佐伯、という町をご存知でしょうか。大分県なのですが、もうほとんど宮崎との県境にあり、大分空港からはバスで2時間かかります。遠い…orz
でもいい町なんです。私も小さい頃に少し暮らしたことがありました。割に地方独特の食もありますんで、行くことはなくても、こんな食べ物がありますよってことでご紹介♪ 写真が古いものもあるので、ちょっと画質悪いですがご容赦を(・∀・;
【つね三】佐伯といえば、ごまだしうどん!
ごまだしうどん、というのを聞いたことがあるでしょうか。大分の、というよりは本当に佐伯の、局地的な郷土料理。
一時期、某グルメ漫画で取り上げられて(私はこの漫画に賛同しないので名前は伏せますw)ちょっとだけ全国区になったこともありますが、なんせ地味な街のことなので、派手に地元の商品を売り出す感じでもないようで。
これ、うどんの汁部分は、なんと白湯。で、真ん中に乗ってる味噌のようなものを溶いて食べるのですが、この味噌の部分が…
お店により使う魚は様々ですが、エソやアジなどを焼いたものを丁寧にほぐし、骨を除き、すり鉢でペースト状になるまで擦ったゴマと合わせて更に擦り、醤油で伸ばしたものなのです。
身内の話によりますと、これをエビだけで作ったやつが極上だそうですが、めちゃくちゃコストかかりそうですよねw でもこれ、ホーチミンでも作れるんです。だってゴマと醤油とお魚ですもん。ご興味ある方、ゴマだしパーティやります?(^・^)
ちなみに、佐伯ではこうしてお外のお店でも食べられるのですが、「つね三」というお店ではアジ寿司もおすすめ。佐伯は青物の質がとびっきり。で、安い。そんな場所や玄界灘沿いの福岡で育ったもんで、ワタクシ、少々のところでアジ・サバ食べても驚きません(๑•̀‧̫•́๑)
うまいよ、佐伯のゴマだし、アジの寿司!
【出雲堂】地味だけどうまい挽茶まんじゅう
佐伯の土産といえば、魚介関係も多いのですが、これも外せない。和菓子が苦手な私が、昔からこれだけはよく食べていたという挽茶まんじゅう。
抹茶じゃないの、挽茶なの。抹茶の加工品は全般に私苦手なんですが、これは昔からオッケーだった。白あんベースに、香ばしい渋みを効かせた挽き茶餡。小ぶりなのでポイっと気軽に食べられるのもいい。お茶友相性も良いですし、素朴で地味だけど、これ美味しいですよ♪
【糀屋本店】塩麹ブームの仕掛け人!
もうすっかり日本の家庭内の常備調味料となった感がある塩麹。これを世に出したのが、なんとこちらのお店なのです!!
元は味噌屋さんや醤油屋さんに麹を卸していたそうですが、工業化が進むにつれて、だんだんそこも市場が縮む。そんな中、江戸時代の文献に「塩麹」なるものを発見し、それをいかに生活に生かすかを実演をしつつあちこちで広めていく内に、一時期の塩麹ブームとなり、今の定着につながったとのことなのです。
輸入品もどんどん入り、国内のものもありとあらゆるアレンジがされ、調味料の種類が溢れる中で、こんなに定着し、且つ有用な調味料が庶民に浸透した例が他にあるでしょうか?いや、あるんだと思うんけど、それを殆どゼロから個人、1店が広げられたというのは、簡単に値しますよね。私、ここに拝みに行きましたもん。お店が見えた瞬間手を合わせた。
言わば麹の「聖地」です。
こういう調味料や、食の歴史にご興味をお持ちの方には、きっと価値ある訪問になるんではないでしょうか。
【JRキオスク】特産品を生かした雪んこ寿司!
大分は「ドンコ」が名産。ドンコというのは小さめで肉厚の椎茸のことで、1960年代に大分で起こった「梅栗作ってハワイへ行こう!」という、農業史の中でも革新的な出来事を引き継いだ結果、有名になった農産品。
これ、日本で買うと結構高級品なんですよね(・∀・;
それをふっくりとお出汁で炊いて、シャリ玉の上にのせ、薄く薄く切ってつけた大根のお漬物を乗せた変わり寿司。
野菜の寿司なんて物足りないとお思いですか?そこがドンコの力の見せ所。ベジタリアンであることには変わりませんが、非常に豊かな存在感。
これ、すぐに売り切れちゃうので、入手するには早い時間に駅に行って買う必要があるのです(๑•̀‧̫•́๑) もしも見つけたらラッキーですよ♪
【カフェ・ド・ランブル】古民家のこだわりのカフェ!
