最近は日本食もすっかり根付いて、ローカルの方が運営する日本食のお店も増えてきました。そんな中でも大好きなお店2つがコラボするという楽しいイベントがあったのでご報告!
お友達から教えてもらって
ホーチミンではお店同士、シェフ同士のコラボがとっても活発です。自分が住んでた日本の地域には、あまりなかったことなので当初はかなり新鮮でした。
しかしそういうイベント、告知が直前にあるんですよね😅
見逃すことも多いし、事前にわかってのすでに予定が入ってて参加できないことが多々。
ですが今回はラッキーなことに、お友達が教えてくれた!
なんと今回は、
マグロと和食アレンジが美味しい、
と、クラフト酒が美味しい、
さんのコラボ!!
どちらも日本モチーフだけど、ローカルの方達が運営しているお店同士!そして私はどちらのお店も大好きだ!
なんという興味深いコラボだろうか。
聞けば、コース仕立てではなく、この日限りのアラカルトメニューを展開するという。これは、いかねば(๑•̀ㅂ•́)و✧
ということで、inago会で行ってきました!
メニュー
で、予約時に事前にメニューをもらったのですが…?
あら、なかなか興味深い!
元々、Muaさんは、果物 x 日本酒という軽やかなお酒を提供しているので、ガチの日本酒用のつまみだとちょっとヘヴィ、ってことで、お料理もそれ用に独自のアレンジをしてて面白いんですよね。
日本食ベースではあるのですが、到底日本人では思いつかないようなアレンジが加えられてて、それが決して「とんでも」ではなく、フルーツ風味の日本酒と大変よく合うアレンジ。
感心させられることが多々で、とても興味深いお店なんですよね。そう感じてるのは私だけじゃなく、多くのお客さんが毎日集っているので、このお店のファンはとても多いのだと思う。
そこに、Shokuさんだ。
さて、どんなお料理になるのやら?
憧れのアレをやっちゃいました!
で、inago会で声をかけて、当日集まれ他のは5人。
そして彼女たちを待ってる間に私がしたことは…?
上のメニューのデザート以外の金額を全部足す( ・`ω・´)b
すると、3,000k、いかなかったんですよね。5人集まってるから、一人当たり600k。。。
というわけで、皆さんがお越しになってから提案。
「あのぉ、この金額なんですけど…」
「あ、じゃ、全部行っちゃいます?」
察しの言い方ばかりで助かるヽ(;▽;)ノ
というわけで、やっちゃいました。
「このメニュー、全部ちょうだいヽ(・∀・)ノ」
大人で、良かった( ・`ω・´)b
興味深いお料理の数々!
文字だけでは想像がつかない料理の数々!
先ほどのメニュには写真がありません。
だから文字でしか様子がわかりません。だからどれを頼もうか考えていた時に、(これはいいかな?)と避けたものもありした。
が、でも全品オーダーしたので、それも含めてやってきます。
これが、奏功!
あ、こちら160kで3種類のお酒の飲み比べセットがあるのですが(好みの3種類を選べる)これ、とってもお得なので、大勢いる時はこうやって全種類制覇も可能。
以前はなかった、選んだお酒の説明が気のカードをスライド式で差し込めるプレートもいい感じ。
アップグレードしてるなあ。
Kurokanpachi Sake Carpaccio
Scad、だから青背の魚かな。
それを紫蘇風味のポン酢的なものに浸したもの。
お刺身とカルパッチョの中間みたいな。
しかも和に寄せたソースで。
トマトの酸味も調味料の構成要素の一つ。美味しいな。
Chutoro Warayaki Sushi
やーっ、これが美味しかった!
中トロ(マグロ)は、Shokuさんの本懐でもあるからってのもあるけど、寿司に関しての技術が、めちゃくちゃ向上してるな。
今回のレシピ作成と現場のオペレーションが、両店でどう受け持っていたかは存じませんが、これ、美味しかった。シャリも含め、ほんと下手な寿司屋の駄寿司より、はるかに美味しかった。感服。
Namerou
なめろう、なんて名称をよく知ってるなあ。
Sardineって書いてあったけど、骨せんべいの様子を見ると、アジっぽかったな。
そしてなめろう自体はとても良くできてて、でもそれをノリや紫蘇の葉に包ませたり、白いはじかみか?と思わせた細い蓮の茎をピクルスにしたものを合わせたりと、ベトナムらしいアレンジが。
頭がひっくり返って盛られていたのはご愛嬌(笑)
なめろうはそこまで個性的というわけではなかったけど、まーず思いつかなかったな、この組み合わせ。面白い。
Vinegar Cured Scad
紅酢を使ったカルパチョ。
マンゴーと合わせてる。
これが和の酢で締めたものなら、マンゴーとは合わなかったかもだけど、紅酢をつ開くことで成立してる。おっもろー!
BBQ Stuffed Squid & Bamboo
イカの詰め物のBBQ。
料理全般、穏やか印象で、このイカ自身も甘み中心で強い味付けはなされていなかったのですが、ソースが!ガツンとピリ辛!
このソースとの相性をどう捉えるかという話はあるけど、イカ自体はとても美味しかったな。
Omusoba
懐かしい!
昔デパートの屋上によくあった遊技場の軽食コーナーにあってよく食べてた!
と、思ったけど…?
