今年の月餅、どんなのがあるかは先日お伝えしたのですが…
実際にあれこれ食べて見ました!
まぁ上の記事で紹介したもの全部は無理なんですが、人気のお店のものあれこれ。さて、買うべき月餅は…?
月餅好きな人がいない月餅会
月餅、私はあまり好きな方ではありません。何と言っても、トラディショナルなスタイルのレシピの月餅の中に入ってる塩卵。
あれ自体は食べ方によっては大変美味しいのですが、甘いものの中に唐突に入っていられると、「なんだお前ー!という気分になる。
あとそもそもが結構ズッシリ系のお菓子であるところに加えて、モッソモッソ。口中脱水症状を引き起こすこと著しく、どうも食指が動かない。
ですが…興味はある。以前も、
こんなレポをしてみたり。
だって日本にはあまりない文化ですもの、楽しめる時に楽しまねばっ。
そしてここ3〜4年、購買層の購入基準が変わってきてるのか、トラディショナルなものだけじゃなく、アレンジが楽しい物が増えてますもんね。月餅にだって色々あるのです(๑•̀‧̫•́๑)
という方が結構いらっしゃるようで…興味はあるけど実は月餅あまり好きじゃありません友達と集まって、月餅アレコレ試食会、やりました!
月餅って結構お値段もするから一人じゃ胃袋もお財布も限界があるけど、これなら無問題?!
会場は友人宅
場所を提供してくれた友人宅に行くと…?
やる気をみなぎらせてくださっていた(๑•̀‧̫•́๑)
ちなみにこちらの家主は甘いものは、普段あまり食べない方。美味しいのだったらちょっといただく、くらいの人の家借りて、自分たちもあまり「大好き!」って感じじゃない月餅会やろうってのはどういう了見なんだ、我ながら…。
しかもとても良さげなお茶をいくつもご用意くださって。
これ、珍しかった。
乾燥させた柑橘の皮の中をくり抜いてそこに茶葉を入れてくれてました。
上品なプーアル茶。
もうこのお茶だけでも大満足できそうな(いや本番はこれからだ)
リアルに見るとやっぱり素敵なパッケージ
というわけで、今回集まった月餅は3店で買ってきてもらいました。
まずは話題の Mia Saigon 。 実際に見ると、プロモ写真で見てたよりも更に素敵。
ティファニーブルーのようなカラーリングもさることながら、コート紙なれども、かなり精巧に作られていて、挿絵がウグイスってのも絶妙感。
お友達曰く、去年・一昨年くらいにマレーシアやシンガポールあたりでこういうデザインがあったとかなかったとか。
可愛い。中身はどうあれ、箱が欲しい。。。(笑)
箱といえば、こちら。
Marou は1個ずつバラでも買えるのですが、この4つセットの化粧箱は書籍のハードカバーを開くような感覚で、シンプルながらにちょっとワクワク。
マグネットでピタリと止まるようになっていて、食べた後も色々つかがってが良さそうです。何より、外装もシンプルなのでお部屋のインテリアを邪魔しなさそうなのが良さそうだなと。
そしてもう一店は、Cong Ca Pheさん。チェーンのカフェの中でもかなり好きなお店なのです。
レトロベトナムをモチーフにした店内はとてもチャーミングで、ドリンク類もお安く、その割にレシピがしゃれているのでどこの店舗もいつも満席に近いほどの大人気店。
そんなお店がだす月餅のパッケージは…?
おおおおお。可愛いいいい。
やぱり好きだなー、このお店のデザイン。
ところで右奥の方箱に描かれてる子、ぱっと見、わんぱくハイジに見えるんですが(。-_-。)
というわけで、インディヴィジュアル・ボックスを取り出して整列。
おお、壮観。。。
剥いて並べて見るなど
とりあえず、箱から出しても陳列。
どれから食べるー?となって一つ、MAROUの月餅を開いたところ…?
おっわ、可愛い!!
こりゃ、包装ひん剥いて並べた方が可愛くない?!となったのでやり直し。はいドンっ。
こ…っこれはすごい!
月餅の売り場以外でこんなにたくさんの種類の月餅が一堂に会したところを見るのは生まれて初めてだ。。。
これ、一人でやろうと思ったらお財布がすっからかんになる奴。。。すごい。。。
ここで写真撮影会が始まったのですが、なんかもうこの段階でめちゃくちゃ楽しいしテンション上がるし、「満足(*´ω`)」ってなってたw いや、食えよwww
というわけで、食べてみました!
さあ実食!
