一時帰国に!ちょっとええもん土産!はこの赤帯をタッチ!

【日本・和歌山 – 那智勝浦】全国展開してからの亀の井ホテルの勢いすごい!和歌山旅行で美味しいお宿に泊まりたいならここおいで!~ 亀の井ホテル那智勝浦

@和歌山

やーっ、昭和のいメー位から随分変わった亀の井ホテル。最近は全国展開いているようで、各地の特徴もよく生かされているご様子。特にこちらは料理が素晴らしかった!

亀の井ホテル

九州に住んでた人間には、非常に馴染みのあるホテル名。
別府にあった大型旅館で、あれだ。昭和の頃は、会社の慰安旅行だとか、町内会の旅行だとか、団体さんによく使われてたイメージ。

大分県別府市で創業した亀の井ホテルは、別府観光の父と呼ばれる油屋熊八が明治44年、1911年に創業した亀の井旅館を前身とのこと。

え、そんな昔からあったんや。
確かに自分が小さい頃にも話は聞いてたから古いんやろなとは思ってたけど、そんなに古いとは思わんかったw

大正13年の1924年には洋式ホテルへと改装されて、国際的なホテルとしての地位を確立したと。その頃他のホテルがどのくらいの西洋化を図っていたかわかりませんが、結構ハイカラなことやったんやろなあ。

その後、2000年を過ぎると運営会社の変遷あって、2022年には、旧かんぽの宿が亀の井ホテルブランドとしてリブランドされ、全国展開を開始。別府でしか聞かないものと思ってたこちらの名前が、あちこちで聞かれるようになった、と。

なんか。。。自分が若い頃には、友達と行く旅行先として選ぶにはなんだか古臭そうで選択肢に入らなかったのですが、こうして経歴調べると、どえらいホテルですな😅

亀の井ホテル 那智勝浦

というわけで、到着日もとても良い天気でした。
今回は本当に天気に恵まれた。

大型バスも乗り付けられるように広々としたポーチ。
改装はされたのでしょうが、こちら元は地元の旅館だったようで、それを亀の井のグループがテイクオーバした感じのご様子です。

そうそう、こういうところのロビーって広いんだよね。
団体さんがいらっしゃるからね。スペーシーであることは大事。

これは最近の装飾なのか、ちょっとベトナムにありそうな装飾で懐かしくなってしまったw

一方で和服を飾った舞台的な一角もあり、もしかしたらタイミングによっては何か催し物をされたりするのかもしれませんね。

お部屋!

お部屋はこんな感じでございます!
畳の間と、ベッドは和洋式みたいな感じ。ベッドだけど低めに設られてて、うん、布団が厳しくなってきたので、これは嬉しいw

マットや枕の具合も良くて、寝心地抜群で寝過ぎましたw

窓から見える海は、透明!
流石にここは、部屋から竿を出すことはできませんでしたがw、海がすぐ近くにある幸せよ。

景色も雄大。
ああ、これはお部屋から出たくなくなるw

座椅子に座り、茶を入れて、すっかり和んでしまったのでした(^・^)

驚嘆の夕食

前菜

夕食は食堂会場にて、あらかじめお部屋ごとに指定されたテーブルにつきます。時間も、2パターンくらいなる中からチェックイン時に選ばせてくれて、上手に混雑を分散してる感じ。

内容は、料理長のお名前入りで丁寧にご挨拶と共に供されます。

この時は、はいはい、よくあるスタイルよね?くらいに思いつつ、目の前のの料理に釘付け。

左下手前にある、色とりどりのお豆さんが乗ってるのは峯岡豆腐。
牛乳を原料にしたお豆腐ですね。とても濃厚で最初、え?胡麻豆腐?と一瞬思ったくらい。それでいてミルク臭さがなく、爽やかさすらあり、ご覧の通りの彩り。

下真ん中は芹と榎木粟麩トンブリひたし。
この小鉢にどんだけ色々材料使ってくれてんねん!と思うけど、これ、大型旅館の醍醐味よね。少人数にこれをやろうっちゃ大変だけど、大勢分を作られるのでアリ。

右は、長芋鮪酒盗。これが品のある種等で、チラッと乗ってるだけに見えるけど、これが妙量。もうこの3品で(なんやこの旅館???)と思うくらいに手が綺麗なのが感じられて、もうワクワクが止まりません。

太刀魚のエスカベッシュ、南蛮漬けみたいなもんですな。が、上の列の左。わりにあっさりしたものが続く中に油物、でも酢漬けでさっぱりさせてるバランスの良さ。

そして、葉っぱに包まれてるのがめはり寿司。
和歌山と三重県にまたがる熊野地方のお料理らしい。

目を見張るほど大きなサイズだからめはり、というのとか、お米をまとめたものに目張りをするように高菜を貼り付けるようにして包むからめはり寿司というのだとか、諸説あるようです。

