もう皆さんご存知かと思いますが、食材販売でホーチミンに住む日本人家庭の台所を支えてくださってる木村屋さんが居酒屋さんを始められています。遅ればせながら行ってきたんですが…?
開店からもうしばらく経ってますが…
居酒屋さんを始めるよー、と言う話は、開店前から聞いてたんです。でも日頃から人望の厚い木村屋さんのこと。多分オープン当初は多くの方が御出でになるだろう、と思い、様子見をしてましいた。
1週間、2週間…3…週間…?
一向に客足が収まる様子がなーい!!!(笑)
美味しいのはわかってたので、ちょっと客足落ち着いたところでゆっくり伺って周知のお手伝いができればーとか思ってたけど、うん、周知とか不要( ̄ー ̄)
毎日満席どころか、日によっては3回転を越すという話。席数があまり多くないお店とは聞いてますが、すごいすごい。
ってことで、予約を入れさせていただいて、伺ってまいりましたよー!やっとこさ!
場所は Thai Van Lung のヘムの中
場所は、漢の食材木村屋さんがある、Thai Van Lung のヘムの中。8A Thai Van Lung、サークルKがある入り口から入ってまっすぐ進むと右手にあります。
わかりやすい。
カウンターだけのお席で、この日は開店直後の17:30…にお伺い。
すするとご予約の方もおられれば、ベトナムの方がたくさんのお持ち帰りを頼まれて、それが出来上がるのを待つ間、ご自身たちもそこで牛タンのお刺身か何かを召し上がっていると言う光景が。
ベトナムの牛事情から、これまでベトナムの方には牛タンはあまり振り向かれない食材だと聞いてましいた。食べないわけではなかったようですが、とりたてて要望される部位ではないと。
しかし、YAZAWAさんや IL CORDA さんの脅威的なプレゼンテーションにより、徐々に牛タン熱がローカルの方の間に広まりつつあるようで、最近ではすっかり人気の部位になってきた、なんて話も聞いております。
ただしその2件は、簡単に行けるお店じゃありません。
それを木村屋さんが、もっとカジュアルなところに落とし込んでくださったと。
うおおお。
メニュー
と言うわけで、メニューです。
この値段だと。。。ちまっちまっと出されてるのかな?としか思えない値段設定。
だって牛タンは希少部位。それでなくても高値がつきやすいところに持ってきて、最近の輸入に関わる値上げのあれこれ。そんな簡単には出せませんよね。
でも単価がこのくらいなら手を出しやすい。
色々気遣ってくれてるんだろうなあ?とか思ってたら…?
驚愕の連発、心の準備をお願いします!
あのね、ちょっと思うのと違ってたので狼狽しました。なのでまだお店に行ったことがない方はなおのことかと思います。お心の、準備を(๑•̀‧̫•́๑)
牛たん肉味噌きゅうり
まずはツレを待ってる間に。。。進められた「牛たん肉味噌きゅうり」をいただくことに。突き出し的ポジションかしら?にしては100kかー。お猪口みたいな小鉢に乗ってくるだけならちょっとお高めだけど、木村さんの言うことだから全面的に受け入れますよ。
とか思ってたら…?
なんやー!!
この盛り方はー!!
そこ、調味料がはいるとこやで?ちらっと、お醤油とかが入るとこや。そこに所狭しと、てんこ盛りに肉味噌が!
ってか木村さん、これペタペタ盛ってる時、もう左官仕事やないかそれ!と突っ込みたくなる盛りの良さ。おいおいwww
そして肉と味噌、薬味が少々だけの豪華レシピ。ちょっと甘めの濃いめにしてるから、キュウリに乗っけて食べたら、もう止まらん止まらん。
流石に食べただけでこの濃い味だと、どこの部位と組み合わせてるのかはわからないので聞いて見たら…
「あ、タン先だけっす!」
だと?ハイ????
