このブログのかなり最初の頃に何度も通っていたお店。その後いろんな素敵なお店をほかに見つけて、すっかり疎遠になってましたが、先日久しぶりに行って見たら…?
なんと6年半ぶりのお店
いやー、お久しぶりだ。
実はこの日別のお店に行こうとしていたのだけど、なくなってしまってて急遽「近くにあるお店で…」と変更した結果で伺ったのです。
2013年 – 2015年の記事はこちら。
で、上の記事の最後に書いているように、とある時期にデザートの様子がガタ落ちしてしまってからかが、ブランクの始まりだったかも。
その後、Le Corto さんとか、今は無くなったけど、The Mach House さんとかがあって、そちらではがっかりさせられることがなかったので、圧倒的比重を持って行かれてしまった。
文章にもあるように「料理は今までのように美味しい」と言ってはいるのだが、一部残念なものを「それで良し」とする店は、一事が万事になりがちなので警戒しすぎたきらいはある。
我ながら薄情であるとは思ったが…時の流れは偉大だ。社会隔離後、無事営業をされているのを見た時はホッとしたし、ああまた食べに行かないとな、と思うようになった。そして、機会が来た。
以外と見逃さがされがちな外観
さて場所ですが、Le Thanh Ton と Hai Ba Trungの交差点に近いところ、Le Thanh Ton 東側。
日本人は何かと通るところかと思うのですが、この外観なので以外に記憶にとどめてる方が少ないケースが多いらしい。
夜になると明かりが入って、なかなか素敵な様子になるのだけど、昼間はこんな感じです。
でも親切なんですよ?
ランチ料金は表に書いてくれてるし、この値段、私が知る限り10年間変わってない。。。この物価上昇著しいホーチミンで。。。
2コースで255k
3コースで315k
2コースは、スターターとメインの組み合わせでもメインとデザートの組み合わせでも受けてくれる。流石にスターターとデザートってのはないらしいw それは客にも損なことが多いしな。
そしてこれは以前はなかったな。その日のランチの詳細を掲げてくれてる。しかも写真付き?!
ホーチミンに来るまで意識しなかったのですが、写真付きのメニュー案内というのは、ファーストフードとかカジュアルなお店のすること、という概念が一部のフランスの方にはあるらしく、そのプライドやお店の演出を考慮された場合には、文字だけメニューのことが多いのよな。
こちらのお店なんかは、その質とか雰囲気、提供している料理の内容なんかを考えると、かなりそちらよりだと思うのに、そしいて多分ディナーはそっち系なんだけども、ランチはかなり、あまりなれていない人間にも寄せてくれてる様子。ありがたい(-人-)
店内!
考えてみるとここ、私1階鹿使ったことない。でも常連さんらしきフレンチなおじさま方は上の席に通されてました。上もいつか見てみたいな。
1階はご覧の通りこじんまりです。でも清潔でコージーで、誇りを持ってセッティングされたテーブルクロス2枚掛け。ランチからこれやってるところもあるのね。
壁には程よい色彩の絵画が飾られていて、あまり行らしくなく、またワインの赤が生える程度の彩度で抑えられてるのが素敵。
この日はまだ他にお客がいなかったので、あちこちのテーブルを拝見させてもらったが、どのグラスにも曇り一つなく、カジュアルながらもテーブルの上にだけはピリッとした冴えがある。
あ、すごい、というのが印象。
あれだ。今にして思うと些細なことで別れた彼氏と数年ぶりに再開したら、えらくシャンとした感じになってて、「あら」と見直した、みたいな。
思わず自分の居住まいを正して、相手から見た自分を鑑みる。時の流れは誰しにも平等。その間どう変わるかは自分次第。
やばいヽ(・∀・)ノ
お食事開始!
オーダー
今回は3コースx2人分。
各セクション2品ずつのチョイスだったので、
「全部1個ずつヽ(・∀・)ノ」
という大変シンプルなチョイスでw
私の記憶が間違っていなければ、ホールを担当する方はかなり昔からいてくださる方。
丁寧にその日のランチを紹介してくださり、また日本人はよくやるのか、全品頼んでシェア、とういところまで織り込み済みで受けてくれ、大変にスムーズなオーダーでした。
英語ができない方の場合、フレンチでの食事の説明が苦、と言われる方もおられるのですが、こちらの場合は表に詳しいチョイス提示もあったし、なんなら写真もつけてくれてることがあるようだし(いつも、かは不明)かなりハードルが下がるのではないだろうか。
パン!
