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【Ho Chi Minh】嘗ての名店しばしの潜航、進化を遂げてこれは改めて勧めたい味!~ Com Ga Dong Nguyen 東源鶏飯

中華料理

日本人に昔から人気のお店だったようなのです。お店としてはチキンライスをメインに張ってるようですが、麻婆豆腐が美味しいと。しかし…?

嘗て麻婆豆腐を求めて行ったお店

在越13年目に入るとはいえ、ワタクシなんぞは新参者の部類。自分の前にはもっともっと大変な時代を過ごされてきた書先輩方がたくさんおられる。

そして彼らの間で囁かれ続けていたお店の一つにこちらがあります。麻婆豆腐が美味しいと。

↑の記事にもありますが、ホーチミン市内は広東系の中華が多く、どうもキリッとした麻婆豆腐が少ない。↑の記事、10年前のものですが、その頃もあちこち探し回っていたらしい自分。

 

結果、こちらのお店のものも、どうもちぇりさんてきには麻婆豆腐としては認識しづらかったらしい。まずいわけではなかったので、一生懸命、取り繕って文章を書こうとしているのがよくわかります(もっと上手く隠せよ)

そして時が過ぎること、10年近く。
ぶっちゃけ、あの界隈には他に行きたいお店が増えて、ずーっと行ってませんでした。近くを通っても、(おっ、久しぶりに行ってみようかな?)というふうにはならなかった。

しかしそれは私だけではなかったようで。

起死回生の東源鶏飯

中華系に詳しい友人から、ある日の連絡。

「ちぇり、あそこ最近行った?」

もちろんそれは今回のこちらのお店のこと。
入ってないねえ。もうかれこれ10年くらい(笑)、と、半ば冗談混じりに真実を告げると、

「だよね。実はお店も、日本人に忘れられてるんじゃないかって危機感をすごく持ってるみたいでさ」

あら、自分の傾向は全体にある傾向の中の一部に過ぎなかったので。でもそうだろうな。実際、会話の中にも出てこなかった。

しかしこの段階でまず、(おや)と思ったのは、

・お店が冷静に状況を把握していること
・それを認めていること
・そしてまだ日本人を気にかけてくれていること
ぶっちゃけ、お店自体は流行ってるんですよ。通りがかるたび、人だかりになってるのをなん度も見てるし、たしか支店も作ってるはず。商売繁盛、何よりだねー、と思いつつ、素通りしてただけって話で。
だから別に日本人の足が遠のいていようと、あまり関係ないのではないかと感じてました。
が、「日本人の足が遠のいていることを気にかけてくれている」という事実がどうやらあるようで、ちょっと意外だったのです。同時に、ありがたくもあった。
お店としては、単にビジネスとしてπを広げたいだけかもしれない。だとしても、この街に住む、有力な顧客のコミュニティとして認識してもらえているというのは、やっぱり嬉しいことではないだろうか。
で、お店のことをよく知るその友人に、誰か日本の友達に、またべにきてもらえるチャンスはないだろうか?ってことで、相談を持ちかけられたわけです。
というわけで、お忍び訪問。
inago会で、いく当日に声をかけたら付き合ってくれる方がいたので、ご一緒に😁

進化が色々!

お店に着くと、大盛況。
うん、やっぱり流行るのは流行ってるんですよ。

お店で食べる人も、デリバリーを受け取りに来てる人もたくさんいる。

ってか看板、めっちゃ綺麗になっとるな?!
中に入ると昔の名残もあってあんしん。そうそう、この右から読む、東源鶏飯の文字よ。

そして入り口付近で待機する料理の数々。
素焼きの小さな鍋に入ったものを、ガーッと強い炭火で下から煽って温めてから提供するんだよね。

ここは中華料理なんだけど、こんなふうに小さなポーションで色々出してくれるのも魅力。

で、そんなふうに昔の面影を残しつつも、そして外からチラッと見るだけではわかりませんでしたが…

ふああああ!!!
2階?小さな中二階が途中にあったから、正式には3回になるのかな。めっちゃ綺麗になってるし、エアコン完備ー!

いやこれは最近のことじゃなく、私が来てなかったから知らなかっただけで、結構前からのことなのかもしれませんが、以前より各段位クリーンになってる感!これは、良い!

