先日、ちょっと話題になってたことがあったから便乗。でもこれ、結構自分もやりかねないので自戒を込めて。
虎屋さん!!
虎屋の羊羹、美味しいですよね。
先日も頂き物をして、もうちぇり氏ホクホク。
もうこの虎屋の包装紙は、高島屋さんの包装紙のようなもの。それを見た瞬間中身が何であれ、それをくださった先様はこちらに対しての敬意を向けてくださっている、と言う記号。
時にそれは詫びの気持ちであったり、最上級の初手の挨拶であったりと、意味合いはその場で変わるだろるが、とにかく敬意を持ってくださってることには違いない、と受け取るべきもの。
と言うのが自分の見解。
実はこの虎屋の羊羹をお土産でもらった海外駐在の奥様が、羊羹をあまり好まなかったようで、虎屋下げ、というか、
「海外在住者への土産にはふさわしくない」
的なことをポストしてしまい荒れてたようなのですが。。。
結果としてSNSは虎屋祭り。お店に害があるような事態にならないどころか、むしろ良い方向に向いた?と言う風向きになったので、投稿者以外は穏やかに収まったご様子。
水羊羹!
ところで今回いただいたのは水羊羹。
しかもこんなにたくさん!!(*´ω`)
実は子供の頃和菓子があまり得意ではなく、しかし海外に住むようになって急に「あんこ」が恋しくなる体質となり、日常でもあんぱん買ったりなんだりしてるのですが。。。
水羊羹。
かつては和菓子が得意でなかった身としては、この水羊羹というのは、
「ああ君、和菓子初心者?だったららね、これから始めるといいですよ?」
と、スポーツショップのインストラクターがビギナーに勧める時に差し出す初心者ようグッズ🔰的位置にある気がするんですね。
今ではどっしり餡子も大好物なのですが、それでもどこか苦手意識を引きずってた過去の自分というのがどこかにあって、なんだかホッとするのです。
そして今回は夫婦二人にしては潤沢にいただいてしまったので。。
。
なっ、何をするううううう!!!!
と叫ばれた方、ごめんなさい。極上バターがあったもんで、つい😅(その割にはパンがチャチだけど(笑)
焼きたてのホカホカトーストにですね、バターとあんこをたっぷり乗せて、ガブリ。
虎屋さんの羊羹を持ってして、なんということをするのか、ああ、ちぇりは悪い子。なんて極悪非道な。。。
と、思いながらガブリガブリと食べてましたら。。。
虎屋さんから、こんなものが出てると教えてもらいました。
え。
虎屋さんは400年(または500年)の老舗
虎屋さんといえば老舗も老舗。
しかしどのくらい老舗なんだろう?と思い、調べてみたら。。。?
https://www.tora-ya.co.jp/torayaki?gad_source=1&gad_campaignid=22844149088&gbraid=0AAAAADDOxln3DI6I-jYGWdb05mMeH-JrH&gclid=Cj0KCQjwh5vFBhCyARIsAHBx2wyyZyq-1i4MsosSXM45ZmWO_C1VItM4fSOS7JDCoja4R7deUW7H_ToaAtNREALw_wcB
そそそ、創業400年?!
さらには、しっかりと言い切るためのk記録が残ってるのが400年であって、実はもっと前に創業されていたという話もあり、実質は500年、5世紀に渡って、和菓子を作られているという話。
500年?!!
もうそれ、世界史に載せても良くない?
https://www.toraya-group.co.jp/corporate/history
聞けば創業の地は京都とのこと。
なるほど、京都の老舗さんは数百年を重ねてこられてるところが珍しくないと聞きますから、虎屋さんだけが、というわけではなさそうですが。。。
すごい話や。
パリ出店が45年前ですって
ちなみに日本のお菓子屋さんの海外進出、今では珍しくありませんが、なんと虎屋さん、45年前にパリ進出してはったんですって!!
え、45年前?!
https://www.toraya-group.co.jp/
ごめんなさい、私パリにもご縁があまりないので、全く存じ上げなかったのですが、45年前?!
