記事末部分にある、2023年9月に更新した部分をお読み下さい
勝手知ったるあのお店
Dim Tu Tac です。
飲茶を食べるならここ、とすっかり定番化しているDim Tu Tac です。お味お値段、色々頃合いで、4区にある頃はそれもまた魅力の一つだったのですが。。。
最近、Sheraton Hotelの真向かいにお引越し。まったメジャーな所に移りましたなぁ(・∀・;
となると、気になるのがお値段です。何と言っても一等地。家賃きっと半端ない。しかし救いは、近くに別の飲茶を売りにしてるお店があるってことで、
若干の競争は生まれるのかな、と思って見たり。さてさて。
中に入ると、そこは結婚式場のようw さすがに最近リニューアルオープンしたと言うだけあって、すんごい綺麗です。おそらく個室仕様などもあるんでしょうが、全体的には4区にあった時と同じスタンスで、調度品が新しく豪華になったって感じでしょうか。
メニューはあまり変化なし?
お昼過ぎまでは飲茶メニューがありますが、それとは別のグランドメニューも頼めます。こちらは一品も美味しいので、飲茶を頼んでもついつい食べちゃうんですよね。
しかしグランドメニューが若干変わってる感じ。と言ういか、あの大好きだったエノキの唐揚げ
がなくなってしまった(ノ_・。)
これはメニューに写真がなかっただけでなく、お店の方にも聞いて見たけどなくなったとのこと。面倒臭かったんかなぁ。。。すんごい美味しかったのに。。。
北京ダックとかの大物も悪くないけど、これは夜かな。あとちょっとこちらの皮の仕上げは柔らかめって聞いているので、個人的にはパリッとしたのを出すとこのが好き。
でも一度は食べて見ないとそれもわかんないよな。
なんかすごい。
日本にいるとき、北京ダックなんて雲の上の食べ物だったのに「食べとかないとな」だって。偉そうにw でも街で買ったら5kgサイズのが1500円くらいで買えたりするから、ハードルが下がる下がる(・∀・;
飲茶ムシャムシャ
何はともあれ、行きましょう。
一番人気の小籠包〜!
私、ここの小籠包だけでお腹いっぱいにする会、やりたい。すごい品がないけれど。そのくらい好き。
で、この日は開店の10時ギリギリに行ったんですが、お客さんが入り出すのは11時半も近くなってから、それまではほとんど貸切状態。これが、良い!!
キッチンが混乱しないからかスムーズに出てくるし、ものも程よいアチアチ加減。以前ももちろん美味しかったから好きだったんだけど、この時は輪をかけて美味しかった気がします。
基本飲茶は朝ごはんだしね。見てこれ、こちらの皮の美しさ。みよーんって伸びる。破れない、けど、口の中でモタモタしない。薄いのに強く伸びがあって、気配がないわけでもないのに出しゃばらない。すごい。
このタレ浸しの餃子も外せないのよねぇ。。。
ベロンゴックンベロンゴックン。飲めます、これ。タレの色が濃いけどそんなことはなくて、これ黒酢使ってるんかな。割とさっぱり。なもんで、さらに飲めるwww ベロンゴックンベロンゴックン。
一見何の変哲もなさそうなこれがまた美味しい。練り物ベースなんだけど、ギョリュッギョリュの歯ごたえが楽しいエビも仕込まれており、いやー素材の扱い方の一休さ加減がバンバン伝わってくる一品。
閑話休題。
長豆の炒め物。これは前の時からみーーーんなのお気に入りw この場で食べて、そして晩ご飯用に持ち帰る人多々。時間経っても劣化が少なく、さっと温めるだけで味が戻るので晩ご飯に重宝よね。
今回初めて食べたのがこれ。
ちょー綺麗じゃないですか?
いや、透けた生地の飲茶は珍しくありませんが、それにしてもすんごい綺麗。中身はきのこメインの餡閉じみたいな感じ。
綺麗だからアップ載せちゃう。
ボリュームも程よくあって、すんごい好きこれ。皮、薄くて多分でんぷん質のものだと思うんだけど、であればまとめるのが相当難しかろうし、これどうやって作ってるんだ?