中に入ってたのは、焼きそばではなく、なんと和そば!本当に、オム蕎麦w
そして私は最初気づかなかったのですが、添えられてるアジアンバジルと一緒に食べることで、味が完成するという仕掛け。
そもそもの味付けも美味しかったのですが、なるほど、とてもベトナム的な仕掛けですな。素敵。自分だと絶対にしない組み合わせだわ。というか、発想できない😅
Mushroom Kushiyaki
焼いてる時白紙に刺してたのかなw
超絶薄くスライスしたエリンギに炭火の香りをまとわせて、いや、おいっし。
エリンギグリルは色々食べてきたけど、この薄さのものは初めてだったし、この薄さでもこんな美味しくなるんだという驚き。楽しいねえ♪
Clam and Tohu Baked with Piper Leaf
葉包味の貝と豆腐。
他にもお野菜がたくさん入ってて…
汁物か?ってくらいの水分。
この葉っぱ、丈夫だな。
穏やかで旨みがたっぷり滲んでたけど、かすかにグリーンカレーのような風味もあって、それまでの、和のお魚の影をシュッと一時的に一掃してくれた感じ。
Rice Claypot with Tenpura Sanma
なんとも魅力的なこちら。
Com Nieuよろしく、素焼きのツボでご飯を炊いてて、上に乗ってるのは秋刀魚の…
天ぷら!!!
これをスプーン2本でザクザク砕きながらご飯と混ぜます。
お米はベトナム米。
これがねー、美味しかった!
多分焼いただけのサンマだと、食べなれないベトナムの方にはクセが強すぎるのかもしれない。だから、天ぷら。
衣部分が米と合わさるところは、天むす的なストラクチャでもあり、これがうまくないわけがないんですよね。
ええええ。思いつかなかった。
でもこれめっちゃ美味しい。他のタネでも使えるかも。はああああっ、こういう自由な発想、すごいなあ。
Grilled Cobia with Butter Lettuce
これ、文字だけだったら伝わらなかったのですが、頼んでみたら、なんとコビアの西京焼き的なものを乗せたサラダ。見目にはそんなに美しくないかもですが…
いっやー!これ、素晴らしかった!!
よく、クリスピーサーモン、とかクリスピーチキン、とか言って、プロテインのソテーをサラダに乗せてるやつありますが、大体パサついてて美味しくないんですよね。
しかし西京焼きなら水分蒸発を防げるので、しっとつるん。味にアクセントもあるので、野菜側にほとんどドレッシングなどを使わなくても、魚の味わいで食べられる。
ああ、もう世の中のサラダに乗せるプロテイン、全部これにしてくれと言わんばかりのおいしさだ。魚部分は骨も除いてるから食べやすいし。なんという発想か。
Grilled Saba
これも文字だけなら頼んでなかった一品ですが、出てみれば、この様相。
まず鯖の半身の部位によってソースが違う。そして添えられてるのは、Banh Hoi とう網状の弾力のあるライスペーパーの一つ。
ペラペラの一般的なライスペーパーより食べ応え、感覚的には麺類的なボリュームだ。
くるくると巻かれているのをちょっと解いて、それに焼きサバと添えられた野菜を挟み込み、巻きなおして食べてみると…?
えっ、これうんま!!!
もしこれが、日本の塩サバ的な焼かれ方をしただけのものなら、このライスペーパーとは香りが合わなかったと思う。
が、ハーブをたっぷり使ったソース、ベトナム式ドレッシングを纏ったサラダ、その野菜の香りなどが合わさって、口に入る時には、しっかりと、日本要素もベトナム要素も持ち合わせた料理として成立してる。
いや、成立してる、という次元ではなく、美味しい料理になっている。すっごい!(´⊙ω⊙`)
なんて楽しいコラボレーション!
日頃から、Muaさんの料理は、お店で扱うライトな日本酒に意識的に合わせたレシピになっている、とは思ってたのですが、軸足をもっと日本に置いてるShokuさんとコラボすることで、さらに楽しい展開になっているように感じました。
お店同士のコラボレーションでもあるけれど、これは日本とベトナムのコラボレーションでもありましたな。
そしてそれは、なかなか日本人的発想ではできないアイデア満載で、且つ「美味しい」レベルにまで引き上げられたレシピに落とし込まれてた。
いや、楽しいねえ!
冒険的なレシピは、とっぴなだけで、アルカイックスマイルを浮かべるしかない結果になるものもあるのですが、今回のコラボはとても充実してたと思うし、何より勉強になりました!
1夜限りのものなので、ご紹介したところで皆さんに同じ味は楽しんでもらえないのですが、言いたいのは…
こういうコラボや、ホーチミンのイベントごとには、こちらの予想できる以上のものが潜んでいるかもしれないということ。
食の場面ばかりじゃなくて、音楽やアート、その他のモチーフのいろんな場面で、いろんな形のコラボレーションがあると思います。
必ずしも有益である、という保証はないけど、思わぬ化学反応に遭遇できることもあるので、ちょっとでも気になるイベントやコラボがあったら、試してみるのもいいかもしれません😊
いや、それにしても充実した夜でした。
楽しかった!ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!一人二人じゃ、絶対できない体験だったわー!
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Mua Craft Sake
7Le Ngo Cat Q3
Time: 17:00 – 23:00
SHOKU
22 Ngo Van Nam Q1
Time: 11:00 – 22:00 / 17:00 – 22:00
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