Bun Rieu。生のトマトをたくさん放り込んだ魚介ベースのお出汁の麺料理。プラス、手元で酸味などを足して食べるもので、ホーチミンにもあるのですが…?
こんな方にはこのお店はお勧めしません
オススメしない人チェック
最初に。
こちらのお店に関して以下のような方にはお勧めしません。
1) 少しでも泥臭い系のものがあるのが苦手な人
2) マム系発行調味料が苦手な人
3) 痛風予備軍
自分には素晴らしく美味しいものでしたが、クセが強いのです。
泥臭み問題
まず使われてる食材の一部に、川魚的な匂いがあります。
この匂いの強弱・好き嫌いは個人によるので全くダメなものとは言いませんが、少しでもこの手の匂いがあるものは苦手だ、という方は、いっそ最初から手を出さない方が良いです。
緩和する食べ方をご紹介するのですが、苦手な人は一度でも、そしてちょっとでも匂いがあると、もう全部ダメに感じるじゃないですか。だったらもう最初から別のチョイスを、と思う次第。
泥臭み解消法に用いる調味料
で、その泥臭みを改善するのが、マムなんです。発酵調味料。例えばヌクマム。味を良くするための、よりベターなチョイスとしてはマムトム。エビの調味料。外国人に最も嫌われる調味料の一つ、とされていることで有名なやつ。
確かに匂いは強いです。爽やかでもないし心地よくもないかもしれない。でもマムトムて、旨味の塊。味の素濃縮させてもああはならないのではなかろうかという旨味の強さ。これがクセになると、もうたまらん。
ですがこの手の味わいによくあるように、虜にいなる人がいる一方、ダメな人はとことんダメです。なんならベトナムの方の中にも、苦手だという方はすくなくありません。
そしてこれらがないと。。。そもそもスープのポテンシャルも引き出せないように感じるのです。
痛風予備軍の方は成分的にお勧めしません!
以前痛風について触れた際、よほど継続的に摂取しない限り、飲食物での影響は、問題成分の体内生成に比べると小さい、という話をしました。
が、一時的にしろ、あまりに多量に警戒成分を一気に摂取するのは当然ながらよろしくない。体が処理しきれない量を摂れば当然しわ寄せが来ますからね。
まずこちらのスープ、魚介出汁です。特に蟹成分、強かったです。そこに魚介由来の発酵調味料を使うわけです。もうプリン体にゅーにゅー(ベトナム語で「いっぱい」の意味)です。
まあ他の料理にも、そこは気をつけた方が良いよというものあるんだけれども、今回のこちらの料理もその中の一つですよということで。
いきなり活気付いてるお店!
ちょっと中途半端な時間だったんです。15時半とかだったかな。近くに用事があって行ったときに、地図上で偶然見つけて、なんとなく行ってみたんです。
実はその15分前に別のお店で一食済ませてたのでお腹が空いていたわけじゃないのですが、好奇心で。(熊の行動原理ですな)
大通りからちょっと脇道に入る感じなんですが…
いきなりこのお店だけすごい活気!
いつもとか、何時でもってことはないと思うのですが、この日は15時半という中途半端な時間でこれ。すげーな。
近づくとお店の人は、てんやわんや。屋外だけのお店かと思いきや、屋内にも結構な席数があってびっくり。
おー!!たっぷりの寸胴鍋にスープがグツグツ!そして何種類もの綺麗に処理されたお野菜に、貝やその他の具材がいろいろ。
お店のメニュー、もう一種類くらい違う麺があったけど、絞り込んでるみたいですな。
出汁香る麺!
というわけで、これ!
ちょっとテーブルが斜めってたのでスープが溢れそうになってますが…(笑)
ウオーーーー。テーブルに置かれただけで香る香る、魚介のお出汁!ブンリュウはお魚出汁がベースになることが多いと聞きますが、これはめっちゃカニの香り!
そして麺はブンという米麺なのですが、これがまたいろんなタイプがありましてね。麺自体にも違いがあるし、お店によって合わせるスープで表情が変わる。
こちらのは…ちょっとシラタキを思わせるような締まった食感。スープがかなり男前な感じだったので、このくらいキリッとしている方が合うのかも。
それにしても具沢山だー!
ボリュームのあるすり身、なんかガンモみたいなの、厚揚げ、トマト、鴨血ゼリー、そして貝。さらにはお野菜が数種類。
わおー、もうこの丼一つでフルコースって感じ?(・∀・;
調味料活用で美味しさアップ!
