はいはいすでに人気店なので今更ですが、やっと店舗を試せたのですよ。コリャー人気になるわと納得!
もともと世界市場もその質に定評のあったベトナムのカカオ。生産量がそこまででもなかったためか、さほどフィーチャーされることはなかったのですが、名の通ったショコラティエさんが好んで使われていたというような話もちらほら。
そして、凄まじいアタックを持ってMAROUさんが創業されて以降、ベトナムには数々のショコラブランドが登場しましたが…
自分の好みのブランドはごくわずか。中には技術のない便乗もあったりして、ちょっとショコラ疲れした時期があったんですよね。
なので新興勢の話を聞いても、どうにも腰が重かったのですが…
やたらとSNSに出てくるこちらのお店。しかもマーケティングでやってるというよりは、本当にファンが多くて、彼らが嬉しげにアップしているという感じ。
こういうお店は、なんか美味しいもんありそうだー!とは思ってたのですが、先日やっとお店に行く機会が!
エントランスの世界観
上の写真の外観見た時、あれ?なんかSNSに上がってるのとイメージ違うな?と思ったのですが…
道路沿いから入ったところから店内の入り口までの世界観が素敵だった!
一応ちょこちょこ小さなテーブルと椅子は置いてあって、そこに座ろうと思えば座れはするのですが、屋内席に至るまでのスペースがこれ。
なんて、贅沢な。。。
街中に、農園の一角を作ったみたい。
洒落てるなあ。贅沢だなあ。
素敵だとわかっていても、そこ、客席にしたらいいじゃん、という考え方になりがちな自分なんぞは、そのせせこましさを省みるばかり(-人-)
シンプルおしゃれな店内
そしてそのグリーン・モチーフからの屋内装飾っが、このシンプルさ。奥の方に工房があるらしい。
オーダーと支払いを先に済ませる方式ですが、実に、良い。シンプルな中にアースカラーが引き立てられてて、商品のネームプレートをカラフルに。考えられてるなあ。
そして、まるでちょっとしたペーパーバッグを思わせるようなデザインのチョコレートパッケージ。かわいー!
多少の軽食と焼き菓子系。
そしてボンボン系とケーキまで揃えてる!ナッツやオレンジピールのチョココーティング上がるのも、いいねえ!
わーお。これは悩みますなっ。
物販レイアウト地味可愛い
壁のこのアトラクションは、実際のプラテーブルやプライス、自転車、ラジカセ?などを使っていて、リアル3D構成。ポップでキッチュでとてもサイゴン。めっちゃいい。
で、レンジのさらに奥の方左手に、物販コーナーがあったのですが、地っ味ー(笑)
でも近くに行って見てみると、いろいろ可愛い。
また別のウォールアトラクションもあって、こちらも、良い。
うーん、このパッケージは何度見ても可愛いのと、多分2つ3つ並べるとさらに可愛さアップするやつ。あかん、買いたくなる。。。(笑)
ベトナムだと、フレッシュカカオをみることはさほど稀でもないかもだけど、日本から来たお客さんとかは、こういうの、貴重なショットよねえ。
このトートも、そこはかとなく可愛い。
ナチュラルモチーフに作り込まれたデザイン。でもさりげないという、これはすっぴん風メイクにも通じる巧妙さ。良い。
まあしかし問題は味だ。
どんなにチャーミングな店作りでも、肝心のショコラがショコラになってなかったら、人に紹介するには至らない。さて?
クラシックショコラ&モカ&ボンボン
お友達がモカを頼んでいたので、私はクラシックショコラを。
マーッ、運ばれてきた瞬間からお美味しいのがわかる手のかけよう!ココアの色味、濃度から、濃すぎないほど良さ加減が見て取れる。クリームも重たすぎないそれの艶だ。
果たして、そのよそお通り、カカオの風味は高いのに、重たすぎず甘すぎず、存在感を示しつつもするっと喉元に落ちて行く。美味しい!これは、美味しい!
