なんだかんだでバタバタしててほとんど下調べをせずに行ってしまったSapa。ですが、さすがの観光地。、名物は名物としてアピール力がある!
最初に見たのはハノイ駅
実は、Banh Hat De という食べ物を見かけた最初はハノイ駅でした。Sapa名物だと書いてある。
Banh=生地、などをさすことが多く料理にもお菓子にも使われる単語で、その後に来る材料名や形容詞的単語で、その食べ物を表します。
Hat De=栗。えっ、栗饅頭?!何それ超食べたい!!
初めて見る食べ物はとにかく口に入れてみたくて仕方ない性分なので、うっかり買いそうになったが、いやいや、自分いまからSapaに行くんやし、と思いとどまった次第(笑)
実際Sapaの街に着くと、そりゃあもう至る所でこんな作業が繰り広げられてました。
Banh Hat Deを作る光景。
店先で作ってダイレクトに売られてるようですね。もしかしたら工場なんかもあるのかもしれませんが、こういう手作り感、出来たて感が観光地での売りになる。
広島のもみじ饅頭、浅草のせんべい、太宰府の梅が枝餅。店頭で作って売ってるライブ感。観光地の気分を盛り上げてくれますよね♪
じっくり腰を据えて、10件くらいの食べ歩きができるのが理想ですが、今回はそうもいかないので…
ついでに買える良い感じの店
別記事でご紹介したフォーのお店のお隣にあるお店で買って見ることに。フォーのお店は、ここね。
で、そのほぼ右となりにあるのがこちら。
まだ観光客が少なく、観光客が多く通る目抜きからほんのちょっとだけ外れてるので、手加減しながら作ってる感じですね。
店頭には綺麗な箱詰め。
なんだか既製品的な様相にも見えて、どうなんかなー?と思いましたが、商品名で確認。ハノイ駅で気になったものに間違いない(๑•̀‧̫•́๑)
どうやら焼き機みたいなものもあるし、おばちゃん手作業で箱詰めしてるし、手作りなんやな。
おいくら万ドン?と聞くと、1箱50kだという。安い。でも10個くらい入ってる。そんなにたくさんは食べきれないし、ちぇりさん知ってる。ベトナムはこういうのバラ売りしてくれることが多いんだ(๑•̀‧̫•́๑)
おおすぎるから2つでもいい?と聞くと、おばちゃん満面の笑みで「箱二つ?😁」といたずらっ子のような顔で言うw
ベトナムでは定番のやりとりなんだけど(違うとわかってても多めの量を言うw)愛らしいと言うかなんと言うか(笑)。なんかこう、押し付けない感じがいいんだよね。
もちろんこっちがマゴマゴしてたり押し切られたりするケースもなきにしもあらずですが…
ちゃんとこちらが意思を伝える、と言うのも大事ですわね。それもせず、こちらの欲しいものを察しろと言うのは、海外の多くの場面では通用しないことが多いです。お店に無理を言いすぎない限りは、きちんと流されずに自分が欲しいもの・数を伝える。大事。
で、お味は?
で、お味なんですが…
見た目お焼きみたいな感じ。でもあんまりプワプワと膨らんでる感じでもない。割って見ると…?
おおっ、ちょっとパイみたいになってる!
一瞬、中国のラードを使ったパイ生地的なものか?と思ったのですが、それにしては油脂分も少なく、ラードのくどさもない。
サクサク、というほどかたないシットリしたパイ。日本の土産物にもよくあるタイプの生地感で、中には…おいこれほぼ栗だな?栗のペーストだ!お店によってレシピは色々あろうけど、恐らくは鬼皮をとって少しの甘みともに炊いた栗を濾してペースト状に…
クッソ面倒くさいやつだ。でもベトナムの人、やりそう😅
甘さはごくごく控えめで、上品と行って良いほどの味わい。Banh Dau Xanh(緑豆を煮て潰して水分が少なくなるまで炊いて圧縮成形したお菓子)もそうですが、東南アジアにあるまじき品の良いお菓子が、ベトナムには時々あるのだよな。
これ、美味しいハス茶やお紅茶と出してみ?ちょっとええとこの奥さんも「あら素敵。これどちらでお求めになったの?」と思わず訪ねて見たくなるはずだ(ちょっと盛ってる)。
一方で推察から使って要ると思われる材料は実に素朴。なので品があるとも言えるけども、朴訥なローカルのお菓子とも言える。
気になったので作り方を調べて見た
しかしパイ生地のような層を作るための油脂は何を使って要るのだろう?と気になったので調べて見た。
恐らくはローカルに長く伝わってきたのであろうお菓子。涼しいとはいえ、エアコンなしの20度以上の気候でバターやショートニングを使うのは難しかろうし、そもそもそんなもん、コストかかってしゃーなかろう。
すると出てきた回答が…
粉とサラダオイルを混ぜたもの。
粉と砂糖とサラダオイルを混ぜたもの生地1、とし、それとは別に、サラダオイル比率を上げた、粉とサラダオイルだけを混ぜた生地2を用意し重ねて伸ばして巻き込み伸ばし、層を作る。
賢い。。。
至る所で思うけど、ベトナムのレシピは、賢い。
こうすれば油の役割が果たすものも得られ、且つ、扱いにくさも軽減される。
ものの特性をよく知り、環境のなかで作りやすいように最適化する。それでいて、できあがったものはコソコソとしたフェイク感が強いわけでもなく「ども、こういうものです!」という堂々とした風合いがある。
上のレシピなんかその生地で栗餡を包んだ上に、丸ごとの栗を中に入れている。日本の、丸ごと栗入り栗饅頭的な豪華さにも通じないだろうか?
これはもしやハノイでも有名なのかしら?と思ったのですが、SNSで投げかけて見ると、ハノイにお詳しい方から、ハノイではあまり見かけない気がするとのご返答。
しまった、ハノイで会う人のために買ってくればよかった。でも油脂分の扱いがわからなかったことと、減菌・滅菌環境とは程遠い制作場面であることを考えると、どのくらい日持ちするかがわからないので断念。
今度、ハノイ駅の売店のとこで買ってみよう。
栗の産地が近いからか、ただの甘栗もSapaにはたくさん売られてた。
決して派手な味わいじゃないけど、Sapaに行ったら、ちょっと一つ二つ、つまんでみても損はない一品だと思いますー♪(^・^)
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Thuy Duonog – Banh Hat De
21 Pham Kim Donog, Sapa
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