Marou
さて毎年大人気のMAROUの月餅。去年までは2種類くらいだったかな?今年は4種類出たそうで…
左の手前からミックスドライフルーツ、生姜&黒ごま、ピーナツプラリネ、クムクワット(金柑とよく呼ばれてる柑橘類)。
絵になるねぇ。。。このモールドも素敵だと思うの。そしてロゴだけに終わるデザインが殆どの中、フレーバーまでモールドに組み込んでる辺りはさすが。
客にもわかりやすいけど、ここ結構包装とかを手作業でやってるとこ見かけるから、オペレーション内でのミスを減らすことにも繋がるよね、きっと。それはすなわち、お客さんへのサービスの質につながること。
断面はこんな感じ。⬆︎
そう、ご存知かと思いますが、MAROUの月餅はチョコレートモチーフが基本。チョコだけを入れてるわけじゃないのですが、チョコ味のものばかり+アレンジを加えてる感じ。
MAROUは、マカロンもアイスクリームもチョコレートで徹底しててブレませんものね。他のものを多少出しても誰も文句は言わないと思うけど、徹底しているところに意味がある。ブランディング。
そしてお味ですが…
まずベースの味がジャスト、狙い混んできてる感じ。ちゃんと必要なだけ、甘い。ショコラの風味を生かしながら。
なんかお菓子業界、「甘さ控えめ」が良いとされるケースも多々ありますが、甘いもの食べたいなと思った時に食べるものはちゃんと甘くあってくれないと困るし、素材それぞれにベストなバランスというものがある。
それを引き出すためには「適正な甘さ」ってのがあると思うんだど、MAROUの月餅はそのお手本みたいな甘さ調整。
そして生地部分が、美味しい。ソフトクッキー寄りの月餅生地で、洋フレーバーのチョコレートとちゃんとマッチするように作られてる。
ミックスフルーツはリッチな味わい、ジンジャー&黒ごまは「ごまたまご」を思わせる部分がありつつ生姜はもうちょっときかせてもいいかなーと思ったけれども、この辺はまあ好みの問題か。
ピーナッツプラリネは、あれだ。普段からケーキのレギュラーメニューにある、
このケーキの風合いに似てる。
そう、不二家のピーナツチョコレート的な( ・`ω・´)b
そして安定のクムクワット。いや、同じ、という意味での安定じゃなく、美味しい、という意味での安定。
これが出た数年前ならいざ知らず、同じようにモダンアレンジのなされた月餅が珍しくなくなった今も「美味しい」と感じるのはバージョンアップがあってこそ。
これ、不動の人気を誇る、MAROU月餅創世記からのアイテムだったと思いますが、年々、美味しくなってますな。しかも年一でしか食べないのに、明らかにその向上が感じられる内容で。
今年のMAROUはバリエーションも楽しめますが、クムクワット月餅として過去最高潮に美味しいレシピを楽しめるとも言えると思います。
Cong Ca Phe
さて、パッケージがめちゃくちゃ可愛かったこちらのお店の月餅は…?
あ、写真の方向間違えた。上の写真、手前にあるのは、Mia Saigon のパイナップルケーキ。茶色と緑、奥の二つが Cong Ca Phe さんのです。
茶色はココナツコーヒー、そして緑は生地部分が抹茶、こちらにもココナツシュレッドが入ってました。実に、Cong Ca Phe さんらしい。
あそこは普段からドリンクのレシピがとても考え抜かれてるし、それに対してゴーサインを出す部署か人が、きっとこの月餅に関しても観衆はしているはずで、一事が万事とは言いませんが、とても納得いくライン。
美味しいけれども庶民的、というか、ローカル感がありつつ、でもビシッとスタイルは狙い撃ってきてて大変に小気味好い。
MAROUのほど外国人・チョコレートラバー訴求が高いわけではないし、オリジナリティという意味でも叶いませんが、諸々「頃合い」な感じが、実に、「らしい」。モダン要素の取り入れ加減と角度も絶妙。
聞くと、事前予約制のようで、お店にふらっと行っても買えないことが多いらしいです。管理生産しているということは、古いものを押し付けるようなことはしていないと考えられますよね。
道端の大量生産品、いくら月餅は長持ちするお菓子だからと言って、そうめんのように古さに価値が付く食べ物でもないでしょうから、誠実なご商売されてますよね。
この二つ以外にも、
https://congcaphe.com/post/cong/2398/banh-trung-thu-cong-ca-phe-nhung-sac-mau-moi
もう2種類あるようですね。
ってか、4つセットの外箱がめっちゃ可愛いんです受けどーっ(((o(*゚▽゚*)o)))
Mia Saigon
ボックス狙いで買う人が多そうなこちらの月餅(私も予備軍)。
あんまり素敵だから再掲しちゃう。
実物を見てみると、なおさらすごい。
普通こういうの、イメージ写真が先行して、実物を見たら(あーねー)とかってなりがちなのに、むしろ実物の方が素敵に見えるぞ。。。
で、当初はこれの中に月餅が3つ入ってるという話だったのですが、4つ…入ってましたね。。。
そしてさっきの Cong Ca Phe さんのトレイに乗せてたパイナップルケーキ。あれがまたパイナップルだけじゃない風味も醸していて、実にリッチなフィリングとなっており、あれ単品で売ってたら私、買うなぁ。。。
そして4種類の月餅は下のような感じ。
おぅ…2種類には塩卵の黄身、入ってますね。。
ただあれは私たちが食べ慣れていないというのと、甘いものを食べているという概念の中に(私たちには)場違いな感じで乱入してくる感があって微妙に感じられるだけで、食べ慣れてる人には美味しいのかも?
