ホーチミンは美味しいフレンチに溢れてるけど、これまた全く個性的でチャーミング。美味しいもの好きさんには MUST な選択肢!
Thao Dien のあの小道
昔からここの通りは美味しいお店が集まってくる。もうなくなってしまったお店も多いけど、未だ美味しいお店もあるし、なんか良い気が巡ってるんだろうなあ。
で、みて!もう輝いてない?!
私はパリに行ったことないけど、まるでパリの街角にあるような。
中に入っても可愛いの!細くて奥に長い、ベトナムによくあるストラクチャなんだけど、とても上手にチャーミングにデコレーションしてて、本当に素敵っ😆
あー、もう楽しい。
お店に入った瞬間から楽しい。
なんか美味しいオーラがそこかしこに漂ってる気がするよ!
メニュー
そしてここのメニュー、ちょーどいい。
バリエーションはあるんだけど、多すぎない。絞り込みが実に素直に行った。
戦略的なのか、このお店の本質がたまたまそうだったのかはわからないけど、とても目に馴染みの良い、そしてしっくりとくるメニュー構成。
多すぎる選択肢のパラドックスは意外としれっと、いろんなお店に潜んでるし、それがまた気づかれないまま、店からも客からもチャンスを奪ってることが多い。
ここのは意図的にそれを回避してるのか、偶然そうなったのかはわからないものの、非常に心地よいメニュー構成だった。
こういうメニューの何が良いかというと、迷う時間がかからないことはもちろんだけど、決めるためには全ての情報が入って来やすい、ということでもあるから、記憶にも残りやすい。
食べてて「もうちょっとなんか頼む?」となった時に思い出しやすいし、入って来やすいメニューはイメージを想起させやすいので食欲にもつながる。
なんか久しぶりに気持ちの良いメニューに遭遇したな。
それを解説してくれるお店の方もチャーミングだ。
全員じゃないかもしれないけど、テーブルについてくれてる人は、店の料理を大方食べたことがあるのでしょう。何を聞いても的確に答えてくれて、それもまた注文を決めるのに助かりました。
ちなみにワイン、リーズナブルですね。
随分とお手軽な価格で提供してくれてる。そしてあんまり見たことない銘柄ばかり。
と、思ったら、プライベートなワイナリーから直接入れているらしく、ホーチミンでは、この店だけしか飲めないワインがたくさんあるらしい。
なんとなんと、ワイン好きさんはこの情報だけでもここを知っておく価値があるかと。
さあ、参りましょう♪
ワイン♪ LIMOUX Marin 2020
今回はお店の方に相談の上、こちら。
お値段は、1,680k くらいだったかな。白の泡、ってことでお願いしました。
お値段若干張るのですが、これ、シャンパーニュと同じ瓶内二時発酵によるスパークルテクスチャー。
香りがとても爽やかで、レモンのような、青リンゴのような酸味も香りの中に感じました。対して口に入れるとまろやかさやミネラル感が生き生きと、でも仲良くまとまった感じでとても充実感がある美味しさ。
パンにはハリッサとバターが添えられてたのですが、もうそれだけでも飲み続けられそうw
乾杯♪
賑やか楽しい食卓!
ビストロ食卓
こちらはビストロ。なので気取らない料理が魅力。
惜しげないモリモリのサラダや、華やかなサイドディッシュを自由に組み合わせることで楽しさも倍増。
早速行ってみましょう。
コールドカッツの盛り合わせ
まずコールドカッツの盛り合わせ。
おそらくはこれ自家製ですね。
自家製のコールドカッツを出すお店が少なくない、という点だけでも、ホーチミン、すげーと思うのですよ。
パテやリエットも素晴らしかったのですが、鴨の生ハム。これが美味しかった!見てもう、見た目がやばいw
今回のボードは小さいサイズでしたが、これは2人とかでも楽しめる量。4人ではちょっとつまむ感じ。他にいろいろ頼むんだったらこのくらいの量でもちょうどいいけどね。
これ、最高でした。
白身魚のレモンソース
超シンプルな提供のされ方ですが、いわゆるムニエル的な?