この肉味噌を、牛タンだけで作ってる、だと?それでこの量、100kで出してる、だと???
あかーん!!そんなんコスト合わんじゃろー!!!😅
もっと少ない量を予想してたので、単価が高いなとか思ってごめんなさい。。。これ、激安やん。。ってか、おかしいやん。。。
初手からこれよ。
でもまだまだ続くよ、牛タンの旅。
牛たん刺し
で、こちらが牛たん刺し。
美しい。
丁寧に丁寧に盛られた牛たん。もともと包丁のお手入れとかものすごく丁寧にされてることは知ってたのですが、それがものすごく現れてる一品で…
表面がものすごく滑らか。そこに刺してる脂が滑らかにツヤを出してて、舌に触るとベルベットのよう。でも冷たいので、そのギャップ、というか艶かしい違和感にまず驚きます。
この刺身を食べるための甘めの醤油がまた良くて、口のの中でゆっくりと温まっていくたんの脂とゆっくり溶け合い、至福の味わい。
またね、極薄に切ってくれてるので、それがフルフルと口の中で舞い踊り、撫でられる食感もまた大変セクシー。うおおおおお(焼酎ぐびぐび)
牛たんメンチカツ
これね、お話には聞いてたんです。ただ牛たんでメンチカツ…?
自分だったら絶対やらない。なかなか難しい食感だと思うし、メンチカツに適した部位はもっと他にありそうな気もする。
ただ、木村さんのことですかねー。面白いことしてるんだろうなと思ってたら…
うぉっふぁー!
これ、食べるときにすっごい気をつけてね。アツアツを噛むと火傷します。決して脂や水分がジョバジョバしているわけじゃないけど、食らいついた際、脂がブシャッと。あっづーーー!!(笑)
でも不思議なことに、見目には割にマットなんですよね。これ見よがしの水分は出ない。ただ噛み締めると、口の中にジュワッと広がる。
すなわち、旨味は全て口の中。カットしたときにブシャー!っとこぼれ出る様がインパクトあるのはわかりますが、あれ、旨味を皿の上にこぼしてますからね。美味しく食べたい勢としては大変興ざめなのです、あれ。
レバ刺し!
レバ刺し、大好きです。
があまり積極的にはオススメしてません。
理由の一つは、完璧に安全なケースって難しいから。危険視される菌を検出する手法はまだないと言う認識なのと、厳しい検査を通ったものでも入手ルートがよほど信頼できるところでないと怖いから。
もう一つは、客が知ることができないそう言うところ以前に、食べて「勧めたい」と思えるものが少ないから。ですが…
本当に例外的記録します。
手放しでのオススメはやはり私からはしかねるのですが、仕入れや取り扱いに関して、木村さんを信頼している、ということと…
見て。角の立ってるこの様相。
しかも、分厚い。。。
多くの場合はもっと薄く切られて、それはいいのですが、角外ヘノヘノに落ちてることが結構ある。
あれは提供されるまでの手際がどうであったかが現れてるので、十分安全と思われる品質のものだとしても、興が削がれる。
それがどうです、これ。
もちろん各人のご判断で楽しんで欲しいとは思いますが、これ、載せずにはいられなかった。。。美味しかった。。。ごめん、写真を撮る余裕がなかった。。。(さらに焼酎ぐびぐび)
牛たんロースト
で、こちらが牛たんロースト!
木村さんが低温調理であれこれ試行錯誤されてたのは知ってたんですが、その賜物。
ひゃー!なんという豪勢さ!もう見目だけで圧倒されるのですが、え。待ってこれ、180k?あり得んくない?
