ベンタン市場（夜市のご飯）　

さて、最初にベトナムに来た時に、一番興味津々だったベンタン市場。
確かに物に溢れて活気があって、面白いには面白いのですが、観光で
いくのと、生活し出してからとなると、自分の中のニーズが変わってきて
しまうのか…
あの、交渉しても交渉しても、なかなか定まらない価格だとか、
頑張って値切ったつもりでも、あとで外で定価のお店での価格を見ると、
そっちの方が安かったりして、ガックリ感を思い出すと、疲れちゃうんですね(^^;
そもそも、ガイドブックには、言い値の半額くらいから交渉を始めましょう、
といってますが、こちら在住の方によると、10分の１から交渉を始めて、
半額以下で変えれば御の字、ってことらしいですよ(苦笑)
ガイドブックも、日本人がカモになるよう、しっかり教育しているようです(苦笑)
といって、これはベトナムの商売人ががめついだけ、って話じゃなくて、
もともと以前は、国の指導で二重価格だったそうです。
外国人向けと、国民向けの別価格。
今はその制度は廃止されてるらしいのですが、名残りってのはあるもので、
やっぱり外国の人には、高くふっかけるのが普通。
それでも、少なくともちぇりから見るとリーズナブルなものも多く、
こちらがそれで納得するならそれもアリだと思うので、地元の人が買うより
高く言われるのは仕方ないし、こちらの納得がいけば悪い事でもないのですが…
不当に高く売られるのは、やっぱり心中穏やかでない(笑)
となると、頑張って交渉しないといけないわけだけど、これ、旅先の
イベントとしてなら楽しいかもしれませんが、日常のこととなると、
なかなかですねー(^^;　すいません、根性なしで(苦笑)
市場相場を知ってれば、納得もしやすいのかもしれませんが、ホーチミンの
町中の価格なんて、それ自体が高いわけだし、と言って、地元の人の生活
スーパーで見てると、卵や牛乳、牛肉なんてのは、日本と実質変わらない＝
物価から考えるととんでもなく高いものがあったりするので、相場自体も、
何を持って高い、安いと言えばいいのか。。。(苦笑)
となると、値切るにしても、こちらも不当に安く買いたいわけではないので、
なかなか見極めが難しい。すいません、典型的な日本人で(苦笑)
でもそのように思う外国の人も増えてるようで、ベンタン市場の中でも
定価販売するお店が増えてるようです。特にアクセサリー関係などは、店先に、
「ディスカウントなしで！」
と明記しているところが何件もあった。
うん、正直そっちの方がありがたいかも。
高いと思えば買わないし、アリだな、と思えばさっと買える(^^;
ただ、品ものの数と幅は本当に広いので、つらつら見に行くだけなら、
やっぱり楽しい♪　ので、お客さんが来てご希望されれば、もちろん、
お連れするつもりです♪
で、ベンタン市場の周辺には、夜になると市が立ちます。
もっぱら、衣服や雑貨などが多かったのですが、以前はもうちょっと、
食べ物屋さんが多かった記憶があるんだけど、思い違いかなぁ？？？
ベンタン市場の建物をぐるりと四方を囲むように市が立つのですが、
食べ物屋さんがあるのは、そのうちの対面、向かい合った二辺。
すいません、東西南北、わかりません(爆)
どちらも海鮮料理がメインで、一つは大きな店舗を市内にいくつか持つお店らしい。
というわけで、とりあえず小さ目のお店に入ってみた。
メニューは写真入り（全部じゃないけど）なのでわかりやすい。
さすが観光客向け。
で、以前生まれて初めてホビロンを食べたのも、こちらの市場だったのと、
海鮮料理屋に置いていることが多いと聞いたので、ホビロンある？と聞いて
みると、ないっていうから、仕方なく（ってこたぁないだろう）
エビのココナツジュース蒸し。