確かに大きめ。
いやいや、前菜の段階でこのサイズは。。。(めっちゃ美味しいっ!)ってことで、ペロリと完食。

梅酒の飲み比べ

ちなみに、お給仕をしてくださった、お若めだけどもこういう飲食の場のお仕事をとてもスマートにこなされる方がおられて、ドリンクの注文時に何にしようかと迷ってたら、

「梅酒の飲み比べセットなんてものもあるんですよ😊」

と絶妙なタイミングでおすすめくださったので「じゃあそれで」とお願いしたのですが、これが正解!

もし、もしね?こちらの旅館にお泊まりになる機会があって、梅酒がお嫌いでないなら、これ、頼んでみるのが良いと思います。

ロックやソーダ割りでは提供してません。なぜならとてもとても良い梅酒だから。ソーダ割りとかがいい方は、メニューにあったので他の梅酒を頼むのが良いと思います。

が、この3種類、実に個性がそれぞれにあって楽しかった!
結構量があるのでね、2人でわけ訳しながらいただきました。濃いのが苦手な方は、チェイサー的にお水をコップに用意されるのがいいかも。

や、おすすめ上手とはまさにあのこと。
言ってくださらなかったら目に留まらなかったかもしれない。後にお膳を下げてもらうときに、その方にはよくよくお礼を伝えたくなるほど、気に入りました!

造里

お作りを、造里、なんて書くことがあるのですね。
なんか地のものを出されてるという感覚が伝わってくるような気がします。

2種類のマグロ。
もちろん勝浦口の水揚げ物です。

この時点で私は、

↑のお店で、勝浦のマグロの凄まじさを体感したので、旦那さんにも食べる機会を持ってもらえて心底嬉しかった!

 

流石に食堂で食べたものよりも上品なお造りでしたが、うーんっ!やっぱり一片一片が充実しすぎてる!わさびも良いものを使われてるので、マグロの良さを殺しません。

本鮪と。。。キハダですかね。
ごめん、そこよく覚えてないw

でもそれぞれにおいしさの違いがあって、マグロに興味ない、とか思ってた若い頃の自分に大冗談から指差しつつ言ってやりたい。

「そらあんた、ええもん知らんからや!(笑)」

何事もそうですが、好き嫌いを言う前に、世に言われる「良いもの」体験せずに拒否を決め込むのは本当にもったいないことですな。

悪いもの食べて美味しくないのは当たり前。それでも好き嫌いはありましょうが、「もう一生食べん!」と決める前に、良いもの試してからでないともったいない。

恋愛みたいなもんです。
あかん男・女に捕まって、その経験だけを元に「もう恋愛なんかせんとくわ!」となるのは、まあもったいない話だし、雑魚のために機会損失を自ら選ぶなど理が通らない。

何事も、ええもの知ってからお決めなされ、と言う話ですなっ( ・`ω・´)b

鮪ほほ肉カツ 金山寺味噌、レモン、塩梅

ここで、ちょっとボリューム感のあるものを。
鮪のほほ肉って、陸上動物のお肉みたいな風合い、持ってたりしますよね。

前菜からお刺身まで、非常に美しい流れでどれもがとても美味しかったのですが、やっぱりちょとさっぱりしてたので、ここで揚げ物、嬉しい。

しかし、同時にスティックサラダも添えられてるので、揚げ物とは言いつつも、ここで胃に負担をかけないように感がらえられてると感じました。

豚角煮小田巻蒸し

小田巻、と言うものを私は存じなかったのですが、どうやらおうどんを入れた茶碗蒸し、みたいなもののようです。へーっ。

で、上の方に透明なお出汁の餡がかかっていて、そこにお野菜やら、豚角煮。この豚角煮がとてもとても美味しいのですが、これまでの流れのバランスを崩さないように、優しい味付け+控えめな量。

それが、いい。
角煮丼、とかなら確認じゃんじゃん乗っけてくれー!と思いますが、コースの中の流れに出てくる場合には、このくらい奥ゆかしい方が、逆に存在感を感じるし、お腹にも優しい。

そして問題の、おうどん。
なんとご覧の通り、ほんのりピンク。ピンクの理由は梅?紫蘇?お椀がしっかりした大きさがあるのと、どれも素材の味を軸にしてるから単調になりがちなところを、「梅の香り」でアクセントをつけるという粋な組み合わせ。

