一見素朴すぎて期待してなかったら、おっとこれは知っておきたいお店かも!
Thao Dien最近事情
ご存知の通り、Covid 後のThao Dien の発展ぶりたるや凄まじい。その頃は中心地より家賃が安いこともあっての移転や、新規オープンが多かったのですが、最近メインの通りは安くないどころかかなりの値上がりをしている様子。
まあ大手がバンバン、パワーゲームで場所取りしてるから、さもありなんか。。。
以前の「閑静な住宅街」みたいな表現は罷り間違ってもできなくなってるエリアが多い中、まだ多少はひっそりとした通りが残っておりまして。
今回のお店はそんなエリアの小さな路地の奥の奥。
それは偶然でした。付近のお店が目的で、行ってみたら鬼はずれ。このまま帰るのは悔しいぞ?と思って周りをうろうろしてたら見つけたお店!
写真撮り損ねたんだけど、足元がめっちゃハードル高い。
すんごい高い段差があって、その上にドアがあるからチビの私には届きにくいというか。。。
ちょっとしたクライミング感覚。
武者返し通ってくらいの難易度(苦笑)
ちぇりさん、頑張る😅←チビ
イートインもできる店内
こぢんまりのお店ながら、イートインもできるスペースがありました。奥の2階も使えそうですが、入ってすぐ右手にも、ゲストが1人優雅にお召し上がりになってました。
これは奥から撮ってますが、入り口入って右手はカウンター。会計用と陳列と。
ガラスケースに入っているのは、品質保持のためにも衛生的にも望ましいですね。
しかし。。。
一見バカ高い値付け
ものすごく小ぶりなシナモンロールが45k。
ものすごく美味しいのだろうか。素朴な様相からその想像はしかねるが。
パネトーネ、この小さな一片が75k。
ホールで買ったらいくらするのか。
パネトーネは忠実に作ってると、確かに手間コストもかかるものだけど、このホーチミンにおいてはなかなかな金額。
かと思うと…
ミニフォカッチャという名称で、フォカッチャには見えないプチケーキみたいなのが10kと、ローカルパン屋さんくらいの金額であったりする。
マリトッツォは、欧米系のベーカリーにありがちな「でけーよ!!」と腹の底から叫びたくなるサイズ。
ケーキ類はボリュームもあるけど、500円アップと、これまたなかなかなボリューム感。量・価格ともに。
ものによって価格にばらつきがあることと、見目が素朴すぎるところに、多少の懸念。高いばかりで中身のないハリボテケーキの方が大っ嫌いだが、価格帯がここまでくると、素朴すぎるルックスに多少のバランスに疑念が生まれてしまい、ちょっと警戒体制をとってしまったが。。。
クロワッサンは。。。
これ、ナパージュか?表面がテラッテラしてる!巨大さにもビビるが、この手間を施してるクロワッサンは少ないかも。
注文したら、シンプルにそのままのものと、クリームを詰めてくれるタイプのものがあるらしい!おお!
ドーナツも気になるところではあったが、パン屋のドーナツ、コケる事が多いからなー。と、とりあえず今回は自粛。
ってことで、今回は3種類だけ買って帰りました。
キャンディコートのクロワッサン!!!
これは個数にもよると思うけど、こんな箱に入れてくれました。
どのパンも「潰されないこと」は重要な要素。多少中でガサガサしたとしても大枠が守られてると安心よね。
で、クロワッサン。
家に持って帰るとさらにデカく見える!!
家電店で見た冷蔵庫、さほどじゃなかったのに家に設置したら想像よりデカかった、みたいな😅
これ、注文してからクリームを詰めてくれます。
クリームは、バニラ、チョコレート、ヘーゼルナッツ、コーヒー。。。と後なんだっけ。なんかいくつも種類があったんです。
それがミッチミチに詰められてる。
でかい。。重い。。。(笑)
そしてこのクリームの詰まり具合よ!!!
ぶっちゃけ、一度には食べられませんでしたw
Robinに学んだ、この手のクロワッサンは冷やしクロワッサンにすると美味しいという頭があったので、なんと3回に分けて食べました。そのくらい、都度楽しめるくらいの全体量😅
でも表面がコーティングされてるのでパサつきが増すこともなく、その表面からの微かな酸味がアクセントとなり、これは美味しい!