時折「濃さこそが美味さの証明!」と言わんばかりに、ドロドロな状態で出してくるものがあり、それはそれで天晴れ出し、美味しくもあるのだけど…
もしも、スイーツを食べながら、となると、このくらいの譲歩は欲しい。お値段も少し抑えめなので、何かフードと合わせて頼んでもらおうという意図が見えますな。そしてそこに無理がない。味覚的にもお値段的にも。なんてスマートな。
そしてモカも美味しかった。
もう私の次回のオーダーするドリンクは決まった。モカだ。
ちなみにボンボンは、2個で38kがベースライン。
ほとんどの種類に「2個で38k」という表示があったから、2つずつなんだなーと認識してたら、お値段が同じものは1つずつを組み合わせても良いとのことで、あら嬉しい。
コーヒーショコラは、特に中のガナッシュが素晴らしい。シャープに香るカカオと、綿密に温度管理をされたガナッシュの滑らかさが醸す味には艶がある。
炒ったコーヒー豆の食感はちょっと異質感があるものの、香り要素としてはあり。ただやっぱり、チョコレートの食感が素晴らしかっただけに、ちょっとジャゴついたかな。でも避けられるものなのなので嫌ならコーヒー豆は食べなければよし。
ホワイトチョコは結構鬼門なのですが…(ただの練乳練ったもんみたいになってるモノの多いことよ)なんとこれには爽やかなジャスミンの葉が使われていて、実に巧妙。
繊細で大胆で甘くてすっきりしていて。
それらが段階を追って口の中に展開する面白さ。こりゃすごい。えーっ、ほかのショコラも食べてみたい!
まさかのポップオーバー!
※2023年8月に行った際にはこのポップオーバーが見当たりませんでした。品切れだったのかメニューから外されたのかは不明です
さあここまででひと段落してたのですが、話が弾んで仕方なく、また私はランチを食べたかったので、ショコラのレシピに触発されて、いそいそとまたオーダーカウンターに出向くなど。
すると…?
わおー!!ポップオーバーじゃん!!!😳
商品名的には Puff とされてましたが、形状、生地の質感からしてこれはポップオーバー。
私がすごい作るの下手くそなやつ(笑)。と言って、お手本にすべきものを食べられるお店も少なくて、日本では何件かあったけど、1皿2000円前後という粉ものにはあるまじき金額で、満足度は低かったんだよな。
しかもここのはチーズにベーコン?ポップオーバーで?
で、ちぎってみると、ほんまや。チーズにベーコン、カカオニブまで散りばめられてる。こんなん混ぜ込んでも、ここまで膨らませられるんか。。。
ポップオーバーのイメージおよび生地の構成はシュー皮のそれに近いもので、それに照らすと確かにこれはかなりしっとりしているけれどもお、えええええええ。この生地にこんな混ぜ物できるのか。
まだプレーンなものも上手に作れてない(といってもそんなに練習して来たわけでもないけど)のにこんなレシピに遭遇してしまったら、しばらく家でポップオーバー修行が続いてしまいそうだ😅
サラダがソースになるキッシュ
何を言ってるのかわからないと思うが、キッシュ。(昼食べてないからってどんだけ食ってるんだ)
生地の粒子が踊ってたので、おそらくは、一から焼いてくれたのだと思う。温め直しではなく。時間も20分くらいかかってたし。
で、これがくるみなどのナッツ満載。カカオニブもゴリゴリに焦がしたやつじゃなくてナッツ感を出したやつをさりげに混ぜてあるのが心憎い。ただ…
塩気がかなり控えめだ。これまでのチョコレートドリンクやショコラ、ポップオーバーのバランス考えると(ん???)って感じなのです。
ではここで「これあんまり美味しくないなー」で切り捨てるべきかというと、そんなテンションでもない。
なんか、仕掛け上がるはずだ。
と、立ち止まるためにサラダにフォークを移して驚いた!
このドレッシンッグ、ショコラとバルサミコを合わせてる?!それですぐさま合点がいった。
葉っぱには重すぎるこのドレッシング。これを纏わせた葉っぱとキッシュを一緒に食べると…?
なんてこったい。
キッシュの中のカカオニブとドレッシングのショコラがコネクト。あっさりなキッシュフィリングにオイリーさと、口内の甘さを引き出すためのバルサミコの酸味が渾然一体。
なんちゅーレシピや、これっ。
ってか、誰っ。ここのレシピ作ってる人、誰っ?!
こんなアプローチのキッシュは食べたことがないし、こんなカカオの使い方してるのも初めてだ!おっもしれー!!!
ただのチョコレート屋さんじゃないな?
ショコラすら、満足に作れてないブランドも少なくない中、ショコラはもとより、カカオを使ったディッシュレシピでここまでアプローチできるなんて、ちょっと驚き。
こんなことができるのは、カカオが身近に手に入る食材だから、だし、ある意味、ベトナムらしいレシピとも言えるのですが、それにしたって、カカオを俯瞰する位置から生み出したと感じるレシピ、これは圧巻。テンション上がる!
