工業系のお仕事に携わっていらっしゃるみなさんにはもう定番の名称だと思うのですが、ISO。先日ご紹介した記事に表記したら「ISOってなんですか?」というご質問がきたので調べ直してみた!
ISO22000取得?!衛生面を気にする若者の皆さん
先日ご紹介した、
こちらの記事に、お店の衛生面への気遣いのほどを伝える目に、ISO取得証明書の写真を掲載しました。
ISO。
よく目にします。特に工業エリアに行くと、その会社のロゴより大きく「ISO取ったでー!」と掲げているところもあるくらいで(笑)、年々、その認識は広まってる気がするのですが、ではすぐさま、詳しく人に説明できるほど知っているかというと、
「なんかこれ取っとくと安心ってことらしいで」
くらいのボンヤリさ加減だったので今一度。
ISOとは
International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略で、世界基準の安全性やら製造基準を満たしていますよ、ということを示すためのもの。
ISO自体は「標準化」に関するものなので、いろんな業種に対しての基準を持つのですが、上の写真にある、
ISO2200というのは特に、
『食品安全マネジメントシステム-フードチェーンに関わる組織に対する要求事項』の国際標準規格。
とのこと。
写真中、その右に「2018」という数字があるのですが、そこは取得年のことかしら?
まあざっくり思っていた「これを取得しているところには一定の安心感が置ける」というのは、あながち間違ってはなさそうです。
メリット / デメリット
となると、くだんの豆花のお店は、ほかにも食品関係の製造をされてて、豆花はその中の一つってことなんですかね。まさかこのストリートフード一つのために取得しているとは思い難いし。
いえ、取得プロセスにどういうことが必要かとかコストとか私は知らないので(結構大変なんじゃないかなーという予測)あくまで推測なんですけどね。
またこれって取得するだけじゃなくて、取得してからもきっと大変。
検査の時だけ基準を満たす、というのでは意味がない。その基準が維持されることにこのシステムの意味がある。
そうあるためには事細かなマニュアルが存在することになり、それを多数の人が関わるオペレーションに落とし込んでいかなければ成立しないという。
企業さん側にしてみれば、いろんな面での「負担が増える」ことになります。
しかしながら、事細かな基準を設けた結果、
・安全な製品を製造できる
・安定した品質を製造できる
・結果、会社の価値が上がる
というメリットもあり、それは消費者にも波及すること。買うたびに品質が違っていたらアテにできないし、安全面が確保されてるに越したことはありませんよね。
ただし、当然ながらそこにコストは乗ります。結果、販売価格も上がるかもしれません。そこをどう捉えるか。
企業さん側の話だけでなく、そこの価値に対価を払うという価値観を消費者が持つこと、買える財力が揃うことが前提条件。
だから、こういうシステムが存在し得たり、取得する会社が増えている状況というのは、まさに、ベトナムがいろんな面で発展されてるのだなと感じるわけです。
まあ…くだんの豆花やさんの商品価格はストリートフード並みのままでしたけどね😅
若い方の意識の変化
日本だと、そもそもの食品安全基準が高いし厳しいので、あまり気にかけずになんでも買って食べたりしますけども、ベトナムはまだまだものすごく衛生面に差があります。
勉強をしている方、その辺のことが進んだ海外生活が長い方などは徹底されていらっしゃいますが、一方で路上のお店もまだまだ普通にあって、ものすごく幅が広い。
なのでそれぞれのものに、消費者が対応して取り扱いを考えたり、知識を持って納得をした上で楽しんだりということが必要だなと思うのですが…
「ちぇりさん路上のもの、衛生、良くないです。気をつけてください」
と、屋台飯をアップしてると、ローカルの若い方によくそういうコメントをいただきます(笑)
どういうルートから啓蒙されているのかはわからないのですが、知識を持って自分なりのジャッジをすることは大切ですし、特に衛生面はダイレクトに健康に関わることなので良いことですよね♪
まとめ
というわけで、ISO。
○いろんな産業の場面においての「国際基準」であり、その適用詳細は多岐にわたるということ。
○取得するには、多数の要項をクリアしなければならないこと。
○取得した後はそれを維持するための努力が必要であること。
また定期更新するにも厳しいチェックが入るらしいので、ただ一度取得しただけであるかどうかを見るのではなく、継続されているかを見るのも大きなポイント。
そこだけを頼りに利用する企業を選ぶわけではありませんが、一定の基準にはなりそうですよね。
先の豆花のお店を選んでいた方も、その美味しさ以外にも、「衛生的に安心だから」という要素が入っていたということかあら、そこに付加価値もつきつつあるようですし、利用する側もしっかり知って置きたいシステムですね♪
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