メニューも改善!

改善、とか上から言うと失礼かな。
でも私たちにとってはとても朗報。

写真入りだああああ!!
しかもかなり小綺麗にまとめられてる上に、番号まで振ってくれてるから、メニュー名や価格とも照合しやすい。

そもそも、自分たちが知ってる中華料理ってかなり少なくて、本場の人に受け入れられてるお店メニューって、文字が読めたとしてもチンプンカンプンなことがあるから、こういうの、助かるわー!

プラス、日本人は漢字に馴染んでるので、若干わかるところもあるしね。
これ、以前に比べたらかなり見やすくなってます。もちろん翻訳機を使って「おすすめは?」などとお店の方に聞けば丁寧に答えてくれるけど…

ふふふ。
初回の方には、こんなセットもあって助かる。

選ぶ手間がないだけじゃなく、ちょっとお得でもあるようだし、これはご家族で来た時とかにもいいわね。

大きなセットになればなるほど、お得感もあるようで、いいなあ。上の879kのセットとか頼んでみたい。

いやいや、そんなの人集めるのが大変じゃん?と言う方には、一人でフラット行って美味しく食べられるメニューもあるのですよ。

麺類とか。
98k。よくないですか?

まあ私は今回食べてないので味についての言及はd系ないのですが、かなりのバリエーションがあるし、ボリュームもありそう。

5区に行くと、麺屋さんとか無数にあるから「どこに行けば良いか」問題が発生しますが、これは、いいな?

ちなみに昔はこんな感じでしてん。↓

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愛想が、ない。
いやまあ、あの時代のあの界隈ではそれが当然だったので、お店を貶めるつもりは毛頭ないけど、なかなか日本人にはわかりにくいじゃないですか。

それでも開拓された方がいて、伝えてくれた方がいたから、よそで全くわからない状態で行くよりも心理的なハードルが下がり、脈々と語り継がれてきたのだと思います。

もちろん、美味しくなければそれもないわけで、初期に伝えてくださった方には頭を下げる以外にないのですが、パッとお店に行って使いやすいかどうかというと、やっぱり昔は使いにくかった。

麻婆豆腐と鶏飯がある、と言うのを知ってるから行くけど、そのほかのメニューはなかなか自分一人では開拓できなかっただろうなあ、とも思う。

それが、今ではこんなに見やすく。
よきヾ(@⌒▽⌒@)ノ

実食!

まずはチキンライス

よく見ると卓上の様子も変わってた。
かなり衛生に気を配るようになってる様子。カトラリーの一つ一つが、カバーされてる。

で、今回はこんなかんじ。
実は茹で鶏が美味しいのだと後で聞いたのだけども、今回はローストチキンをば。

や、でもローストチキンもしっとりしていて、おいしかった大宇書!この断面の滑らかさや白さを見てもらえればわかる。

昨今、輸入の安いばっかりの鶏肉を使うところが増えたのか、Com Ga(チキンライス)を専門といいながら、全く味のしないような、もう何を食べさせられてるかわからんような鶏を出す店もある中で。。。

素材から選んで、丁寧に、鶏を生かす手法で調理されてる感。
こちらのお店はさすが。これは昔から美味しかった気がする。

ついてくるタレも美味しいんよなあ。
それを米にまぶして一緒に食べたら、そりゃあ幸せな鶏飯です。

実はワタクシ、白状すると、Com Gaはそんなに好まない。なぜならマレーシアやシンガポールのNasi Ayamが大好きだから。

同じ系統の料理なんだけど、あっちの方が圧倒的に味もボリュームもあって好き。

その煽りで、ベトナムにある中華系の京阪もそこまでグッとくるものは少ないのですが、ここのは正統派。ただし、ゴリゴリに尖った、とか言うのではなく、トラディショナルな美味しさのもの。

これは時々食べたいし、今度は茹で鶏のも食べたいですな。

麻婆豆腐

そして問題の麻婆豆腐。
ぶっちゃけ、中華系の人にもこれは麻婆豆腐としては疑問の一品(笑)

特に日本人が思うところの麻婆豆腐とは、やっぱり全然違います。

が。

一度これを、ひき肉豆腐の薬味煮込み、的なスタンスで捉えると、とても美味しい!