ちなみに、これ買って帰るの忘れたけど、さらにアメリカンをオーダーした際、サイドに付いて来たドラジェ的チョココーティングのカシューナッツ。これも仕事が丁寧でさ。
ナッツにチョコを纏わせただけじゃこうはならん、という仕事が幾重にも。たしかこれ瓶詰めで売ってて買って帰るーって言ってたのに、買い忘れてもーた。
でも案ずるな自分。私はこの街に住んでいる。このお店が、さほど遠くない位置にある場所に住んでいる。なんなら明日でも行っちゃえるよ。いやいや、これを書いた直後に行くことだって可能だ。
すぐに手が届くところに、宝物みたいなお店があるのがホーチミン。こりゃー、人気が出るはずだし、自分ももっと通うわここ!
ちなみにシンプルな店内では、多くのベトナムの方がPC開いて作業してたり会議してたり、ワークスペースとしても活用されてるようで、おしゃれ一辺倒になってないバランスが、またよかったり。
ショコラ好きな人、というか、カカオ好きな人、ここおすすめ。
シンプルに、カフェLoverな方にもいいですよ!
その後めっちゃ行ってます!
ビートルートとオレンジのジュース
人を連れて行ったり自分一人で行ったり、あの手この手と目的を変えて、まあ通う通うw
ビートルートとオレンジのジュースはなかなかパンチがありました。ビーツ、多分加熱してない状態のものをスロージューサーかなんかで絞ってる部分もあるらしく、ごりっと土臭さ、ありますw
ただオレンジジュース部分がかなり濃厚なので、ミックスして飲むと、いかにも体に良さそうな味。なお、本当に体に良いかは不明w
カシューナッツのチョココーティング
で、最近のお気に入りはこれ。
お店で頼む時でも1ポーションがこれ。結構量があります。食べきれなかったし、一人の時にこれ全部食べ切っちゃだめでしょって量なので…(笑)
食べてる途中で「持ち帰りたい」と伝えたら紙袋に入れてくれました。
ちなみに、持ち帰り用には瓶にたっぷり入ったものが170k。最近ベトナムの方への手土産によく持って行くのですが、いまのところ100%、あれ美味しかったよりも先に「どこで変るの?!」という反応が帰ってきます😊
トリュフチョコの詰め合わせ
うん、Woman’s Day の時に自分で買いました(笑)
まあ通常時にもこのパッケージはあります。イベント用の帯が付いてただけで。
この中の何種類かは食べたことがあったのですが…やーっ、楽しかった!
バリエーションには富んでるんですが、奇抜な感じのものはなくて楽しい驚きばかり。
特に中にフルーツけいのジェロが仕込まれてるやつなどは、洗練されてるような懐かしいような。
楽しいです、ここのトリュフチョコ。明確に何、と把握できないものもありましたが、美味しかったので今度はお店でしっかり商品名を見て、味を認識しようと思います(๑•̀‧̫•́๑)
チョコチップクッキー!
これはリッチなカントリーマァム。ソフトクッキー、あまり好きなタイプじゃないんだけど、これはケチくさくない大きさのチョコレートチップがバンバン混ざってて、極上美味しい塩が降りかかってるのも良い。
しっとりだけども重たさは少なく、ただただ濃厚。温めて出してくれてるのがさらに嬉しい。
うーん、今の所、好みのフードは全勝です。
まだもうちょっとメニューあるから、また食べたらレポしますね(๑•̀ㅂ•́)و✧
やーっとケーキを食べた!
