最近男性の自炊率が上がっている気がします。いえ、統計とか取ってないけど、料理についてのお問い合わせが増えてます。とても喜ばしい。
外食も活用してほしいけど、自分で作るようになるとさらに外食を楽しめるし、何より食べることは生きる基本。その基本に興味を持ってくれるというのは、食いしん坊にはとても嬉しいことなのですヽ(・∀・)ノ
料理を普段あまりしない人でも美味しく
もうひと月ほど前になるのですが、美味しい牡蠣のむき身を売ってくれるお店を見つけて勇んで作った牡蠣のオイル漬け。これが結構いろんな方に試していただけているようで…
特に、男性の方で「作ってみました!」というお声や、作る際のご質問をいただくことが多く、
「普段は料理しないんですが、やってみたくて!」
とおっしゃっていただけている。これ、嬉しい。
美味しいものを共有できているというのも嬉しいのですが、普段お料理をされない方がやってみたいと動いてくれる。これはとても喜ばしいこと。
料理をしない・できないことが悪いとは思わないのですが、料理する視点から見た外食というのはまた楽しみが変わってくるし、食べることを自分で賄えるというのは、結構メンタルにも大きいと思ってて。
基本自分のレシピはシンプルなものが多いと思うので、ぜひ、ご興味のあるものがあれば試して見てほしい
とか思ってたら、最近こんなのが流行ってました。
鶏ムネ肉を一番美味しく焼く「30分チキン」。
つめたいままのフライパンに鶏ムネ肉の皮目をぴったり貼りつけて塩胡椒したら、火をつけます。あくまで弱火です。 pic.twitter.com/O9prA0Urhn— イナダシュンスケ (@inadashunsuke) August 22, 2020
イナダシュンスケさんは、こちらのブログでもご紹介したことがある、日本の「エリックサウス」というレストランの中の方。
ご商売としてお料理に造詣の深い方でいらっしゃるので、大変信頼が置ける。手間のかからない料理でも、道理を理解してない人の「時短・手抜き」料理とはやっぱり違うなーと実感。
日頃から多くの人の彼への信頼は厚いので、Twitter界隈ではやって見た人が続出。なぜなら調理法はとてもシンプルでしかも美味しい。挙句に、筋肉勢にもダイエット勢にも人気の食材、胸肉だ( ・`ω・´)b
モモ肉の方が美味しい!という方も多いかもしれませんが、実はモモ肉、脂が多い分、水分も多い。旨味含有量は胸肉と大して変わらないのですが、水分が多い分、食べた時の旨味の感じ方としては弱いんですね。
食感まで加味した場合は好みの分かれるところで、どっちが優秀、というわけではないのですが、旨味成分についていうと、そんな感じ。
旨味密度にすると、胸肉の方が優秀だったりします。だからかどうかはわかりませんが、ベトナムではそんなに大きく、その二者間で金額が違うことはありません。日本は胸肉の方が圧倒的に安いですけどね。
思うに、そのパサつき加減が胸肉の人気のなさに繋がってる気がするのですが、調理法によってはパサつくこともない上に、むしろ旨味が充実していてカロリーも低め。「モモよりええやん!」というケースもあるわけで。
そんな体験をするために、このレシピは本当に有用。
詳しくは上のツイートのツリー欄にさらに詳しく書いているわけですが、私もすっかりハマってます。
ってか、チキンというニュートラル・ポジション(価格も高すぎず味にも変化をつけやすい)の食材、使い勝手が良すぎるんよな。というわけで、行ってみましょう、料理をしない人でもできる極上チキン!
「30分チキン」の由来どおりの作り方
ひとまずモモ肉でやってます
作り方、というほどもないのですが、弱火で30分焼く、というのがインストラクション。That’s All.
ちなみに手持ちにモモ肉が多かったので(どんだけストックしてるんだあんた…)とりあえずモモ肉でやってますが、胸肉とほぼ同じです。モモの方が厚みが薄めなので若干時間を短縮する必要があるとのことですが…
まあそれもお肉の個体によりけり。臨機応変に参りましょう!
30分は長いか短いか
30分、と聞いて、ゲーッ、そんなにかかるの?と思われた方。ちょっとお待ちください。これ、手順がめっちゃシンプルなんです。
実際にかかる最初の手間は、10秒ですから。仕上げにかかる時間も数分、無い。無茶な手順を3分に押し込んでる料理よりよっぽど簡単ですからっ(๑•̀‧̫•́๑)
調理はじめの10秒
まずインストラクション通り、骨なしの鶏のモモ肉か胸肉を用意。冷たいフライパンに鶏肉の皮目を押し付けるようにピッタリ置いて、ごくごく弱火にかけます。上面に軽く塩胡椒。
10秒いらないかもしれない。ちょっと踊りながらやって決めポーズ入れて10秒くらいかも。
あとは、放置の30分
その後は放置です。
蓋をしてもいけません。ひっくり返してもいけません。フライパンを揺すって肉を動かすのもいけません。ただ、ひたすら放置。
フライパンも冷たいところから始めてるので、肉をおいてもジューって言わなくて違和感を感じると思いますが、ひたすらじわじわ。5分くらいやってるとチリチリチリチリ…とやっと音がしてきます。
うちは今IHなので500wくらいかなぁ。ガスの場合は弱火の上限くらい、かな?5分待ってもチリチリ言わなかったら弱すぎるかもしれないので、そこは微調整。鍋の質にもよりますしね。
これで20分くらいかな。
だいぶ下の部分から白くなり始めてるけど、そしてペラっとめくって見たくなるけど、じっと我慢の子。
上面、まだまだ生に見えますが、下からじっくりジワジワ熱は来てるので、表面以下の深度部分にはそこそこ熱が入ってる状態。
で、30分したのでひっくり返すと…?
