一時帰国に!ちょっとええもん土産!はこの赤帯をタッチ!

【Da Nang】偶然が重なって導かれたお店が過去に類を見ないタイプのロシアン料理のお店だった! ~ Vinegrette

その他の国

ダナンは本当に面白いお店が多い。今回のお店は狙ってたわけじゃなくて、偶然に導かれての偶発的と言って良い出会いだったのに、次回も再訪決定なお店だと判明しましたよ!

小道の奥に

エリアとしては各国料理が並ぶ賑やかなところなのですが、この地らのお店がある区画は、同じく外国人ターゲットではありそうだけど、若干ラフなビアバー的なものが多く、レストランエリアとはちょっと離れてる感じ。

実際、このお店の近くは「しん。。。」とした感じで、明かりも少なく、少し物寂しい感じ。

いいぞいいぞ。この感じ。
こういう場所で美味しかったら、「こんなところにこんな良い思いせが?!」という付加価値がつく。美味しかったらいいな?と近づいていくと…

ポーチの外席で、それは楽しそうにお食事を楽しんでいるグループが2組。

テーブルにはウォッカのショットグラスがいくつも並んでご機嫌そうだ。

グループが楽しそうなのは、単に会話が楽しかったからとも取れるのだけど、席をさろうとする方が、お店の方に向けたとても満足そうな笑みと、料理への賞賛が期待を高める。

ここ、ちょっと期待できるかも(^・^)

シンプル店内

お店はファンシーでもゴージャスでもなく、シンプルな構成。ウォールデザインや色味、お着物のディスプレイなどは素敵だし、ロシアンテイストを香ららせるものだったけど、

シックにまとめてる感じ。
そして椅子の座り心地が、良い。

お客さんがいなくなった隙を突いて写真ん撮りましたが、テーブルと机の高さの兼ね合いも良いし(これは人によっての適切さが変わるかもですがw)、心地よく食事を楽しめる座り心地。

結構そこ、気にしてないお店の方が多いですもんね😅
偶然、それを選んだということは考えにくいので、おそらくお店の方はそういうところにまで目配りの行く方なのかなと。

とりあえずビール飲みながらメニューを眺めることに。
グラスと缶が一致してませんが、なんだろ。まろやかな感じのビール?苦味や尖が少なく、飲みやすい(^・^)

メニュー

ロシア料理に慣れていない方にはちょっと選びにくいかもですが、英語もちゃんと書かれてます。

ロシア語もしっかり添えられてるし、店内に訪れる方の様子を見てもロシアの方が多かったので、本場の方からも支持が高そうなお店ですね。

スターターで気になったのは、鯖の冷燻。
ニシンはないのね。

サラダは今回頼まなかったけど、ロシアのサラダはマヨあえにしていることがあるから、苦手な方は気をつけて。

でも牛タン添えのやつとかあるな。おいしそう。しまった。。。(笑)

スープも今回は頼まなかったけど、ボルシチが有名ですよね。
Borschってつづりは、私ホーチミンのロシア料理を食べるようになってから知ったけど😅

メインコースには、ロシア式餃子?ラヴィオリ?のペリメニ。

ビーフストロガノフも気になるな。
あとは子牛のオッソブッコとかもあるのか。おいしそうだな。

デザートには、おっほー!
Medovicがある!ハニーケーキ!意外とベトナムだと食べる機会があるんですよね。いや、自分から積極的に食べに行けば、だけど。

ロシアンティとかもあるし、その他の種類も豊富。

飲み物はリーズナブルすぎるくらいだな。
自家製のウォッカもあるっぽい。それは単なるウォッカってわけじゃなくて…

いろんなフレーバーのものもある様子。
ってか、多分これショットなんだけど、40kってなんだよ。

ちなみにビールも40kからあります。
ローカルならともかく、こういう海外系のお料理屋さんでこの価格。

良心的がすぎるな。
さあこの価格がどうでるか。価格なり、ってことか、単純にお店が親切すぎるのか???

初手から心を鷲掴み

まず運ばれてきたのはパンだ。

フレンチやイタリアンなら、飲み物(多くの場合はワインやビール)と共に、食事前にちょっと胃を慣らす意味もあって自動的に運ばれてくるが、ロシアン料理ではパンは別注文になるか、料理に添えられてくることが多いので、へえっ、と思った瞬間。

香りが、良い!

特に黒パン。ライ麦使用だけどふわふわの食パンタイプ、という、これはこういうジャンルなのかな。ベトナムでよく見かけるようになったのだけど、ライ麦使ってどうやってこんなにふわふわにしてるんだよっ、黒パンは硬いもんだとハイジも言ってたじゃないかよっ、と今でも美味しいアンバランスとして認識している。

「器が熱くなってるのでおきをつくけください」

と言われたが、え?この木のブレッドボウルが???熱いの???ほんとに??

