一時帰国に!ちょっとええもん土産!はこの赤帯をタッチ!

ホーチミンで最近ミシュラン、ミシュランって言われるけど微妙にトリッキーなことがあるから知っときましょう!

ちぇり info(生活情報)

最近このブログでもよく出てくる単語、Michelin。言わずと知れた世界的なグルメの指標。ホーチミンにもそのワードを関するお店がいくつかありますが、全てのお店にその言葉が同じレイヤーで使われているということではなく…?

Michelinは美味しいの代名詞?

ご存知の通り、経験を積んだインスペクターさんたちが、一定基準に基づき、綿密な調査の元に選ばれるお店ですから、優れているお店が選ばれるのは間違いありません。

もちろんそれが個々人にとってどのくらい価値があるか、美味しいと感じるかは、個人の基準によると思うし、そもそもそのお店を活用する機会がなければ、美味しいもへったくれもないわけです。

物理的には、自分が足を運べる範囲にお店がなければ試せない。自分が足を運べる範囲というのも人によって違いますよね。陸路で蹴る範囲にないと、という方。国内だったら動けるという方。いや世界中どこにでもすぐ行きたい時に行ける、という方。

金銭的にも、許容範囲は個人で違います。それ以前に、食事に対する興味や経験値がどのくらいあるかでも楽しみ方は違ってくるので、ほんとうに個々人によってミシュランの価値も変わると思います。

ただ、ジャッジをする「専門家」が、それを生業として調査を重ねていらっしゃるわけなので、尊重するべきものであるのは明白。少なくとも、素人が同じお店を評価するよりは信頼できると、私は思っています。

そして経験豊富な、味覚のプロがふるいにかけてくれた結果の選出されたお店であれば、こちらとしては、そこに行き着くまでの膨大なコストを肩代わりしてくれているとも言える。

対象店は高級店に限らないので、お高くないケースもありますが、往往にして、星付きのレストランは高いことが多い。ですが、自分でそこに至るまでにかかるコストを考えると、安い、というのは語弊がありますが、価値はあると考えます。

星の数の基準は?

これは公式サイトで、このように謳われています。

”三つ星はそのために旅行する価値のある卓越した料理、二つ星は遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理、一つ星は近くに訪れたら行く価値のある優れた料理にそれぞれ授与されます。”
ミシュランの星付きレストランとは?
1926年に誕生し、美食の道しるべとして親しまれてきたミシュランの星。その秘密を解き明かします。
まあどれも美味しい、という裁定(笑)
多分身近なお店に対して自分の中にもそういう基準、あるんじゃないかと思うんです。
 
あれを食べに行こう!と、食べることを目的に旅に出ること、過去には何回か経験をお持ちの方も多いかと。そういう時に思い浮かべるお店というのは、やはり自分基準では価値が高いってことですもんね。
 
もともとMichelinはタイヤメーカー。そのタイヤを使ってもらうためには、みんなに車で出かけてもらわなければならない。そのための動機づけとして、美味しいお店を紹介したら有効なのでは?とうのがレストランの格付けの始まり、と聞いてます。
 
タイヤ買ってください!ではなく、自発的に出かけたくなる楽しい動機づけを提供する。私の大好きな天岩戸のお話に通じる、良きシステムの誕生の仕方だな、と思ったり(^・^)
 

ホーチミンにおける「ミシュラン」レストラン色々

ミシュラン、という言葉を使う場合にも、様々なケースがあるのをご存知でしょうか。たとえば…

①支店という形でミシュランの味を体験させてくれるお店

こちらは、イタリアで3つ星を獲得したお店の支店です。

厳密にいうと、3つ星を獲得したお店そのものではないのですが、そのレベルにまで到達したお店は、支店でも同等のクオリティを出せるもの、とするのが順当なので、結果的に3つ星の味を楽しめるお店、ということになると思います。

