もうすぐ中秋の名月ですね。
街にはいろんな、この時期ならではのアイテムが出回るのですが、伝統的な文化も最近は歳を重ねるごとにオリジナリティが加わり、個性豊かな商品が増えているようです!!
月餅とは
中秋の名月時期のお菓子で、月をもした丸い形をしていて、日持ちするレシピの、ずっしりと重たく仕上げたもの。オーソドックスなレシピのものの中には、これまた月に見立てた塩卵の黄身部分が使われてることが多く、このモソモソした食感が食べ慣れない人にはちょっと敬遠されがち。
そして、全体のレシピは中国全土の地域によって随分と違い、私もその昔、マレーシアに住んでいた頃に様々なレシピのものをいただきましたが。。。
ヘヴィで、物によっては脂っこく、1/8個を食べるのがせいぜい。まぁチョミチョミ食べ進めるものではあるらしいのですが、残念ながらその頃「美味しい!」と思えるものに出会うことは滅多にありませんでした。
そしてそれは「外国人だから」ではなく、結構その文化圏にある人たちの中にも「苦手ー」という方もいてw、儀礼的というか、お歳暮やお中元的に、日頃の感謝を示すためのアイテムになってることも多いのかなーなんて推察。
実際中国では一時期、ロレックスや宝飾品などの高価なものとの抱き合わせ販売が盛んに行われ、あまりの高額さに国が介入して規制された、なんて話もあるくらい。それにしても額がでかいな。さすが中国。。。
というわけで、黙っていてもそれだけ需要のあるマーケットを、みすみす見逃すばかりの人達だけなわけがない。近年は、ティラミス月餅、抹茶月餅、また塩卵の卵黄部分もアプリコットに置き換えるなどの工夫満載なレシピが増えて、若い人に月餅が見直されたりもしている様子。これは楽しい♪
先日、Renaissance Riverside Hotel Saigonの月餅もご紹介した通り。
市場があるのだから、そこのシェアをどうやったら大きく取れるようになるかを考えるのは自然の流れ。素晴らしい。
まさかのオレオ?!
で、今年、こんなものをネット上で見かけたんです。
オ、オレオ?!の、月餅!!へー!!これはちょっと面白そう?カロリーは凶悪そうだけど!(笑)
オレオといえば、料理動画の定番ですよね。そのままミルクに浸されてタルトなんかの土台にされたり、クリームとクッキー部分が分けられて別の形に作り変えられたり、砕いてバターと佐藤の海に放り込まれたり、カロリー増強の強力アイテム( ・`ω・´)b
それが中華の文化と手を組んだ。ほーーーーーっ。
Kind Do という、この時期になるとホーチミンのいたるところに臨時店を構える月餅のお店で売られている、と聞いたのですが、高島屋さんでもきらびやかに販売されてるんですってね。高島屋さん、最近全く行ってないから知らなかったわ(・∀・;
ここの店舗は結構広い。が、オレオが見つからない。。。探して探して探していたら、すんごい端っこの方にチミッと置かれてて放置状態。。。お兄ちゃんを呼んで「これちょーだい!」と言ったら、値段がわからず本部らしき所に電話で確認しているような有様。う、売れてないんかな(・∀・;
しかしそれにしても、亜流月餅とはいえ、ケースは豪華。すごく不遜なことを言わせてもらうと、月餅にさほど強い思い入れはないのだけれども、ホーチミンの月餅が履いてる容器には断然興味ある。すごく立派で綺麗で高精度。
まず外観からこの打ち抜き模様。綺麗。そして開いてみると、4個入りのやつはこんなにかっこよかったり。
トランスフォーマー!!!!(((o(*゚▽゚*)o)))
何だろう、この手のギミックにとっても弱い。。。(笑)
ただ味のわからないものをいきなり4つは買えないな、と思ったので、今回は2個セットにしてみました。
開いてみます。
ジャジャン。
うおーっ、綺麗!!4つ入野ほど複雑じゃないけど、十分綺麗!で、かっこいい!!この中心部に、個包装された月餅が二つ積み重なってます。
こんな感じ。↑
で、それぞれの箱はこんな感じ。↓
さらにその中に、プラスチックケースと袋に入った月餅が。厳重だなー。まぁ長期保存できるべきものであるためというのもあるが、ご贈答品だからね。包装、大事。
4個入りの方には黄色い個体も見られましたが、2個セットの方はデフォルト・オレオと、いちごオレオの2種類でした。
さて、食べて見ましょう!
