我が愛する妻有蕎麦。乾麺の蕎麦の中ではダントツで、乾麺なのに蕎麦湯が取れるほど豊かな風味。豊かだからこそ、あれこれできちゃう。
で、今回はこんなものを作って見ました。我ながら、これはとっても良い手抜き( ・`ω・´)b
蕎麦湯って蕎麦のお出汁じゃね?
このサイトで何度もご紹介している、妻有蕎麦。ご一緒に食べたことがある人も、ご自身で買ってくださった方もいらっしゃるかと思いますが、これほんと優秀。
もう最近は日本に一時帰国しても、こちらに買って帰らなければならない調味料はほとんどなくなりましたが、これだけは代替が効かないので買ってきてる。
時には日本で再現できないヤギ鍋出汁蕎麦とかもありますが(笑)、今日は簡単にできる、でもアジアンテイストを効かせたお蕎麦。突然思い立ってやって見たら当たりだったのw
モチーフは、麻油鶏。
あのお出汁とか肉骨茶のお出汁は絶対にこのお蕎麦似合う。他の乾麺のお蕎麦じゃダメ。妻有蕎麦と絶対合う。
が、それらを一から作るのは大変。というわけで、なんちゃってなものを食べたくなって、その時食べたい味をイメージして逆から辿って言ったら、まず出てきたのはこれ。
ほうじ茶。ほうじ茶と出汁系の相性が良いのは、以前紹介したこちらのスープでも証明済み。
で、今回は何を出汁にするか。
鶏肉もない。肉骨茶のスパイスミックスもない。でもほうじ茶だけじゃ塩気もお出汁も足りなさすぎる。何か塩気のあるお出汁。。。
あ、妻有蕎麦は蕎麦湯が取れる。しかもちょっと塩気もある。あれ、あのままでも美味しいんだよな。今までも釜揚げにして茹で湯にめんつゆを足したりしてた。蕎麦湯って…
蕎麦湯って…蕎麦から取れる出汁じゃね?( ・`ω・´)b ←結構本気で良いアイデアだと思った
まさかのほうじ茶茹で
さて、出汁は決まった。蕎麦で取る。←もう思いついたアイデア試してみるまで否定できなくなった人
しかしほうじ茶と合わせたい。ほうじ茶を別に入れて蕎麦湯と合わせる…のはなんか味がボヤけるイメージしか湧かない。そうじゃないんだ。ほうじ茶がベースでそこに濃いめの出汁を合わせたい。
蕎麦湯は蕎麦から取れる出汁、という設定も、ほうじ茶をベースにするとなった場合、それを煮詰める…?しかし蕎麦湯は煮詰めてもそこまで風味は上がりそうにない(根拠=勘)。むしろ蕎麦の香りが飛ぶ…?
………考え中考え中考え中………
ほうじ茶で茹でたらどうなる?(おい
というわけで、やってみようっ。レシピはやって見ないとわからない!まずはほうじ茶大さじ1、くらいかな?をお茶パックに入れて、沸かす。水の量は500ccくらいかな?
火加減とかでその後の湯量は違うので、様子を見ながら足すなりなんなり。
麺からでる塩気も味付けの内なので、普段茹でる時のようにあまりたっぷりだと出汁の要素が薄まってしまうので、ちょっと少なめの茹で茹でトライ。
この日は蕎麦50gに水500cc。そこにほうじ茶の茶っ葉が入ってる。
5分茹で、茹だり具合の確認。茹で湯の成分が変わった場合、麺の茹だり具合に違いが出てきたりするので、ほうじ茶でやったらどうなるかなーと思ったけれども、普通の茹で茹でる時とあまり差異は感じませんでした。
湯量はかけそばの出汁量になる程度に調整し、ベトナムのお醤油を大さじ2杯ほど。ここは加減してくださいね。日本のお醤油だと香りが立ちすぎるかもなので、味見をしながら加減して。
で、器に移したら、香りの強いごま油を大さじ1〜2。これもお好み。
ウッホ、これ正解!
ちょっと最初は塩気が足りなく感じるかもしれませんが、蕎麦単体でもとっても味わいのあるお味なので(なんなら普通の茹で茹でただけのものをすすることもあるくらい)食べていくうちにちょうど良い感じに。
ほうじ茶と側とごま油の香ばしさ。これ、良い。
お蕎麦を扱う方からすると、とっても邪道かもしれませんが、自分的にはめちゃくちゃ気に入った。
ただし、多分妻有蕎麦さんと同程度に蕎麦が香らない乾麺でやってもきっと美味しくないです。それは明確にイメージできる。
そこに麻油鶏のような米酒の香りも肉系の出汁の味もありません。肉骨茶ほどの漢方風味もないかもしれない。が、「それ系」のお手軽バージョン。これ好きだー。
酔狂に付き合ってくれる方がいたらぜひお試しあれです(^・^)
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