でもナパージュじゃなさそうだな。薄くパリッとしてるような食感あったし。なんだろう?と思いつつ。。。
実はすでに、これを書いてる今、2回目の訪問を済ませてます。(まだ食べてないけど)。で、フォルナイオ(ここは店名に Forno とあったのでイタリア後のパン職人の意味)がいたので聞いてみたら。。。
これ自家製のキャンディーなんですって。
キャンディーと聞くと飴玉が真っ先に頭に浮かびますが、要は薄い飴コート。他のレシピに使うときに出るフルーツ端材なんかを活用して、相当時間をかけて風味を引き出し、薄い飴状にしたものを塗っている。
恥ずかしながら、ワタクシ、ここまで質の高いキャンディーコートのクロワッサンって食べたことがなかった。そもそもそこまでしてる店が少ないし。ベタベタするだけのなら食べたことあるけど、このキャンディコートが確かな美味しさの一層を担うタイプは初めて。
そしてクリームも、素朴に見せかけて手間かけてます。
カスタードですが、ダブルクリームにしてるようだし、漉し方も丁寧。カスタードも手間をかけてるのとそうじゃないのはすぐにわかるよねー。
うおおおお。これは買いだっ。
確かベースのクロワッサンは55kでクリーム追加が+20k。合計75kだけど、このクリーム詰めクロワッサンは、買い!
そしてクリームにもいくつかの種類があったようです(^・^)
カンノーリ
そしてまたもやお恥ずかしながらワタクシ、カンノーリを誤解していた。コロネ状に記事を「焼いた」ものだと思ってたのですが、揚げるものが主流、なのか?
※↓これは別店で食べたカンノーリですhttps://cheritheglutton.com/https-cheritheglutton-com-davittorio/
どちらにしてもこれまで食べてきたものが、焼いたものに見える生地肌だったことは間違いなく、それですっかり思い込んでた。
だからこちらのお店の、
この状態のものを見たときに「へえ、揚げてあるんだ」などという、ものを知らない人間の恥ずかしい発想をしてしまってたw
が、レシピを漁ってみると揚げるものが多いようですね。いやはやお恥ずかしい。
で、こちらのお店のこれ、25k。
ちょっと試すにはありじゃないですか。なので食べてみたんですが。。。
え、あ?美味しい!
クリームが。。。これ、なんだろう?質感的にはバタークリームなんだけど、バターのくどさはなくて、アイシング的な?
ベタ甘すぎることはないけど、高い密度のクリームを楽しむには十分以上にリッチで、散らされてるドライフルーツも賑やかで良き。
見目は素朴すぎるので、これ、味を楽しんでくれる人じゃないと、おもたせにしても「え、なにこれ」ってなりそうですが、これはなかなか上質なお菓子と見た!でも庶民的なレシピなので、親しみやすい(^・^)
期間限定パネトーネ!
私大好きなんです、パネトーネ。
今までの最高峰は、Da Vittorioの半生アプリコットを頭おかしいくらいの量使ったものでしが、もうそのお店はなく。
ってか、そもそもホーチミンでは売ってなかったので、イタリアから手持ちで持ってこられたものを振る舞ってもらってたのですが。。。
こちらのお店のパネトーネ、かなりリッチな様子!
まず香りが良い。そして気泡を見るに、ガチの製法で作られてるのか。。。
パネトーネ、イージーな発酵をさせず、捏ねと発酵にめちゃくちゃ時間がかかるのが特徴。加えて、洋酒漬けのドライフルーツとか(これはレシピによる)ナッツとか高価な食材をふんだんに使うので単価が高くなるんですよね。
でも水分活性を抑えたものになるから、長期保存できる。
なので、主にイタリアのクリスマスシーズンで少しずつ長い時間をかけていただくという習慣があるそうな。
カットされてたので乾燥を防ぐためにラップをし、ちょっと冷蔵庫に置いてから食べるタイミングを見つけたので、ホイルでふんわり軽く包んでトースターで温め直して食べたのですが。。。
ふおおおおおお!!!
フニフニいいいいいいいい!!!
そして香りが高い!!
生地がリッチ!!うわああああっ、かなりガチモンのパネトーネだああああ!!(((o(*゚▽゚*)o)))
え、今年のクリスマスシーズンのパネトーネはこれに決まったかも(๑•̀‧̫•́๑)
ひゃあああああ!!
これはめっけもの!!
ちなみにお店の方に聞いたら、こちらはクリスマス前くらいまでの販売とのこと。そして2度目に行った時には売り切れてたので、確実に欲しい方は事前予約がいいかも。
早速2回目⬅︎NEW!
次にThao Dien に行ったらまた絶対行こう、と虎視眈々狙ってたら、機会はすぐにやってきた。
しかし!!
この日は日曜、午後だったのだけど、クロワッサンが売り切れてたヽ(;▽;)ノ
あれを旦那さんに食べさせたかったのにぃ。。。と思ったけど、これも、別のものを試す機会、と捉えれば好機。
ドーナツ
ジャリジャリのお砂糖が入った小ぶりのドーナツ。
中には、クロワッサンと同じチョイスのクリームかジャムを入れてくれるとのこと。
初回で惹かれなかったのは、生地がちょっと硬そうに見えたから。加水率の低いタイプ。
果たして…?