というわけで、実食!!
いやー、買って小一週間くらい経ってしまいました。ちょうど今1人暮らしで、そもそも2人いたとしても食べきれない量。何となく開けそびれていたのですが、ちょっとした集まりがあるというので、そこに持ち込み、みんなを巻き添え。。。w
おっほー!!オレオだオレオだ!!オレオ+月餅が見事に融合しているこのルックス!無意味にテンションが上がりますw
で、カットしてみると…?
ほっほーっ、逆月餅色使いだw 黄色が丸のところに当たるんじゃなくて、暗黒の月。。。(笑) いやいや、外側が黒だからこの配色がバランス良いよね。
で、お味はそんなにオレオオレオしてなくって、でも塩卵の黄身のモソモソもなく、程よくブラックカカオな風味も混ざってて、うん、食べやすい!!そしてそして、ダークホースだったのが、いちご!!
ボヤけとるがな(-“-;)
なんかテンション上がって手元ブレとるw
いちごはねー、パッケージを開けた時にまず、アポロチョコの匂いがするヽ(・∀・)ノ
そしてカットすると中心部にちょっとジャム的テクスチャーのイチゴ味ペーストが入ってて、白あんベースもいちご風味に味付けされてて、やだこれ美味しい(*´ω`)
あの、極上の上品な最新鋭レシピが持つ美味しさ、とかいうんではなく、何でしょう。中心部のジャムも、ソントンのジャム的チープさがたまらん。ご一緒にお味見してくれた方達にもかなり好評。
まぁ、量を食べられないのには変わりはないけど、これなら美味しく食べれるね!と。実際、私も愛飲している紅茶とかあったら、チミチミ延々食べて半分くらいは食べれてしまったかもしれない。※カロリー
へーっ、これは面白い!
一人で黙々食べるもんじゃないけれど、お友達と集まった時に、一口分だけ、ワイワイ言いながら味見するには楽しいアイテムかもですよ!!
中秋の名月、今年は9月24日だそうです
そういえば。。。
正直、オーソドックスな月餅は今でもあんまり得意じゃないです。でもホーチミンで自分やご家族がお仕事をしてれば、いただく機会は多いですよね。
そんな時に気になることが。たまに、せっかくいただいているのに、あからさまに月餅への嫌悪を口にする方を見かけることがあります。
わかります。私も今でもオーソドックスな月餅は苦手ですし、もらって困るもののかなり上位に上がるかもしれません。でも。。。
彼らにとって、月餅を贈る、というのは感謝の気持ちであったり、敬愛の印であったりもするわけで、決して安くはない月餅を喜んでもらおうと渡したのに足蹴にされたら、きっと悲しいと思うんです。
別に月餅を無理やり好きになれなんて無理は言いません。が、せめてそのお気持ちは、嬉しく頂いて欲しいなぁ、と切に願う次第。月餅に限らず「言葉を理解しないだろう」という前提で失礼無礼な言動を行うのが良いことだなんて思う人はいないはず。
日本語のコミュニケーションの中で言わない・言えないような無礼は、多言語の中でも働かない。当たり前ののようで、気をぬくと、特に日本人が多く周りにいる場合には、うっかり自分もやってしまいかねないので気をつけようと思っています。
苦手な食べ物をもらってしまったら(あー、どうしよう)とは思いますよね。でも、月餅は気持ちを添えた贈り物。その気持ちの部分は、嬉しく受けたいなー、受けて欲しいなーと思うのでありました(*´ω`)
今年の中秋の名月は9月の24日。
まだもうちょっと時間があるので、自分のお気に入りの月餅を見つけて、どなたかに上げてみるのも楽しいかもしれませんね♪
お店情報
街のあちこちに臨時出店している Kinh Do さん、
または高島屋さんで買えるようです
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