バンコクで成功しているお店・Quinceの ホーチミン支店 が開設!しかも場所は…嘗て、このブログでも大人気だった、Saigon’s Lookout の跡地!!
あのお店がなくなったことは今でもとても残念ですが、あの場所には美味いもんの神様が宿っておられるのかもしれません。今度のお店、ずば抜けて素晴らしいですよ!
2024年の店頭記事はこちらになります!↓
バンコクからの極上店・ ホーチミン支店
バンコクで大成功されているお店の2号店、という鳴り物入りで紹介されたこちらのお店ですが、みなさん覚えておられますか。
最近でこそ、ホーチミンで気軽に食べられるようになった美味しいステーキ。上記のお店以前は、ローカルタイプのステーキか、酒を飲んだら小一万円はかかるであろうという高級店の2択だったところに、(私が知る限りは)上記店が風穴を開けてくれたのでした。
その功績もさることながら、とにかく美味しく、サイドのフライドポテトにまでこだわったお店の姿勢には経緯しかなく、ひたすら愛していたのですが、敢え無く閉店。。。
決して流行っていなかったわけではなかったと思うのですが、諸事情絡むのがホーチミンの飲食事情。残念至極で、今でも人の口の端にのぼり惜しまれているお店でした。
そこに。
とあるお店の ホーチミン支店 が開店。
この新店ができたとのこと。
さすがに住所までは記憶していなかったので、到着してみて驚いた。「あのお店じゃないか!!(((o(*゚▽゚*)o)))」
もともと、ローカル度の高いエリアに白亜のデザインはとても印象的だったので、その外観からしてお気にりのお店だったので感激ひとしお。期待もますます高まります。
が、ここを紹介してくれた人が、非常に用心深く勧めてくれてたんです。どうやら彼女が行った際に一緒だった方には、あまり好評ではなかったとか。彼女は、私に勧めてくれるくらいですから当然気に入っていたのだけど、賛否ありそうな気配だと。
そのくらいの方が面白そうよね。万人が軽く「あそこ美味しいよー」というところのは、あくまで「一般的に」美味しいのであって、個性の点では弱いことも多い。楽しみ楽しみ(^・^)
スタイリッシュな内装、洗練のメニュー
お店のストラクチャはほとんど変わってませんでしたが、内装は結構変わってました。
以前よりオープンな間取りになっていて、シックな感じかな。この日は私たち以外に日本の方はいなくて、欧米の方+ベトナミーズのお洒落な雰囲気の方達で占められてた感じ。ホールスタッフが非常にスマートで、飲み物のガイドからメニューの提供まで所作と会話が非常に美しかったのが印象的。
カウンター席もあったので、一人飲みとかでも来れそうだな。スツール的な高い椅子、苦手だけど。←チビ頑張れ
興味深かったのがメニュー。タイトルだけでグイグイこっちの集中力を引っ張っていくようなタイトルがズラリ。食べてみないとわからないことはあるものの、素材のセレクトや調理法でシェフの経験値などは想像できるし、ハイジーン意識も測れたりする。面白い。ここのメニュー、すごく面白い。
例えば、HUMMUSやZa’atar(中東のミックススパイス)って単語から中東系のエッセンスを持っているかと思えば、Lamb TATAKIなんて単語が並んでいたりする。でも元々はヨーロピアン系のベースであろうことはメニューの多勢からも読み取れるし、ということはシェフはあまり凝り固まったタイプではなく、自由に色々楽しんでお料理をしておられる方かなぁ、などと想像。
食材的に私の好みのものが多いということもあり、メニューのたったこの一角だけでもニマニマしながら読み込んでしまう楽しさよ。ここ、美味しそうな予感しかしない。
ドリンクは、各国のワインが揃ってましたが、特にオーストラリア、ニュージーランド産が充実してるのはありがたい。
ワインにさほど詳しくない人間でも、そこのを選らんどきゃ、まぁ大きく外すことは少ないですしね。深掘りが楽しいメニューを肴に、サクッと一杯。楽しい。ここのメニュー、すごく楽しい(さっさと注文しろや)。
しかして料理のお味はいかに?
