我が家で定期的に旦那さんからリクエストが入るこちら。元はマレーシアで仕入れたレシピだったのですが、だんだん簡素化&味のモディファイが進み、もうかなりオリジナル化しましたが、あんまり日本人家庭では作らないかなー?と思ったのでご紹介。
Rendang(ルンダン)とは
インドネシアやマレーシアの料理で、ざっくり言うと、チキンや牛肉のココナツミルク煮る。ムスリムの人が多いので豚肉はナシ。
お祝いの席などにもよく出てくる料理で、私はあまり賛同しないが、過去CNNが選んだ世界一美味しい料理かなんかにも選ばられたことがある一品。(キャッチーなところは使わせていただく)
これの作り方というのが、マレーシアに住んでいた当時の自分にはちょっと新鮮で、少し時間はかかるけど、とても簡単なので、ちょっとした友人の集まりなどがあるときには披露してた。
そして結構ウケが良い。
特に旦那さんにウケたのは想定外だったけど、そんなことで我が家ではちょくちょく登場する料理。
ですが、スパイスが複雑なので、マレーシアでも「ルンダンの素」みたいなものを使うことが多く、ホーチミンでも入手はできるが、気軽ではないので、だんだんと自己流に。
なので如何にお伝えするレシピは本家のものではないけれど、簡単で美味しいのでよかったら。
材料!
鶏モモ肉 600g(適当)
玉ねぎ 1個半
生姜 大きめ1かけ(適当)
にんにく 小さめ1房(適当)
ココナツクリーム(ミルクでも可) 300cc
唐辛子粉末・辛味調味料など 大さじ2〜3(お好みで)
ココナツネクター 大さじ1〜2杯(お好みに調整)
醤油 大さじ1以上(お好みで調整)
ココナツミルクを使いつけない人には、そこだけちょっと集めにくいかもですが、ホーチミンに住んでたらすぐに手に入るものだし、日本でもいまはそんなに入手は難しくないと思われ。
どころか、日本は商社さんの努力の賜物か、なぜか南国でココナツが育つであろうベトナムよりも、ココナツミルクやココナツクリームが安く手に入るのでちょっと羨ましかったりもする(。-_-。)
順番に煮るだけ!
鶏肉の薬味蒸し!
鶏モモ肉を大きめにカット。一口大に最初から切ってしまうと、煮て縮んで紛れてしまい、「鶏肉どこやー!」と叫ぶことになります(初期の頃によくやった)。
小ぶりのモモ肉なら4つ程度、大振りのものなら5〜6個に切り、鍋に投入。火はまだ点けません。
玉ねぎ・生姜・ニンニクをブレンダーでドロドロにしてしまうか、ブレンダーがない場合はすりおろします。これが手作業の場合はちょっと大変かもしれません。
それを鍋の中の鶏肉にドバーッと全量投入。
全体に行き渡るように混ぜてなじませます。
この時可能なら15分ほど放置すると吉。そんな時間ない、と言う方は次の行程に行ってもらって大丈夫。(本当に適当だな)
ごくごく弱火をつけ、蓋をして蒸し煮にします。この時は、鶏肉に熱を入れると言うよりは薬味の効果を肉に浸透させると言う気持ちで、本当にごくごく弱火でジワジワやっていきます。
あ、ちなみに後でもどんどん煮詰めていくので、できればテフロン加工など、ノンスティックタイプの鍋を使われる方がよろしいかと。
で、15〜20分もすると、肉に完全に熱が入ります。軽く混ぜてみるとぷりぷりコロコロと威勢の良い鶏が跳ねるよう。
ただ、途中はあまりかき混ぜないでください。鶏が、のちに崩れやすくなるので。もう煮えたかなー?って時に硬さを見るためにちょっと軽く混ぜるくらい。
なんてったってごくごく弱火だから焦げ付く心配は「まだ」ありません。
そして十分鶏に熱が入ったなーと思ったら次の段階に。
ココナツミルクとチリで煮る!
ここにココナツミルクを投入します。
フレッシュなものが美味しいのはわかってるんですが、濃厚さを出そうと思うとかなりの量を使う=煮詰めるのに相当な時間を費やすので、濃くて安定しているココナツクリームやミルク推奨。
そこにチリペッパーをお好みで投入。今回私はパプリカ大さじ2に、タイの極辛唐辛子をちょっと入れてみました。まあ後でも辛味入れられるので、ここはちょっと控えめでもOK。
でも油となじませた方が辛味はより生きるので、この段階で少し入れておきましょう。甘味も最低限大さじ1をここで入れる。
全体を軽く混ぜたら、今度は少し火を強めて煮ると同時に「水分を飛ばす」を目的に。ただしあまりかき混ぜるのは、鶏がほろほろに崩れてしまうため、最低限の回数で抑える。
となると、焦げ付かない程度の火加減、と言うことになる。この辺は作りながら調整を。
で、最初は上の写真のようにオレンジ色っぽいマットな感じなのですが…
20〜30分ほどすると、水分量が煮詰まるとともに、すりおろした薬味が煮溶けてトロミをつける役割となり、ココナツミルクの油が分離!これが「できたで(・∀・)」と言ってるサイン。
わかります?油浮いてるの。こいつです。鶏の油も混じってますが、ココナツの煮込みものをすると大抵この分離がありますね。これが美味しそう。
こうなったところでお醤油を大さじ1足してみます。混ぜて、甘味と醤油のバランスを取ってください。おこのみのところで焦点が合ったらできあがり!
見た目に明確に煮上がりのサインが出るのはわかりやすくて、良いですな!
ちなみに本場のルンダンにしょうゆは使わないと思います。これをルンダンだと言ったら怒られる案件です。
あくまでルンダンの調理法を拝借した、ちぇり的レシピだと思ってください。
出来上がり!
ってことで…?
こいつ!
うんっ、ちょっと黒いところがあるのは、少し鍋底を焦がしてしまったから!ペロリと薄く剥がれる卯程度だったから気にせず入れちゃった!(笑)
見た目はカレーのようですが、カレー粉は使っていないのでカレーの香りは全くしません。味付けが甘味と醤油なので和の煮物の8日と言われると、そこにココナツミルクが陣取ってるので、そうでもない。
ただ、ココナツミルクがここまで煮詰め追い詰められて、薬味勢の方が体積を増やしてしまうと、そこまで幅を効かせられない。いわゆるココナツミルクカレーなんかよりは、随分その主張を抑えてくれてる気がします。
○○のような味、と言う例えがあまり出てこず、ルンダン的なもの、としか言いようがないのですが、割にどこの宴会で振舞っても、お気に召してくれる人が多いみたいで、レシピをお伝えすることもしばしば。
とても簡単なので、よろしかったらおためしあれなのです♪
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