(タッチ)

あっつうぅぅぅ!(だからそう言うとるやないか)

え、これ器ごと温めたってこと?いいの?温めて。この木の器。確かに程よく保温されるしパンのおいしさも長持ちするけどさっ。

だから香りが心地よく立ち上っていたのだな、と言うことに気づきつつ、もう一つのことに気がついた。

バターが、緩んでいる。

多くのフッレンチレストランでは、このバターをいかにアトラクティブに提供するかと言うことに心を砕き、エディブルフラワーを一緒に固めて美しく装ったり、ハーブやその他を練り込んでみたり。

でも大抵の場合は、硬いんだ。

いや、バターナイフで削れないほどじゃないが、角がしっかり立ってるくらいには硬い。そのような状態で冷蔵保存されていて、それをそのまま出してくるのだから当たり前だ。だが。。。

ここのは、「べっ」と、バターナイフでケースから必要分を取り出して小皿になすりつけただけに見える。が、それができるのは、室温に戻されているからだ。

つまりそれは、一番伸ばしやすく、美味しい温度帯にあるバターとは言えないだろうか。

香ばしいライ麦パンの香りに、緩んでスッと馴染むバター。口に入れた瞬間からバターが香り、甘やかなるパンの旨みをサポートする。

コンプリーメントのパンとバターでこれだけ筆が進むんである。さあみなさん、覚悟して欲しい。今回は長くなるぞ。

鯖の冷燻

最初に出てきたのはサバのスモーク。ニシンの塩漬けがなかったので、せめてもの青魚の皿。

半身をそのまま出すとは大胆な。そして皮も引ていない。しかし燻製をかける際には冷燻で長時間となると、皮を引いては乾きすぎるのかもしれない。

まずはひと切。

おっ、意外と塩気が抑えめだ!
冷燻なので、ガッツリ火が入ってるわけじゃないけど、この温度でこの香りをつけるには結構時間をかけてるはず。

燻製をかける前の味入れも丁寧で、狙ってこの味わいと塩分濃度にしてるのだから相当繊細。

ロシア料理の魚の塩漬けって、ニシン使った油がこってり、保存食的に塩気もがっつりで、

おるるるるるるぁああああ、酒飲めやあ!!!

みたいな感じのが多いのですが、これはなんだか楚々としている。

添えられたベビーポテトのフライも、一度蒸した後に皮の薄い部分だけサリサリに揚げてて意惜しい。サバを食べる時の口直しのはじかみ…ならぬ、ピクルスも美味しかった。

燻製という、あまり和食にはない要素だけれども、鯖の香りが生きてて旨みも重視。その点では和食に通じるものも感じる。ほおっ。

Egg Plant Caviar

こんなにシンプルなものです。
前述したように、加熱したナスをペースト状にしたものに、こちらのお店のは、焼いたパプリカやその他薬味をあれこれ混ぜたもの。

キャビアどこやねん!と怒っちゃうのは野暮ってもの。
実に優しい味付けなんだが、各素材の味がしっかりしてる&しっかり引き出されてるので、実に上質な美味しさ。

ロシア料理、いうほど食べ込んでるわけじゃないので、「ロシア料理にしては」とうい言い方をするのは乱暴過ぎますが、なんというか、素材の味命の地中海料理にも通うじる素材のダイレクトさ。

美味しい。

ああもう、先ほどのパンのバターといい、このナスの一品といい、細部に宿るシェフの配慮とポリシーたるや。

ペリメニ

ロシア的ラヴィオリと言いますか、小粒餃子と言いますか。
ロシア料理の代表格ではありますが、突き詰めるならラヴィオリの方がゴージャスだし、餃子の方が口に慣れてる。

なので「〜〜のようなもの」という感が自分にはなかなか拭えなかったのですが…

……ちょっとっ!!
何このつるーんとした生地の滑らかさ。中には豚肉が入ってるんですが、その主張がしっかりしてるけどでしゃばり過ぎず、ケチくさ過ぎて影が薄いということもない。

ええ、しっかり嫌味を滲ませたのは、中身がしょぼくて、何が入ってるかわからんタイプが多いからw

不味くもないけど、わざわざこれを楽しむという機会が少なかったのですが、ここのペリ目には試すべき( ・`ω・´)b

ペリメニ以上の何かではないのですが、ペリメニ楽しむんならここのベンチマークにしたら、残念なもので満足する必要はなくなるかと。

ビーフストロガノフ・蕎麦の実添え

ビーフストロガノフ。なんとなくイメージしていたのは、ブラウンソースのハヤシライス的なビジュアル。

ですが来たのは、ホワイトソースでしたてたビーフストロガノフ。そして添え物には、蕎麦の実かマッシュポテトがある。

実はワタクシ、蕎麦の実大好き。だから本当は他に蕎麦の実の料理をもう一日位頼もうかと思ってたのだけど、これは一石二鳥!