まずはサラダ。ビートルートをメインにしてます。美しい。ナッツやチーズをふんだんに使い、サラダながらにリッチなお味。バルサミック・ドレッシングの頃合いがよく、ワインと合います。
見目にも美しい。生ビーツがふんだんに使えるって、素敵よね。日本だとどうしても缶詰中心。日本だと、栽培が気候的に難しかったり収穫量が少なかったりするのかなー。ビーツずきなので、ホーチミンの環境はとても嬉しい。
前菜以降で真っ先に頼んだのが、Marrow Bone。骨髄です。
火鍋の回に、具材として提供されているのをみて狂喜していたワタクシですが、
洋の場面でも最近見かけるようになりました。というか、定番なんですけどね。これまでのホーチミンの洋食レストランシーンでは、そんなに頻繁には見かけなかった印象(もしかしたら私が気づいていなかっただけかもしれない)。
別の最近の大注目店、
にもありました。まだあちらのお店のは食べたことないけど。特徴的な食感と味なので、好き嫌いは分かれると思いますが、お好きな方にはたまりません状態。
トロットロのテクスチャー。ねっとりと口中にまとわりつく魅力的なしつこさ。これ、手入れが悪いと生臭いことがあったりするのですが、こちらのお店にその抜かりは無し。
人によっては脂っこいというか、くどく感じることもあるかもしれませんので、そういう時にはトーストなどをもらい、それに乗せて食べるなどしてコッテリを受け止め緩和する緩衝材を使うと吉。
気になっていたラムのタタキはこちら。これはラム好きな人には受ける味。クセがあるぶん、苦手な人の拒絶感は高いでしょうが、薬味がいい仕事をしていて、軽い赤と食べたい感じかなー。
私的にはこれ、一皿、自分一人で食える。エロい。大人。しかしサラダに始まってここまでの3品、かなりキワを攻めている。なるほど、これは好き嫌いが分かれそう。ハーブとか、クセのある食材に慣れていない方が口にしたら拒否されがちなタイプかも。
一般的な味覚を対象にしたお店だと、絶対攻めていかない部分を、スッゲー楽しそうに攻めている。バンコクでの成功例があるからでしょうが、オーナーさんもかなり度量の広い方とみた。シェフにも緻密なお考えがあってのことだとは思いますが、シェフの楽しそうなご様子が眼に浮かぶ。
ダックロースト。
照明の都合で、どう調整してもこのようにしか調整できなかったのですが。。。。
もうこういう火入れは、ホーチミンでは標準仕様になってきてますね。当初、すげーな!!と驚いてましたが、いろんなお店でここまでの攻めたスロークック的火入れのレベルを提供してくれてる。もう街全体のレベルが上がってきてるってことやろなぁ。。。すごい。
コッテリ目のソースとクランチーなトッピングが弾力のあるジューシーなお肉と非常に良いあいまり方をしていて、これも大人。大量にはいらないけど、ギュッギュとした旨味の詰まった一品。さらに…?
豚のロースト。
おいそこの女子3人、どんだけ肉を食うてんのやw
これもハーブソースが非常に個性的で、フレッシュハーブがふんだんに揃うホーチミンならでは。いや、バンコクでもきっとそうなのか。ハーブに関しては、あちらの方が使い方とかこなれていらっしゃるかもしれんしな。
当然ながらローストの加減は完璧で、大変美味しゅうございました。でもやっぱりこれも攻めている。
デザートまで充実でした
なんというか、一つとして、Ordinary な感じがなく、個性あふれる料理たち。メニューの中のほんの一部がこの攻め方、というお店は数あれど、ここのお店は一品一品への入魂度がすごく高い。
賭けですよね。これ、攻めてるからこその支持者が多けりゃあたりだけれども、拒絶される可能性も大いにある。間口を広く持っていろんな食経験をお持ちの方には(好みはさて置き)楽しがってもらえるだろけど、シンプルな味が好きな人にはどうかなー。
万人に「ここ美味しいよ!」とは言えないかな、と思っています。私はすんげード真ん中で、もっといろんな料理を食べてみたいという気持ちに火を焚きつけられていますけども。
デザートは、Rum Baba。
このデザートもホーチミンではそんなに珍しくないことと、ベトナム語にもBabaという単語があり、当初こそ(ぴくっ)としてましたが、だいぶ慣れてきたな。。。(その話、どーでもええわ)
日本で見かける名前としては、サバランってやつかな。パン生地、またはスポンジ生地に洋酒シロップをたっぷり含ませ、キリッと冷やしてクリームを絞ったお菓子。酒飲み万歳のスイーツです。
ここのは洋酒シロップにトップリ使っている上に、サーヴするとき、さらにラム酒をかけてくれました(*´ω`)(もう酒、飲めや。。。)。これ、食事の後に一人前を食べるのはちょっとヘヴィかもしれません。が、美味しかった(^・^)
期待の Quince !