なんなん、ここのお料理。
センスがすぎるし、そのセンスを表現するのに、とてつもない技術を感じるな。ものすごくきっちりされてるのですよ。

どの皿も、小鉢一つすらの「ふおーーー!!」となってた。

ちりめんと梅大根釜飯

固形燃料で、食事の開始時点から炊き始めるご飯は、特に時間とか計ってなくても、固形燃料が尽きて10分ほど置いてたら十分。

もうさ、大根を入れてくれてるのがたまらんですよ。
お出汁ベースなんですが、そこにお大根の風味も加わる。ちりめんも風味の部分でお出汁となりつつ、アクセントになり、梅がアクセント。

炊き込みご飯ではあるけど淡いお味の重ねで食べさせてくれるお米。美味しい。おいしいいが印象が全体に淡いので。。。?

十津川なめこの赤出汁

赤出汁ですよ。
このバランス感覚。そしてなめこ、でかいw

ご馳走級のなめこだなw

熊野牛ロースト赤身の炙り焼き

先走ってご飯を食べてしまったのですが、熊野牛のロースと赤身の炙り焼き。
美しい。

焼き台は1人ずつ用意されていて、牛脂をまず焼き溶かして全体に塗ります。

で、焼きます。
外側は緩やかな熱になるので、野菜はとっとと乗っけときましょう。
いやーっ、お肉が美しい!

そして美味しい!
赤身はしっかりしたお肉の味がありつつも、日本の牛さんの赤身は優しい。

ロースの方は脂の甘味が際立ちつつも、こちらも優しい。

ご飯、撒いちゃったりする。
誰ももちろん用意されてるのだけど、肉だけでも十分旨みがある印象。とても良いところを少しだけ。非常に、良い。

そして少なめに見えてもこの段階になると、これくらいの量がちょうど良く感じる。もしくは自分には少し多めにすら感じた。美味しかったなあ。

そして野菜がどれも、美味しい。
これ、素材もかなり吟味されておられるのだろうなあ。

なんて食事だ。
これだけの大箱。これだけの数のお客を捌くのに、これだけの品数のものを出して、一品たりとも手を抜いた様子がない。

どころか、

丁寧すぎるほどの作業の様子が目に浮かぶ。
しかも当然ながら1人じゃ賄えないわけで、どなたかが1人、技術があれば良いと言うわけじゃない。

多くのスタッフさんが師を仰いで統制が取られた中で真摯にお料理をしてくださっているのでしょう。

すごい。大箱の旅館料理でここまでのものは食べたことがないかも、と感心しきり。
感激で目をウルウルさせながら旦那さんに感動を堪えていたら。。。

亀の井ホテル那智勝浦料理鳥 木村孝三氏

そういえばメニューに料理長のお名前が書かれてあった。
旦那さんが調べてくれたところによると、

令和5年度 調理師法施行65周年記念全国大会

と言う大会の中で、

調理業務功労者(調理師免許を有する者であって、常に第一線に在って実際の調理業務に従事し、かつ指導的立場から調理技術の発展及び調理師の資質向上に顕著な功績のあった者)

と言う項目で受賞されていらっしゃるらしい!(´⊙ω⊙`)

すみません、私不勉強で、この受賞がどのくらいすごいものなのかを正確には把握しきれていないところがありますが、ただお料理の技術や知識が素晴らしいだけではない、後続のご指導までされていらっしゃると言うことで、素晴らしいお仕事をされていらっしゃるご様子。

えー、ものすごく納得。
今年1番の納得案件かもしれない。
食べたら、ただ者ならないものを感じましたもの。納得納得。

そして木村料理長、
内閣府認可一般社団法人 日本技能調理師協会の和歌山支部の本部長でも在られるらしい。。。

組織 | 内閣府認可一般社団法人 日本技能調理士協会

あの。。。こういう協会とかなんとかってあらゆる業界にあると思うんですが、形だけ保ってるところもあるじゃないですか(失礼なっ)。

でもこの木村料理長が和歌山市部本部長に就かれておられる、と言う事実を見るだけで、この協会は権威ある信頼できる協会なのだろうなと感じます。

素晴らしく楽しく美味しく、地域の味を堪能できる、この地に旅行に来たことを「よかった」と思えるお料理でした!

朝食!

そんな木村料理長がおられるお宿の朝食なら、期待できるのでは?!
と翌朝もワクワクだ!

