フォーは北の料理なので、南にあるフォーは味が違うし、その美味しさは北に遠く及ばない、とはよく言われる話。
とはいえ…そして自分の口もすっかり南に馴染んでるから、北の方に納得が行くものかはわかりませんが、ここのはなかなか好きでしたよ!
インスタで見かけたキンカンが決め手の麺
キンカン、と言っても柑橘のそれではなく鶏のキンカン。先日も、
⬆︎のMi Quanを食べた時に乗ってて、あら珍しい、と思ったのだけど、今回見かけた麺にも乗っており、そしてMi Quan に乗ってたものが、日本で食べるそれとは食感も味わいも違っていて興味があったので、その写真の主に即、連絡!
「すみません、もし差し支えなかったら、この麺どこで食べるか教えてもらえませんかー!」
Instagramをやってる方とは、他のSNSに比べて、障壁低くコミュニケーションが取れるのがありがたい。早速教えてもらったら2区。そしてちょうど翌日に2区に行く用事があったので、早速トライ!
日本人も住まわれているマンションのすぐ近く
実はこちら、Masteri An Phuや、Gateway Thao Dienという、日本の方も住まわれているマンションのすぐ近く。
店内はローカルチックだけど、清潔感があり、色味もあっていい感じ。シーリングファンがとても良い風を送ってくれて涼しかったです。
そして結構、ハイテクな感じのレジを使ってた。最近はローカル店もこんな感じになってきてるな…。
時間は11時くらいと、微妙に中途半端な時間でしたが、結構なお客さんが入ってました。
メニュー
メニューは壁に張り出してあり、また料理写真もいくつもあるので、初心者の方にも注文しやすいと思います。
文字のメニューはこちら。
フォーにブンにミェン(春雨)。しかしPho や Bun と並んで、Mienもあるよとしながら、Mien Gaのジャンルがまた別にあるのはどうしたことか。基本ここはチキン(Ga)スープのお店だと思うのだけども。
あと、おこわもあるのね。Xoiって書いてある。米もあって、お米のプレートを食べてる方も確かにいた。
THEM ってのは追加、だったり、MON THEMになると単品、とかいう意味だったかな。具材マシマシ的な。個別に追加できるっぽい。
壁にこんな感じで料理の写真を掲げてくれてて、基本のスープは同じだけど、「米の麺にする?春雨にする?」みたいなのを指差しながら確認してくれたりして親切(^・^)
今は多少、こういうメニューがどういうシステムで提供されてるかとか、麺の種類の名前とかわかるからなんとかなるけど、最初の頃はこういう写真があってくれると、すごいホッとしたなー。
世にも綺麗な鶏スープ
卓上の調味料をチェックしながら着丼を待ちます。
辛味調味料はSATEではなく、チリソースだけらしい。あ、生のチリもありますが。
あとはヌクマム、ライムと…
ニンニク調味料♪
あ、よかった、ここのちょっとグリーンになってるw
ちなみに1日以上経過すると味にはそんなに大きな変化はなく、ただし色的な変化があるだけなのですが、
参考:
お店のって真っ白なことが多くって、緑に変わるの、家で作ったやつだけなのかなーとか思ってたけど…多分回転がいいから白いうちに消費されちゃうってことなのかな。
あ、これ入れると私は確実に美味しく感じるので好きなのですが、このご時世にはご注意を。食堂を出たらマスク着用が必要じゃないですか。これ入れすぎると、めーーーーっちゃ臭いです。自分が。むあむあ。
で、着丼。
わーっ、綺麗!
トッピングがこんなに色々乗ってるのに、すっきり見えるのはスープのせいかな。多少の鶏の脂は浮いてるけど、ベースはクリアスープ。
そこに、店名と「米麺」とリクエストしたことから、すっかりフォーがくるものだと思ってたら、ブンが来た(・∀・)
どっちでもよかったけど、食べてみると、このクリアスープにはこちらのブンの方が合ってたかなと思われたので無問題。
まるでこれは、にゅうめんのような楚々とした面持ち。南部の面にありがちな甘味は殆ど無くて、旨味だけの、でもも物足りなさや水っぽさのない、シュッとしたお出汁。
たまに南にある「ハノイ」を名乗る麺屋さんの中には、甘くないのは良いとしても、出汁もへったくれもないような、白湯(パイタン、ではなく「サユ」)のようなスープを出すところもあって、それを食べて「ハノイの麺って美味しくないね」と言ってるケースを見ることがあるのですが…
そんなことはないっ。すっきりとしている、という言葉と、味がないのは別の話。美味しいところのは美味しい。そしてここのは、美味しいやつ。
ハノイのフォーは10件くらいしかまだ食べたことがないので「ハノイのフォーはー」と語れるほど知らないのですが、明らかに南のそれとは違ってて、美味しい!
