Banh Da Cua という料理はフォーと同じく北のもので、しかしハノイではなく、Hai Phongという港町のものが美味しい、とされており、正直なところ、フォーと同じくホーチミンでは太刀打ちできないものと聞いてる。
が。ベトナムの数ある麺料理の中ではスタメンレベルなので、美味しいところが南にもないかと探し回っていたところ…?
Banh Da Cua という料理
まず、Banh Da というのは麺の名前で、平べったいきしめんのような形状をしているのが特徴。そして乾麺、ってのが一般的かな?米の乾麺だからコシはないけど、しっかりとした食感はある。
あと、着色原料はサトウキビらしいのですが、茶色く色付けられてるのも特徴。
ただし、本場に行くと白くて細い、まるでブンのようなBanh Daもあると聞いたので、定義は一つではないのかもしれない。ここは本場に行けてないのでごめんなさい。
あと、特徴的なのがスープで、タガニという小さなカニを潰して焚いて、それを漉すという、ちょー面倒な行程を下手もの。大変そうなので家では作ろうと思わんね。。。
と言っても、ホーチミンにはそのお店が少ないので、これまでは「あるだけで貴重」と、ちょっと下駄を履かせてたのは否めません。さて、本場Hai Phong を名乗るこちらのお味はいかに?
わかりやすい看板 Ban Da Cua Hai Phong
ホーチミンの飲食店は、何を提供しているかがわかりやすい看板を掲げてくれるので助かります(笑) ただそれがそのまま店名になってるケースもあり、サブタイトル的にあるだけで店名は別にあるけどそれがどれかわかりにくいことはある(苦笑)
ここは。。。Sai Gon De Nhat Quan が店名なのかなぁ。。。いや、でも「ハイフォンのバンダークア」て書いてる文字の方がでかいしなぁ。。。
ああ。。。ベトナム語がわかるとこういう時にさっと判断できるんでしょうね。。お恥ずかしや。。。
店内はシンプルなローカル店だけど、若干スペーシングにゆとりがあって清潔な感じ。これなら観光客の方も入れそう。
あっつい日だったけど、扇風機が効率的に回ってて蒸し暑いとか気持ち悪さは不思議に感じなかったな。奥のどっかのクーラーが影響したりしてたんかな。
メニューを見ると、ブンリュウクアもあるので(おっ!!)となったが、ここは初志貫徹。いちばん上のBan Da Cua Hai Phong を頼みます。
その下のKhong Chahaは、トッピングのフィッシュボール無し、かな?価格もちょっと安かったし。
この日は暑かったのでチャダー(冷たいお茶)を頼んだけど、Sua Hat Sen (ハスミルク)って気になるなおい?!
Sua Bap は結構好き。トウモロコシミルク。ウゲーって最初は思ったけど、甘いのとトウモロコシが意外と合うのは、例の「トウモロコシケーキ」
で立証済み。うん、自分的にw 他の人の好みはわからんけどねw
その下は緑豆と大豆。大豆はもしかして単なる豆乳なんかな。気になる。
お待ちかね Banh Da Cua !
これはバンダークアだからというわけじゃなく、お店によっても違うのでなんとも言えんが、いつになく柔らかい葉っぱが多い印象のこちら。
もう小さな森だよね。。。この麺についてくる葉っぱ類。。。嬉しいよなぁ。ちょっと麺類食べるのに、この量の野菜。ベトナム料理の魅力の一つ。
登場したのは、こちらです!!
ジャジャーン!!
わーっ、色々入ってる!!
フィッシュボールに天ぷらみたいなもん、と、すり身シリーズに、ラーロット(葉っぱで貝の身巻いたやつ)まで!!
ホーチミンのフォーが遠くハノイのそれには及ばないように、いやそれ以上にハードルの高いBanh Da Cua ですが、これまでみた中で一番「っぽい」様相です!
いや、Hai Phong 行ったことがないので人の話と照らしてってだけなんですけどね(^^)ゞ
麺は特徴的な平打ち茶色麺。この茶色はサトウキビによる着色だとか。で、乾麺なんで、茹で方によっては初手で食べる際、ちょーっと硬いときがある。
ペロペロ麺が固いと感覚的にプラスチックを食べてるようだと感じる方もいるかもしれない。その際には、まずフィッシュボールやお野菜などを楽しみましょう。スープの中でふやかしとくと食べ良くなります。
それはそうと、さっきのモリモリ野菜を入れる前から、なんかほうれん草のような、いや、ツルムラサキかな?みたいな葉っぱがクタクタになって入っててうまい。
しかしさらにそこに追い野菜!
