先日ご紹介したカフェにあった鯉の石像。なんかえらく人相(魚相)が悪くて「喧嘩売られた!」と旦那さんに言ったら、教えてもらえた話。
朝一からメンチ切られた
こちらの方は、水辺がお好きな傾向があるらしい、ということで、池を作ったり、そこに鯉を泳がせている場面が少なくありません。
先日ご紹介したカフェもそんな感じ。
ですが…
めっちゃ悪い顔してる(-“-;)
あんた朝一から、そんな顔で睨まんでええがな。いやこれは喧嘩を売られてるのか?と旦那さんに訴えたところ…
鯉は出世魚らしい
「ちぇりさん、これは龍になる直前のお顔ですよ」と。
龍になる直前?
なんやそら?と思ったら…
ほんとだ。親玉がおる。
なんでも、中国の後漢書というものの中にあるお話の一つに、黄河の上流にある滝、竜門てとこまで登りきった鯉は龍になるってお話があるんですってね。
鯉が縁起の良いお魚、というのは知ってましたが、それは滝を遡る元気さがあるってところに価値があるのかと思ってました。だったら鮭でもいいんじゃね?とすら思ってた。
鯉ばっかり贔屓して鯉のぼりとかに限定せず、鮭のぼりも作ったらどうか。相違いう提案が出てこないのが不思議だったのですが、なるほど、鮭が龍になったという話は見当たらないどころか、鮭は遡上後お亡くなりになるので、確かにあまり縁起がよろしくなさそうだなと思ったり。
鯉、出世魚だった。
しかしそのワンチャンがある一方で、「及ばぬ鯉の滝登り」なんて言葉もある。実力も無いのにごついいとこ狙うんじゃねーよ、という揶揄言葉。
鯉の世界も実力主義。
熾烈ですな。
鯉の滝登りの一連を模した石の彫り物
というわけで、さらにその下の方を見てみると、なるほど、下の方にいる鯉たちは、実にのほほんとした顔をしている。
のほほん、というか、いくらなんでもその顔は惚けすぎではないかというレベルで、ぽーっとしている。
ちょっと高みにいるやつは、眼光鋭くなって来てるが、その敷いたにいるポーッと勢は、到底その語があるようには思えない。
おそらく、(๑•̀‧̫•́๑) みたいな顔になってることポーッと勢の間には、数限りない鯉が脱落していってるのだろうな。
だがそれが悪いというわけでもない。いいじゃないか、ポーッと勢。彼らを見た人は心和む。
初手の写真の、いきなり他人に牙をむき、不躾にガンをつけてくるようなのばかりだと、鯉界全体が不快なものとして認定されてしまうかもしれない。
ましてや、みんながみんな、龍になったら池もお空も大混雑で大変だろう。ウネウネした龍が混雑したら絡まるだろうし、誰がほどいてやるねんという話。
知識は身を救うという好例
それはともかく。。
非常に象徴的でしたな。
メンチ切られて「なんやこらあっヽ(`・ω・´)ノ」となりかけたちぇりさんと、物語を知り、冷静に諭してくれた旦那さん。
事情がわかれば、その鯉はもうちょっとで龍になれるという鯉生涯一番の勝負どきで、そりゃ鬼の形相にもなろうっというもの、と思えるものを、無知だったが故に喧嘩を買おうとしていたなんて。
勉強は何のためにするの?という問いを若い頃は自身がしていたものですが、知れば楽しいことがたくさんある、というとこまでは辿りつけていたものの、
「知ることで不要な諍いを避けられる」
という経験は、あまりしたことがなかったので勉強になった。
知らないが故に、相手を誤解したり曲解したりしていること、他にも色々ありそうやな。なんぞそのような場面になったら「自分が知らない・気づいていないだけかもしれんな」というひと呼吸、置けるようになりたいものです。
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