面白いのは、たけのこ、というか、あっさり目のメンマみたいなのとか鶏肉、鳥のホルモンまで入ってるのに、それにスープが負けることがなく、楚々としていた風情のくせに、クセがありがちな内臓の特徴が目立ちすぎることがなくバランスをとってるというか。
あっと、キンカンー♪
やっぱりこういうの、日本ではあまり遭遇したことなかったかも。
キンカンってもっと仲間でツルッツルの巨ルッキョルで味なんんて染みない感じだっだと記憶してるけど、先日食べたものも今回のものも、周りこそツルッツルなんだけど、中身が、見て。ちょっと普通の卵の黄身っぽい。
それでいて、黄身にしっかり火を入れたときのようなモソモソした感じはなく、半熟卵のトロトロ感というのも違う。
しっとりしていて適度な弾力があって味わい深い。これ、なんだろ。やっぱり生育経過時間の違いかなあ。それとも鶏の種類が違うのか。おいしい。これ、大好き。これを甘辛の煮付けにしたいwww
ところでこのスープ、旨味はしっかりあるけど、やっぱりちょっと物足りないという方には、ライム、おすすめ。
ライムに塩気はないけれど、この手の旨味のスープはライムを入れると引き締まる分、旨味との対比が生まれてしっかりとした味に感じやすく。
それでもなお足りないと思われる方は、ヌクマムを足して見るのも吉。スープに入れてしまうのに抵抗があるなら、具材をこうしてちょんちょんとつけて食べることで、麺やスープとの味に強弱をつけるのもあり。
あ、このキクラゲがたくさん入ったつみれ、美味しかった♪そして改めてメニューをよくよく見て見ると…
Bun Thang発見!
Bun Thangを出す店だった!食べてる途中で「にゅうめんみたい」と言ったのもしかりだな。
Bun Thangってのは、薄焼き卵や割いた鶏肉みたいなトッピングがいくつも乗った、五色にゅうめんを思い出させるような品の良い出汁が特徴の北のお料理。
例えばこちらは⬇︎専門店だったのですが…
上のお店以降、ホーチミンではそんなに多くは感じないものの、見かけた時のお店の味を総合すると、「品は良いけど「様々な具材との調和が取れる出来る子」なお出汁のことが多くて…
こちらのお出汁はまさにそれ。そして納得。今度はここのBun Thang食べたいなあ。
北の方にはどうだろう?と思いますが
いうても南の料理に慣れた口の人間が言うことなので、どこまで北の方の評価に沿うものかはわかりませんが、すっきり系だけど筋の通ったお出汁が好きな方にはこちら、良いと思います♪
Pho は南で食べるものではないと言われ続け、反発したものの、いざハノイに行ってフォーを食べて見るとなるほど別物で、確かに北のものは北で食べる方が良いのかもとは思いつつ、これだけの数のPho屋さんがホーチミン市内にあることを考えると…
南は南なりの美味しさがあるんだよな、とも思うし、中には北の意向を汲んだフォーも存在すると思われる。このお店は、多分そんな中の一つであってくれるのではないかな、あってくれると嬉しいな、と思いつつ、どんぶりの中のスープを飲み干し、大変満足して店を後にしたのでした。
美味しかったです、ごちそうさまなの( *´艸`)
あっ、Google Mapによると、こちらは早朝06:30から14:00まで、FBによると15:00までのようなので、朝食かせいぜいランチまでと覚えておいてくださいませ。
移転のお知らせ!⬅︎NEW!
えっ、こ紹介してからもう1年以上経つんだ?!
2区界隈の方には頻繁に活用してもらえているようでなによりなこちら。
よく行かれる&私の2区情報に関する頼みの綱のこちらから、こんな情報が。
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なんと、移転予定!
どうやら今月いっぱいは今ある場所で営業されるようですが、4月から新店舗に移られる様子。まあそこはベトナムなので、多少のズレはあるかもなので、その頃にお出かけになられようとする方はお気をつけを。
この情報を提供してくださった方の話によると、最近は人気が過ぎてあふれんばかりんお客さんだったらしいですし、今後も繁盛するといいですね。
ただ、上のポストでおっしゃられているように、移転に伴い、味の変化があるケースが結構あるので、そこは注視していきたいところ。私も楽しみにしています!
⬆︎をクリックすると、ちぇりまっぷに飛べます。
詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Pho Ga Pho Co
1 Le Thuoc Thao Dien Q2
Time: 0630 – 14:00
Spent : 80,000vnd / person
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