カリッカリ!!さくっさく!!
ひっくり返して下面になった方は3秒焼いて火を止めたらそのまま放置10分間。鉄板の余熱を与えるだけで十分です。
3秒、と聞くと「そんな時間で焼けるの?!」と思われる方がいるようですが、焼けます。なぜなら先ほど言ったように、すでに熱はかなり下火で伝えられて来たから。
このチキン、私ももう5回ほどやったのですが、間違いなく良い具合に焼けてます。
仕上がりはこんな感じ
さて、仕上がりはこんな感じで、テクスチャーを伝えられないのが残念ですけど、皮目の部分がカリッカリ。
これ、よりカリカリに仕上げるには、途中でて来た油を拭き取ってあげるか、これ、美味しい油なので肉を動かさないように気をつけつつ別皿にでも取っておいてお野菜炒めとかに使うか、なんなら鍋の空いてるところで付け合わせの野菜を焼いて吸わせるか…
うん、その場合はカロリーカットにはならないけどね。美味しさアップにはなります。
そしてナイフフォークでカットしながら食べてもいいけど、夫婦で分け分けしながら食べるときは面倒なのでカットしちゃう。
見て、この滑らかな切り口。滑らか=繊維が立ちすぎていないということ=水分が肉内部にしっかり止まって張りがあるということ。旨味も流れ出ていない。つまりはしっとり柔らかくて美味しい。
味付けは塩胡椒だけですが、うまい。鶏としての醍醐味を余すとこなく味わえます。うまい。ちなみに、ベトナムのライム塩が非常によく合う。やって見る価値はありますよ、これ。
アレンジ
レモングラスフレークを振りかけて
先日お伝えしたレモングラスフレークの振りかけ。こちらも超簡単に作れるので、よろしかったら。
これを、先ほどやり方で作ったチキンにふりかけるだけ。
写真はカットしたものに振りかけてます。レモングラスをどのくらい塩胡椒でしっかり味付けしてるかによって、チキンへの味付けは加減してくださいませ。
味が足りなかったら、ここにライム塩を足してもいいし。フレキシブルにねっ。(いい加減、とか言わない)
玉ねぎソースで
玉ねぎ、「お年頃」のワタクシたちには有用な食べ物。なぜならアリシン様物質が豊富だから。この物質は加熱すると、血液をサラサラにしてくれる「硫化プロペニル」という物質に変化してくれます。
血液サラサラになると期待できることって?
高血圧➡︎穏やかに
血流がよくなる➡︎代謝も速やかになる?
血流が良くなる➡︎「いろんなとこ(婉曲)」に血がめぐります( ・`ω・´)b
他にもなんかあるかもだけど、ドロドロよりは体に良いってのは明白そうだ。というわけで、たくさん玉ねぎ食べましょーヾ(@⌒ー⌒@)ノ
玉ねぎを5mmくらいの薄切りにして塩胡椒ちょっと➡︎少量の油で炒めます。ここで、先ほど鶏肉を焼いた時に出た油を取っておいて使う、という手もありますね。
鶏むね(またはモモ)1枚につき半分くらいですが、食べたいだけでいいと思いますw
写真はモモ2枚分だったので大きいの丸ごと一個。
まだ白く硬い段階でいいので(ここでよく炒めるのもアリですが、食感があった方が食べたー!という満足感、上がります)お水を150ccほど。でもこれも適当。多かったらあとで煮詰めればいいから。
ちなみに水を入れると火の通りが早くなります。水分がある方が熱伝導が良いのでね。ソースの役割を持たせるという意味でも、カスカスに仕上げるより水分があった方がよろしいかと。
水を入れてからはごく強火でゴワーーーーー!!!っと豪快に。
ちょっと、透き通ってきたのわかります?こうなったらもうお好みです。これくらいでやめてもいいし、もうちょっと煮詰めてもいい。食感や味の具合のお好みで。
ここに、今回はキムチの素を入れました。
が、単純に塩胡椒追加、でもいいし、
・ケチャップ
・Tuong Den
・醤油
・味噌(少しお水を足すと良いと思います)
・キューピーのゴマだれ
・トンカツソース
・レモン果汁と塩胡椒
・スイートチリソース
とかでもいいと思います。
上にかけてもいいですが、皮のカリカリ楽しみたいので私は下に敷きました。
まあ食べるときはこうなるんですけどねw
⬇️⬇️⬇️
これで、良質な鶏のタンパク質と、血液サラサラ成分たっぷりの玉ねぎをたーっぷり「美味しく」いただけます。
結構簡単だと思うんですよ?
この玉ねぎソースはいろんな味に化けさせることができるので、一度やってみてくださいな。
作ったソースを卵とじとかにしても美味しいし、一度加熱すれば冷凍もしておけるので作り置きもオッケー。
ささ、美味しくチキンと玉ねぎ!!シンプルだけど、それだけに何度も食卓に登場させてたくなるおかず&おつまみです!!
更新情報その他はFBで!
https://www.facebook.com/cheriaatw
食材調達情報
にほんブログ村
↑ ↑ ↑ ↑ イイね!の代わりにポチしてくれると、
参加してるランキングが上がって喜びますヾ(@⌒ー⌒@)ノ
コメント