナム国内の病院ですが…
ベトナムの病院の現状
病院の現状は、
↑こちらにも書いてますし、さらに踏み込んだ実話ベースのものだと、こちらにも書きました。
(現在掲載期間が終わり、こちらの記事はちぇりまっぷでも公開されていません。後日の別特集にて再掲予定です)
こんな話を聞くと自分で行くのも躊躇われる中、お子さんが…ご家族が…となった時の心中想像するに思いやられる。
しかしここは嘆こうが抗議しようが個人の力ではどうしようもありません。ましてや今は国内も部分的に厳戒態勢の真っ只中(2021年5月、Covid-19に関する宣言が復活している地域があります)。
上記現状問題がある病院ですら、自由に安心して利用することがままならない可能性が。
ではどうするか。
破傷風を寄せ付けないように気をつける!
予防接種を受ける
渡航前にほとんどの方は破傷風の予防接種を済ませているかと思っていたのですが、意外とそこはスルーしている方もいると知って愕然とすることが少なくありませんでした。
理由としては、
・費用がかかる(自己負担)
・任意の対象=しなくてもいいという認識だった
・必要だと知らなかった(会社からもそういう通知がない)
・渡航準備で忙しく時間がなかった
などなど、諸事情あるとは思いますが…
それ、命に代えられることですか?という問いかけはさせてください。
破傷風は狂犬病に並んで、ホーチミン、またはベトナムに済むなら十分身近に感じて対策を取っておくべき病気の一つ。もしも予防接種をしていないなら、かかりつけのお医者さん、最寄りの病院などにてご相談されてくださいね。
強く強く、推奨します。
水たまりを避ける
これから雨期に入ると、そこかしこに水たまりが発生します。そこに触れることをできる限り避けましょう。
お子さん、ちょっと大きめの水たまりとかあると遊びたがりますよね。それを「あらあら」とか言いながら目を細めて微笑ましく眺めてる親御さんの姿などをたまに見かけることがありますが…
めちゃくちゃ危険だと思います。
教育方針とかそういう話じゃないです。めちゃくちゃ危険です。
日頃から怪我の多いお子さんに、よもや破傷風の予防接種を受けさせていないケースはないと思われますが、予防接種を受けていてもそれは破傷風に罹患した際に悪化しないという話であって、完全無欠というわけではありません。
菌は小さく目に見えないから「ないもの」として認識されがちですが、確実にそこにあって、一度体を蝕めば、大変なことになる可能性を含んでいます。
そして私たち(ベトナム在住者)は、それに対する十分な医療環境にいつでも頼れるというわけではありません。
脅かすようで申し訳ありませんが、とても大事なことなので、強く伝えます。
雨期の水溜りには気をつけて。
良いところもたくさんあるホーチミンライフ、ベトナムライフ。
ですがそれも健康な体あってこそ。
どんなに気をつけてもかかる病気、してしまう怪我はあるものです。せめて、防げる怪我や病気は最大限に気をつけて回避して、元気に美味しいものを食べて楽しい生活、送りましょう(๑•̀ㅂ•́)و✧
2023年11月の中部の雨季は大変そうです
現在、中部は大変な豪雨に見舞われれ、連日浸水情報が流れてきています。
ベトナムは縦に大変長い国。
南部ホーチミンは、今時期かなり穏やかですが、中部は連日の豪雨に見舞われるほどの雨季、真っ只中。
ホーチミンに来たついでにダナン・ホイアンにも、という旅程を組まれている方も少なくないかと思いますが、くれぐれもご注意ください。
水に流される云々もありますが、こちらに買いてあるような、傷口からの菌の侵入もとてもしんこ傷口からの菌の侵入もとても深刻。稀な事案ではなく、軽症なものも入れれば、頻繁に起こっている事案です。
あと、少し違いますが、移動手段の確保も大変困難になっているので…
定期薬が必要な方などは、予備を多めに持っておくことをお勧めします。バス、電車などで中長距離路線で向かう最中に半日以上足止めを食らっている例なども。
市内の移動にも、Grabやタクシーがなかなか捕まらないというケースがままああるので、時間的にはゆとりを持って。不要な遠出は極力控えるなどの対応を取られてご無事にストレスも少なくお過ごしください。
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