というわけで、どなたにも、とは言いませんが、
・お酒好きな人
・お酒と合わせる食事が好きな人
・面白いレシピに興味がある人
・どんな食材も調理法も興味を持って向き合える人
こういう方にはオススメのお店。
逆にこういう方は様子を見ながら、というのは…
・慣れない味に抵抗感が先に来る人
・ハーブなどの香りものが苦手な方
とは言え、私も全メニューを試したわけじゃないので、抵抗なく鍋られるメニューもあるかもしれません。ご心配な方は、選びながら様子を見ながらチャレンジして見てくださいね。私もまた行って、他のメニュー、色々試して見たいと思いますヾ(@⌒ー⌒@)ノ
久々行ったらグレードアップ!?
(2018年11月)
いやー、実はちょいちょい行ってるんですが、QUINCEさん。全くブレがないと言うか、厳密に言うとブレがある。上方向に。ホーチミンにいらっしゃるシェフがどちらの方か存じ上げないのですが、地元ニーズを見て、グイグイレシピを良い具合に上げてきてる感じ。
微妙にメニューも変わったかな?ラムは叩きじゃなくてタルタルになってたし、もしかしたら結構頻繁に変えてるのかな。当初、結構詰めて行ってたから、その頃はそんなに変わってないイメージだったけども。
ステーキ類はちょっとお高いけど、ここのだと期待ができそう。安くて美味しいステーキ屋さんが増えてきたから、こう言うお店の高級路線のステーキが、どう言う付加価値をつけてくるのかって、結構楽しみ。
この日は予約なしのウォークインだったので、カウンター席。他はいっぱい。予約席カード、たくさん上がってたなぁ。。。正直ちょっと寂しい場所にあるんだけども、同じ場所に以前あったステーキ屋さんもしかり。美味しけりゃ、人は足を運ぶんだよね。ましてや、タクシーで5分違う程度なら。
お店選びに場所選定が必要ない、とは言いませんけど(提供するモノによっては、それが決め手の大きな部分を占めることもある)、それがどこであろうと、良い料理は人を呼ぶ。その好例ですね、こちらのお店は。
最初に出てくるパンのポジションには、こんなピタが出てくるように。これがまた美味しいんだけど、こう言うプレゼンもまたお店の魅力。美味しいだけじゃなく、楽しくもなる。
ラムのタルタルー。こちらもこんなスタイルで出てくるとは思わなかった。面白い。がっつりラムの味も風味もするんですが、そこに叩き込まれてるハーブ類が絶妙に拮抗させていて、この皿全体で命令されます。
「さぁ飲め!もっと飲め!」
酒場での料理からのオーダーには従う主義なので、飲みましたともっ(๑•̀‧̫•́๑)
このイチジクのグリルとか、白にも赤にも、どっちにも合うなー。いや白赤、と言ったっていろんなものがあるわけですが、すごく複雑な味で、味の隆起が細かくたくさんあるから、かなり幅広いワインの、同じような隆起がフィットするんじゃないかなーと。面白い。
ステーキですね、すっごいお行儀良いのですが、焼き方が。。。
スロークックにしたあと、焼き目つけてる???グリルだけでこれは無理よな????エッロいの、エッロエロっ。
「あか〜ん!!こんなん、公共の場で食べさせたらあか〜ん!!」
と叫ぶしかリアクションができませんでしたね。。。これは個室レベルですよ(なんですかその例え)。ちょっともう個室で誰の目にもつかないところで、グヘグヘ言いながら味わいたい。
なんだろうな。R & Jほど突き抜けてはなく、B3 ほどコスパバランスが明確で、そこに対しての「おいしー!」でもなく「ぐへへへ…」って感じ(だからそれどんな感じ…)。