点心師さんにしてみれば大したことじゃないのかもだけど(数ある中の一品にだけそんなに時間かけてられないしね)見事だわーっ。
これは私が行く時の定番、エビの腸粉。 ベトナム風にいうと Banh Cuon 。日本に
いる頃は、マレーシアや香港で食べたのを思い出して夢にまでみてた一品。
それのさらに進化版で、カリカリの揚げ衣を咬ませてるレシピは、私はここ以外で食べたことがないんですよね。これはホーチミン在住のフランスの方も多く絶賛している一品で、ここのお店の名前を出さずに、
「こないだすごい飲茶食べてさ」
「あー、私飲茶ならDim Tu Tac」
「そこだ!そこ蒸したライスペーパーの…」
「エビとサクサクのクラスト巻いた?」
「それだ!あれすごいね!」
みたいな感じで話が進みましてね。
これが数人のフランスの方と交わされた内容だったので、彼らの間でも店、ではなくレシピ単位で話題を呼んでるっぽいです。さすが。
以前はタレを目の前でかけてくれるパフォーマンスがあったけど、今回はナシ。ただしテーブルについてた女の子が、ひっじょーにお仕事ぶりが残念だったので(愛嬌はあるんだけど…)今回のサーヴィングは参考にならないかも。
衝撃のこいつは、竹墨かな?を練りこんだ生地らしい。これがまた。。。程よい弾力を保つ実にきめ細かい中華まんの生地で、その色合いからの印象とは違ってとても緻密な感じ。
ほんのり甘いカスタード?チーズクリーム?は、穏やかな甘さで、食事中に食べても全く違和感がない。
酢豚はみなさん、いやってほど見たよねーw 持ち帰りにしたら、揚げたお肉と餡を別々にしてくれるというお心遣いを見せてもらったこともある、それくらい料理人さんが愛をかけたくなる料理。ほんとに天下一品。
初めて食べて、これは美味しい!!と思ったのがこちらのソフトシェルクラブの唐揚げ。ネギとフライドガーリックたっぷりのそぼろかけがまた美味しくてね(*´ω`)
カニも非常に味が良い上に、もちろんんこと殻を向かなくて良い。これはお客さん接待時にお出しする料理としても注目ですな。日本だとお金を積んでも時期や場所をかなり選びますからね。
ホタテベースらしい柔らかな味わいのヌードルがこれまた素直で美味しい。白い部分は加熱された白身。卵黄の「生」が載ってたのは衝撃でしたが、躊躇するもの誰もおらずw
これ、もしこれだけ食べたとしても3人くらい必要そうだったので、他に色々飲茶を頼んだ場合は、人数が少ない時は気をつけてw これに限らず、グランドメニューのチャーハンやヌードル系は結構量があると思う。
〆はエッグタルトにて。
私、エッグタルトのメッカ、マカオでかなりの種類のエッグタルト食べ歩いたけど、結果としてこれが一番好きですわ。ありえないほど繊細な生地のおり重なり方。
パイみたいだけど、多分バターの代わりにラードなんよね。それを粉と合わせてここまでフラジャイルに仕上げるって、ほんとすごい。
もしこれが冷凍のクラストを使ってたとしても、この生地を選んだってところで尊敬するわ。多分作ってるだろうと思われるけど。
少なくとも焼きはここで。
オーダーしてから20分かかります、と言われるので、食事が6〜7割終わったところで注文するのがベターです。食べ終わってからでも良いけど、待ち長い間にお腹も膨れてきますしね(・∀・;
というわけで、美味しさ変わらず。前に4区にいたスタッフさんも何人か見かけました。そして今回の新発見は、
朝ごはんを食べずに朝昼兼用で食べに行く。
開始は開店直後の10時から( ・`ω・´)b
が、諸々具合よかったですよということですかね。昼時はかなり混みます。場所柄も
あって、以前より大混雑する可能性大。と、なるとどうしてもサービスが荒くなりがち。
サービスはね、ただ与えられるものを享受するだけじゃないのです。サービスを受ける側も工夫したり対応を変えることでより良いものにできることもある。
というわけで、叶えられるものでしたらば、開店直後の朝10時からの飲茶タイム、お試しあれ♪
2020年・年明け限定メニュー情報!
テトの飲食店スケジュールにも書きましたが、こちら、お休みなしで営業してくれるそう!ここの飲茶、毎日食べても飽きない味だから助かりますよね!
そして新年は限定メニューがあるようです!
