半年ぶりのハノイです。もう初手から美味しい物が多すぎて、これを書いている今もまだハノイにいるのですが、もう書き始めちゃう!
旧市街の小さなお店
ハノイといえば旧市街。
ごちゃごちゃしてて、アジアの雑踏感がすごい。その一方で、
豊かな緑や咲き乱れる季節のお花が同居しており、風情が良いねえ。
そんな中を歩いておりますと。
なんか、切ってはる。日曜大工かな?と思いきやこれ…
バナナの茎!なんですぐにわかったかと言うと、
以前、バンメトートに行った時に遭遇し、ローカルの方に教えてもらったから。こう言うのも蓄積やなあ。
で、この茎を薄く薄くカットして縄梯子みたいな形状のスライスをいただくんですが、これ…まさかの手で切りよんのか…なんかこう、スライサーみたいなのをせめて使いませんか…?しかもナタみたいな切りにくそうなので一枚一枚…気が遠くなる(´Д` )
小さな店内
で、お店の外観はこんな感じ。
なんちゃらTravelって書いてあって最初見逃しましたw
でも間口左側、足元のところに、なんか食べ物らしいものが置いてあって、Banh なんちゃらと書いてある。食べ物屋やな。そして狭い店内に、4〜5人ほどの先客が。
何やろなーと持てたら、しかめっつらのお店のおばちゃんに「食うんか食わんのかどっちやねん」みたいな雑なツッコミを受けたので、食べてみることに。
こう言うローカルのお店、一般的にはどんなに高くても100kもせんですよ。外したところで世界が終わる金額ではない。もしも口に合わなくっても、自分の経験値がそのくらいで買えたら安いものだ。
との考えから、とにかく入ってみることにしている。
そしてこちらのようなお店は、なんかの料理の専門店であることが多い。
実際店内にいる人は同じものを食べていた。何にしても、この店の一番人気っぽいことには変わりない。すでになんか食べてる人のものを指差し、あれを一つくれと頼む。
さて。
ジャー、フル活用
店の床には、ジャーがいくつもありまして。
見てると、メインの Banh Duc のBanh(記事)の部分と、それにかけるお出しのよな物が別のジャーで作られてるっぽい。作られえるか、もしくは保温されてるか、かも知れんけど。
で、トッピングとしてのっけるCha Ca を、その出汁の方に放り込んでた。カットして載せるだけ、じゃなくて、ちゃんとあっためてくれてるん。細かい。
トッピングにいろんな香草。
手際良く、でも相変わらずしかめっ面のおばちゃん、黙々と仕事してくれてます(笑)
Banh Duc Nom
じゃじゃーん。
プラ椅子の上にお盆置いて、その上にお料理。
一見お出ししか見えませんが、下の方にとろけたお餅のような物体が!ってか多分原料米粉だし、ほぼ餅!
あれだ。焼かずにグツグツ煮たお餅。とぅろっとぅろっ。
出汁はお醤油ベースで、椎茸、木耳、あとミンチ?が結構たっぷり。滑らかでトロトロの食感のお餅と、小さいながらに噛みごたえのある具材とのバランスが、良い。味も、すっきり。南部の味付けにあるような甘味が控えめ。
餅なのに…餅なのに…っ、スープのように、飲める!!
おいっしー!何この優しさ。だけど充実感もたっぷり。バンメトートで食べたやつは、もっと餅感強かったな。餅と具材、みたいな感じ。
これは食べるごとに、ひとサジ入れるごとに渾然一体となっていき、やや、これは素敵。
そこそこの大きさのボウルだったんですが、ぺろり。そしてそんなに胃袋に重たくない。優しいよおおお。
ちなみに「外からの食べ物は持ち込まないでね」の紙。そらそうやろ。
こんな客席数の少ないところで持ち込んだ上で居座られたらたまらんわな。そんな事例があったんかしら。
豆乳
そんなこんなでぽよーっとしてたら、おばちゃんが冷蔵庫から出して「豆乳もうまいで。飲まんかね」と断る余地がない言い方で迫ってきたので頂いてみた(笑)
ら、これまた甘さ控えめバランスの良い美味しい豆乳!これはありだわ。もう一本お持ち帰り用に買って帰りました(笑)
謎の白い料理 Banh Duc Lon
んで、おばちゃんに「めっちゃおいしかった、めーーーーっちゃ美味しかった!」と伝えててたら、さっとバイクで乗り付ける客人が。そして何かしらを注文すると、おばちゃん、私が座ってた後ろに回り込み、発泡スチロールをあけまして。
なんか、白い液体を注いでる。
え、豆乳???
