多分多くの日本人が目にして気になってるお店ではなかろうか。いやもうすでに行かれている人も多いはずだ。だってあんな場所にあるのだから!
Pham Viet Chanhにほど近い場所
多分お店、変わってないと思うんですが、結構前から…少なくとも5〜6年前から同じ場所におな味形態のお店があって(店名、微妙に変わってないか確信がないんですが)、
「うちはヤギ100%じゃけん!」
が売りことば。
そう、ヤギってホーチミンではちょいちょい食べられる、さほど珍しくない食材ですが、そんなどこのスーパーでも変えるってほどポピュラーでもない。
部位によっては(名物おっぱい焼肉とか)まずヤギ肉の半数のさらにごくごく一部であることを考えると、そーんなみんなに行き渡るものでもなく、多くの場合は豚のおっぱいで代用されてるなんて話も聞きます(味違うのでもう私もわかるようになりました)。
ある大きな焼肉屋さんで「ねえこれヤギのおっぱいなの?」と聞くと「もちろんそうだよ!」と返ってくるけど、彼の目をじーっと見つめて「ほんとにぃ?(^皿^)」とちょっといぢ悪く聞くと、さっきとは違うトーンでニヤニヤしながら、
「ほんと。ほんとってことにしといて。ほんとだから(・∀・)」
みたいな狐と狸っごっこになったりしますw
そこはまぁ大人の会話ってやつでして、喧々諤々やるのは野暮ってもの。嘘つけないベトナムの人、多い(^皿^)
小さな所帯はフレキシブル!
さて、お店にはそんなに遅くない時間。。。夕方6時半頃に着いたのですが、小さなお店は超満員。ローカルの飲み屋のピークは、早い。
そして昔ながらというかなんというか、かなーり男性比率が多い。というか女性、大混雑の中に1人か2人しかおらんやないかーい!
もともと…と言っても私が来た当初でしたが、ヤギは血流を良くするという効能もあるせいか精力剤的お料理で、男性の食べ物、とまでは行かないまでも男性比率が多かった傾向を覚えてます。
最近の街中のお店とかでは女性も多く見かけますが、それでもやっぱり男性が多い。そんなところに女性4人、しかも外国人と来たもんだ!久しぶりにめっちゃ全視線を集めて(なんだなんだ???)という視線を受けるなどw
もう今は女性だ外国人だという視線を投げかけられることは街中では減ったけど、ちょっと田舎に行ったりローカル度数の高いお店に行くと珍獣気分が味わえますなw
というわけでアウェイ感バリバリだったところに店主登場。このおっちゃんが、なーんと単語くらいだけど日本語を喋れる?!(´⊙ω⊙`)
アウェイ感はいいのですが、これで店主が英語も喋らないとなると確実に面倒臭い客になってしまうところですが、そして店主も日本語で会話ができるほどではないのですが、まぁそれは親切に丁寧にこちらを扱ってくれましてね!!
満席だったので即、表にテーブルを出し、余っている椅子を引っ張り出して来て、こちらは女4人だったのに椅子を6つ。
混雑してて他にお客さんが来ると申し訳ないと思い「4nguoi(4人)やで?」とお伝えすると「いやあんたら荷物あるやん。カバン、この椅子に置いときやー」というお心遣いまで!!んまあっ!!!
こちとら、汚れても匂いっても良い服で、カバンも床に置く気満々で来てたのに、なんという丁重な扱い!
おかげで、やっぱり最後まで他の客席からはチラチラ珍獣眺める視線をいただいてましたが、とても居心地よくリラックスして過ごせましたん。おっちゃん、ありがとやで(*´ω`)
メニュー、ヤギ一色
(2020年5月23日)
初めての店に行く際にはネットである程度の情報を入れて行くのですが、ここのGoogleマップに上がってる写真は気をつけたほうが良い。おそらく他のお店の持ち込み物まで写ってる。
もしかしたら昔はあったのかもしれませんが、今回のメニューはヤギ一色で、タラバガニ的なカニの足とか中華みたいなのとか海鮮どんぶりみたいなのは多分、ない。ので、ここに来るときはヤギ一色と思ってたほうが良い。
いいよな、初ページのビールの宣伝がお姉ちゃんでないの、グッと来る。真のおっちゃん店って感じがして良い(๑•̀‧̫•́๑)
そして、ヤギ一色。
Deってのがヤギってことなんですけど、とにかくヤギ。
ヤーギヤギヤギヤギ。
ヤギー(*´ω`)
ヤギ肉でいうならトップクラスに美味かった!
さて、今回は焼きと蒸しと鍋を頼んでみましたよ。色々調理法や調味バリエーションはメニューにあったけど、まずはベーシック。ってか、こっちも詳しい指定できないし、初心者さんもおられたのでね。
De Nuong ヤギ焼肉
価格帯には幅がありますが、量の問題ですね。あまりそこは気にしなくていいです。お店の人がよしなにやってくれるし、ここでチートするような店はあまりみたことがありません。
多少多くても凄まじく価格に開きが出るわけじゃなし、こういうところはケチケチしない。店に任せる。ってか…!