デフォで薬味が色々入ったヌクチャムがついて来ます。ちょっと甘め。これは南部好みなのかしら???
そして、サザエの口のところにあるようなコリュコリュした貝!食感はとってても楽しくてアッサリに感じるんですが、意外なことに結構泥臭い。
これ単体を自分でも買って調理したことがあるんですが、よほど茹でこぼしてもなかなかにおいが抜けなかった記憶。
まだあまりこちらの食材に慣れてなかったので、どうしようもなかったなあ。今ならなんとかできそうだけど。
で、その泥臭さに対抗する、のではなくて、泥臭さを旨味の一部にするのが、セルフ調整に使う調味料!
卓上にはチリとマムトム、そして淀んだ水に見えるのが、タマリンドウォーター。Bun Rieu には酸味がつきもの。すでにトマトも入ってるんですが、トマトは旨味の方が強く、そこまでの酸味は主張してこない。
そこで、タマリンドウォーター。
たまり2度の中には甘いものもあるかもしれませんが、基本酸っぱ味がメインなんですよね。
キャンディーやジュースにするときは甘みがつけられてるので、タマリンド自体が甘いいものだと誤解されやすいようですが。
そして紫の淀んだドロドロの物。これがMam Tom。エビを発酵させて作った調味料。もう容器の蓋を開けただけで、ムアッとその匂いがします。ダメな方はここで思わず席を立つかもしれません。
それをぽとりと丼の中に入れて、最初から全部溶いてもいいですが、私は貝をこれにチョンチョンとつけて食べたりしているときに自然に溶けていくのを楽しむタイプ。
で、うん…まっ!!
もともと出汁の主張が強い麺ではありましたが、素の状態だと、野菜の甘みもあって、ちょっとふわっとしたところもあったのですが、マムトムが加わることによってググッと味の深みが格段に出ます。んまいっ。
そしてこれー!
最初がんもどき?って思ったのですが、どうやら蟹の身の集合体。かなりがっちり圧力かけられてブロックになってる。
小さい蟹の身で、且つ、おそらくは一度加熱されたものだから、水分は少ない。ぶっちゃけていうとパサつきを感じるが、そんなものはスープに浸して食べれば問題解決。
そして蟹の身をすり身にしたものはよくあるけど、こんなのは初めてだ。ちょっと黒いところは蟹の味噌的感じの風合い(味噌かどうかはわからんのだが、蟹の味)。
こーれ、単体で買えるなら、あんかけとかにするとめっちゃ美味しいんではなかろうか?
あ、マムトムが無理ー!って方でも、ヌクマムが大丈夫なら、スープに溶いたり、貝をつけて食べるのに、ヌクマムを使って食べるのも有り。
そして私、普段この鴨血ゼリー、食べないんんですが、食べず嫌いは良くないよなーと思って、ちょっとだけかじることにしてるんです。
でもモサモサしてたり、特になんか深みのある味がするわけじゃないし、理解が及ばない食材の一つなんだけど…
ウッホ、ぷりょっぷりょっ!
ものすごくみずみずしくなめらかで、歯と歯で噛んだ際に幕一枚、歯に当たるような感覚があるのはやっぱり好きってほどには慣れないけど。。。。
ぷりょっぷりょ!
最初、こいつは炊いてないタイプ(自然に凝固させるタイプ)のものか?と思ったのですが(非加熱のものは衛生的に推奨しないし私も食べない)、どうやらスープの中でよくよく炊かれてるようだし…
へえええっ、こんなタイプのものもあるんだ!という知見を得ました。やっぱり、好きじゃないものでもかじってみるべきねっ(๑•̀ㅂ•́)و✧
やっぱりちょっと玄人向け
うっほー、旨かったけど、これはちょっと玄人好み。ベトナムに来たばかりの方がトライすると、ベトナムの麺自体に忌避感を覚えられてしまうかも😅
あと、塩気はそんなに強くないんだけど、調味料を重ねて行きがちいなのと、当然ですが化調も多少は入ってるので水分を取りながら、が適切かも。
なんにしても万人に合うものではないかもですが、個人的にググっときたのでご紹介でした!
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Bun Rieu Cua Oc 66
268 Vo Van Tan Q3
Time: 08:00 – 21:00
Spent: 48,000vnd / person
※住所については、メインのVo Van Tan通りからちょっと入ったところにあります。地図をご参照ください。
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