でももやし、ニューニュー(たくさんの意)。
え、豆乳に、もやし?いや坦々麺とかもあるくらいだから、別におかしいことやないけど、甘いものでないのは確かやな。
でも、底に保冷剤…?
甘いものなら分からんでもないけど、料理に、保冷剤???
おばちゃん、それなんなー!?と聞いたら、Banh Duc Lon だと言う(携帯に打ち込んでもらった)。まあ答えが返ってきたとて、わかるわけないねん。
食べてみんと分からん。
と言うわけで、持ち帰り!
おばちゃんがなんか執拗に聞いてくるから、何やろと想像してみたところ(想像かいっ)多分持ち帰り時間のこと言うてはるな、と感じ取り「むいふっ!」(10分)と答えたら、当たり!
「10分なら大丈夫やわー。あれやったらちょっと冷やして食べてな?」と言う。なんとー!冷やして食べるベトナムローカル。なんとー!!
で、こんなん。
葉っぱがいっぱいついてくる。そして店頭でスライスされてた、ラダー状のバナナの茎も、これに使われとったらしい。そうよな、あったかいお店で食べたもんの中には入ってなかった。
そしてスープともやしだけかと思ったら、底に!!麺のようなものが!しかしこれ、小麦粉のそれではない。食感はまるで葛切り。
たぶん米粉と何やらかんやらの澱粉質などを炊いて薄く広げて冷まして固めたものをカットした物。
だから時間経っても無問題。小麦の麺のように延びることがない。もちろんさすがに半日以上とか経ったら、ちょっと変化はあるのかもだけど、、私が食べた2時間以内では変化なし(ダラダラ食べて様子見てたw)
スープの味は、辛くない坦々麺の出汁というか、多分豆乳ベースに、ごまペーストかなあ。もしくはピーナツペーストみたいなも少し感じる。
出汁ベースで塩味はミニマム。
麺自体にもそれ系のコクを感じ、胡麻豆腐的な味わいを葛切り食感に閉じ込めた感じ?
ちょっと温泉卵の白みに感じる硫黄感的な風味もあった気がするな。プリプリしてて、噛むと柔らかく押し潰される食感です。
いわゆる調味料系の味わいは最小限だけど、使われてる素材の美味しさがコックリとある。そこに湯通しシャキシャキもやしよ!
あと忘れないで。これ、「冷たい状態で食する」のです。なんて夏向き!
これを麺と言って良いのかどうか分かりませんが、言うなれば、ローカルの、冷麺!!えーーーー!
先日、ローカルの方に素麺が受けているという話に驚いたばかりだったのですが、もしかしてベトナムには元からあるの?冷たい料理!
もしくはこのお店のオリジナルなんかしらん???何にしてもレアだと思うの。もしかしたら私が知らんかっただけかもやけど、少なくとも私はこれまで聞いたことすらなかったのですよ!!!
ハノイではポピュラーな料理なんかなあ。
温かいBanh Ducも美味しかったんだけど、この冷たいのも秀逸!
たまにあの、バナナの茎のスライスを入れるとシャクシャクして涼やかさがまし、お好みのハーブを添えるとさらに清涼感が。
これ、ちょっと形状変えたら、ええとこの和食ですよ。
すごく上品で旨味があって、暑い夏でも食べやすい。
まぢか。滞在中にもう一度食べたい。これ、美味しいです!!
やー!私がお店にいる間に、ドライブスルーで買ってった方、ありがとう!あなたが買ってくれなかったら、こんな美味しいもんの存在に気づけませんでしたわ!素晴らしい!
これ、ローカルの方の間でどのくらいポピュラーなのか聞いてみたいわー。ベトナム料理、まだまだ知らない物があるのは心得てたけど、この角度で切り込んで来るとは思わんかったw
うまし!