手前の茶色いのはあずき風味で、これは割と美味しかった。時計回りに行くと左の白目のは、どうやったらこんなにこの容積あたりの重さを重たくできるのだろうかと不思議なくらいの重たさで、たったの1/6も食べきれなかった…orz
竹炭の真っ黒いやつは黒ごま風味でもあり、これは芝麻を思い起こさせ、とってもアジアン。トラディショナルなんだけども、黒ごまあんやタレは日本の土産物のお菓子にもよくあるので違和感なし。
問題は…?
右奥にある、なんか色々詰まったやつ。
アジア圏にあるそれはなんと呼ぶか知りませんが、ミンスミートというやつですね。
ミンスミート。その名前を見たのはまだお菓子作りを始めたばかりの小学生の頃。ミンス=ミンチ、という頭はなく、ミンスという代物とミート=肉を混ぜたものかーと理解してました。
どういうものかと言いますと、みじん切りのドライフルーツ、蒸留酒、スパイスに、牛、鹿肉を混ぜたもの…って、え…??それ何…?
と思ったまま出会うことがなかったのですが、出会っても子供には買えない代物だったので、私が中学に上がってから初めてそれを試した奈緒は順当なタイミングだったのだろうな。
最近ではミンチ肉を使うことは稀のようですが、牛の脂は使うっぽく、フルーツの酸味もあるのだけれども、そこに脂や塩気が混じる。かなり強く。さらに肉の旨味成分も加わってるのでお口の中は大混乱。
例えば鴨にオレンジソース、ターキーにラズベリーソース、などの組み合わせに似てるかも。それら、食べ慣れると美味しいけれども、経験値が低いと「妙チクリン」な取り合わせにしか感じられないし、混乱が「危険」というジャッジに変わって、ぺっと吐き出す人もいたくらいには人気なかったw
私も、食べられないわけじゃないけど、どっちかというと「好みでない」方に振れてましたが、「悪くはないなぁ」という方もおられたので、かなり個人の思考や経験値にによるところが大きいかも。
全体評で行くと…Mia Hotel のアフタヌーンティーを思い出しました。
下手なわけじゃないんだけど、どこかおぼこいというか、抜けきれない感があって、ほどほどにまとまってはいるんだけど、多分パテシエさんがあまり自社外のものを食べてないんだろうなーという印象。
とはいえまぁ、こちらの商品は箱狙いの方が多いと思いますし、トラディショナルスタイルがお好きな方寄りの商品なのかもしれませんね。アレンジを求める方がわかってないのであって、本来の月餅を楽しめる人が手を出すべき月餅なのかも。
うん、なんか言い訳がましくなってますね(苦笑)
なんせ、そもそも月餅があまり得意でない人の言うことなのでほどほどに。
やーっ、味がどうの寄りも6人で寄ってたかっていろんな月餅を試せたと言うのが楽しかったw
今年はまだ3週間くらいありますので、皆さんも、お友達時になるお店の月餅、シェアするお茶会など開いてみてはいかがでしょう。大好きなお菓子じゃなかったとしても、気の置けないお友達とプチイベント感覚でやると楽しいですよ(^・^)
更新情報その他はFBで!
https://www.facebook.com/cheriaatw
にほんブログ村
↑ ↑ ↑ ↑ イイね!の代わりにポチしてくれると、
参加してるランキングが上がって喜びますヾ(@⌒ー⌒@)ノ
コメント