さて房総半島初日の夜は、おさしみの宿たろべさんに泊まりましたよ!さすが海っぺた、「おさしみの宿」っていいなあ!
海沿いドライブ!
久しぶりのドライブは、ご機嫌さんで房総半島に突入。
館山って、山の中かと思ったら海ぞいなのね(・∀・)
やたらにこんな感じのネーミングの宿が多いので不思議だったのですが、この辺、ワンコづれの宿泊が可能なお宿がたくさんあるようですね。
たまたまなのか、地域ぐるみで取り組んでるのかわかりませんが、ペット連れには嬉しいサービス。
もちろん一般の人にも解放されてるようですが、その場合、ペット連れのお客さんと同じスペースを共有するということにもなるので、アレルギーなどお持ちの方は、お宿の確認をした方が良さそうですね。
途中道の駅に車を乗り付け、ソフトクリームを食べるという大変にベタな行動すらも、もう何年やってなかっただろう???
と、サラッと流すってことは、そんな取り立てて美味しかったわけでもなかったとお察しください。(いや全部言うとるがな)
そしてどんどん海辺をドライブ。気持ち良い。この光景もホーチミンにはないものなあ。
上機嫌でお宿に到着。
いや、本当に海っぺた。車を降りると海風が気持ちよかったし、
曇り空。ちょっと暗いね。
海辺の旅館!
お宿は小ぶり。
取り立ててすごくオシャレって感じじゃなくても、清潔感があって良き。
海からの風邪がなかなか強かったけど、そういう天気すら懐かしい。
受付ロビーはこんな感じ。
さほど広くもなく、狭くもなく。よくある旅館の受付という感じ。
お部屋にも浴衣の準備はあったけど、サイズが合わなかったりしたらここから持っていくこともできるっぽい。
お部屋はシンプル。
そんな豪華でもないけど安くもなく、海をもおろせる位置にある和のお座敷。
コロナ対策の一環か、以前ならお迎えして、お客さんが食事に出たタイミングでお布団を式に来られてたようですが、なるべく接触機会を減らすということなのか、最初からお布団が。
まあベッドのお部屋ならそれが普通だし、畳スペースがあっても転がるくらいしかすることないし、布団の上でも転がれるから問題なし。
トイレはお部屋の中にありますが、きちんと小さな個室みたいになっててありがたや。
窓からの眺め。絶景てわけじゃないけど、潮風が心地よく吹いてきていい感じ。近いので旦那さんもすぐに竿を出しに行くことができて良い環境(笑)
ちなみにお部屋の名前が海産物。
あわびの間でございました。
そして食事は別のお部屋で、他のお客さんと卓を分けて。なんかお部屋の名前が美味しそうやな(笑)
お風呂!
お風呂は共同浴場がありまして、こんな感じ。
宿自体がそんなに大規模じゃないのでお風呂も大きくありませんでしたが、平日ということもあってか、この日は貸切。
シャワーが4〜5席あって、屋内のお湯とお外のお湯。
お外はこんな感じで、さすがに目隠しがされてますが、私の身長だと伸びするとお外景色を見ることも可能、
夜の海はまっ暗だけど(笑)、夜風が気持ちよかった♪
これですこれこれ。温泉もだけど、冷たい風に吹かれつつの温泉。これがホーチミンでは難しい!
夜の食事が素晴らしかった!
というわけで夜のお食事です。
まずは先付け。
美しいですねー。
特にピンクの小鉢のなまり節は、ともするとパサパサした感じになりがちなのに、ほぐして調味料で和えることでしっとりと。え、このお仕事素敵。
そのほかにもお酒のつまみになりそうなものが多いし、蒸しピーナツ!さすが千葉!
東南アジアでは茹でピーナツ、蒸しピーナツありますけど、甘食べ慣れない方が多いからか、カリッとした食感を期待するからか不評なことが多いですが…
ピーナツの旨味をじっくり堪能するには水分を少し入れてる蒸しピーナツ、美味しいんですよね。しっかしこれ、粒が大きい。
日本酒はスパークリングタイプのものをお願いしましたが軽いのでスルスル。すっごく特徴ある感じではなかったけど飲みやすくてよし。
そしてサザエはこの細かいお手仕事。
食べやすかったし美味しかった。
そして本命、お刺身です!
青物にいカンパチ、アマダイだったかな?イカ、鰹のタタキなどなど。シンプルに見えますよね。見えるんですが…?
