で、まーた日本食(・∀・;
でも、改心したんです。
東南アジアを一つの国くらいの勢いで行動範囲
にするなら、どこでどこの国のもの食べること
にも抵抗覚えるんじゃないわよって。
もちろん、ご当地のものには背負ってきた
文化に対して敬意を示す。しかしよその
地の料理を再現したり成立させるにはさせる
でそれなりの労力才能努力が必要。もしも
それが素晴らしいものであるのなら、讃えて
当たり前じゃないかと。
チャンスを逃さずフラットにそれを遂行する
には、壁は邪魔。これ。食べ物だけの話じゃ
ないよね。壁は一定のものを守るけど、自分
のチャンスも閉じ込めちゃう。もったいなや。
しかも。
今日ご紹介するお寿司屋さんは、ホーチミン
にもちょっとないレベルの握りを出します。
とはいえ、場所は昨日までのThongloから
1駅、東の Ekkamai駅直結。隣のTohnglo
に負けず劣らず日本人街とのこと。
この駅直結の、エカマイ・ゲートウェイ
というショッピグモールの中は。。
一見普通の総合ショッピングモールの
ように見えますが…?
駅直結入り口の階は、ひたっすら日本食
屋さんばかり(´⊙ω⊙`) いろんな国の料理が
ある中で半分が日本食、というだけでも驚く
のに、ここ、まぁぢで日本食屋さんばっかり。
これは。。。
うん、いくら心を開こうとしたとはいえ、
ちと苦笑い(苦笑) 挙句にその下にある
グローサリーは、Max Valu。。。。。
とにかく日本。
まぁ、グローサリーフロアにはさすがに
タイ料理やお惣菜もありましたが、こりゃ
すげーな。これは日本人客を当て込んだ
ものなのか、日本びいきのローカル客を
見込んだものなのか。
タイ訪問がもう5回6回と重なってるので
まだいいですが、これ、初旅行できたら、
ちょっと興を削がれるかも。。。そもそも
旅行客用のエリアじゃないんだろうけどな。。。
しかし。
苦笑いで過ぎる中に、ふと出来心がむくむくと。
グローサリーフロアにあるこの一角。ほぼ
フードコート内の一店という様相。まぁ
普段なら間違いなくスルーしてるところ
なのですが、なんかこう気になるものが。
それにこの手のカウンター店なら、ちょい
とつまんで美味しくなければすぐ身を引ける。
その気軽さから、ちょっと座ってみたのですよ。
おや。
思ってたのより、随分立派な寿司が出てきた。
まず見た目にわかるネタが綺麗。そして
とりあえず鮭を一つ、ぽいっと口に含んで
見ると…?
ヒョエ?!(´⊙ω⊙`)
変な声出たw
まずネタがもーっぷりとボリュームがあり、
とても新鮮。且つ包丁が綺麗!そしてシャリ
は気持ち小ぶり。標準より1回りか1.5回り
ほど小さいかな。多分14-15gくらいのサイズ。
それがまたホロホロリっとうまい具合に
ほどけまして、最初はヒヤッとプリッと口に
当たっていたネタが噛むに従ってトロトロ
なるのにうまく絡む。うんまい!!
このボリューム感、写真でお分りいただける
だろうか。。。とろサーモンの脂を口の中で
分けやすいように、隠し包丁(隠れてない
けど)が入っているのも職人さんの思いやり。
これ、脂の筋がそこまで太くない時には
入ってないので、臨機応変にネタを見て
手を加えているのだと思います。
見てもうこのマグロ。
私あんまりマグロは珍重しない九州人なの
ですけども、こんのマグロは、んまかった
ぜーッ。鮭に負けないボリュームがあり、
歯を入れるとぷりっぷり溢れるように
分かれてく。
これもまた入ってる包丁が生きるんですね。
かなりの厚みがあるネタなので、結構カミ
カミしないと砕けていかないはずであるの
ですが、この縦筋のおかげで、1噛みによる
ネタの分かれ方が格段に早くなる。
それとシャリが絡む速度が微妙に調和して、
お口の中は、ネタの美味しさとシャリの
美味しさが見事に合わさり、これぞ寿司、
という感じです。
このホタテとか、たまらんかったですよ。。。
私、Sushi Koさんのホタテの握り、大好き
なんですけども、こちらの、その軽く5倍は
満足度ある。まぁ価格が違うんで比べるのは
酷なのですが、ええとこの寿司を食べても
ここまでは。。。って感じ。
もんの凄い幸せな味。
ちなみに。。。
ネタによって色々値段が違いますが、
ベーシックには50バーツ前後のものが多い
かな。150円。Sushi Koは2貫でそのくらい
のお値段かな。実質倍額。でも美味しさは
倍を超える。ってか…
メニューの写真で、絶対損してるやろ、
このお店。。。実物の方がどう見たって
どう見たって圧倒的に良いし、実際良い。。。
普通逆やろ。。。それで文句言われるのも
あれだけども、これじゃ客を逃すばかり。。
しかもメニューは職人監修がなかったんだ
ろうな。向きが逆や。左利きの人には良い
かもだけど、おそらくマジョリティと思われ
る右利きの人には、これは拒絶感を煽る。
実際の並べ方はちゃんとマジョリティ向け
になっているので職人さんはわかってらっ
しゃるのだろうけれど、メニュー作りに
携わった人間にはわかった人がおらんかった
らしい。こういう細かいところの心理作用
って大きんじゃがな。
しかし、職人さんはわかっておられる。
他は結構寄せられてるのに、このツメを
たっぷり塗ったネタだけ隣と間をちょっと
開けてくれてるとことかね。
え?そのネタなんだって?
