ローカル麺には興味があるが、ちょっとチャーミングな写真も撮りたい。そんな旅行者さんにも嬉しいお店。もちろんお味も美味しいですよ。日本じゃあまり知られてない麺かもしれませんが!
Bun Rieuの家
お店の名前がストレート(笑)
Nha、は、Nha TuのNhaでもあって、家、と言う意味なんですね。
このお店の場合は、Bun Rieuという料理名+家。つまりBun Rieuの家、転じて専門店的な?
地味な外観なので結構なんども通りつつ放置してたんですが、先日やっと行って来た。
入り口のキッチン
ホーチミンにはよくあるタイプなのですが、入り口にキッチンがある。特に麺料理など、下ごしらえした食材と合わせるだけ、のような提供をする料理のお店に多いかな。
こうやって麺に使う材料が仕込まれ待機してます。綺麗にしとられるなあ。
そしてBun Rieuという麺料理に欠かせないのが、トマト。酸味もありますが、何と言っても「うまみ」でしょうねえ。トマトのうまみ成分、すごいですから。
常夏のベトナムならなおさらのこと。トマトは、夏のお野菜と聞きますしね♪
おぼこ可愛い店内
そんなに作り込んでるわけじゃないんです。
でもこのほどほどのベトナム感。
イラストが拙いところが、またいい。
ここでバーン!と最新鋭の技術を使ったイケイケな絵があるともうそれはベトナムちっくにならない。
絵の心得のある方から見たら「はい???」となるかもしれませんが、それもベトナム。全体の雰囲気を楽しんでくださいませw
使ってる食器なんかも、ライティウですし。
メニュー
基本は麺類3種類。
Bun Rieu Cuaは、カニ出汁の細いそうめんみたいなお米の麺。
Banh Da Cua は同じくカニ出汁ですが、きしめんみたいなペロペロ麺。
Banh Canh Cuaは、タピオカ粉を使った太めプルプル麺!
60kの方がベーシック、75kの方がベーシックなものにお肉をプラスしたもの。お肉は、Gio=豚足、Suon=アバラ骨つき、Bo=牛肉から選びます。
下の4つはアラカルト。NomCuonってのは生春巻きかな?に、Oc Nhoio Hap Saはりんご貝のレモングラス蒸し、Cha Gioo Mon Cua Dongはカニの揚げ春巻き、Bun Cha Gio Chayは、揚げ春巻きと麺を一緒に食べるものだけど、ベジタリアンかな?
ドリンクやチェーも充実してるから、お茶の時間に来てもおいいかもね!これが全種類、いつも揃ってるかはわかんないけど!(ベトナムあるあるw
麺に使うスープの材料は鍋の出汁にも使えるってんで、コース的なセットもあるようですね。夜ご飯に、鍋+単品か、なんなら単品だけのコンボもある。
どれも写真があってくれるのがありがたいですね。
ドリンクがサイズ詐欺(良い意味で
ところでドリンク、これを頼んだんですが…
しかもも安かったので、軽く楽しんで、あとは茶をオーダーしようと思ってたのに…
でけーよwww
詐欺じゃねーか、でかい方にw
日本のスターフィールド珈琲店みたいだな!もしくはライスフィールド珈琲店!
味は、これ、羅漢果という漢方的なやつがベース。黒砂糖水を薄めたような味。だけどこいつの甘さがもつ糖質は体に吸収されにくいんだよな。甘いけど、食事時の血糖値を上乗せすることはない。
ちなみにトップに載ってる白いシャクシャクした食べ物は、クワイ。ウォーターチェスナット、などと言われますが、日本では地域によって、黄色い色付けをして炊いておせちに入れたりするやつ。
ベトナムではよくチェー(デザートの一種)に使われてたりします。しゃくしゃく♪
ボリュームのBun Rieu!