こう言うのに動揺せず大騒ぎせず、さらっと会話を続けられるのが大人なんやろな。。ちぇりさん、まだまだお子様なようです。。。
あ、ちなみにサイドディッシュでついてくるトリュフポテトマッシュが尋常じゃない量なので、これ、ステーキ一枚といえど、食べる人、2人は欲しいところ。お一人で行かれた場合はかなりの覚悟を持って挑まれてください。他の料理も楽しみたいなら、これ、4人は欲しい。。。
最後にこんなキュートなエンディング。フルーツやコーヒーを使ったグミのようなもの。でも口どけが良かったイメエージだな。うん、飲んでたんで最後の方、ちょっと口があやふやですw でもこれ、以前まではなかったサービス。
諸々が、グレードアップされてました。今回は運よく入れましたが、お出かけになられる際は、予約した方が良いと思います。平日でもガッツリお客さんいらしてますし、予約なしの方はお断りされてしまった方もいらっしゃいました。
強い。独自の路線でどこにも「QUINCE のような」と言う形容詞を使わせない路線をグレードアップしながら突き進むこの姿勢。しかもそこにしっかりお客をつけてるのだから恐れ入る。完全に、客の方がこちらのお店にリードされてます。
ひいては、この街の飲食シーンを引っ張る存在としてもご活躍を続けるんだろうなぁ。もしまだご体験されてない方は、是非とも試してみてくださいね♪
さあ酒飲め度が上がってました
(2020年1月)
信じられないことに、こちらのお店の前に更新した日付、1年以上前…うそやん(´Д` ) 月日が経つのが早すぎる。。。
と言うわけで、久々のレポです。まずはフォアグラ。こんな風に盛り付けるのねぇ。相変わらず攻めてます。
意外とすんなり食べやすく、前菜としてはもってこい。ですが、なんかこう…酒飲め度が上がってる気がしますw
こちらはカリフラワーのグリル。
軽めのメレンゲ含んだソースをまとわせてバーナーで焦げ目をつけている。中には小房に分けられたカリフラワーも入ってて美味しいのだけど、最初見たとき、カリフラワーが半分に叩き切られてボン!って乗せられてるのかと思ったわw
こちらはサーモンタルタル。なかなかスパイシーな仕上がりになってて、これまた…飲めと…www
下は、以前もご紹介した骨髄焼いたやつ。相変わらず美味しいですな。えろっちい。ちょっとくどいのがまた良かったりする。ちょとずつ、バゲットに乗せてジョワリとトロけた髄を口の中に満たしたところに…泡!良い!!
で、なんかフランスから輸入してるええ鶏。これは30分くらいかかるから、食べるだったら最初の段階でオーダーしとかないと段取り悪くなっちゃいます。
実はこの日、お供させてもらってた日本からのゲストが、もう憧れの方だったので舞い上がって、この鶏の頃にはちょっと記憶があやふやです。美味しかったことは間違いないが、まぁワンポーションがこんな感じで出てくるので、これを頼むときは全体量を考えてご注文あれw
味はやっぱり酒飲み向けの味。飲まない方が食べても美味しいとは思いますが、ちょっと濃いめの設定なので、淡い味が好みの方は様子を見ながらソロリソロリと食べるのが吉。
聞けば、本家のバンコクの方はもうお店がなくなったそうですね。そしてホーチミンの方が残ったのだと。数字的な理由なのか、オーナーさんの別の思惑があってのことかは存じませんが…
この日も平日だったにも関わらず、かなりご盛況でした。行かれる際は、予約をお勧め。ホーチミン、お店が山のようにあるので、予約をしないと入れないお店というのはそんなに多くないと思うのですが、ここはそんな数少ない「予約必須のお店」です!