クリーミーなソースが添えられてて、それも穏やかなレモンソースではあったのですが…
上に乗ってるダイス状のものは、レモンの果肉をカットしてソテーしたもの。なるほど!
5枚に下ろす要領で身を分けていただきましたが、まあ美味しい。そしてダイスのレモンがとても効いてる。
そうか、クリーミーなソースだけでも美味しかったけど、レモンの果肉でダイレクトにアクセントする。
でも少しバターソテーしてるから酸味が穏やかに。
なるほど。この提供法は素晴らしい♪
タルタルステーキ
タルタルに関してはえ、生肉なのであまり安易に人に勧めるべきじゃないのは重々承知なのですが、こちらのは良かったですよ。スリークック、までは入れてないのかもだけど、少し加熱処理がされたお肉を使われてた。
そしてめっちゃ美味しかった♪
生肉も好きなんですが、程よく加熱されたタンパク質って、それでしか出せない味わいがあるから、これはこれで素晴らしいし、食べやすいと思われる方もおられるのではなかろうか。
でも完全過熱ではないので、やっぱり生肉を忌避すべき方はお控えを。
サイドディッシュ
サイドディッシュは実にお手頃価格でいろいろあるので、メインを頼まれたらぜひ頼んでみて欲しいところ。
このサラダも美しかったのだけども、
このポテトグラタン。
薄くスライスしたジャガイモが中にたっぷり入って、ホワイトソースに閉じ込められ、チーズ焼きにされてるのですが、とーーーてーーーも、美味しかった!
いやこっちのナスやトマト、ズッキーニの薄切りを重ねたグリルもかなり美味しかった。
サイド、と言いながら、それぞれの存在感ったらなかったわね。ぜひこれは楽しまねばですよ。
で、どのメインを選んだのかというと…?
ロティサリーチキン!
これは私が食べてきたロティサリーチキンの中でも最高峰かもしれない…
この見た目の美しさもさることながら、ちらりと覗くその断面。
繊維の筋を感じさせないつるりとした断面は、丁寧に時間をかけて仕込まれたことが見てとれ、調理の加減も絶妙であることが予想されます。
実際、もう取り分ける際に鶏に触れただけで「うわ!!」となるフワフワさ加減。口に運ぶともっと「うわあああ!!」ってなるw
まとうタレは、日本人的に平たくいうと、甘味を控えたテリヤキタレのような感じで、実に良い。
これハーフサイズも選べるのですが、ハーフなんて自分、1人で食べられそうですわ(笑)
考ええてみたら、ローカルのチキンの丸焼きはあるけど、フレンチスタイルのそれは少なかったかもしれない。
ここのお店はその雰囲気やスタイルも、他のフレンチのお店とは一線を画してれうrけど、メニューのセレクトの段階からそうだったのかもなあ。
そしてチキンというとても身近な食材は、フレンチではあるけど、肩肘張らせない気やすさを産んでくれる気がしますね。これ、友達との食事で食べてみたくないです?😋
驚愕のデザート全種類制覇!
チーズの盛り合わせ
で、チーズの盛り合わせがあったんです。デザートのセクションに。
そう、フランスではチーズがデザートに出てくると聞く。日本人的には前菜くらいの感覚なのですが、今回は最初に頼まずに、デザートのタイミングで頼んだのですが…
はいもう、めちゃくちゃ美味しいセレクト。ただしご覧のようにそんなにたっぷりはなく、1人でも食べられちゃいそうなポーション。
ワイン、残しといて良かったw
数々のお料理を食べる時とはまた違った楽しみが生まれてて「まだ楽しませてくれるのかよ」と呆れ気味w
しかし。。。
呆れてる場合じゃない!:ババ・オ・ラム
4人いて、チーズ頼んだから3つかな?ってことで頼んだスイーツ類の最初の選手がババ・オ・ラム!
