ものの見方って千差万別ですが、それがたった一つの事実に対してのものだったりするの驚くことは多いですよね。
なんの話や?と思われるかもしれませんが、それが良くわかる好事例があったのでご紹介。
とある事実
Twitterでこんな話題があったのです。
どっち、ともツイート主さんは書いてませんが、なんとなくちょっとガッカリしてる感が読み取れるツイート。
そもそも、ふるさと納税の返礼品って注文する=買うって感覚なの?と思ったけど、今回はまあそこは話がズレるので今回は置いといて…
脂肪がタップりのバラ肉。
さて、これを手にしたときガッカリするか、それとも…?
喜ぶ人も多数!
このツイートに「なんて酷いものを送りつけてくるんだ!」と思われた方もいると思うのですが、一方で…
うはぁー!!大当たりっす!角煮作りましょう!
— キュリオ (@kyurio_) December 21, 2021
これだけ脂身あったらラード作ってそこからネギショウガ油を作るなぁ、絞りカスも炒飯にして食うとまた美味い。
— 爆笑大師 (@bakusyoudaishi) December 21, 2021
塩漬けでパンチェッタオススメですよ
ハーブも色々変えてみると楽しめそうですね!— オニコ (@mash_eat_mash) December 21, 2021
めちゃめちゃポジティブな反応も(笑)
そう、私はこのブランド肉は存じ上げないのですが、豚肉の美味しさについて考えるとき、脂の質については外せない。ものによっては脂に旨みが集中するタイプのものあり、あながち、
脂が多い=価値がない
とも言えないと思うのです。
また脂ありきの料理も色々とあって、それらを作るときには、むしろ脂身の多いところを選んで買うことすらあります。
もちろん、どんなものを望むかはその時々、また人それぞれなのでどれが良い、という一面的な結論は出せないわけですが…
そこにあるお肉は同じものなのに、ポジティブに捉える意見、ネガティブに捉える意見と色々あって面白いなあ、と。
その差はどこに?
その反応の差はどこから来たのかというと、
ガッカリ派
まず脂身が嫌いな人はガッカリですよね(笑)
これはもう好みなので仕方ない。
次に、入手した本人が思い描いてたイメージとのギャップ。
食材のデリバリーや通販は便利だし、なんなら身の周りにはないものが買えるメリットがある半面、「自分の目で確かめて買えない」というリスクはあるよね。
ただそこは、「自分が思ってるのはこんな商品です。あなたが送ろうとしてるのは、このイメージにどのくらい沿っていますか?」という事前確認をとってない限り、齟齬は生じがちだし諦めポイントでもある。
あと脂は不要なもの、良くないものというネガティブなイメージ。
後者に関しては、うん、そうですね。カロリー高いわ成分的に体に負担を与えるわで、美容や健康においいては、まあイメージ良くないですよね。
でも脂が不要なもの、無駄なもの、というのは、料理をする人なら(好き嫌いは別にして)言い切らないと思われるので、ここはその人が料理をするかしないかにもよるかもしれない。
では一方、ウェルカム派はどうか。
ウェルカム派
ガッカリ派と対比させるなら、まずは脂身が好きな人(笑)
一般的には低温で固まった状態の脂はあ旨味を感じさせにくいし、消化の点でも負担が大きいので、調理されたもので比較することを前提として…
いかに脂を生かした料理を知っているか、食べて来たかでここは差が出る。
あとイメージが違ったものが来たとしても、その質がよほど劣っていない限り、使いこなせる技量がある人は、すぐに脳内でその脂を生かす為のレシピ検索が始まり、そんなにガッカリしないと思う。
そして、脂には深い旨みがあるケースがある、というメリットを強く感じている場合は、健康・美容的なデメリットッを超えて、脂身を「うまい」と考える人には、なんなら喜ばしいかもしれない。
実際、このツイートに関して、ポジティブなリプライをしている人は、かなりの数いた。
どっちが正しい、ではなく、同じものを目の前にしたときに、いろんな考えの人がいる、という話で、そのいろんな人、のバリエーションには、その人の経験や知見が影響しますよって話ですね。
ところで脂身の方が嬉しい料理ってななに?
さて、では脂身の塊を見て喜ばしい!と感じる方の、脳内に巡る料理とは、どんなものがあるのか。
まず普通にトロトロ角煮、とかは好きな人も多いですよね。あれ、脂がないと別物です。脂あってこその料理です。
私の「全部の材料を入れて煮るだけ煮豚」とか。これ、脂が鍋の表面に膜を張ってくれないと、ちょっと違った料理になりそう。
https://cheritheglutton.com/caramel-pork/
味だけじゃなく、調理過程においても、脂がないと別物になると思われる。
旦那さんからは「サーラ(またはサーロ)」というものを食べてみたいというリクエストをもらいました。
ワシーリー・グロスマンの小説に豚の脂身の塩漬け(サーロ)が頻出するなと思ったら、彼の故郷ウクライナの料理だった。ウオトカと共に食べたい。作ればいいのか。 pic.twitter.com/4WirLofhlh
— 尹雄大/Yoon WoongDae (@nonsavoir) March 12, 2022
またイタリアにもラルド、という、同じようおな塩漬けのブタの脂の、生ハム的な料理があるようで、とても気になるところ。
熟成期間が半年かとあるレシピもあるので、先の長い話ではあるのですが、やってみたいなあ。
あと単にラードを作るって手もありますよね。
これだけ脂身あったらラード作ってそこからネギショウガ油を作るなぁ、絞りカスも炒飯にして食うとまた美味い。
— 爆笑大師 (@bakusyoudaishi) December 21, 2021
ラードで炒め物をすると格段に美味しくなるし、揚げ物なんかも別物と言って良いくらいの仕上がりに。
摂取しすぎは良くありませんが、脂ならではの楽しみ方があるという話。
集合知って素晴らしい
というわけで、予想に違反して脂身が多いお肉が届いてガッカリしているっぽいツイートに対して、たくさんのポジティブな意見が集まり、集合知が示された良い事例。
ものごとの捉え方には知識や経験、知見があると、より多くのポジティブな選択ができるかもしれないということを、示唆しているようにも思えます。
これ、料理や食材の話だったから、脂身いいじゃん勢の方に胃自分の身を置いて話してましたが…
まあ他の分野では知見が全くない側の人間であることが多く、ものを知らないままにガッカリしたり、なんだったら不機嫌になったりしちゃってるケースがあるかもしれない。
勉強は何のためにするの?という質問、勉強から逃げたい時や目的を失ったときに、自分も言いたくなったことがありますが…
勉強、の中身を、知識・経験・知見という言葉に置き換えるなら、人生をより楽しく美味しく、ポジティブに過ごすための武器を得られるから、と諭すかもしれません。
まあ、言われても、あの頃の自分が素直に聞けたとは思えませんけどね(笑)
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