そして昔に比べると甘さも控えめになってる、のかな?

ごめん10年ぶりで、しかもあまり賛同しない味だったので、記憶はそこまで定かじゃないが、そしてその間に自分の舌がローカルになれてきたと言うこともあると思うが。。。

引き続き、これを日本人に、日本人の認識で麻婆豆腐と紹介するのはどうかな?とは思いつつ、料理としてどうかと聞かれたら悪くないと思う。ご飯との相性も良いし。

Ca Man Trung Thit

これは一緒に行った方が、ベトナム語で聞いてくれてお店の人にも勧めてもらった一品。

Ca Manは塩漬けの魚、まあ乾燥させてるものでもあるのですが、それとお肉の合わせ技。

上の方に、その塩魚を戻したようなものがあり、下には豚のミンチ肉が、ミッシリと敷き詰められている。

それを器ごと良く良く蒸してあるようだ。

滲む水分には、魚の旨みを湛えた塩味が染みており、そこに豚肉から溢れた脂が合わさっている。

肉と魚の合わせ技はホーチミンではよく見るが、こんなにシンプルな皿にさえ、その複雑さが融合する。そして複雑でありながらも、そこに米が合わさると、それはただただ幸せな味。

やべえ。この小さな土鍋の一品で、ご飯、どれだけ食べられるだろう????

どれも素晴らしくご飯泥棒!

Cai Xoon Tiem Bao Heo

クレソンのスープ。
こちらにはメニューで見てもらったようにかなりいろんな種類の中華スープがある。

そのどれもが器ごと「蒸して」作られてるもので、実に地味深いのだが、中には漢方色の強いものも多い。そしてそれに日本人は慣れていないことが多いので、「苦手」と思う方も。

そんな中で、こちらは一番ベーシックで、一番楽しみやすいものとされてる様子。

ベースは豚のお出汁で、主な食材はクレソン。
うっすらした漢方感はあるものの、頂きやすい味でした。

私的には漢方感のあるスープ、大好きなので、次回はもっとガッツリしたやつ頼みたいけどw

ちなみに烏骨鶏スープは冷凍食品に加工されて販売されてた。今度デリバリーで撮ってみるかな。

だって日本で烏骨鶏のスープなんて、どんだけレアか。高級か。

ホーチミンにて試して置く価値のある料理の一つじゃないかなあ。諸外国に比べても買いやすい価格だし、且つ、味においてもそんなにきつい味付けはしてないと予想されるし。

リーズナブル中華

で、こんだけあれこれ食べてお茶も頼んで、二人でこの金額。悪くないっしょ?

そりゃローカル食に比べたらちょいするかもしれませんが、日本人には見慣れない、しかし食べたら「うんま!」となるような料理をいくつも控えてるお店でこの価格。

量的にも少し多かったかなって感じだったのよね。そもそも単品でも米、十分食べられる、ってことは2人で2品あれば十分なところ、3品頼んでるんやもんなあ。

ちょっと頼みすぎて、一人160k以下や。
5人、6人おったら、もっといろんなものを楽しめるわ。

うん、私は「また行きたい」って思った。
すっかり忘れてた10年間、友達からのお知らせ無かったら、お忘れ期間はさらに更新してたでしょう。

でもここ、

・エアコン環境下で快適
・メニューが選びやすい
・ポーションが小さくあれこれ楽しみやすい
・日本人にも好まれるものと本格中華が混在
・適宜価格
とわかりました。
知よ、知らせてくれてありがとう。
一度離れたものに心が戻ることは少ないのだけど、こちらのお店とは何か嫌なことがあって心離れたわけじゃない。
何がどう、とこちらがお店に思う前に、お店が現状を真摯に受け止め、何が効果的な改善策かを考えて、コストをかけてそれを実行。
企業努力ってこう言うことかな、と言うの間近に見た思い。
格好いいじゃないですか。そして日本人のことも、彼らは覚えていてくれました。
もしよかったら、Good Old Timeの想いとともに、新しい、こちらのお店を楽しんで見てもらえたら嬉しいです♪
 


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ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/

お店情報

Com Ga Dong Nguyen 東源鶏飯
801 Nguyen Trai, Q5
Time: 09:00 – 20:30
Spent: 160,000vnd / person 

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