【ちぇり飯！】ホーチミンのお魚：メガネカワハギ

ホーチミンの魚屋さんには見慣れない魚がたくさんいますが、釣り魚、となると、さらに珍し度が増します。

釣りが大好きな旦那さんが釣ってくるお魚にはいろんなのがおりまして。。。

やたらにゴッツいカワハギ

日本にいた頃は私も旦那さんの釣りに付き合って、サビキの女王となってたのですが（何それなんかかっこ悪い）ホーチミンでは海まで出るのに数時間もどんぶらこ、ってことでなかなか行きだせず、もっぱら魚を待つばかり。

で、先日こんなのが連れて帰って来られてました。

誰だ、お前。
アウトラインはカワハギそのものなんですが、明らかに武装してる。ベローンと簡単に剥けるはずの皮が、鎧みたい(´⊙ω⊙`)

大きさも25cmは超えていたので迫力満点。かなりイカツイ。重さも400g超え（シートの重さが約100g）

でもまぁちょっと武闘派に見えるだけで、カワハギはカワハギ。食べられるだろうし調理方法も心得てる。さて、ご供養させてもらうおじゃないか。

キッチンで格闘

カワハギは、口のところを落とし、各ヒレ部分を落としてサイド（というか魚的には上下か）に分け目を入れたら、口の方からビー！！！！っと一気に皮を剥ぎ…剥ぎ…剥…

剥げねえ！！！！щ（゜ロ゜щ）

旦那さんが横で動画を撮ってくれてたのですが、いやぁもうみっともなさすぎて、とてもお目にはかけられない。

もうあれは調理じゃない。死闘。数mmでもサイドが繋がってたら決して半身側の皮が剥げようとしてくれないので、ヒレ部分を切り落とすだけじゃなく、周り一周、全部切り目を入れての体制。

それでも渾身の力を必要とし、なんども諦めかけるくらい頑固に張り付く鎧皮。こんな強情なカワハギの皮、見たことない。。。

そしてこの厚さ。
これ、綺麗に洗って乾かせば財布とか作れるんじゃね？と思うくらい。ご、ごつかったぁ。。。

そして筋膜も半端ない。鶏肉かよ、お前。
もはや自分が何を調理しているのかがわからなくなってきてたのでした。。。

そして驚いたのはこれ。

やっぱりこいつ、鶏じゃねーか？(・∀・;
なんだよこの肝。ブルッンブルンで、超巨大。指先にはボッテリブッテリな感触が。

カワハギの刺身は肝醤油で食べるとうまい、というのが定番ですが、こいつ。。。溶けるか？なんかブリンブリンしとるんだが。。。

実食！！

というわけで、非常に頑固だったこの魚。身自体もかなりマッスルな感じで、どうしても繊維が乱れがち。。。

包丁の使い方にも難ありなので、もう寿司学校の先生が見たらどんなお叱りを受けるかわからないお恥ずかしさですが、晒す(๑•̀‧̫•́๑)

こいつほんとにカワハギではないのでは？？？？ってくらいにゴツい。脂はそんなに乗ってる感じでもないが、パサパサでもない。

刺身で食べても十分な旨味があり（たまに火入れをしないと旨味が引き出せない白身もある）これは美味。

昆布締めにしても相性が良さそうだし、プリプリと口の中で跳ねるのも愛らしい。

これはきっとさっとスチームしても旨味が増すやつ。熱したバターをかけてもいいし、オリーブオイルと塩でも美味しいやつ。できる子( ･`ω･´)b

そして、とっとと食べたくて血抜きが雑で恐縮ですが。。。肝。

やっぱりね、溶けなかったっすw
ブリンブリン。それでいて癖がなく、噛むとシャクシャクするくらいに張りがあり、じっくりと温度を口中に近づけるとジワっと甘い。

こんな雑な血抜きでも、鮮度がいいからか臭みもなく、ベロベロあっという間に食べちゃいました(｡-_-｡)

旦那さんは用心して食べなかったのですが、とりあえずちぇりも無事。←こいつの胃袋アテにならない

そしてちょっと骨の構造にも癖があって＋自分がさばくのが下手くそだったので、アラが。使わなければ勿体無いような（お察し）アラがw

ということで、お出汁をとってみたのですが、さーすが武闘派のカワハギは鍛えられてる！！すんごい力強い出汁！！

なんなら鯛にも負けないくらいのすんごい良い味。ちょっとの出汁昆布を一緒に炊くだけで、それはそれはおご馳走！！ちなみに旦那さんはこのあら汁が一番だと言っていたww

すまんの。刺身を引く腕は頑張って磨いときます。。。

ともあれ。
鎧ジャケットを着たようなカワハギは、調理は大変だけど美味でした♪　あれだけの厚い皮を持ってるなら、それを調理器として蒸し焼きにしても美味しいかもなー。

また次回、旦那さんが釣って来てくれるのを待って試してみたいと思います(^皿^)

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