贅を尽くした鍋物もあれば。。(これはかなりお値段が張るみたい)
点心系の気軽な価格の限定品もあります。これは嬉しい。
もしもある程度の人数が集まれるんなら、豚の丸焼きなんてのもある。これ、日頃からお祝いの席で食べますよね、ベトナムでは。
豚の丸ごとはちょっと…という方には鳥の丸ごとローストもあります。これなんて丸ごとでも500k。安いもんやん。。。
下の冷菜の盛り合わせは、運ばれていくのをチラッと目にしましたが、めっちゃ美味しそうだった!!こんな色々乗り合わさってても、480kとはお安いじゃないか…。
そして何より、上の写真の一番右。Yu Shengと英語で読み方を書いてますが、私には発音できない、魚=ユィみたいな音のイーサン、とマレーシアでは習いました。
中華料理では珍しく生の魚を使う料理。特に私の知る限りでは広東系の料理の場に出てきてたかなぁ(他の地方でも食べるのかも)。
マレーシアでは白身系の魚を使ってた気がしますが、こちらのお店ではサーモンのようです。まぁサーモンも白身の魚ではあるが。。。
あまりホーチミンでは見かけてこなかった気がします。これ、食べたいなぁ。人数集めて宴会するか。。。
ちなみに上記の特別料理、いつまでやってるの?と聞いたのですが、お店の人がどうもあまり把握してない。お店の中のいろんな人に聞いてみたんだけど、いつまでかがはっきりしないw
が、おそらく来月10日くらいまではやっているんじゃないかとのお話(なんで店の人がそこまであやふやなんだよw)。予約も可能なようですし、もし食べに行かれる際には、事前にお店に確認された方が確実かもしれません。
ま、なければないで、他の料理もこの店は美味しいからいいんですけどねw
通常のグランドメニューも備えているそうなので、どちらにしても美味しい話だし、旧正月期間中、ずっと開いてくれてるってのが心強いぞ、Dim Tu Tac!ちなみに1区の店舗のお話です。他の店舗は確認できてませんのでお気をつけて。
旅行者さんの、ベトナム料理食べ飽き傾向が見えた時にもとっても重宝。ベトナム料理じゃないけれど、ベトナムが持つ強みを生かした料理だし、何と言ってもコスパが良い!おすすめ!
※お勧めか否かに関して下記に追記していますのでご覧ください。
大変残念なお知らせです ⬅︎NEW!
予兆はあった
最近、
があまりに素晴らしかったので、グループ全体が底上げされたのかという期待を持って、本店に行ってみました。
本店は、Sheraton Hotelの真向かいにあり、場所も便利であることから、私は過去に旅行者さんにも、結構お勧めしていました。
ただ、コロナ前くらいから…非常にアンステイブルな状態に。行った時によってはいいのだけど、そうでない時には別の店みたいに質が低かったり。
それであまり人には強く勧めなかったのですが、良い時もあるので記事はそのままにしていた次第。
まあ大きなお店なのでシフトを組まねばならんだろうし、点心師さんもたくさんいらっしゃるだろうからな、と思ってたのですが…(それでも店としてはトレーニングして力量の一定化を図るべきだと思うけど)
ちょっと、2023年9月時点では推奨しない、と宣言せざるを得なくなりました。
接客
混んだ時に行ったのなら、多少は仕方ないと思いましたが、まだ4卓しか入ってなかった午前中に、まずオーダーを取りに来るのに20分かかりました。
その間に2回、オーダーをお願いしますと伝えたにもかかわらず。
スタッフがいなかったわけじゃないのですが、何か他にお仕事が皆さんあったのか、みんな押し迫ったような表情をされてて、動いてはいるのだけど、何か全く回ってない様子。
もしかしたらこの日だけ何か大変なことが客に見えないところであったのかもしれませんが、それにしても客への蔑ろ間、半端ない(苦笑)
この接客一点だけでも、ちょっと人に勧めるのは憚られます。何があったにせよ、待たせてもいいから「気にかける」言動は客に対してするべきで、他のお客さんもなんだか不安そうなご様子でした。
その辺は、気にする方・しない方がおられるのでいいとしても…
料理
決定的に料理が残念でした。
一人で行ったインスペクションだったので、品数は少ないものの…
なんという無骨で不細工な小籠包だ。