さてローカル麺は量も控えめ、米麺の消化も良く、ライトなイメージがありますが…
すんごいボリューム!😳
確かに全部乗せ頼んだけどさ!(笑)
でもスープはご覧のようにクリアでさらりと飲みやすい。カニのお出汁が奥の方に感じられいて前には出汁感、かすかなトマトの酸味は和食のそれにはないものだけど、感覚としては和食に出汁に通じるそれ。
使われてるかには小さなタガニと呼ばれるもので、すりつぶして炊き上げるのですが、その際にいくばくカニの身やタンパク質がフワフワと固まったものを具材として使うのもこの料理の特徴。
たまにこれが「かにみそ」と表現されてることがあり、まあ多少なりとも味噌成分も入ってるとは思うけど、そもそも個体がめちゃくちゃ小さいのので(体が親指の腹1.5~2個分くらい?)味噌もあってもしれたもの。
だから味にも味噌感はそんなにないけど、ふわふわジンワリカニの味。ポジション的には…
カップヌードルの底に残るジャゴジャゴした具材の破片の集まりっぽいというか。
あ、これ、褒めてますから!カップヌードルの中であのパート、めっちゃ私好きですから!例えがよろしくないかもだけど、おいしいとこ(*´ω`)
決して料理の主役じゃないが、ないなんてありえない、そして密かに楽しみにしている具材。そんなポジションにあるパーツ🦀
野菜も先に入れて沈めて起きましょうねえ。もちろん後から入れてシャキシャキを食べるってのもありなんですが、この薄茶のショワショワしてるの、バナナの花、でいいのかな。を、細く割いたものおなんですが、ちょっと繊維が強情。
特に味が強いわけじゃないけど、食べつけたら食べたくなるのでなるべく活用したいんだけど、私はスープにつけて気持ち、しんなり馴染ませた方が好き。
トマトはスープの味の構成要素絵でもありますが、もちろん具材として食べてもよし。炒めることはあっても、スープに浮かんだトマト、日本じゃそんなに当たり前じゃないからギョッとする方もおられるかもだけど…
加熱したトマト、美味しいですよ(^・^)
そして、貝。
巻貝の、Ocと呼ばれるものの蓋口の所のコリコリ部分だけを入れてくれてます。
これがねー、自分で調理すると生臭くなったりすることがちょいちょいあるんだろうけれど、ベトナムの方が調理すると、実に綺麗な味になる。なんか方法があるんやろな。
味が足りなかったら、卓上にあるヌクマムなどをつけて食べるも良し。
そして、シソ。
別添えで出てくる野菜は、好きなもんだけ入れたらいいです。ベトナムの方も結構残されてるケースをを見る。
あ、さっきさらりと流したけど、卓上調味料はこんな感じ。
一際目立つのは、このマムトム、というエビを発行させた調味料。
臭いが強烈で、外国人に嫌われるベトナム食には必ずと言って良いほどあげられるアイテム。特にこれは北のものなので、ホーチミンだとベトナムの方でも「えー」と言ってるケースは多い。
そのままでも悪くはないですが、大抵の場合はライムを搾り、よく混ぜてからいただきます。人によってはここに砂糖を足したりもするr。
卓上調味はベトナム料理の楽しみどころ。初心者の方には難しいかもしれませんが、これを制すと楽しみが何倍にも広がりますし、これを使うことを前提にした味のものもあり、前提を無視した場合、「なんかものたりない。。。」となりがちなので、食べる側にもスキルが問われているというw
おお、このカニつみれ、美味しいな。カニだけじゃなく、もちろん他のつなぎも入ってるけど、おいしい。
他の調味料のツボを開けて見ると、多分ホーチミンの方にも見慣れてないケースが多々あろうというアイテムが。
手前のは、ヌクチャムに近い、ヌクマムにニンニクその他の薬味を入れて、少し薄めた調味料。甘みはあまりない。まあこれはわかる。問題は向こうの。
薬味も特に入ってないが、なんかタネみたいなものが入ってる。そう、これはタマリンド。
淡い魚介系のお出汁には、柑橘などの柔らかい、発酵ではないナチュラルな酸味を加えると(酵素が関係してるんじゃないかと睨んでるけど、まだ追求できてないです)とたんに旨味が引き立つ、という現象をよく見ます。
そこで、タマリンド。
あ、タマリンドについてはこちらを見てね。
上記事で紹介しているのは、驚異の「甘みを持つタマリンド」だったけど(驚異のって言うほどではなく私が脅威に感じただけで、地元の方はそう言う品種があるとご存知ですw)大抵は酸味オンリーのことが多く、タネに果肉がまとわりついてます。
それをほぐしつつ、少し水を足したがこの調味料。だから器にタネは入ってるけど、使うのは水溶液の部分のみ。
これをちょっとずつ垂らして味の変化を楽しんでほしい。ナチュラルな角のない酸味なので、最初は入れたことがわからないくらいの変化かもしれませんが、非常に馴染む。
あ、Gio、と呼ばれる…豚足部分かな。は、大変迫力がありますが、めっちゃ食べにくいです(笑)。なんなら、Suon(肋骨に肉がちょっとついてるやつ)の方が食べやすいかも(笑)
ああ、そしてこの最後に残るクズクズがが、うまい(下世話口)。
全体は結構な分量だけど、あっさりしているので食べれてしまう。
ガツーン!とした味の強いラーメンに慣れてる方にはアッサリしすぎかもしれませんが、この繊細な「出汁」の感覚は、実にベトナム的でもあり、また日本人にも嬉しい構造。
あまりローカルすぎるお店は敷居が高い、と言う方も、ここくらいの感じだったらいかがでしょう?おすすめですよ!
ちなみに
誤配送でこちらのお店のものがうっかり我が家にやってきたのですが、それも美味しかったので、こちらに書いてます!デリバリーもいい感じでしたよ!
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Bun Rieu Nha
63B Tran Quoc Thao, Q3
Time: 07:00 – 22:00
Spent: 97,000vnd / person
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