さらに精度が上がってる感
半年ぶりに行ってきました。
コロナ期間中は、美味しいデリバリーで楽しませてくれたし、何と言ってもデリバリーオンリーの時期に、客側に「行けるようになったら行きたい!」と言う気持ちを持たせてくれた稀有な店。
季節のコースとカウンター席のススメ
相変わらず予約なしでは入店が怪しくなるほどの混雑ぶり。そしてこのアスパラガスのコース今季節の Degustation のようで、めっちゃ出てた。
二人共がこのコースにする必要はないと思うけど、一つ取ってみてもよかったかな?と思ってみたものの、やはりこちらのアラカルトには抗いがたい魅力があるわ。。。
まずはドリンクを頼んでじっくりメニューを眺めるのがこちらのお店のお楽しみ。ただグラスが良すぎてちょっと怖い。絶対乾杯できないやつ。
特にビール。かんぱーい!かチーン!とやった瞬間に、顕微鏡のカバーガラスさながらに割れてしまいそうだ。。。(ガサツな自覚はあるから気をつける)
ところで今回は2人だったからか、予約じにキッチンカウンター席をススメられました。一つにはこれ、席効率が良いからだろうけど、いやーっ、すごいぞここのキッチン。
この日、シェフはいらっしゃらなかったようだけど、デシャップ的ポジションにいるリーダーさんのキッチンの仕切りが素晴らしかったわ。
新しいオーダーを読み上げる彼、それに集中して聞き入るキッチン、聞き終わると予め決められていると思われる役割に個々に散って無駄のない動きで、そして時には連携して皿を組み立てていく手際の良さ。
かっこいいわー。キッチン内の動きが一つのエンターテイメント。
例えば、1、2品頼んでキッチンを見ながら気になったものを追加する、なんてのも楽しいし、特にこちらのお店のメニューは実物がどんなものか想像しにくいので、実利も兼ねて、カウンター席をオーダーするのも楽しいかも。
I prefer open kitchen counter.
と予約時に添えれば、そして空いていれば受け付けてくれるはず。まぁ4人もいると話するのに遠いので、3人までくらいがギリかな、とは思いますが。
プレゼンも素晴らしい魚介系にトライ
ここ結構こまめにメニューを一部変えたりするので、これが以前からあったのかは覚えてませんが、今回気になったのがこちら。
Spicy Salmon ” Nori Taco”
Nori Taco の Nori は海苔、だろうけど、Taco????タコ🐙でないのは確かだろうけど…と思ったら…
なるほど!
海苔を。。。一旦成形しやすいように調整して型に沿わすなどして圧縮加熱してるのかな。タコスをイメージし手の Taco だった!
味的に突飛なものではなかったけれども、このアイデアが素晴らしい。そして湾曲した不安定な底面を、アワビの殻を活用したプレゼンテーションの中に収めるとこまでがこのお料理。
1ピースごとに頼めて、130k/eachと、寿司並みな金額ですが、前菜としてこれはあり。良き。
次は、Japanese Scallop Carpaccio。
カルパッチョというと薄切りにされた素材が皿一面に広げられてソースをかけられるというのがティピカルなイメージですが、Quinceのカルパッチョはこんな感じ。
ホタテはホタテの殻の中に。
道理( ・`ω・´)b
こういうお店でカルパッチョ、とか、スロークック、となると日本のホタテが圧倒的に人気ですな。あの型のホタテ、ベトナムでは取れにくいだろうというのはあるんだけど、かなり素材名として市民権得て来てる感じ。
チャービルドレッシングの中に小さくサクサクとした食感のものがあり、何だろう、と思ったら、Morcilllaというスペインの豚の血入りソーセージを乾燥させるなり加熱するなりして砕いてサクサクにしたものだった。
砕いているとはいえ、極薄切りにしているホタテに本来強めの味の肉ものを合わせるというのは、まず自分には思いつかないわー。ちなみに実に巧みなう融合でもちろん美味しかったです。
エロティカプレート
さて今回ヒット&アイデアありがとう賞(何だよそれ)はこちら。カマンベールを薪釜でスキットルごと焼いて、香ばしいローストウォールナッツに蜂蜜、トリュフオイルをかけたえろえろな一品。
そこにクランベリーのチャツネ的なものを添えてるんだよ。何から何までエロスを喚起する一品なのだよ。でも、これは組み合わせの妙なので、家でも近しいことはできるかも。
フォンデュよりもウォッシュの焼き、の方が最近はグッとくる傾向。良き。
メニューの構成的にはデザートの位置にある一品なのだけど(フランス式?)オーダーすると、
「どうします?スターターとしてお持ちすることもできますよ?」
という提案があるのも素晴らしい。
そうなんだよ、美味しいお店の料理は隅々まで堪能しちゃうし、気がつくとお腹いっぱいになるまで食べちゃうので、デザートにチーズとか無理。。。ありがとう、提案してくれて(ノ_・。)
もう一つのエロティカプレートはイチヂク。こないだも頼んだ気がするけど、これ好きなんだわ。
水分を抜いて粘度を増したグリークヨーグルトのような風合いのチーズを土台にローストされたフレッシュイチヂク。輝かんばかりのソースは少量ながら、コクとさっぱりさを層に湛えて口の中で渾然一体。
メインはラム肉。ここのラム肉は欠かせない。もちろんここ以上に好きなラム肉を出すお店は他にある。それでもここのラムはここのラム。避けられない。だって…
これですもん。
中東風のスパイスを効かせたモッタリソースはかなり力強いのだけど、それを真っ向勝負で受けて立つ肉の旨味。
思い切った外側のグリル加減は、巧みな薪火と、炭火からの距離を巧みに操れるグリルを駆使しての賜物。
このラムのファンは多いらしく、次々と目の前でこの皿が作られていってました。そしてどれも正確に焼き上げられて。見事な手際。美味しい。
個性的なデザートはちょっと好みが分かれるかも?