うん、ちょっと硬いw
硬い、というか、水分率が低く、腰がものすごく強いタイプ。プレーンでならワタシは全く今日jみをしめさないタイプですが。。。
アプリコットタップタプで、お口の中はではしっとりとし、そこまで触らなかった上に、お砂糖ジャリジャリ。
ふわふわの口溶けの良いタイプではないけど、結構イケ流?!あれ???!!
そして下は、ヘーゼルナッツクリームのドーナツ。
こちらもクリーム満載だあ!!
同じく生地は硬いが、クリームのおかげで食べやすくなってる。思ってたほど忌避感がない。
ドーナツ、というものを楽しみたいなら別店を選ぶが、ここはなんといってもフィリングが魅力。フィリングを食べる媒介としてドーナツであれば、リピアリかもしれない。
シュークリーム?
こちらはどう見てもかなり硬めのシュー皮。
こちらのベーカリの技術があれば、柔らかい薄パリシュー皮を焼けないわけはないので、こういうスタイルのものなんだと思われる。
中にはバニラクリームがたっぷり入ってて、ブラックチェリーが飾られています。
やっぱりクリームがうまいな。
そして皮は予想通り、かなりワジワジ。味の傾向としてはシュークリームの皮なんだけど、食感がかなり硬め。
ってかクリーム詰めて結構時間置いてから食べたんだが、クリームの水分くらいじゃどうにもならんくらい硬いのねw
クッキーとまではいかないけど、ふわへにゃなシュー皮を期待しているとアテが外れるかも。でも全体としてうまいかどうかと言われたらうまい。好き嫌いはあるかもだけど。
ミルフィーユタワーみたいなの(正式名称記録してない…)
箱から顔出してるやないかいw
まあ欧州にお住まいの方の中には「乾いていれば問題ない」という基準があると聞くので、外気に触れてようが、どうせ他に買ったものしか入ってない袋の中にあるのだから無問題、となるのだと思うw
なんだろう、すごく細くてパリパリしている。
まるでフィロを重ねたような。高さが10数センチあるけど、その硬さのおかげで崩れたりはしない。
がその強固さが、食べる際にはなかなかの格闘を強いられる。
ぐっしゃーヽ(・∀・)ノ
これ、お店で食べるのは至難の業だなw
ところでこちら、買って帰って日を跨いで食べたのですが、まだ外側がパリパリザクザク。硬いけど層が薄いのでフラジャイル間のみが小気味よく、あまりバターも重たくなくて好き。
中には自慢のバニラクリームと、なんだか洋酒に浸したようなスポンジきじが詰められてる。
え、ワタシこのバランス好きだ。
食べにくさも相まって、渾然一体の美しいハーモニー、とはいかないかもだけど、崩した上で、全体の要素を一度に口に含んだ時の味は好き。
なんていうお菓子なんだろう。
あまり見かけたことがない。
家で1人で、人の目を気にしなくて良い時に食べたいお菓子だけど(笑)、これは、良いな?
ちなみに液体を染ませたスポンジ的なものが中に入ってるので、この食感と味には好き嫌いがあると思われる。
ケースケーキ
こちらはまた素朴なケーキだけど、ケース状になっており、タルトとケーキの間の子と言った感じ。
中には少し濃いめのクリームとブラックチェリー。生地はクッキーよりのしっとり生地といった感じで、全体に朴訥感が漂う構成。
うまいかどうかでいうとうまいのですが、外観と構成バランスから「朴訥」という印象がまず前面に来るため、日常のおやつ、といった感じだろうか。
同じ店なれど
同じお店だけど、ものによって随分と趣が違う。
今の所、自分の中ではやっぱりクリーム詰めのクロワッサンがこの店の珠玉。
でもまだまだべてないものも多いので、他にもお気に入りはありそう。
リピはしないかなーと思われるものも、まずかったというわけじゃなく好みの問題。なのでここの商品は、地道に食べてってもらうしかないかもw
ワタシもまだまだ食べてみますー♪
実直なベーカリー
見目に関しては、ものにより、やっぱり華やかとは言えないし、購買欲をそそらないものもある。
でもそういうものすら(カンノーリとか)味はとても私、好きでした!
クロワッサンみたいに見目に魅力的なものもありますし、今度はちょっとケーキも買ってみようかな。
今や貴重なエリアとなりつつある、Thao Dienのひっそりエリアの奥の奥にあるイタリアンベーカリー。
わざわざ行かないと試せないかもしれませんが、お近くまでお越しの際にはぜひお試しください♪
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Peppe’s Forno
61 Nguyen Ba Huan, Thao Dien, Thu Duc
Time: 08:00 – 18:00(日曜は16:00まで)
月曜定休
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