さて、お食事開始。
そう言えばパンがここは昔から美味しかったけど、今回もパリパリ。流石に自家製ではないらしいが、美味いものを選んでいることには違いない。
そしてバター。別にここのだけが美味しい、というわけじゃないのですが、当初、日本から来て間もなかった自分は、日常の食卓に良いバターが出て来ることがあまりなかったので、
(え、ベトナム、美味しいバター食べられる機会が多い?)
とか感激をしてたものでした。輸入物であることは知っていたけど、確かに在住10年経っても思うのは、良いバターやチーズへのアクセスは、日本の地方に住んでるよりも圧倒的に良いということ。ラッキーとしか言いようがない。
スターター:スープ!
で、この日のスープはパンプキンスープ。
欧米レストランのスープは、日本人的に、もうそれだけで腹一杯になるやろー!ってくらいに大量なことが多いのですが、こちらもそれ。
お店もそれは重々承知してくれていて、「シェアされるんだったらお二つに分けましょうか?」と最初から提案してくれる気の利きよう。
スープは、シェアするの難しいもんね😅
テーブルに運んで来てから、こちらの意向を聞いた上で胡椒ガリガリ。
うん、日本人にはちょうどいい量になってるw ってか、それでもそれなりの量だわよ?
これ、合わせた量を出されたら、スープだけでお腹いっぱいになってしまう😅
まあ…別に日本人だけに焦点を当ててるわけじゃなく、ベトナムの方もおそらくは欧米方ほど食べないので、シェア前提にしてくれてるんだろうなと。
この点、日本人は本当にこの地の恩恵を受けていると思うのですよ。本場フランスの良きお店で「シェアで」とかいうのは、なんだか怒られそうな気がする。ビストロとかなら良いのかもだけども。
スターター:マグロのカルパッチョ
そしてこちら、もう一つのスターター。
マグロのカルパッチョ。
まるで生ハムのごとき超薄切りで、なるほど、赤身マグロ、こちらではなかなか生食するのには美味しいものがすくないのだけど「薄さ」という調理でこんな風になるのかと。
仕込みは、ほとんどしてないです。正しく解凍して、というか多分冷凍の状態で超薄に切ってお皿に配置しているのだと思うのですが、この様相。
このマグロ、おそらく順当に解凍しても刺身の厚さになると然程でもなくなってると思われる。が、この状態だから素晴らしい。
料理は素材の質も大事だけれども、それぞれの特性を「どう生かすか」をコンダクトすることも美味しさの重要な鍵。これはその好例。
しかもこのプレゼンだ。ヴィネガーも良いの使われてるし、うまい。これは白ワインを頼むべきだったかな。(その後に予定があったので控えましたよ!)
メイン:Coc Au Vin
コックォーヴァン。
鶏の赤ワイン煮。白ワインやクリーム系に収まることが多い鶏の煮込み系ですが、厳密にいうと雄鶏を使うんだったかな?