デザートには、Upside Down Lemon Pie というのを頼んでみた。
ら、こんなの出てきた。恐竜の卵?(・∀・)
これをスプーンの背で割るのですが…
なかなか硬いw
メレンゲ。。。だけではないかな。もしくはものすごく細かい気泡に仕上げたメレンゲを圧縮気味に焼いたか。
中には、ユズベースのベルガモットクリームにオートクランブル、ピンクの部分はスダチとグワバのシャーベット。
スダチ!!(´⊙ω⊙`)
ユズがかなり世界で知られてきたのは知ってるけど、スダチ!日本でも「かぼすみたいなもん?(・∀・)」といって徳島県民から袋叩きにあう場面があるというのに、世界で「スダチ!」。
それがどのように使われているかが重要であることはもちろんですが、言葉として、原産名がそのまま使われているというところに敬意を感じる。メニューだけでワクワクするというのはこういうところ。
実は旦那さんとお誕生日ディナーだったのですが、旦那さんも大満足。しょっちゅう足を運ぶようなお店じゃないけど、だからこそ。こういう機会に、単品で構成してもテンションの高い料理と、それが生み出されるキッチンのエンターテイメント。
やはり、見事。
美味しかったです(*´ω`)
これは食べておいた方が良い!という最近のメニュー⬅︎NEW!
フレンチ、と言ってしまうには独自のレシピが異彩を放つQUINCEさん。全体がゴッソリ入れかわるようなことはないものの、ちょいちょい、すごいヒットを放つメニューが差し込まれてるので気が抜けない(๑•̀‧̫•́๑)
今回はバーオープニングのためのプライベートディナーにお呼びいただいたので行ってきました。出される料理はQUINCEさんのレギュラーメニュー。
2階のプライベート空間
上に、こんな個室空間を持っていらっしゃるので、10人前後の会食などにはリクエストしたら使わせてもらえるかも。
QUINCEさん、ファインダイングであることには間違いないのですが、1階の空間はそんなに広くなくて、且つ、いつもお客さんが多いので、落ち着いた会食なんかには、ちょっとこうした分けられた空間があるといいですよね。
バー・ルームは仕切られた別空間にあるので、賑やかさとは対局の空間が確保されていて、下のスペースを見下ろす一角ですら、このデザイン。落ち着いてます。
この日は情報サイトやプレス関係、QUINCEの常連さんへのインビテーションだったようで、大変恐縮。ですが、各国の情報発信者さんが集まっていて、料理もですが、空間自体が大変刺激的で楽しかったです。
この日のメニュー
メニューは基本的にQUINCEさんのレギュラーメニューにあるものを。知ってるものもあるけれど、最近出たらしい知らないメニューもあるから楽しみ(^・^)
シェアリングではなく個々人にプレートを分けてくれてるので、プレゼンテーションはちょっと違うかもしれません。
コース開始
と言いつつ、最初のお皿はフィンガーフードなので、ワンプレートからのシェアリングでしたが。
これは以前のレポにも書いた通り。ノリを厚めにセットしてタコスに見立てたという逸品。
フィリングはスパイシーサーモンといくら。どれも知ってる味なのに、なかなか思いつかないアレンジング。
そして次に出てきたのが…?ピタ、パン?