かけるお酒を選べるんです(*´ω`)
今回は、手前のブラウンのラムをお願いしました。それがヒタヒタにかけられて…
んまあっ、素敵♪
上のクリームもコクがあるのに軽やかで、また生地も、ババ・オ・ラムにするために作られてるかのようなテクスチャー。
なんて幸せな味なんだ。
過去に食べてきた中でもトップクラスに好きな味。
タルトタタン
なんて愛らしいタルトタタン。
りんごをたっぷり使ったお菓子で、まーっ、これも素晴らしい!
待って待って、さっきのババ・オ・ラムに引き続き、このスイーツクオリティ、やばくない?と、その場が沸き立つ湧き立つ。
チョコレートムースも当然のようにすごく美味しい。センスが良い。焦点の合わせるところが絶妙で悶える悶える。
グラスの足元に置かれてた小さなマドレーヌもこれまたとても美味しくてっ。
マドレーヌといえば、焼きたてマドレーヌを出してくれるLUAさんがあって、もうそこ以上のマドレーヌはないのではないかと思ってたけど…
あった。いや、優劣をつけるという話じゃないか。あれに匹敵する別ベクトルのマドレーヌが、まだった。美味しすぎるー!
と、まあ頼んだもの全部が素晴らしくてキャッキャなったので、最後に残ったもう一品も追加w
Profiteroles
こちら、いわゆるシュー菓子なのですが、本来は3つが基本ポーションです。しかし4人だったので、「おひとつ追加で4つにしましょうか?」と提案してくれた。
こういうの、嬉しい。
ちなみに基本金額を1.33倍でレジ計算してくれてました。いや、ちょっとかもしれんけど、それ店、損してるやん。
エクストラのお仕事してもらってるんやから、こちらは割高にしてもらってもいいというのに。優しいなあ。
しっかりとしたシューがわに絶妙なる塩味を加えたバニラアイスに温かいショコラソースをたっぷりかけていただくという。
うがあああああっ。
こんなんっ。
美味しいにっ。
決まってる!!!」
実際このチョコレートソースが美味しかったー!!!
たっぷりかけた後もなお、ソースポットに湛えてくれてたので、行儀悪いのを承知で、最後の最後までスプーンでこそいで食べました。
うおおおお、こんなにもデザートが美味しい、しかもハズレが一つもないお店が存在するとは!
なんかもうここの、好みを超えて「美味しい」と言って良いスイーツな気がする!いやもう、ここのお料理もだけど、デザートも絶対食べてみたほうがいいよ?
1人で4つは無理だろうから、できればシェアしても失礼にならない気の置けない友達4人で行くといいと思うw
リモンチェッロで〆
これはお店からの締めくくり。
自家製のリモンチェッロ、甘すぎることが多いのですが、ここのは割にスッキリしてて、キュイー!っといただけました。
いやはや、なんとも楽しい食卓だった。
一緒に行った友達が、One of the ベストメンバーだったからというのもあったけど、市内の他のどこにもない楽しみ方ができる店。
料理やサービス、お店のデザイン。
どれをとっても、とてもチャーミング!
昨年11月くらいにできてたっていうから、見逃してたわあ。これからフレンチ・リストの中には必ず入れておかねばなお店。
ライチタイムも空いてるけど、特にセットランチとかはなく、夜のメニューと同じってことだから、昼しかお出かけごはんできないなーという方にも、同じように楽しめるってことですね。
なのでみなさん、積極的にこちらのお店、使ってみてくださいね♪推しっ♪
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Lupin Bistrot et Vins
17 Nguyen Cu, Thao Dien, Thu Duc
Time: 11:30-15:00 / 17:30 – 23:00 (月曜定休)
Spent:1,500,000vnd / person
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