また、星を獲得した時点のホテルのクオリティが別の場所で再現されている、と考えられるわけです。

またイタリアのお店がホーチミンに出店された場合、当然ながらこの土地の特性を生かした料理をて依拠することに。

この土地の食材、この土地のマーケットニーズ。それらに照準を合わせたものは、逆にいうと本店では食べられない。それを楽しめるアドバンテージというのはありますね。

②ミシュラン獲得に導いたシェフ自らがいるお店

ミシュランの星というのはレストランに対して付与されるものですが、そこに導くに至るための腕を振るったシェフは、「ミシュランスターシェフ」と呼ばれることが。

本来、星は人に対して与えられるものではないのですが、シェフの存在の大きさを考えると、お店に対して、と、シェフに対して、が同じように扱われることが多いようです。

例えば、つい先日ご紹介したこちらのお店。

これは、彼がいたお店をミシュランの星獲得に導いたシェフ、その人がじかに手がけるお店。

ですが、星を獲得したお店のレシピを楽しめるかは別のお話。

レストラン業界に著作権のようなものがあるのかはわかりませんが、一般的に考えて、あるレストランを離脱した際、そのレストランのレシピをそのまま持ち出すというのは考えにくい。

ましてや、Chef Hereveのような、今現在提供している料理も日々、あれこれと変えているような、アイデアに溢れた方が同じレシピに固執するとも考えにくいので…

星獲得に導いたシェフの料理、ではあるけれど、その星を獲得したレストランで出されているものをそのまま食べられるとは限らない、という違いがあります。

この場合、本来星を獲得したお店の味も知った上で、今の彼の料理を食べられる方はどんなに幸せだろうと、心から羨ましく思います。

③ミシュラン獲得を宣材として使っているお店

みなさんご納得されると思うのですが、「ミシュランスターレストラン!」というのは、非常に大きな宣伝効果を持つと思います。

それこそ、それまでそのお店の存在を知らなかった人にすら「おっ」と思わせることができるのですから、効果は絶大。

そこで、ミシュランを獲得に導いたシェフが「名前貸し」のようなことをされるケースがあります。

細かな契約はわからないながら、そこには一定の基準を保つことが盛り込まれてはいるものと想像します。ですがシェフはそのお店におらず、恐らくは監修レベルで名前を貸して、調理はもちろん、その他の運営も全て、全く別の人に任せるというスタイル。

それは悪いことではないし、ビジネスとしては有りなんだと思います。ただ…

投資者があまりレストラン経営や料理に興味がなく、完全にビジネス一辺倒でそういう手法を取り、結果、料理に全く愛情を感じないものが提供されていた、という例を、私はホーチミンで経験しました。

ミシュランスターシェフと聞いていたのに、随分と肩透かしな印象だったので、自分の経験が足りないのかと当初は思っていたのですが、その後再訪した時も印象は変わらず…

よくよく聞いてみると、フランスのグルマン達も同じように感じておられて、紐を解くと、そういうお店だったということがわかり納得。

料理って、味、だけじゃなく、背景のいろんなものを表現しますものね。知ってたつもりだったけど、高いお金を取られた上で、だと余計に痛感する出来事だったなw

ミシュラン、という言葉を使ういろんなケース

上記の③は、ミシュランに関わる話の中でも残念なれいだったわけですが、同時に…

「ミシュラン」という音を聞いても、それがどのような位置付けで使われているかは、きちんと把握しないと、良くも悪くも期待とは違った結果に遭遇することがありそうだな、と学んだわけです。

もちろんどっち方向にも予想が大きく裏切られることはある。けど、上記のような「違い」を把握しておくのは、悪いことではないと思うのです。

ホーチミンのミシュランレストランは高いがお得?

よもや自分が、ミシュラン・レストランについての経験を書ける日が来るとは、日本にいた頃には夢々思わなかったのですが、ホーチミンにはその機会がある。なんて喜ばしい。

ただ食にどのくらい興味があるかで、オススメすべきかどうかは変わってきます。変わって来るけど、これは知っておいてほしい。

テーブルにつけるチャンスがある

例えば、これが日本だった場合。
私はずっと地方住みだったので、そもそも機会がなかった。住んでいる場所にミシュランレストランができる気配も、シェフがイベントででもきてくれる機会など殆どなかった。

