生野菜。美味しいけれど手入れが大変。日本みたいにそのまま食べられるカット野菜がホーチミンにもあったらいいのに…と思ったことがあるあなたへ。
あるよヽ(・∀・)ノ
Kamereoさんって?
Kamereoさんと言うのは、ホーチミンの飲食業界をマーケットとする、B to Bの食材卸の会社さん。
日本では当たり前にある流通システムがベトナムではまだまだ少なくて、Kamereoさんができるまでは、野菜をオーダしたら市場のおばちゃんから買い付けてくるのが主流だったし今でもそうしてるところの方がきっと多い。
それがいけないと言うわけじゃないけど、市場ではレッドインボイス(ベトナムで経理上有効な領収書)が発行されないことが多いです。
=経費で落とせない。
と言うことは…色々と不都合も生じがち。(この辺は伏せましょうね)
そんな時に、食材の仕入れを経理的にもクリアにし、仕入れ価格を社内の誰もが確認することができ、且つ、一定の品質の保証もされている、Kamereoさんのようなサービスとシステムが生まれた、と言うのは、ホーチミン…いえ、多分ベトナムの飲食業において、革命的なことだったのです。
それを、一人の日本人の方が立ち上げたというのは、誇らしいとかいうと口幅ったいか…。でもなんと言ったらいいのだろう、現地の業界に変化をもたらすようなお仕事を作り出されたというのは、すごいことだなあ、と思うのです。
一般の人も買えるものにカット野菜の新商品が
ところでこちら、基本的には、B to B、飲食店さんなど、業者さん相手の会社なのですが、一般小売りもされています。
ちょっと意外でした。だって東南アジアは生野菜を食べることにセンシティブ。その中でもベトナムに関しては、ローカル食に山のようなフレッシュハーブがついてくるなどから非常に異色だな、とは思ってたし…
西洋系のお店では生野菜サラダが食べられるものの、そしてホーチミンではそれが珍しくなくなってきてるとはいえ、国全体で言ったら、日常的に生野菜サラダを食べるというのは、まだ少数派なんじゃないかなーと。
食べるにしても、めちゃくちゃ手間がかかるんです、野菜。
日本みたいに綺麗に洗ってくれてるならともかくとして、こちらの市場で買えるものは、泥がついたままだったりと危険もあるため、手入れがたいへん。
ああ、日本のコンビニにあるもののように気軽に生野菜が食べられたらなあ、というのはずっとどこかにあった願望だったのですが…
コンビニで、売ってるらしいですね。Kamereoさんのカット野菜(・∀・)
どんなもんか食べてみた!
実はこれらが発売されたのは、そこそこ前の話なのですが、まあまずは食べてみた話。
カットサイズは変わる可能性あるかもなーと思いつつの、袋から出して即食べられる、キャベツの千切り。あまり細すぎないところが良い。
たまにお店である、細っそいフワッフワのも美味しいが、このくらいのがシャキシャキして自分好みではある。
またこのくらいだと、軽く塩押して揉んでおくと、浅漬けみたいになって美味しいんだよな。
こちらはそれのニンジン入り版。
この段階ではちょっとニンジン多くね?という感想は伝えたわけですが(笑)、その後どうなったかな。
ベトナムのニンジンは味が濃くてしっかりとした風味があるので、噛み締めると実に美味しい。とはいえ、自分で千切りするまでには至らない方もいらっしゃると思うので、即食べられるこのタイプは嬉しいんじゃないかなーと(^・^)
Kamereoさんによると1番の売れ筋が、このレタスミックスらしい。
袋から出すと、まーカラフル!
これは使えるわねー!
いろんな種類の野菜も入ってるから味のバリエーションも賑やかだし、何よりテーブルが華やぐわ。
ちょうどリコッタ作った時だったから…
こんなことして、これに塩胡椒とオリーブオイルかけたら、ハイっ、おしゃれサラダの出来上がり。いやはや、これはいいわ。
で、喜んではいたのですが…
どこまで本当に大丈夫なのかって話があるじゃないですか。
知り合いだし、Kamereoさんを信じてなかったわけじゃないんですが(笑)、こと、不慣れな人が多い環境で野菜を生食するって、なかなかなことですしね。
で、ぐずぐずしてたら…
ウェアハウス兼カット野菜の制作現場を見せてもらえることになった(๑•̀‧̫•́๑)
いざ現場見学へ!
ホーチミン市内から小一時間くらいのところにある倉庫群。
すごい、周りにほとんど目印がないので、行ったことがある人じゃないと辿り着けない荒野やないか(・∀・)
そして並ぶ倉庫群。
青が、眩しい。
そしてウェアハウスという言葉からイメージしていたよりも、はるかに整然とした倉庫内。
ここで注文を受けた後の仕分けとかされているのかー。
お野菜の保管
ところで野菜ってのは、保管環境がとても大事。こんな高温多湿の国では、足の早いお野菜も多数。
ですがこちらでは…?
野菜に限らず、扱われる商品に適宜な温度の保管庫があてがわれ、常温、冷蔵、チルド、冷凍、と言う設備のなかでしっかりと管理されてました。
冷蔵庫の中、涼しいヽ(・∀・)ノ(←ペンギン体質、大喜び)
作業される方はめちゃくちゃ寒いかもですが(笑)、その努力のおかげで、視界に入る限りの野菜を、かなり意地悪い目で見ても、綺麗な状態で保たれているようでした。
また仕分けをした後も、冷凍・冷蔵が必要な商品はこちらに保管され、配送直前にピックアップされて出荷、と言う運びになるのだとか。
えっとね…シッパーさんは一人じゃないので、かなり多くの人がその作業を抜かりなく遂行できる必要性があると思うんですが、大変。
もちろん常温に置けないものを放置して出荷なんてできるわけもないですから、当たり前っちゃ当たり前のことなんですが…
その意識がないケースも巷には多々見受けられるので、その設備とオペレーションの徹底体制を整えられてるのはさすがでございます。
早速カット生野菜の現場拝見!