ふおおおおおおお!!!うんまそー!!!
見ただけでわかる弾力とみずみずしさ!!
今回はテーブルが小さかったからか(多分蒸すためのコンロを置く必要があったから役スペースがなかった?)、ここのスタイルなのかはわかりませんが、焼いて出て来た。
でも正解なんよな。扱い慣れてない人間が、しかも「なんかよく焼かないと心配」とか言って炭になるまで焼いてるのをたまに見かけますもん。ここはプロにお願いしたほうがよろし。
そして食ったらあーた!(←言葉の乱れはうまさの指標)
今まで食べたどんなヤギ焼肉の中でもトップクラスにジューシーで、それでいてヤギ特有のしっかりした繊維や深みもあって、うんまー!!うんまっ、うんまー!!
やわいだけじゃ、あかんねん。ヤギやヒツジは噛み締めてこそ!
しかしそこが過ぎると「硬い」という印象になりかねないんだけど、ここのヤギ焼肉、絶妙!!!うんまー!!
これに通常は腐乳とチリを混ぜた調味料とかつけるんですが、甘辛な下地がぎゅーっと染み込んでて、それが肉の旨味と融合してて、うっかり調味料をつけ忘れたてしまう美味しさ。
いや、つけたらつけたでまた膨らむんですよ、風味が。だからぜひ調味料も使って欲しいが、うんまー!!!щ(゜ロ゜щ)(落ち着け)
De Hap 蒸しヤギ
さ、お次はちょっとさっぱり系でお口直し。ヤギだけど。
このように、オクラやたーーーっぷりの大葉が乗った蒸し鍋登場。これをガンガンの強火で蒸して程なくしたら出来上がり。
ふぉっふぁー!!こりゃまた!!
最初の写真にあるように、仕込みはしてあるんだろうけど、生肉を蒸しただけ、ですよ。ものの10分くらい。なのにプリプリとそのみは柔らかく、焼きと違って皮の部分がムーッチリとコラーゲン。
下味はついているものの、こちらは流石に控えめなので、醤油や腐乳をつけていただく。そこに大量に蒸された大葉の風味。
ご存知の通り、ホーチミンで手に入る大葉の風味は日本のそれに比べるとかなり控え目、物足りない。でも人海戦術ならぬ、大葉海戦術をとればそれはそれ。
大葉を、ほうれん草のおひたしのように大量に食べる贅沢は、これはこれで大変良い。先ほどのヤギ焼肉のパンチある味わいを清らかに清めるようなあっさりとした、しかし肉の旨味はそこにある味わい。
血で血を洗う、ならぬ、ヤギでヤギの旨味を増すヤギ攻め戦略。
もっと、攻めて(*´ω`)
Lau De ヤギ鍋
そして、このブログでもなんどもお取り寄せなどで登場しているヤギ鍋だー!
ヤギ鍋は、お店によってスープの味が随分違ってて、ヤギの肉から出るお出汁もポイントになるけど、自分的にはスープの傾向によるところが大きいなと思ってる。
で、薬膳仕様にしてるところが結構あって、それが割に好きなんだけども、もっとシンプルに薄出汁にしてるところも多い。
ただし、南部ならではなのか、甘甘にしてるところも結構あって、あれは血流を促すヤギ肉の性質とかなり高い糖質比率が不具合起に繋がるケースもあろうなと思うこともしばしば。
過去、まだ20件くらいのヤギ屋しか経験してないけど1/4くらいにその傾向があったなー。ではこのお店の出汁がどうなのか、と言いますと、さほど薬膳色は強くなく薄出汁系、で、甘みはあるものの、絶妙( ・`ω・´)b
まず肉がいいよねー。綺麗でうまそう。豚にもぎゅうにもない肉質。脂の成分は羊と近いと言われるけれども、肉質はかなり違うよね。
肉は出汁が煮立ってから入れましょう。すでに入ってる巨大なタロイモなどは十分に煮られているので、煮立ったら肉を追加、そして最後に葉物を入れてさっと炊いて出来上がり。
間違ってもまだ沸いていないスープに肉を入れようとしたり、野菜を最初から入れないようにしましょう。周りの席から「ちょっ、ちょっちょっちょっ!!あかーん!!!!」と一斉に声がかかることがあります(。-_-。)←過去に何度かやられた
ぽえーっと待ってたら大抵の場合はお店の方が良きに計らってくれるので待ちましょう。鍋奉行に逆らってはいけないのです。沙汰を、待つのです。
そして、椀にとりましょう。はいおいしーっ、はいはいおいしーっ。
薄出汁で、ともすればヤギ肉の濃厚な旨味と対比すると出汁の味がボケるんちゃうかと感じがちですが、これがうまい具合に絡みよんのよ。
この、あっさりにも似たところに肉の旨味のアクセントがあり、旨味で飲ませる出汁を貼ってるところなんぞは、日本人にドンピシャの味わいだと思うんですよ。
挙句にヤギ肉、豚や牛よりも体への負担が少なく、脂に関してはむしろ積極的に摂取したい質の脂だ。このヤギ鍋万歳環境にあってヤギを常食としないのはもったいないの極み。
ちなみにヤギ鍋には麺が数種類ついてくることが多いです。乾麺で固くまとまった玉子麺みたいなのは、鍋に直接放り込んでほぐれるのを待ちましょう。
ほぐれたらほどなくして引き上げましょう。博多とんこつラーメンのバリカタ麺にも通じる味わいを楽しめます。
これ、特にコシがあるわけでもないし、小麦の香り云々というものでもなくて、日頃の自分の調理ラインナップには上がって来にくい食材なんですが、不思議とヤギ鍋に放つとうまい。
そして茹でてあるそうめんのように見えるブンという麺は、鍋の中に入れないように!