で、食べると…
おおっ、蕎麦の実にバターが絡められている!Unsaltedのバターのみのシンプルな味付けだけど、ヘルシーなイメージのある蕎麦の実にバターの組み合わせ。いいなあ。

そこにクリーミーな牛肉の煮込みがあることで、まるでチーズのような濃厚な味わいに。でも、蕎麦の実。これは美味しい。

美味しいし、こんな組み合わせがあったのねという驚きと、滋味に偏りすぎることなく、西洋的な味のボリューム感も感じられる。

しかしあくまで素材それぞれの味が大事にされてて、これはここのシェフの一貫したポリシーなんだろうなあ。うーんとっても自分好み。美味しい。

Medovic!

お腹に余裕がある限り食べておきたいのが、メドヴィク。ハニーケーキです。

ハチミツってとってもポピュラーな食材なのに、意外とお菓子の主役にはなりにくくありません?でもこのロシアのケーキは、ハチミツが主役のケーキ。

通常、薄く焼いたハチミツ入りの生地を何層にもクリームで重ねただけで、その生地の色の茶色が基調で地味なイメージがあるんですが、これはデコレーション付き!

ちょっと思ってたのとは違うけど、え、おいっし、これ!!
クリームの味はちょっと練乳っぽく、つまりはホワイトチョコベースなのかな。5割立てくらいのフワトロ状態。

生地の感じもちょっと一般的なのとは違ってて、

レイヤーにはなってるんだけどホロっとしていて、はちみつの香りが豊かに香ってこれは美味しい!

そのテクスチャーと風味から「甘っまーい!」と思いがちだし、事実甘くないわけじゃないのですが、

実は身構えるほどの甘さではない気もする。
少なくとも後口はくどくない。料理と同じく、攻撃的な強さではない。

美味しい。お腹に余裕があったら、ロシアンティと一緒にいただきたかったけど、もうぽんぽんパンパン著しくって、これもギリギリ入った感じだったw

素材の味を生かすロシア料理

これまでロシア料理、というと「飲みに行くぞー!」的な気持ちがセットでついてきてたんですが、ここのは…

和食、とまでは言わないものの、素材を大事にして、素材をを活かした味わいのものが多かった。

素材を大事にする、というのは、薄味にして素材の味を強調するというだけではなく、素材を「おいしく食べさせる」「客が楽しんで食べやすいようにする」ことで、その素材を好きになってもらう、というやり方もありますよね。

そこでシェフは生粋のロシアの方なのかと聞いてみたら、ロシア人シェフの方もいらっしゃるけど、その日はベトナム人シェフの担当だったと。

シェフによって味が大きく変わることもありますが、あそこまでの高いラインでの変化であるならどっちも美味しいであるし、おそらく方向性はそんなに違わないはず。

なので、こちらのお店では、こういうスタイルのロシア料理、ってことなのだろうなと予測。

あと印象的だったのは、来ていたお客さんがとてもも満足げなご様子で去り際にお店の方と話してたこと。私もそうでしたが、とても穏やかで「満足げ」というのはこういうことだな、とわかるくらいに満足げ。

とても幸せな光景でした😊

お導き

ところでこの日はこちらのお店に来る予定ではありませんでした。なんなら今回のダナン最大のダイニングってことで、とあるお店を予約してました。

FBのメッセンジャーで予約を入れて返事が来たからすっかり大丈夫だと思って、当日15分ほど遅れそうだという連絡を入れたところ、

「そんな予約はありませんよ???」

と。
実際にはとても丁寧な表現でしたが。

え、そんなわけは…と思ったら、メッセンジャーできた返事は丁寧で「ありがとうございます」みたいなことが書かれていたが、なんと専用サイトにコネクトして予約を入れ直せという指示があっただけだった😅

予約を一元管理してるんでしょうね。その方が確かに間違いない。普段、メッセンジャーで完結することが多いため、私が勝手に勘違い。満席で追加できる余地もないという。

致し方ないので、別の機会にすることに。
こうして、現場で予約が入っていない、ということになることもなく(それは流石にちょっと凹むw)ゆっくりと涼しいお部屋にいる間に、次候補を見つけられたという話。

全てがこのお店に行くように仕組まれていたかのような流れ。
最初に希望してたお店、予約を入れてくれてなくてありがとうw

というわけで、もしこの記事を見て、もしダナンに行く予定が近くあったり、行ったときにふと、このお店のことを思い出されたら、それはお導きのお裾分けかもしれませんので、ロシア料理がお嫌いでなかったら、ぜひ。

ダナン、ほんといいお店多いなー♪

 


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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/

お店情報

Vinegrette
48 An Thuong 9, Bac My An, Ngu Hanh Son, Da Nang
Time: 12:00 – 22:00
Spent: 450,000vnd / person

 

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