で、カット野菜なんですが…まず洗浄のためのお水がセットされている。浄化装置を通したお水。え、カット野菜どのくらい出てはるんか知らんけど、ここからやったら相当設備額がかかってないか???
そして倉庫内に仕切られた、クリーンな環境のスペース。
中は空調がしっかりときいてます。
カット生野菜は「菌」の話が絡んでくるから、温度管理はとっても大事。携わられてる方なら分かることですが、そうでない現場も多々あるので、これはさすが。
洗浄場があったり、画面右下に見えるステンレス?かな。の筒状に見える機械はスピナーだそうな。巨大水切りみたいなもんだな。
そしてパッキングの機械。
作業中は当然ながらグローブをしているもmのとは思われますが、清潔に保たれている機械を主要メソッドとして、なるべく人の手などは入らないに越したことはないですものね。
これは一般家庭での調理場でも同じですが、人の手って多少洗ったくらいじゃ「清潔」とよべるレベルの菌数には減らせないもの。(お医者さんが、手が削れるんじゃないかと思うくらい手術前に洗ってるのがそれを表してますよね)
実際の作業はされていないタイミングだったので、こういうふうに仕分けしてるんですよーってのを見せてもらったのですが、見目だけでもとてもクリーン。なるほど納得。
いや、何度も言うが、疑ってたわけじゃないんですよ?(笑)
そもそも、こう言う工程を間近にみたことがなかったので、何を疑えばいいのかも分かってない状態でしたが、なるほど、これだけの設備やシステムを見せてもらったら、これはもう人様にお勧めしても差し支えなかろうと言う結果に至りました( ・`ω・´)b
鮮度保持の工夫
ちなみに、必要と思われるものには、劣化防止剤のパックも入れられているそうです。おそらくは、腐敗やカビの原因となるエチレンガス・VOCガス吸着分解剤?
この手の商品に使われるのは、一般にカビ胞子の発芽の原因となるVOC(揮発性有機化合物)を吸着することでカビの発芽をおさえるものだったり、エチレンガスを吸着することで、青果物の鮮度を保持するものだったはず。
あー、日本だったら当たり前だったりするのかもだけど、ベトナムでは、まずカット生野菜を食べるってこと自体がまだ新しい食文化だから、画期的、というか「最善」が尽くされてるってことですよね。
さすが。
ここまでやっているとは思わなかった。
どこで買えるの?
伺いましたらば、以下のような場所で買えるそうです。
ミニストップさんかー!
そして、Thao Dien や、Mai Chi Tho とかはともかく…
割と、ローカルターゲットなんだ????ちょっと意外。
ローカルの方もコンビニで買った生野菜を食べる時代になったのかー。
しかしカット野菜に馴染みが深い日本人が買いやすい場所は…そんなにないんかな…
確かKamereoさん、Fanily Martにも商品卸されてるはずだけども、この商品は卸してないのか。最近、Le Thanh Tonの Sky GardenにあるFamily Mart さんでお買い物する機会が増えたのだけど、あそこにあってくれたらめっちゃ買うのになあ。
私は料理するのが好きだけれども、それでも忙しい時は、そのまま食べられる野菜とかあると便利だもの。ご出張とか、日頃の食事の中にも、こう言うカット野菜が身近に買えたら嬉しいって方、結構いそうだけどそうでもないのかな。
ミニストップさんしか売れないのであるなら、せめてLe Thanh Tonの IL CORDA さんの隣にあるミニストップさんに置いてくれるとかしてくれないかしら😇
ともあれ
もしもこちらの商品をどこかでお見かけになったとしたら、少なくともKamereoさんのは、しっかりした工程を経て作られているようでですよ、と言うことをお伝えしときます。
そして今後は、この商品を筆頭として、生野菜商品とか市場に増えてくるのかもしれません。日本も最初の頃は、「そんなもんまで売る?!」みたいな空気感がありましたが、今ではすっかり当たり前。
そして新しいものは、出てきた時こそ物珍しいだけに見られがちですが、ひと度、受け入れられ始めると、続々と類似商品が出てくることが予想されます。
このカット野菜はまだ始まったばかりのようですが、今後市場にどう言う影響を与えるのかも楽しみなところ。
ま、それより何より…
Kamereoさん、日本人がもっと買いやすい場所にも是非とも置いてくださいませ!日本人マーケットはローカルに比べると小さいのかもしれませんが、生野菜を食べる、ってことに関しては、きっとハードルが低いどころか、求められてるものじゃないかと思うので!
いつでも気軽に、料理をしない人でも安心して生野菜を食べられる環境。
是非作って欲しいです(^・^)
ちなにに、煮物などに使えそうな生野菜の新商品も、近々お目見えするようですよ。
右のはかぼちゃだから、そのままカレーに入れたり、揚げて大学芋みたいにしても美味しそうだなあ。
左のは、ニンジン、大根、ハヤトウリ…じゃがいも???
あっさりスープで炊いて具沢山ポトフみたいにしたら美味しそう(^・^)
手間をかけなくても、即使えるお野菜があれば、お野菜摂取量も増えそうですよね。発売、心待ちにしております!
カット野菜レシピ・バリエーション
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ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
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