いや、そんなん特に珍しくないやん?と思われたかもしれませんが、眼を見張るべきはこちらの名前。カフェカフェ・ド・ランブル。日本国内に、そうそう同名があるとも思えない文字列ですが。。
東京銀座にあるんですよ。
写真がなくて私は生地を書けていないのですが、名店とされる老舗中の老舗。物の本にもよく出てきます。でもそれと同じ名前のお店が佐伯に??と思って聞いてみたら、やはり店主さんが、銀座のカフェ・ド・ランブルさんに所縁のおありになる方だったと!!
まーさーかーの、佐伯で遭遇!!
使っている豆や焙煎方法など、その辺まではわからないのですが、素敵なカフェには違いありません。古民家の、特に2階部分は、タイムスリップしたかのような空間で、ある意味非常に贅沢なのです。
昭和なアイテムもたくさんあって、多分あれ、意図的に集めたんじゃなく、ずっとそこにあったんだと思うw 懐かしい雑誌やレコードなんかもあったかな。とにかく素敵よ。もちろんですが、コーヒーも美味しい。
運が良ければ、奥さん手作りのシュークリームにも出会えます(^・^)
【佐伯海の市場◯】佐伯土産を気軽に買うには!
佐伯といえば漁師町。というわけで、海産物を土産にしたいなら、こちら激推し。生の魚も売っていて、生活市場としても機能してます。
ただまぁ即日帰宅できる人じゃないと生魚は難しい、というわけで、当然干物や加工品となるわけですが、これがまたバリエーションがすごく豊か!
コロッケならぬ、お魚を使った魚ロッケとかは、九州内なら結構有名。海を渡ると知られてないけどw
先にご紹介したごまだしの瓶詰めもあったりします。ちょっとお高めだけど、手間を考えたらこれはお値打ち。あと併設レストランがあって、そこで注文することもできるし、1階の惣菜コーナーで売られてる寿司や魚のおかずを持って上がってイートインすることも可能。
お寿司屋さんにわざわざ行くほどじゃないけれど、せっかくだから生のお魚楽しみたいって方にはめっちゃお手軽でおすすめ!
【レストランうめリア】猪鹿(いのしか)食べてチョウご機嫌!!
ちょっと宮崎方面に走ったところにある道の駅的施設で、結構色々土産物が置いてあります。そこに併設されてるレストランには、さすがの山間エリアだけあって、猪や鹿肉を使った料理が色々あります!
猪肉ラーメン、鹿のステーキ!!いや、もちろんもっと一般的な食材を使った料理もあるんですが(笑)、さすがにこの辺、これらがたくさん捕れるせいか、調理法にも長けていて、これが結構美味しいの!
家にもらっても困るジビエは、やっぱりお外で食べるに限る。私は好きだけど、慣れない食材を恐る恐る調理するより、慣れてるプロにお願いする方が美味しいものね!
鹿カツカレーとか、めっちゃ好き。そしてこの辺、梅も特産品なので、ソフトクリームは梅フレーバー。お土産物もあれこれ買えて、一石二鳥のスポットなのです♪
【りゅお】トトロの里、と呼ばれる場所
本家の了承を得られているのかわからないので、これ、書いちゃって大丈夫かなとちょっとビクビクしてますがw
佐伯には、トトロの里、と呼ばれているスポットがあります。別に何があるわけじゃなく、朴訥な山間部の風景があるだけなのですが、ちょっとした撮影ポイントなどにもなっており、ドライブに行くには良い感じ。
こちらのカフェは、何がどうという強くオススメするものがあるわけじゃないのですが、まぁせっかくトトロの里に行って、あれこれ写真を撮ったりもしてれば喉も乾きましょう。ホッとひときしにどうぞ。
ちなみに、先の「レストランうめりあ」とわりに近いのでセットで訪れたいお店。
レンタカーで動いてください
うわー…何にもない街だと思ってたけど(失礼だなおい)こうやって書いてみると、ちょっとピックアップしただけでも結構あるのね。
ただし、佐伯はとってもとってもいな。。。いえ、素朴な街なので、地下鉄なんて走ってないし、バスも、旅行者が足にするほどは走ってません。ので、移動するには車が必要。
福岡からくらいなら車で行かれる方も多いですが、飛行機や電車でいらっしゃるなら、レンタカー必須。でも車さえ確保すれば。。。
やだ、1日くらいはあっちこっちに行って楽しめちゃったりするんじゃない?
大きなレジャー施設があるわけじゃありませんが、のんびりドライブしながら土地のものをちょいちょいつまんで小腹を満たしつつ休日を過ごす。そんな旅には、良いところだと思いますー♪釣りも絡めたら完璧ですな( ・`ω・´)b
まぁ。。。読者さんのうちに何人が佐伯のことを知っていて、何人が行ったことがあり、今後行かれるかは本当に未知数ですが。。。(笑)
私の大好きな郷土料理や、自慢の塩麹所縁の土地だってことをお伝えしたかったのでした♪
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