筋肉質のそれは赤ワインの強みと拮抗させることで美味しくなるのですが、今回のが雄鶏だったかどうかは不明w
というか…
おそらくこの料理の中でも、こちらのそれは相当に穏やかな部類。赤ワインを使ったソースといいつつ、その赤ワイン自体がライトなものを使われてるのか、量を控えられているのか、
「うまみの濃い出汁?」
というくらいの加減のソースで、なんてこった。和食のこってり甘辛煮者の方が重たいぞ?と感じるレベル。
そしてご覧の通り、お肉はほろっほろ。ここまで煮込むと肉の水分を奪い切ってるケースもあるが、テクスチャーはしっとりと。
流石にこの料理は全体があっての料理なので2手に分けることはありませんでしたが、半分食べてお皿を取り替えっこ(・∀・)
安心してください。怒られません。ベトナムのフレンチレストランには寛容なところが多いのです(^・^)
メイン:シーバスのソテー
そしてお魚チョイス。この日はシーバス。
ホーチミンではよく使われる白身のお魚。
日本にいた頃は若さもあってか、肉か魚か問われたら一切の躊躇なく「肉!」と言ってましたが、ベトナムに来てから魚を選ぶことが増えたわー。
ベトナム料理でもお魚料理、美味しいのですが、特にフレンチで出されるお魚料理、出色。
日本のお魚は、もちろん美味しい。生のお刺身で食べるために必要なあらっゆる手段が講じられていて、鮮度も安全性もかなり厳しくチェックされた上で提供されるから、その質は相当上等。
ただ、そこまでされていないお魚をどう美味しく調理するか、に関しては、そこまでの管理をしていない国に軍配があがるのではないかと思ったり。
日本でフレンチレストラには数十件程度しか行けていないということもあって、単に日本でのフレンチ経験が少ない、というのはありますが、ビストロランクのお店では、圧倒的にベトナムで食べるフレンチレストランの方が美味しいと感じることが、自分の経験では多い。
今回のお料理も素晴らしかった。
カリッカリの皮目にとろけるようなジューシーな白身。そこに味わい豊かな添え物の野菜がうまみを引き立て、ホワイトソースがコクを加える。
フレンチ=こってり、だけが傾向じゃない。
現にこの日のこちらのお店の味は、肉も野菜も、日本食にある洋食よりも遥かに軽やかだ。
デザート:クレームブリュレ
うわーっ、以前と全く同じ様相だ!
でも今回は前回感じた残念さ加減が微塵もなく、絶妙なる甘さの加減、カリカリの表面でアメリごっこもできるし、満足できる量の食事直後でも美味しく食べられる。
ちなみに、セットランチなのに逐一シェフが出て来てバーナーで炙ってくれるのですが、そのシェフがめちゃくちゃぶっきらぼうwww ニコリともしない。
ホーチミンのフレンチレストランでシェフがホールに出張ってくるときには、にこやかでユーモラスな方が多かったりするのですが、すんごいぶっきらぼうw
帰り際も外に出ておられたので声をかけようかと思ったのだけども、あまりにぶっきらぼうで声かけられなかったくらいには無愛想な感じw
これは…攻略のしがいがある(๑•̀ㅂ•́)و✧(迷惑だからやめろ)
デザート:アイスヌガー
アイスクリームというっよりは、ひんやりとしたヌガー色が強く、冷えたクリームにたくさんの洋酒漬けのドライフルーツが散りばめられてて、こちらも品の良い甘さ!
たまらず、セットとは別にコーヒーを注文。
いやー、これはいるでしょ、コーヒー。いや、紅茶も合うな、きっと。
デザートの質、完全回復。
以前の記事の最後の部分は撤回です。
ところで…今回二人だったので、このカウンターの横にある小さなテーブルについてたのですが…
あ、あのクッキー気になる、と思ってたら、コーヒー頼んだらついてきたヽ(・∀・)ノ
ちなみんこの量、この濃さでアメリカーノw あまり濃いコーヒが得意じゃない方はラテとかにした方が無難かも🙄
ま、クッキーは普通でした(・∀・)
仏じゃないクッキーってどんなだよ?って話ですが(笑)
また通おう
このお店を称するなら、しないフレンチの中にあっても、かなり清廉なお料理だとうこと。
悲しいことに、この年齢になってくるとヘヴィなものがなかなか辛い。それがいかに美味しくても量が厳しい。
ですが、こんなにゆとりを持ってデザートまで楽しめるフレンチは、近来なかなかなかった気がする。
そういえば以前の記事にも「あっさり目」だと書いてあった。同じシェフがずと続けられてるのか変わったのかはわからないけど、このお店の味は、引き継がれているように思われる。
だから、続いて来てるのかも。
あっさり目のこちらの独自の味わいは、ホーチミン市にあっては貴重だと思われる。それを変えず(実際には時流に合わせて変えて、変わってないように感じさせてくれてるのだろうけど)続ける。
少なくとも10年続いて(それ以前に開店していた可能性あり)きているのが支持層の厚さの証拠。このフレンチレストランは知っておいて損はないと思います。
そしていっ時の残念さから6年半も間を空けた自分の冷徹さを反省。もうちょっと、寛容になろうね、ちぇりさん(。-_-。)
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
La Cuisine
52 Le Than Ton Q1
Time: 11:00 – 14:00 / 17:00 – 22:00
※以前の記事はこちらをご覧ください。
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