帰る間際にも一度
定番2品をもう一度
ハノイの最終日、今一度こちらへ。
どうしてももう一回食べたくて、なんならここに早朝行くために、宿を近くに取ったw
早朝、と言っても8時前くらいだったんだけど、この時間はまだそんなに混み合う時間ではないらしい。商品もまだ山積みだ。
店内にも誰もおらず、まだお店の準備が9割がた終わった、という感じの空気感。
何かこぼしても滑理にくく、掃除も簡単な段ボール床マットは、優秀だよねっ(๑•̀ㅂ•́)و✧
で、誰もいないのに、外の咳を進めるからなんでだろ?と思ったら、扇風機野風が当たるところだからヽ(;▽;)ノ
おばちゃん、優しい。。。
で、定番のBanh Duc。
うん、やっぱり良き。ただ…
朝一番だったからか、餡がほんの気持ち、あっさり目だったかな?時間がたったり、材料を重ねていくと若干濃くなったりするのかも。前回食べたのはお昼過ぎだったものな。
で、プライスに座って、プライスにお盆を置いた上に料理を置くので、まさか口を近づけて食べるわけにもいかず、丼を手で持つのがいちばん食べやすいのですが、熱い。
ので。
備えられてる乾いたペーパーナプキンを添えると、熱さが和らぎますね。熱伝導が活発でない「空気」を含ませるように、くしゃくしゃにした紙ナプキンを指との間に咬ませて、水分が多い皮膚を直接触れることを防ぐ。
そしてあの冷たい坦々スープみたいなの。麺、というか、生地だわね。は、まだ塊のままあって、カットされてる途中だったみたい(笑)
そしてスープも、まだ冷やし中。多分作る際には炊いて作られてるので出来上がり直後は熱い。それを覚すために、鍋底に大きな保冷剤も敷くけど、スープの中に直に氷を入れて冷ますこともするらしい。
その分濃い目に作ってるんだろうね。前回、昼過ぎに食べた時は、鍋の中には氷はなく、そしてキンキンに冷えていた。この日はちょっと早く、準備直後だったから、気持ちほんのり生ぬるかったかもw
ま、帰って冷やせばいいだけなので(のびるタイプの生地ではない)無問題。
うん、やっぱり美味しい。
で、早速ハノイの方でこれを食べに行ってくれた方がいたのですが、ベトナム 人の同僚の方に写真を見せたら、
「なにこれ?」
と言われたそうで。
もしかしたら、ベトナム料理として存在するもの、というよりは、こちらのお店のオリジナルなのかもしれませんね。
デザートも買ってみた。が?
で、今回は目についたデザート類も買ってみた。
気になったのはこの緑豆のきな粉的なものがまぶさってる餅みたいなの。
ふにふにしてて美味しそうだが、ちょっとお餅が硬いかな?そして甘く、ない。どちらかというと、しょっぱ味がある。中は緑豆餡。
焼いたりして、もちょっとなんか味を足したら食べられるかな?と思ったけど、ま、ボチボチ。
そしてプリン。
これが過去に食べた中でもかなり甘味のないタイプで、ちょーっと自分的には物足りない。
でも食感はもっちり。これ…
バニラアイスと一緒に食べたらめっちゃ美味しいやつ(๑•̀‧̫•́๑)
しかし今回はバニラアイスがなかったので断念。もし、Mixueが近くにあったらソフトクリームに混ぜて食べても美味しいと思う!
そういう時には単体で成立しているプリンじゃダメなんだ。甘くない、このくらいのでないと。でもこれだけではちょっと物足りない😅
うん、こちらのお店では、Banh Duc Nomと、冷たいやつを楽しみましょうw
念のためのご報告でした!
ちょっと食べ方変えてみた!⬅︎NEW!
3週間ぶりに顔を出したら、結構遠くからだったのに、おばちゃんこちらを覚えてくれてて「またきたのねー!」みたいに迎えてくれた。嬉しい(*´꒳`*)
相変わらずのアツアツとろーん♪
おいしぃん( *´艸`)
ですがふと見ると、卓上にこんなものがあるではありませんか。
麺料理の卓上にあるような、ニンニク調味料に胡椒、あとは…一味…????
他の料理に使うのかな?と一瞬思ったけど、ここに他の料理はほとんどなかった。冷たい、例の一品に使う感じでもなかろうから、きっとこのアツアツとろーんに使うもんだと確信して使ってみることに。
まあ、一般的ではなかったとしても、ベトナムでは「それ間違ってる!変!」とかあまり言われたことなくて、「自分が美味しいように食べればいいがー」って感じ?
まずはニンニク調味料。
ええ、もちろん甘い。旨味がグンとます。気持ちパンチもききますね。
そして、これ。
え、一味?七味?見た目はまるっきりそうじゃない?!
ああ、こんな時に言語ができれば根掘り葉掘り聞けるのに。そしてこれがそんなに辛くなくて、風味を楽しむ感じで、やっぱり…七味?ベトナムにも、あるの?
今度行ったら絶対これのこと聞く(๑•̀‧̫•́๑)
ええ、今回はここにいくために、ここから歩いて数分のところに宿取りましたw
まあタクシー代払ってもいくので、次回は別エリアになるかもですが、このお店に行くことは確定です。おいちい♪
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Banh Duc Nom
28 Hang Be, Hoan Kiem, Ha Noi
Time: 07:30 – 19:30
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