日本は中学高校、場合によっては大学でも英語をみっちり学ぶ割に、
なかなか喋れる英語を習得できてる人がいない、なんて話を聞きますが、
こんなデータが出てましたね。
2012年度 世界英語力ランキング
http://estorypost.com/social-network/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E7%B5%B1%E8%A8%88/world-english-skill-ranking-2012/
日本が香港より高いってのは意外だったけど、22位。。。
またこの調査は業種に寄っての差が激しかったということだったので、
国全体としてのレベルの高さとなると、またちょっと違ってくるのかもしれませんが、
まぁ、あまり高くはないですわな。。。みっちり教育を受けてる割には、ということを
勘案すると、実質的にはもっと低いのかも。。。
LCCが出てきて世界との距離は縮まってきたのに、これはもったいない。
もちろん、英語だけが世界の言葉ではないので、目的地での言語が堪能であったり、
その言語を学ぶ意欲があれば問題ないと思うのですが。。。
まぁでも、英語できると便利だし楽しい場面もたくさんあります。
アジアにおいては中国語とかも、幅広く使えて、相方さんは楽しそうです。
国内にしかいる予定のない人には無用のものかもしれませんが、本人の希望だけで、
それが通せるかどうかがわからなくなってきている今日この頃、まぁ、言語は
できるに越したことはないんじゃないかなー、というのが個人的な感想。
ただしちぇりは英語をキッチリ、体系立てて学んだ口ではなく、以前にも話したことが
ありますが、映画や音楽を好んでどっぷり浴び続けた結果、何となく喋れるように
なったという、大変不真面目な英語習得者なので、これから英語を学ぼうとする人にも、
そんなに構えず、もっと気軽に始めてみたらいいのにー、とか思ってしまいます。
習得方法の最善策は人によって違うと思うので、ちぇりのようなやり方ばかりが
いいとは、決して決して言えませんが、あんまりにも、こうでなければいけない、
とか、これはダメ、あれはダメ、というのに縛られて、最初の一歩を踏み出せない人が
多かったり、実用段階になっても、間違ったらどうしよう、恥ずかしい、とか
言う気持ちが先に立ち、なかなかトライできないというような人が多いようにも
思えます。それは甚だもったいないこと。
習得方法はともかく、『間違ってはいけない』という思いにとらわれて実践できない
のは、大変もったいないことであるって点は、強く推したいところ。ですが…
フィリピン英語はアメリカでは通用しない!
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120611/233168/?rt=nocnt
こんな記事が、日経ビジネス、なんて名のあるサイトで通っちゃうんですねぇ。。。
まぁ、この方のビジネスモデルを紹介するということで、日経サイドがこの
考えに賛同しているかどうかはわからないので、日経さんにどうこう言うのは
筋違いかもしれませんが、名のあるところがこんなタイトルを堂々出したりするから
また縛りを作るような気がします。
そもそもこの方が、その先アメリカに行くことが前提だったのなら、なぜフィリピンで
英語を学ばれたのかわかりませんし、地域によって訛りがあるのは当然で、
そもそも、アメリカ英語を標準語とするのは、単にこの人がアメリカを活動の地
としているからであって、世界的に見て、何がどう標準語なのかわかんない。。。
と、突っ込みどころ満載な感じなのですが。。。
ぶっちゃけ、アジアで仕事をしようという人であれば、その土地訛りの英語に
浸かっちゃった方が、当面は仕事がしやすい、とかってこともあると思うんですよ。
ちぇりはたまたまアメリカっぽい英語を昔は使ってましたが、マレーシアで仕事
する際、通じはしたけど、現地の人との英語の間には壁ができちゃって、
現地英語でしゃべるようになってからの方がずっとスムーズでしたもん。
もちろん、広い地域で使える英語を習得した方が活用の場は増えるかと思いますが
そんなの、個人によって違いますしねぇ。
また、フィリピン英語、ってのも色々でですね、実はちぇりも誤解してました。
マレーシア時代に知ってたフィリピンの方が喋る英語というのは、アメリカ英語
とも、マレーシア英語とも違ってて、確かに訛りが。だから相方さんが、
フィリピンに英語留学に行こうとしたときは、いかがなものかという意見を伝えたのです。
しかし、相方さんが留学したクラークという土地は、以前米軍が駐留していた
土地とのことで、全くアメリカンな英語を喋る土地。結果相方さんの英語は
たった一週間の滞在留学にもかかわらず、大変改善されて帰ってきて驚きました。
非会員が読める上記記事内には、その辺のことが書かれておらず、
もしかしたら全文内には明記されていたのかもしれませんが、少なくとも、
多くの人が目にするタイトルだけでは、大変な誤解を生みそうな記事。
こうやって、どんどん敷居を上げてしまう。
記事的にも、この方の事業的にも、英語文化を上げましょう的ご意向なのは
わかるのですが、実質、門戸を狭めているような。。。(^^;
言語って、仕事や行動、意思疎通のためのツールですよね。
それを目的とする学校の授業みたいな考え方じゃなくってね、自分が求める
ことを、ちょっと便利にする道具、という捉え方でやってみたらどうかしら。
このスタイルの英語じゃないとダメ。
こういう勉強の仕方をしないとダメ。
学校時代に刷り込まれた、
文法的に正しくないとダメ。
綴りを1文字でも間違えるとダメ。
という枠組みにとらわれないで、どんなにカタカナ英語でも、単語の羅列でも
いいから、目的は正しい英語を使うことじゃなく、
『伝えること』
なんだってことを思い出してくれたらいいなぁ、と切に思います。
アメリカでの活動が前提なら、そりゃもちろんアメリカ英語を学んだ方がいいわけ
ですが、特にアジアで、英語が第二、第三言語の国だと、現地の人もブロークンな
英語を使ってる。。。っていうか、それに合わせた、カタコト英語の方が
逆によく通じたりすること、ありますしねー(笑)
ビジネスの売り文句としてはあれこれありましょうけれど、
立派な名のあるところがやるのは、どーかなー、と思われた記事だったので
ちょっとひとこと。
言語は文化的な物にも芸術にもなりえるけれど、
まずベーシックな所では道具なんだと思いますよ。
道具はあったほうが便利、くらいの感覚で、あまり色々な型にとらわれずに
やってみるのがいいんじゃないかなー、というのが所感です。はい。
※習得プロセスにおいての、科学的な効率性などはまた別の話になりますので、
あくまでとっかかりの考え方、としてのお話、ということでご了承を。。。
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