どこもかしこもクリスマス♪
南国だけど、クリスマス♪
ってことで、こちらのお店も、クリスマスシーズン!客人を連れて行くカフェは、こちら。で、何度も行ってる割にケーキ、まだ食べたことがなかったんですよね(笑)
行くたびにあのキッシュやチーズトーストを食べたくて(笑)
今はクリスマス・ラテが期間限定出会ってるようだったので頼んで見た。
見目がもうクリスマス。基本ラテなんですが、カップの底には梨のコンフィチュールだったかな。果物の甘みが埋まってるというお楽しみ付き。
ちょっとエッグノッグ的な「雰囲気」だけはあるかも。レシピ全然違うけど(笑)
そしてこちらがバナナムース。
よく見かけてたから定番あでるケーキなのかな。
最近はこの手のグラサージュを施したツヤツヤ系ケーキ、よく売られてますが、美しくそれを施しているところばかりでもないんですよね。技術ないのにスタイルだけ追っかけてる、見たいな。
当然そういうところのは味にも技術が及んでないから美味しくないんだけど(バッサリ)ここのは、まっぷりとした滑らかな量感が舌に乗る割に甘さは控え目で、バナナのほのかな酸味を生かした味構成。
中に柑橘系かな。のピュレを仕込んでるのもグラサージュとのバランスが良い。
洗練された味、という系統ではないけれど、バクーっと大きくフォークで切り分けて大口開けて食べると、とても幸せな気持ちになれる。
滑らかな口当たりが心地よいところは、下のチョコレートケーキも同じなのですが、こちらもカカオの香りや爽やかな苦味が生き生きとしつつも甘さがさほど、重たくない。
こんなにネットリしてそうに、なのです。
このバランス感覚、な。
カカオニブの食感を程よくアクセントにしてるのも良い。
ここはチョコレート屋さん出会って、ケーキ屋さんではないことを考えると、やっぱりここのレシピは秀逸だ。
専門の、突き詰めたケーキ屋さんのような巧妙さや繊細さとはまた違う、シンプルい美味しいケーキ。
ホットチョコレートといただくにはちょうど良い感じかもしれません😊
新作出てたので試してみた!⬅︎NEW!
お土産物に大好評
あらやだ、半年ぶりなのね、レポするの。
その間も結構行ってます。
特に日本からのゲストが来られた際には喜ばれてます。Marouさんは日本でも知られた存在ですが、こちらはまだな上に、お店が素敵じゃないですか。
プラスここのチョコレートは、ハイカカオでも日本人の口に合いやすい気がしてたのですが、実際、お土産で持って帰られた方が「評判が良かった」という感想をよくくださいます。
不動のMAROU、ではありますし、知られたものこそ喜ばれるという傾向はありますが、「まだ日本で知られていない名品」と言うのにもまた価値があると思うんですよね(^・^)
キスチョコの威を借るチョコパイ
そして暫くぶりに行ってみると、知らないものが。
茶色いスライム?🤔
タイトルを見ると、So Co Pieとのこと。
So Co=Socola=Chocolat=チョコレート。え、チョコパイ?
あ、ごめんフォーク刺した跡が残っちゃった(・∀・)
どう言うことかと思ったら、なんと中身はマシュマロだ(((o(*゚▽゚*)o)))
ロッテのチョコパイ(中が長期保存できるバタークリーム系)ではなく、森永のエンゼルパイ的にマシュマロとクッキーを合わせたお菓子だっ😆
チョコはコーテイング部分だけなので、そんなに強くは感じられないのですが、チョコ+マシュマロ+ビスケット生地という組み合わせだけで我は満足(*´꒳`*)
しかもこれ、2つセットで40kとかなんですよね。嘘やろ。こんな手間かけてるお菓子なのに。
そんなに重たくもないし、エンゼルパイをお好きな方にはちょっとだけ、ほんのちょっとだけだけど、ノスタルジックな気持ちももたらしてくれるキスチョコシェイプな嬉しいおやつ。
がっつりケーキよりもライトなので、ちょっと甘いものが欲しいって時に。
Pate Su
ローカルパン屋さんの定番レシピといえば、パテシュー。かなり古くからあるメニューだと思うのですが、この気候でパイ的なものとかデニッシュ的なものを作ろうとすること自体謎なのですが…
多分フランスの影響かな。マカロンとかシュークリームもローカル化されてるところありますもんね。
そしてこちらにも登場。
おおっ、生地にカカオか。
果たして、中身はレバーパテ的なものかと思いきや(チョコとレバー、合いそうだと想像してた)、中はチキンのフィリング!
レバーも入ってるのかもだけど、どちらかというと、軽い鶏肉の部分もしっかり入ってて、フィリングとしてはライトなテイスト。
なるほど!強いカカオにヘヴィなレバーをぶつけるのではなく、カカオの生地をフレームに、あっさり味のフィリングと「バランスをとる」という構成か!
いやー、ここのレシピ開発者さんの発想にはいつも驚かされる。
これは取り立てて「すっごい!!!」と強く推す特徴の鋭さがあるわけではないのですが、実に自然に、パテシューのポテンシャルをスッと広げた粋なレシピ。
これにさらに、キッシュのサイドのサラダにかかってるチョコレートドレッシングを合わせたりしたら美味しそうだなあ。あのドレッシング、売ってくれないかしら…(笑)
ともあれ、相変わらず美味しいです。
是非是非色々お試しあれなのです♪
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
The Cocoa Project
143 Nguyen Dinh Chieu Q3
Time: 08:00 – 21:00
Spent: 250,000vnd/ person(食いすぎです)
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