晩御飯と同じように予め用意されたお席につくとこんな感じ。余白が多いけど、ここにご飯と味噌汁来たら、こんなもんかな、と。

思ったら違ってたw
さらにそこに焼き魚、卵焼き、天ぷらが追加されました。納豆はセルフで取って来るスタイル。

うああああ、美味しそうっ。
そうなの、お魚、このくらいの量でいいんだ。美味しいやつを。大きいのも美味しいんだけど、それだけで結構胃袋持ってかれるからちょ取ったいへんw

見て、写真がちょっとよくないけど、ご飯も美味しかったのですよ。気持ち柔らかめに見えるかもですが、食感は程よい感じでした。

このご飯のお供もどれも美味しくてねえ♪
もうこの小さな3ひんだけで1膳食べれてしまうほどでしたが、そこはグッと我慢して(食べ過ぎな旅なので)ご飯は控えめな一口量で乗り切りしたw

で、卵焼きがやっぱり美味しい。
お出汁がふっくり。卵の香りも高く、幸せでした。

こう言う菜物一つもやっぱり丁寧。
朝食は、常備菜的なものを並べて終わり、くらいでやり過ごすお宿も少なくないです。でもま、それでも十分ってところもあるし、あまり期待しすぎないようにはしてるのですが。。。

こちらのお宿はそんなところに甘えを求めたりはしないのでしょうね。一品、というか、野菜の一片にまで配慮を感じる。

サラダにもじゃこがたっぷりで和歌山らしい。

湯豆腐が別についてて固形燃料で温めていただく演出も良き。

これね、トマトか?と思ったらマグロだったw
なるほど、お造りは夜に出したから、朝にはこう言う和物で。これもねー、美味しかった。旨みすごいから、こんなちょっとに見えても充実感すごい。

そしてこちらはマグロの時雨煮。
あ、時雨煮ってこんなに上品に仕上げられるんやw←下品にがっつり甘辛くしか作ったことがない人w

和歌山のみかんジュースはデザートがわり。
美味しい。

そういえば、鮪の和物が非常に控えめな味付けだったので、このお醤油をちょっとさしていただくといいですね。甘めの、九州人が喜ぶお味。(関東の方には甘すぎるかもw)

や、肩書を知ったから言うわけじゃないですが、やはり配慮が行き届き、技術に支えられた素晴らしい朝食。

ただ豪華にすれば良いと言うものじゃありません。旅行先のご飯、豪華なものが続くと疲れたりしますもんね。

晩御飯は、バーンと豪華にやっていただけたら場も盛り上がるしお酒もあるから嬉しいものです。だからこそ、続く朝食は、奥ゆかしい感じのものが嬉しいのですが。。。

量を減らすとか質を落とすとかでなく、お心尽くしを精一杯に散りばめて、しかし負担にならない配慮もされた構成に収める。こう言うのを、おもてなし、と言うんじゃないですかね。

お料理をされている方たちのお顔は一度も拝見する機会はありませんでしたが、ホールで直接接してくださるスタッフさんたちと同じくらいに、おもてなしの心を感じました。

いや、素晴らしいっ。

和歌山で、質の良い美味しい旅館を探すなら

きっとね、他にもたくさん美味しいお宿、おもてなしが行き届いたお宿はあると思うんですが、個人では1泊分の時間しかないのにあちこちは行けません。

ですから今、言えることだとしては、

和歌山で、質よく美味しいお宿を探すならこちら、本当におすすめです。料理人さんの経歴を存じ上げなくても、お前から溢れるしつの高さ。本当に良いお食事をさせていただいた。

ひと品ひと品野菜の一片にまで客を思う心、素材を思う心、そしてそれを作る人を育てる心と、愛に溢れたものばかり。「料理は愛だ」と言いますが、全方位に愛を向けるには相当の技量と度量と努力と才能がなければ為されぬことでしょう。
それを味わい、楽しめるだけの食暦、積んできて本当によかった。

あと内風呂は普通のユニットバスでしたが、使いやすかったのもポイント高し。(メインは大浴場)

おすすめです!

ちなみに

ちなみに、朝、チェックアウト後にお土産物見ようと思ったら、午前中は空いていないっぽい。

チェックイン前後の14時、15時から夜までは開いてそうだから、お土産物などを見るならその時間帯に。

なんか最後の追い込みでその時間に開けてくれててもそれなりに売上立ちそうですが、人員の確保とかが難しいとされてる昨今、なかなかそうもいかないのかも😅

もしくは宿泊客数が多い時は開いてるとかはあるかもしれない🤔

その他ちょっとしたゲームセンター的なアミューズスペースとかもありましたが、そこも同じく、朝の出立前には開いてないご様子なので悪しからず。でもさすが昭和の頃からあったお宿の建物。そう言う場所があると言うのが懐かしい。

色々と感激ポイントの多いお宿でした!


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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/

お店情報

 

 

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