ほんとはねっ、ココナツの殻の淵に、ぐるりとエビがひっかけて盛られてる
絵面が欲しかったんだけどね、それは大サイズのもので、一人だったから
小サイズを頼むと、こんな感じでしか出てきてくれなかった…
友達来たら、あの大きいのを食べに行くんだいっ(泣)
　
お味はあっさりで、ぷりっぷり。
臭みもほとんどなかったので、物がよかったか、手入れをきちんとしているのか。
お決まりの、たくさんの香草と、ちぇりの大好きな、ハーブを混ぜたお塩をつけて
アッサリと頂く。　美味しかった♪
せっかくなので、反対側のお店にも行ってみようと出向いてみると、
こちらは、さっきのお店より数倍大きく、多分店舗を別に持っている、
というのはこちらじゃないかな、と、勝手に推察。
ホビロンある？と聞くと、やった！！！こっちはあるという！！
さっそくそれを注文し、貝料理をまだ食べてなかったので貝料理と、
あとひとつくらい…と思っていたら、やたらに蟹を勧めてくる(笑)
カニねぇ、嫌いじゃないけど、外で食べると手がべたべたになるし、
量り売りで、そんなに安いものでもない、今日は気分じゃないからいいや、
だから、ホビロンとぉ、貝の蒸し物とぉ…
『一人用の頃合いの大きさのカニもあるから！』
いや、だからカニ要らないって！！(笑)
そうだなぁ、生春巻きとかもあったのよね？それにしようかな？
『でもエビはさっき食べたんでしょ？春巻きの中、エビだよ？
　カニにしようよっ』
カニは要らんっちゅーとるがーっ(笑)
でもあと一品は何にしようかなぁ、メニュー、他におすすめある？
『カニ(^^)』
…(笑)
もうね、これを悪気なく、ニコやかに軽やかにやられて、ついに根負け(^^;
わーかったから！んじゃ、カニ！　と、うっかり要ってしまいました(苦笑)
あ、ちなみに、夜市の食べ物屋さんでは海外の人相手にしていることが多いので、
英語が何とか通じることが多いようです。わからない店員さんに当たった
ときは、わかる店員さんをすぐに呼んできます(笑)
で、さぁ、ホビロンですよー♪
以前にも紹介しているので簡単に説明すると、孵化しかけの卵です。
それを蒸すかゆでるかしているものです。なので、鶏の形を形成しつつ
ある状態のものが中にあります。
　
その見た目で、気持ち悪がる人が多いようで、特に外国人は敬遠する食べ物
っぽいですね。今回はすんなりオーダーが通ったけど、最初に頼んだときは、
ほんとにあんたが食べるの？しかも2個も？！ホントに大丈夫？！と、しつこい
位に聞かれた記憶が(笑)　ベトナム語だったから、多分そういう意味だと思う(^^;
で、相変わらず美味しかったですねぇ♪　ホビロン♪
卵の優しい感じに、鶏の出汁が効いてる感じで味わい深い。
香りの強い葉っぱと、香味塩を付けて食べるのですが、その兼ね合いもまたよろし♪
これって、滋養食なんですってねぇ。
若い御嬢さんも食べられると言いますが、どっちかというと、
もしかして親父系…？(^^;
ま、美味しいからいいや。
なかなか他のお店で見つけられなかったので、これで一安心♪
観光客向けの町中のお店とかじゃ、あまりいてないのかなぁ。
言うほどまだ件数周れてないし、ホビロンが良く置いてあると聞く
（その情報も定かではないが）海鮮のお店はほとんど行けてないので、
予想の立てようもないんだけど(^^;
貝は、巻貝！！なんかタニシのでっかいのみたいなの♪
御出汁で蒸してるというか、茹でてるというか、そんな感じで、
先の長いフォークみたいなので、手首を回転させ、くりーっと取り出し、
チリソースやお塩を付けていただきます♪
　
温かい国のものだから、どんなに癖があるだろう？と思ってたら、
あれまぁ、味気ないくらいのアッサリさ加減(^^;
蒸す際の塩気もほとんどない状態のようで、個人的には、もーっちっと
塩入れて茹でるとかしてくれた方が…と思うほどにアッサリ味。
その分、いろんな調味料で楽しめますが、クセを気にして貝を食べないのだったら、
これ、ぜひおすすめ♪　コリュコリュした食感が面白かったです♪
で、お店の人お勧めの、カニー(笑)

丸ごとだよ。。。(笑)
ってことで、もうここからは人目を気にせず、バキバキ割って、モシャモシャ食べる！
うん、面倒くさい！(笑)　でも、カニもかなり味がアッサリだったので、飽きずに
行けたかな。調味料がいろいろあるしね。クセが強い方がギブアップしたかもしれない。
多分この小さな蟹を、今日中に捌きたかったんだろうなぁ(笑)
あんまり、一人客が入るような雰囲気じゃないから、出番がなかったんだろう
と思う、このサイズの蟹(笑)　　悪くはないけど、やっぱりコスパと、食べる
手間を考えたら、わざわざって感じはするかなー。
とはいえ、この日の料理全部にソフトドリンク1杯つけて、1500円くらいだった
かなぁ？2000円は絶対してない。コスパが良くないっつっても、この程度なので、
カニ好きな人は、がっつり食べるといいと思う(笑)
　
あ、爪とかは自分で割って食べるのだけど、ガニ（腹側のブヨブヨした食べられないとこ）
とか、割ときれいに掃除してくれてて食べやすかったかも♪　
卵はしっかり残してくれてたし♪　
あと、食べ終わったらゲッチョゲッチョになった手を見せて、（どしたらいい？）
って顔をすると、フィンガーボウルを持ってきてくれます(笑)
いや、ちゃんと言って伝えてもいいんだけどね、お店の人忙しくしてて、
遠くで目を合わせるしかないことも多くてさ(笑)
ってなわけで、海鮮類を、ベンタン市場で食べるの巻。
めちゃくちゃ味推し！！ってわけじゃないけど、雰囲気はある♪
路肩のお店はたくさんあるけど、あんな感じのお祭り的な夜市って、
まだほかに見つけてないし、旅先のご飯としては、きっと楽しい♪
ってか、他の海鮮料理も食べてみたいので、友達来たら、連れて行こう♪
（お前が食べたいだけだろう。。。）
激安ではないし、同じ値段を出せば美味しいお店は他にもあるかもだけど、
雰囲気も味の内、ですもんね♪