見る人が見たらこの艶の無い生地の様子、色味、撓んだ様子から見て取れる厚さ、生地の重たさから来る美味しそうではない感じがすぐにわかると思います。
私も運ばれてきて見た瞬間、「は?」と声に出してしまいそうになりました(苦笑)
ちなみに、最近激推ししていた、同店の高島屋店を見てみましょう。
※↑この写真は高島屋店のものです
生地の色、透け感から推察されるうすさ、特にヒダを寄せたところの厚み、硬さ、無骨さと洗練さの対照を見て取ってもらえるでしょうか。
スープの量も言わずもがな。スープは多ければ良いというものではありませんが、タプタプとした量のスープを包んで尚、破れず持ち易く美味しく仕上げるには、技術がいる。
光の加減など撮影条件は多少違うとはいえ、この一目瞭然感。
食べ物は、見目がどうあれ口に入れるまで最終的なジャッジはしないようにしてますが、見目が語るものも実に大きい。
左のような状態のものが、右のような小籠包が醸す素晴らしさを供することはあり得ないのです。
つまり高島屋店の点心師さんは素晴らしい。
Dong Du店のものも勿論口に入れては見たのですが…
スープや肉餡の味はごく普通でしたが、皮が。半量以上、ただの小麦粉を練っただけのもの。口触りが悪く、風味も朴訥がすぎ、全く美味しくない(-“-;)
口を閉じるために生地を寄せたところなんて、口の中でゴロゴロと転がるだけで固く、噛んだら歯を持っていかれそうな勢い。
こんな、美味しくない小籠包の生地を食べたのは久しぶりだ。
一人の時にしか食べにくい、カップいっぱいのスープダンプリングも頼んでみたのですが…
これ、本来は生地の中にスープが収まってるものなのだと思われる。勿論蒸す過程で多少漏れることはありましょうが…
これじゃスープを包んだダンプリング、ではなく、スープに小麦粉練ったもんを放り込んだだけのようだ。
そして生地を寄せてるところは…
スープの中にあっても尚、食べるのが憚られる硬さでゲンナリ。小籠包より遥かに大きな比率の生地を食べる気にはなりませんでした。
せっかく立派なエビやカニもたくさん入ってスープは美味しいのに…
とにかく生地の扱いが下手だ。
驚いた。かつてはあんなに美味しかったのに。
店舗の違いは別店扱いと思った方が
もしかしたらこちらにいたヘッド点心師さんが高島屋さんに移ったのだろうか。
とういか、同じ店名を掲げて、こんなに店舗によって違いを出してしまっていたら、これはもう別のお店、と認識した方がよさそうだ。
もしも訂正前の記事を読んでこちらの店舗に行き、残念な思いをされた方がいらっしゃったら申し訳ない。
幸いにも、高島屋店はこの店舗からもそんなに遠いわけではないので、もしもDim Tu Tacの何かを食べたいと思われた際には、高島屋店をお勧めします。
それも、いつまでのことかわかりません。その有力な有力な点心師さんがまた別の店舗に移られ、それを継ぐ方がおられなかったら、高島屋店のクオリティーもずっとではないかもしれませんが…
少なくとも2023年9月時点では、明確に、高島屋店に軍配が上がります。
店舗は小さく、こちらの店舗のようなおもてなし感こそないかもしれませんが、料理の質は、確実に現状、高島屋さんの店舗が上。というか別次元レベル。
高島屋さんの記事を見て「Dim Tu Tacならここにもあるよね」と、同じクオリティ前提の選択をされませんよう、ここに記しておきます。残念。
お店情報
Dim Tu Tac
55 Dong Du Q1 →こちらの店舗は2023年9月時点でお勧めしてません。下記の、高島屋店をお勧めします。
Time : 10:00 – 22:00
Spent : 430,000 vnd / person
2023年9月時点でのお勧め店舗はこちら
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コメント
お値段はどうでした⁉️
Oamuさん
お返事が遅くなり、申し訳ありません! 逐一の単価は調べてないのですが、全体の食べる量と満足度を勘案したら、以前の店舗からあまり変わっていないように思いました。きっとお家賃が上がってる分、もっとお高くなっているのでは?と思いましたが、さほどでもなかった印象。ただしメニューが少し変わってましたので、内容で調整を取っているのかもしれません。でも、相変わらず美味しかったですよ(^・^)