ラオガンマーってなんだ？！って人もいるかもですが、一部では熱狂的なファンもいるため、日本人にも結構知られてるはず。それをホーチミンでも買えますよ！
ラオガンマーってなんぞね？
一口で言うと、食べるラー油の原型みたいなもの。いや、日本でいう食べるラー油（ってか、食べねーラー油はラー油の意味ない）がどのようにして生まれたかは知らない。
が、時系列的にも、こちらの方が圧倒的に先発だったと記憶している。10年ひと昔とするならば、もうふた昔は前の頃が私との最初の出会い。
名前を聞いてもピンとこないという方も、これを見れば「ああ！！」ってなるんじゃないか。
そもそもラー油というのは、唐辛子の辛味成分をごま油などに染み出させた調味料だが、老干媽は、それに豆豉やピーナッツなどを用いた具が満載のラー油。
シリーズものが出てて、その中には干し貝柱とか干し肉が入ったものもあったんじゃないかな。
何が普通のラー油と違うの？
油は、場合によっては味覚の鋭敏さを阻害するけど、これは油自体に旨味をこれでもかと含ませる作りになっている上に、カリカリと揚げられた薬味類やナッツ類、ランダムに当たる豆豉の深みが俄然食欲を引っ張り出す。
ぱっと見、オイル過多に見えるけれどスプーンですくってみると良い。そのザグザグとした感触は他のどんな調味料とも違い、液体というよりは「食べ素材」。
これにハマった人は、スプーンをサクサクと突き刺した時の感触だけで胃が蠕動して空腹感を感じるはず。空腹でなくても、空腹感を「感じる」条件反射を引き起こす、それが老干媽。
うまいんです。これ。
本当に。
見た目ほど辛くなく、旨味が深くて味わえる辛さ。そして何と言っても油がベースなので炭水化物と相性が良い。
悪魔。これは悪魔の所業。
薄々はそれに気付きながらもやめられなかったあの頃。
しかしここ5年以上は我が家に置かないようにしていた。帰国時日本に帰ったらいつでも買えたが（有限会社老干媽日本という総代理店がある）買わなかった。なぜか。
「これさえあれば良い」
と、一時盲目的にハマってしまい、あらゆる料理のこれを添え、老干媽ありきの味覚になってしまい、レシピの考案欲も失せ、ひたすら、コメにこれをかけて食べる快楽に堕ちてしまったから。
フードアナリストの食事が米とラー油で終了。
そんなことはあるまじき、である。
唐辛子の辛さは味蕾を破壊する。
味蕾の破壊は未来の破壊。
いかん、このままでは商売（というか、書き物）あがったりになってしまう。その危機感に断腸の思いで買うのをやめた。
禁断症状にも苛まれ、しかしホーチミンでは買うことができなかったので、他の辛味調味料に走り、唐辛子入りと見れば片っ端から買いあさり、ひたすら辛いもの探索を続けるという時期もあった。
しかし老干媽以上のものには出会えず、落胆を繰り返す内に徐々に老干媽の呪縛から解かれていったのであった。
が。
Lucky Plazaで見かけてしまった
アテンドの場面が多いので、個包装のお菓子や調味料のバリエーション（同じ調味料でも各社のものが揃う）が多いので、Lucky Plaza に足を運ぶことが多いのですが、そこで、発見。。。
気がついたら、手にとってレジに並んでいた。
恐ろしい。。。もうすっかり足を洗ったものと思っていたのに、囚われのちぇり僧さんは、老干媽の魅力に操られて、再び沼に落ちようとしている。。。
例えば粥に足してみる。
麺料理でもいい。
スープはあってもなくても良い。
豆腐にもよかろう。
炒め物にも持ってこい。なんせ薬味が満載なので、他に色々足さなくて良い。
何と言ってもコメとの相性が最高だ。
オイルとパスタ、アヒージョにバゲット、脂の乗った魚と酢飯。油と糖は相性が良い。
チャーハンに添えてもいいが、なんなら白飯に老干媽。醤油を足したらヘブンである。
老干媽は危険物。
危険ではあるが。。。やっぱりうまいー( ；∀；)
Another One Bites the Dust.
すまないな、これを読んだ君は、もう道連れだ。さあ、Lucky Plazaに今、走ろう。共に堕ちようではないか、老干媽の油の沼に。
ちなみに、ここかなりアジア全般に手広く販路を広げているので、他のお店でも買えると思います。ただ、調味料の棚で見過ごしているだけかもしれません。
「こういうものがある」と思って眺めてみると、今まで見えていなかったものが見えてくるかもしれませんので、ぜひ。ハマって。一緒に。んまいから(｡-_-｡)
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お店情報
Big C、その他スーパーにもあったという情報が。
当初紹介していたLucky Plazaは閉店になったようです。
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