どっしゃー!ヽ(・∀・)ノ
もうね、これに慣れると、日本のうどんを食べるときの罪悪感がすごい。。。野菜、野菜はどこ?!って条件反射で探しちゃうw
しかもうどんは小麦の麺。グルテンが生じるから胃に重い。若い人には関係のない話なんだろうけど、ベト飯は「お年頃」の胃袋の味方って気がするわw
スープを飲むと、もともとそんなにアタックの強いスープじゃないので、「うお!!」と言う驚きはないけど、品があってまぁ美味しい。この時点を。。。73点としましょうか。
そこに。
ニンニク調味料を投下!!
ちなみにこの調味料、ニンニクそのものよりも、エキスが染み出した液体の方がミソ。ですがまぁ美味しいのでニンニクも投下w
自作した際にも書きましたが、ニンニクって思う以上に旨みがある。この調味料は簡単に作れるのに、実に優秀なのでニンニクが余ってたら是非作ってみてほしい。びっくりするぞ。
で、これを入れた瞬間に、味が80点に跳ね上がる。そこにピリッとしたチリを加えたくなるわけですが、フレッシュチリもいいけれど、私の場合はこちらのチリ。
これまた、うまっそーな色合いじゃね!このチリ、店によって風味も辛味も違うので、いくら辛いのが好きでもあまり過信せず、少しずつ試されることをお勧めするw
これでパーンと87点。
そこにさらに…?
マムトム、はけーん(≧∇≦)
マムトムとはエビの発酵調味料で、釣りの時に使うオキアミのような匂いがする。
その臭気から「外国人が嫌うベトナムの味TOP3」には入ってるんじゃないかと思われるが、考えてみてほしい。エビを塩だけで発酵させているんである。そのドロドロの液体のほとんどはエビ。
つまり、アミノ酸の塊である。確かにこれそのものは味が濃く臭気も強いので食べるのに抵抗があるだろうけど(好きな人にはうまいけどなっw)、これをスープに溶かすとどうか。
要は、うま味調味料を足すようなものである。当然ながら旨みが足されたスープはうまい( ・`ω・´)b これで90点オーバーの味になる。
もちろん本場の味を知らないままでの得点なので、本場を知る方はこれをでおヘソで茶釜がブンブクブンであろうと思われるのですが、ものがあってくれるだけでありがたい南部でのお話。見過ごしてやってくださいませ(。-_-。)
ところで、ラーロット、美味しかった。これだけを食べられるお店もありますが、スープにこうして入っていると、一掃の味わいがありますな(^・^)
そして麺の様子が。。。ちょっと柔らかになっているのを見て取ってもらえますでしょうか?これくらいになった方が私は食べやすいかなー。お好みですけど。
なんにせよ、ホーチミンで Banh Da Cua 食べようと思うなら、ここ、お勧めです。今まで経験した中では一番よかった!!お店の人も程よく構ってくれる感じで…(英語は一切通じません)
マムトムを入れようとする私を見たときの慌てぶりはちょっと可愛かったw そんだけ慣れぬであろう外国人のこちらのことを見てくれてたってことなんでしょうねw
カスタマイズできる魅力
ベトナムのローカル食堂の多くの卓上には、たくさんの調味料が並ぶことが多いです。それは「お好みの味に調整されよ」と言うメッセージ。
それぞれの調味料の味を知り、どれと何を組み合わせたらどうなるかと言うのを知らなければ、使いこなすのは難しいかもしれませんが、少しずつ使ってみるなどの対策を取って試してほしい。
なんだったら味を変えることを前提に、おとなし目のベースに仕上げてることがある。変えていく、何かを足すことが前提ですが、そのベースを食べて「物足りない、美味しくない」とジャッジされる方がたまにいらして勿体無いなと。
いや、私も初期にやったんですけどねw
もちろん腑抜けた味のものに何を足してもバランスが難しくなるだけなので、ダメなベースというのが存在するのも確かですが…w
なんか違うなー、なんか足りんなー、と思ったら、変える・足す、を試してみる価値はありますよ。そのためには自分が何を良しとするのかの基準を持っておくと、さらに的確な変化をつけることができますね♪
何はともあれ、ホーチミン史上内では一番美味しいと思えた Banh Da Cua。南部ではレアアイテムだと思いますが、よろしかったらお試しあれ♪
|
お店情報
Band Da Cua Hai Phong
88 Tran Quang Khai Q1
Spent: 55,000vnd / person
にほんブログ村
↑ ↑ ↑ ↑ イイね!の代わりにポチしてくれると、
参加してるランキングが上がって喜びますヾ(@⌒ー⌒@)ノ
コメント