お若い読者さんとかは生まれてもない時代。
自分の間記憶から言いますと、おそらくまだ今ほど海外旅行が手軽ではなく、しかしパリは日本人の憧れの地でもあったため、一部団体旅行の行き先としては人気だったかと思いますが。。。
お金も時間も、今とは比べ物にならないほどかかったのではなかったか。なので、日本人客を見込んだ店舗ではなかったろうと思われる。
では、パリの皆さんが和菓子に馴染んでいらっしゃったかというと。。。どうでしょう。
そして近年のパリに海外店が出店するというのは大変なハードルがあると聞いておりますが、その頃は。。。さらに難しかったのでは?と思わずにはいられない。
もしかしたら事例が少なく、規制が今ほどなかった、と考えると、法律面などはクリアしやすかった可能性もありますが、それはそれで「前例が少ない」ということで、他の面でのご苦労が多々おありになられたのではなかったか。
というか、自流として、やんごとなきところに収めるような由緒正しい老舗が、パリに進出。もうその発想自体が、45年前では驚異的だと想像する。ふわーっ!!
若い頃の思い出
ところで日本国内に話は戻りますが、やっぱり虎屋さんって「良いもの」じゃないですか。だから若い頃の自分には、ちょっと手を出しにくい高級なお菓子でしたん。
特に季節の、栗蒸し羊羹。
あれは憧れでしたねえ。
しかし自分で買うことは叶いませんでした。そもそも東京に行く機会が若造ちぇり氏には殆どなかった。
ので。
部長が出張に行く直前になると、
「あれ?おかしいな。なんか急に虎屋の栗蒸し羊羹が食べたくなったぞ??あれれぇ?」
という小芝居を部長の目の前で打つのが定番でした。
部長、その節は何度もご馳走様でした(-人-)
そしてお土産のそれを頬張ってる時に言われたなあ。
「お前(仲の良い上司で時代が時代だったのでこの呼び方もスルーしてくだされ)、その羊羹食べる以上に幸せな時って、ちゃんとあるか?大丈夫か?」
と本気で心配されたものです。
部長、大丈夫でしたよ。他にも美味しいものはたくさん知ってましたから(そうぢゃない)
我が身もやりかねんなと思った話
というわけで、虎屋さんは老舗、というのは存じてても、まさか500年もの歴史があるとは認識しておらず、全くもってお恥ずかしい限り。
そして今回の炎上騒動では、多くのファンが居たが故に、今回、「虎屋の羊羹なんて」と言ってしまった方に、猛反発が起きてしまったのかと思われます。
これね、自国の有名店で且つ、ファンが多くて解像度が高いアイテムだったから、ということもあると思うんですよ。
たとえば解像度が高くない、他国の文化行事のアイテムだったらどうでしょう?
これからの季節の風物詩、月餅とか。
ぶっちゃけます。好みで言うと、私も伝統的な月餅ってそんなに好きじゃないです。特にあの塩卵。月餅の肝と思われる、塩卵の黄身の部分を忌避するとは身も蓋もない、と思うのですが、苦手なものは仕方ない。
日本人には食べ慣れないものなので、同様に苦手、と言う方の話はよく聞くし、なんならベトナムの方の中にも(苦手だわ。。。)と言う方がいるのも良く知ってます。
ですが、だからと言って、季節の行事で大々的に、そして楽しみを持ってやり取りしている人たちが多数のところで無防備に、
「あんなのおいしくないよなー、貰っても困るんだよ!」
的な言葉を、結構大っぴらに言ってるケースってのが、時々ある。あれはまさに、今回の、虎屋さんの羊羹を「ありがた迷惑」敵に行った人の行動と同じではないか。
月餅に限らず、私も馴染みのないものについて、言っちゃってるかもしれませんね。苦手は苦手でいいのですが、あまりな放言は考え物だな、と我が身を振り返るのでした。
気をつけよ😅
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