まず味がプリップリ。
おさしみの宿と謳うところのお料理に、鮮度で褒めるのはむしろ失礼かもしれませんが、脂乗っててプリプリで美味しい。
千葉、良い青物が回ってくると聞いたことあるしなあ。(まあ奴らいろんなところ回遊するけどな?)
カンパチだったかな。こいつもよく熟れていて、旨味がすごい。いやはや、海辺のお宿で謳う刺身は鮮度勝負かと思ったら、こちらのお料理、よくよく手をかけてくださっていて、一品一品が素晴らしい!
これです。日本で食べたかった刺身はこれです。うんまーい!
イカはまったり寝かされたもの。甘い。そしてシャクっとする貝。このホタテの空の上だけで、メインと口直しが完結している。
おさしみがたくさんあるので、時々熱いものに箸を変えて楽しみます。さんが焼き。味の叩きというかすり身的なものをしそで包んで焼いてます。美味しい。
そして戻りガツオ!初鰹が珍重押されがちですが、ねっとり脂が乗ってうまいのおはこの時期、秋。初鰹もあっさりしていて美味しくはあるんですけどね。
揚げ物は、かさご。
おや!これはメコン川のエレファントフィッシュ方式な盛り付け!(笑)
ぶりの炊いたんもしっとりと。
添えられたきゃらぶき、かな?も程よいアクセント。煮汁は決して濃くはないけど、よくしみていて美味。
それでいてふっくら。
煮魚、しかも青背の魚をこんな風に炊けるんだという驚き。
大変大変、美味しいものがてんこ盛りで忘れてたけど、ゆず香る具沢山の茶碗蒸しも実に素晴らしい。攻めに攻めた出汁の割合でそれを丁寧に丁寧に蒸されている。
私なら、絶対ビビって蒸し器に戻すゆるさ(苦笑)
出汁の量も蒸しの強さも時間もギリギリを攻めて完璧に。それが証拠に、出汁がほとんど分離してない。ヒタヒタにふっくら仕上がってて見事。
出汁だけじゃなく、身も食べやすいような捌き方をしてくれてます。
夢色、とでも言うかのようなお皿に盛られた果物で終了。
なんと言う満足度。
朝ごはんも引き続き美味しい!
朝ごはんもまた美味しかった!
この旅で何度食べたかわかりませんが(笑)、アジの干物。中高年には警戒案件(塩分とプリン体の宝庫!)だけど、日頃食べてないからまあよしとしよう!
ホロっとほぐれるその身には、魂を揺るがす琥珀の膜が覆っており(これはとある燻製専門誌似合った表現で我が家の定番となっている)とにかくうまい。
小鉢類はこんな感じで、いくら白米があっても足りない状態。危険である。
お味噌汁は穏やかに。でも納豆もあるな。やっぱり白米、何膳食べても追いつかんが!
前夜のさんが焼きを出していた卓上鍋では、固形燃料のゆるゆるとした熱で焼かれた目玉焼き。なんと陶器の鍋でもこんな風に焼けるのね。
火が弱いので底はガジガジとせず、白身も黄身もぷるんとつやつや。そこにキャベツを添えててそれが蒸し焼き状態。甘い。しゃくしゃく。卵、とろとろ。美味しい。
おはんのお供は多かれど、全体量はさほど多すぎもせず少数精鋭な朝ごはん。実に見事。
作り手さんの「美味しい」が突き詰められた味
今回は一見初見の客ですから、ホールのサービスの方としか話す機会はありませんでしたし、これは妄想に近い私の想像なのですが…
こちらの料理人さん、自分が思われるところの「美味しい」をとことん楽しんで追求されている感がある。
大勢のお客さんを相手にする旅館だと、アベレージを取りに行くのもまた一手なのですが、こちらのお料理は作り手さんの「美味しい」を目指した跡が感じられる。
そしてあれだ。
「これねー、うまいんですよ。まあ食って見てください!」
と、意気揚々とした声が聞こえんばかりの愛想に満ちている。
宿としてはそんなに高くもなく、むしろこれだけのお料理を出してくれるなら安いんじゃないか?と私なんかは思いますが、房総半島内にあってはアッパーミドルな感じかしら。(ごめん、宿研究はそんなにしてないから漠然イメージで言ってますw)
美味しいお宿をと思われるなら、ここおすすめ。
一品たりとも、作り手さんのポリシーを感じないものがなかったです。
ところで食事の場の畳のヘリがかわいかった。タイやヒラメの舞い踊り。何この畳職人さん興味あるんですけど(笑)
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
おさしみの宿たろべ
千葉県館山市塩見225
Spent: ¥15,000~¥17,000/人
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