おー!デリバリー以来のピタパンだ!あれは感動的に美味しかったもんな。
ちょっとレシピは違うけど、ここのパンはあらゆる種類のものが美味しいんだ。これ、プロのベイカリーだよね?ってレベルのものが惜しげなくバンバン出てくるのがすごい。
で、ピタを何と一緒に食べるかというと…?
プーパッポン。に見えない、プーパッポン。
実はこれ、つい数日前にお友達から「めちゃくちゃ美味しかったですよ!」と聞いたばかり。言霊だな。呼び寄せた(^・^)
プーパッポンはバンコク発祥のカニのカレー。タイのカレーと言いつつあまり辛くなくて、どちらかというと甘口カレー。そしてモチーフはカニ。
本家と言われるバンコクのお店のものは私はあまり美味しいとは思わなくて(何度か食べたけどやーっぱりいまいち)むしろホーチミンでアレンジされたものの方が好きだったり、自分でアレンジしたものの方を好んでましたが。。。
なんてこった。これまた全く思いもよらないアプローチでプーパッポンを展開している。なんとエスプーマ仕立てですよ。そしてカニの風味で強弱をつけるソース構成。それに合わさるピタブレッドの乾いた糖質感。
すげえ。こんな解釈でこんな昇華の仕方をしたプーパッポンなんて、誰が予想するよ。誰が思いつくよ。
大概、QUINCEの料理は食べ慣れてる人ばかりが集められてたのですが、それまでワイワイと話ししてたのに、みんな一瞬黙ったからね。お見事。
そしてフォアグラのソテーと中トロの合わせ、寿司ビネガーと紫蘇の実を使った逸品ですが、フレンチだけでも和でもなく「QUINCEのレシピ」。
とろける食感にかすかな酸味が誘発する唾液の効果で口の中は、えも言われぬ、という表現に逃げるしかないエロティシズム。
そこで一旦落ち着かせるためかのように焼きたてブレッドを出してくれるのですが、バターが絶妙。ただのパン、といえばただのパンなんだけど、みんな食べる手が止まらない。。。
そして、QUINCE流の「パエリヤ」。と言っても炭水化物は入っておらず、ハマグリのグリルにイカ墨でコートしたイカリング、そしてToothFish。マゼランアイナメだったかな?
弾けつつトロける白身の魅力満載なところに、濃厚なアメリケーヌソースのようなブロス。結構この辺でお腹いっぱいになってたから多分楽しみ半減だったにも関わらず、美味しかった。。。今度は白とこれを真っ先に楽しみたい。。。
そして、鴨。
言うに及ばず。
プラムの赤ワインソース煮のソースがめちゃくちゃ美味しい。
そしてデザート。モルトを加えたキャラメル味のセミフレッド。ヒンヤリデザートですな(アイスではない)。
デザート前までは、もー入らない!と思ってたけど、入るよね。。別腹よね。。。見事だわよ。。。
QUINCEさんに行かれた際のご参考まで。
正直あそこもメニューは読み込んでもどんなものが出てくるか予想できなかったりしますから、お写真が少しでもヘルプになれば。
やはり、QUINCEさんの料理はフレンチ、イタリアン、なんだかんだという前に、QUINCEのお料理、ですな。なんども言うが、お見事です。
新作も続々できてる様子です!
ゴージャスなデリバリーメニューで、それを食べた人を沸き立たせてくれたQuinceさんも、本格始動。
ですが、まだ引き続きデリバリーも続けられているようで、新しいメニューも作られたみたい!
こちらのお店のレシピがゴージャスなのは言うに及ばず、なのですが、忘れちゃいけないのがスイーツ。デリバリー記事でも書きましたが…
意外な組み合わせのレシピで、こちらの予想を軽々超えるものを出してくるのがこちらのお店の魅力ですよね。
あと忘れちゃいけないのが、生地系のもの。
いろんな種類のパン、ここ、美味しいんですよね。。。今回も上の新しいメニューを見て(頼まねば…)と思うものがいくつも。
こちらの本領はあくまでお店に伺ってのお料理だと思いますが、デリバリーでもまだまだ楽しませてくれそうですね♪
2024年の店頭記事はこちらになります!↓
お店情報
QUINCE Eatery Restaurant
38 Bis Ky Con Q1
Time : 17:30 – 23:00
Spwent: 1,000,000 vnd
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