あれはもうすでに加熱してあって加熱を加える必要もありません。そして鍋に放つと三々五々となってしまい、行方不明者続出の上、溶解事件を起こして焦げ付きの元。
ひとかたまりになってる茹で置きブンは、おたまなどで「切って」小椀にとりわけ、そこに鍋のスープを注ぎましょう。これで十分。
ブンを鍋に放り込もうとすると、順番を間違えて食材を鍋に放り込もうとするとき同様「うおおおおっ、まっまっ、ちょっそれ待って!!」と周りが慌てふためくことになりかねません。
げに、世話焼きの多いローカル食堂。
リピート決定、初心者さんにもおすすめ店
それにしても。。。うまいっす。
これまで紹介した別のお店も美味しいと思ってはいたけれど、ヤギの「肉を食む」という部分に関しては、ここピカイチでしたわ。
実際これまで「ヤギはちょっと食べたことあるけど、あの匂いがね…」と言ってた友人も「うんま!!!うんま!!」と食べてましたからね。
ヤギの癖を敢えて出す、という料理もあるので、好き好きではありますが、入門編にはものすごく良いし、食べ込んでる人でもここの味わいは味わいとして楽しめると思う。
自分的にも、他のお店には唐揚げがある、とか、鍋のスープは別の店のものの方が好み、とかあるけど、肉を食らうという点に関しては、ここピカイチ。そら満席になるし長く続くわ。
何よりお店の人が、何かと甲斐甲斐しく世話してくれて、アウェイ感を感じさせないもてなしをしてくれたのが嬉しかったぞね(*´ω`)
ちなみにこんだけ食べてビールも飲んで、一人頭170k。居心地よくて美味しくてお腹いっぱい。それで一人、800円行きませんのん?!(´⊙ω⊙`)
Pahm Viet Chanhにお住いの方、近くにこんな美味いヤギ屋があってよろしいなぁ。羨ましいですー!!
初めて食べたっ、ヤギ揚げ春巻き!
はいはい、2度目の訪問ですよ。
行ったら即、前回テーブルのお世話をしてくれたおばちゃんが「あらぁまた来てくれたの!」みたいにめっちゃ愛想よく迎えてくれてご機嫌さん。
「あんたこないだあっちの席に座ってたわよねぇ!覚えてる覚えてる!」みたいな感じのことも言ってたからお愛想で言ってるわけじゃなく、本気で覚えてるんだな。すごい記憶力(・∀・;
相変わらずヤギ焼肉は厚いのに柔らかくてジューシーで美味しいし、鍋用のお肉も綺麗。
レモングラス風味のシンプルお出汁はあっさりながら旨味がたっぷり。染みる。何だろうこの身体に染み渡るような美味しさ。ヤギ鍋には人生のほとんどで縁がなかった人生だったのに、何でかホッとするお味。
そして今回ご紹介したいのが、こちら。
何と、ヤギに肉の揚げ春巻き!
この日はベトナムの方も一緒に行ってたのですが、彼女も「珍しい!」と行ってました。いろんなヤギ料理を出してくれる別のお店でも、そういえば揚げ春巻きは頼んだことなかったし、メニューにあったかなぁ…。
中は当然ミンチ状にされたものが詰まってるんですが、これがジューシー且つ肉々しさもあって非常に食べ応えが。
中のお肉のボリューム感とは対照的な、サクサクなライスペーパーの衣が大変に噛み心地が良く、さあさあビール飲め、と言ってきているような気がする(^・^)
ヤギの揚げ春巻き。
これは名品っ。こっそり教えちゃうと、Grab Foodにデリバリーもある。
店名はタイトルにある通りで、Cha Gio De というのがこの上げ春巻きの名前。これは、いいぞっ。ヤギ未経験の人にも受け入れやすいと思われますし、自宅でヤギ、という贅沢を気軽に楽しめちゃいますよ!
ヤギーっヾ(@⌒▽⌒@)ノ
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お店情報
Lau De 111
22 Nguyen Huu Canh
Time : 16:00 – 23:00
Spent : 170,000vnd / person
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