主に、ミシュランへの扉が開くとしたら大都市圏の東京や大阪になるかと思います。が、住んでいないところの情報は入りにくい。そして自分の耳に入った時には、すでに席が埋まっているケースが多い。

常設のお店であっても、予約に合わせて旅程を組む、くらいのことをしないとなかなか行き着けない。日本では比喩でなく、文字通りテーブルにつくことが難しい。

しかし、今のホーチミン(2022年8月)なら、割に予約が取りやすい。狙った日がたまたまいっぱいだったということはあるかもですが、日をずらせば、どこかしらで予約が取れる。希望さえすれば、チャンスはそこにあるのです。

経費がかからない

ミシュランの星に関わるお店は、当然ながらそれなりのお値段がします。でも先ほど行ったように、個人でそのレベルのお店を開拓することに比べたら、大変お得。

また、先ほど言ったように、日本で地方すみだった場合で、そういうお店にトライする機会が都会にしかない、と仮定した場合…

そこまでの交通費、またディナーをいただいた場合は、その後自宅に引き返すというのも現実的でない or 余韻が楽しめず勿体無いので、泊まりとなる。

そこに住んでいるかにもよりますが、5〜7万円くらい料理以外のことにかかってしまうことが考えられます。

しかしホーチミン在住なら…数百円のタクシー代で住んでしまうヽ(・∀・)ノ
もしもベトナム国内の他都市に住んでいて交通費と宿泊費がかかったとしても、日本のそれに比べるとぐっとお安い。これは大きなアドバンテージ。

そもそもお安い

ベトナムは物価が上がっている最中とはいえ、出店しているミシュランレストランがある本国に比べると、格段に安い。

こういうお店を語る時にお値段のことを言うのは野暮なのは承知なのですが、やっぱり庶民にしてみると、一食に3,000k、お酒を飲めば5,000kというお値段は決して安くないのです。

ですが同じものを本国で楽しもうと思った場合、もしくは日本で楽しもうと思った場合、良くて倍。もしかしかしあら3〜4倍になるかと思うと、もう全く手が出ない。さらにそこに経費がかかると思うと…

や、本気で食べたいと思うならなんとかするかもしれませんが、試す、という感覚では難しい。

でもホーチミンならまだ、「ちょっと一回くらい行っとくか!」という気になれる価格帯。自分的にはもう、とんでもないチャンスに恵まれてると思ってます。ありがたい(-人-)

敷居が低い

欧米でのマナーは体感していないのでわかりませんが、おそらくはホーチミンの比ではなく、きちんとした格好、言葉、所作などが求められると思われます。

ホーチミンでもコミュニケーションは取れた方が楽しいとは思うので、ある程度の言葉…英語かシェフの母語をできた方がよろしかろうとは思いますが、シェフも、この国では英語が第二外国である場合が多い。

なので、多少こちらの英語が拙くても、全く気にすることはない。

さらには、ドレスコードもさほど厳しくない。お店によっては一定のコードを持つところがありますが、それでもそんなに厳しいわけじゃなく、男性ならシャツにっスラックス、ジャケットがあればもう完璧、くらいの勢い。

女性に至っては、日本人が一般的に普段着てるセットアップやワンピースなど、ちょっと小綺麗な感じであれば問題ないと思われます。

気負わず楽しめる。
高級店に慣れない身としては、そこも結構大きなポイント。

まとめ

どの角度から見ても、ホーチミンでミシュラン星付きレストラン、またはスターシェフのお店を楽しむのはアドバンテージでしかないように思います。

ただ、楽しむ際にはどういう位置付けのお店であるかを把握して、誤解のないように楽しむことで、より真価に触れられると思いますし、日本人の感覚でいうと別世界に感じがちかもしいれないミシュランへの距離の誤解をリセットしてもらえたら嬉しいなあと思います。

ホーチミンは、そもそも食に関してとても豊かな街だと思いますが、最近、その豊かさのあり方が、さらに高みを目指す傾向にある気がします。

そんな街に住めることは、食いしん坊としてはこの上ないことですし、この街を訪れる方にも、できるだけ美味しい時間を過ごしてくれると嬉しいな、と思っています!

 


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