食べるとさらにその思いが強くなります。
柔らかい、のにザクザクとした歯切れのよさ。そこにしっかり仕込まれた旨味が滲み、噛み裂かれた後の肉片はポインポインと口の中で楽しげに。。。。
と、止まらん。。。
ここまで結構牛たん尽くしで食べてきてるのに、止まらんっヽ(;▽;)ノ
塩とレモンが添えられてたのですが、うっかりそれを使うのを忘れる美味しさで、これはすごい。。。
牛たんユッケ
で、これはどうしても外せない一品だったのに、うっかり他のものに目と舌を奪われてて、この段になってやっと注文。
はい、美しい。
追加のタレはあったのですが、まぶされた味わいと卵の黄身で十分で、まったりした味わいに角の立ったフレッシュな牛たん。
それをクミクミ噛み締めますと、あっさりと牛たんのコク、という相反したような要素が混ざり合い、満足度は高いのだけども、飽きがこなくてグビリグビリ。ひょー!!!
厚切り牛たん焼き
ところでちなみに、念のために言っておくと、この日は女2人で飲んでました。それがあなた、まだ食ってる。
お次は厚切り牛たんです。さっきロースト食べてたからもう焼いたんはええんちゃう?と思われるかもしれませんが、全くの別物なので無問題(๑•̀‧̫•́๑)
ローストの方は低温調理をかけたのちに、でしたが、こちらはっ焼いてるだけ。でもこの様相!
一人で食べたらこれ一品でも大満足しそうな量があって180k…いや、おかしいって…。
これはねー、生とも低温調理とも違う、たった一枚のそぎ切りに、濃淡のついた食感と旨味、塩気、胡椒。
かすかにザクっとする感じもあり柔らかくもあり。
ぐああああ。どれも牛たんなのに、どれ一つとして「似た味」がない。から色々食べられる。うん、ちょっと食べすぎやけどな。
牛たん先煮込み
で、食べ過ぎ、と言いいながら、目の前で炊き上がった牛たん先煮込みも食べてみる。
これもねー、写真じゃちょっと小ぶりの器に見えるかもですが、深さがあってなかなかな量が入ってる。
これが100kなんて、どう考えてもおかしい。
素材取ってくるだけでも大変やで、と思ったけど、そうだ木村屋さんは素材仕入れのプロだった(・∀・)
過去瞬間牛たん摂取量、更新
というわけで、聞きしに勝ると言いますか、そりゃー予約のお客さんだけでいつも満席だわなと大変納得。
そして、過去最大量の牛タンを一度に食べました。どれも美味しく飽きが来ないバリエーションに富んだお料理で、ペロリと。
あと自分的にはどう考えても、どうやったらあの価格に抑えられるのかわからない。あの客席数ですしね(薄利多売ってほどのキャパじゃない)
「やー、ちゃちゃっと切って出してるだけですしねー。誰でもまぁできますよ」
と、木村さんはふざけて言われますが、そんなことあるかい。
まずはあれだけのを見つけるのも仕入れるのも大変。一般人にはできないこと。ましてや、あの価格に抑えようと思ったら、一定量を仕入れないと。
聞いたら「トン」の単位で冷凍保管をされてるそうですよ。その量を買うのも保管するのも、これまた素人には無理なこと。
さらにはお取り扱いの腕。
どうやったら美味しく提供できるか、どうやったら安全に食べてもらえるか。その辺の知識はなんとかかんとか得られたとしても、手が追いつかないと叶えられないいことですしねえ。
なんかもういろんなことで関心しきりだし感激したし、んまかったっす!
そんなにたくさんお席数がないのでご予約がオススメ。あとどうしても食べたいものがある場合も、お店の方に聞いてみるのが良いと思います♪
この美味しさとバリエーションを出せるのは、今のところ私はここしか知らんです。ある意味、ホーチミンならではのお店かな、と思います(^・^)
※その後、ハノイその他のベトナム国内他地域からこられた方がすでに行かれてる例をいくつも聞いて「次回のホーチミン出張時にも絶対行きます!」とうコメントいただきました!
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
牛タン居酒屋 ZACK 木村屋
8A/1C2 Thai Van Lung Q1
Time : 17:30 – 01:00
※日曜定休
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