これね、これねっ、えへへへ(※^^※)
フォアグラなのー(*´ω`)
寿司ネタとしては別に珍しいものじゃない
んだけど、すんごいボリューム。普通の
ネタ並み、というか、ここは普通のネタの
大きさがかなりあるので、標準的には相当な
ボリューム。
それが魚の脂よろしく、口の中でとろける
わけですよ。そこにシャリの旨味が溶け
混んできて甘み倍増。しかしシャリの酸味が
全体のまろっこさを制して、クドさもない。
こちら、150バーツ。450円。他のネタに
比べれば3倍のお値段。でもそんな金額。
こればっかり10貫食べたら5000円になり
ますけども、そんな無粋もなかなかない
ので、断然あり。フォアグラが美味しい、
というより、寿司として成立した美味しさ
があるし、食す価値あり。
まぁぢか。。。
客寄せ位にフォアグラ寿司を出してるお店は
日本にもあるけど、ケチくさいところが多い
んだよな。あとフォアグラの扱い方知らん
くせにネタになるってだけで出してるとこ。
千円とか取るくせに(どこのお話しして
るんでしょうね)。そんなのの存在を思えば…
この店、すごい。
なんでこんな(というと失礼だけど)フード
コートレベルのところに屋台で出してるだけ
なのよ。。。
美味しなかったら数貫食べてさっさと帰ろ、
と思っていたけど、うん、2巡目頼んだよねw
軍艦のノリはヘタっていたのと、こちらの
お店の話をした方が速攻、行って試された
らしく、曰く、巻物も今ひとつだったとの
ことでしたけども、まぁそもそも値段が
値段なので、どこかが弱いのは仕方ない。
普通はその弱いところが「握り」なんです
けどねw 実際着席すると同時に、色々
アラカルトのあるメニューの丼のページを
まず見せられました。寿司屋であるけど、
握りじゃなくて、ドンブリのページ。
お値段も800円〜1500円くらいで、上質のネタ
の丼が食べられるということで安心感を与える
と思い、勧めやすいのかな。握りは気に入った
ものをあれこれ食べてればすぐに2500円
くらいにはなるものな。
そしてこの店、バンコクにお住いの日本人
ブロガーさんの間などでもさぞや評判高か
ろう、と思って検索をかけてみたのですが。。。
「こんなお店があるようですよ」とか、
「ドンブリはまずまずお得」という話は
出てても握りについて詳しく書かれたもの
が見つからず。。。
いや、そんなに必死になって探したわけじゃ
ないからあるのかもしれませんし、ここの
ファンがみなさんブログを書かれているわけ
じゃないので、実際の評判はわかりませんが。。。
これ、もっと大騒ぎしていいレベルの寿司
だと思うんですけどもっ(´⊙ω⊙`)
否、もしかしたらタイにはもっとすごい
コスパの寿司屋がたくさんあるということ
だろうか。そんな中、わざわざこちらを
取り上げることもないということなん
だろうか。だとしたら。。。
私が以前、リサーチもかけて回った寿司屋
群は、底辺ばかりを探し当ててしまった
ことになる。。。汚点…orz
で、どうにも感動覚めやらず、翌日は11時
には空港に向かわなければならなかった
のですが、開店の10時とともに滑り込み、
再度の実食(๑•̀‧̫•́๑)
ハマチも大変きれいなお味。穴子はほろほろ。
そして驚いたのはエンガワで、なんの魚の
エンガワなのかは不明ですけど、ひっじょーに
ひっじょーに良いエンガワ。
どう良いかというと、これ、取り方がヘタ
だとパサパサなものになる。もしくは変に
水っぽいか。コリコリとした食感が残る
タイプの魚種・鮮度のものは、その食感
だけで人気を集め、職務を全うされますが、
しょもないレベルのものだと悲惨。味すら
腑抜けて大変落胆。しかしこれは。。。
とろけすぎる(*´ω`)
比喩でいうてんのちゃいますよ。
ほんとに溶けた。
あれです。
もらった氷砂糖を思わずミルクの中で洗って
ナイナイしちゃってキョトンとしちゃうラス
カルの顔。私、あれになってたと思います。
炙りチーズサーモンなんていう、ちょい
キワモノも、もうこれ王道にしたい勢いの
美味しさでしたし、この店、ほんっとにすごい。。。
小股のね、切れ上がった江戸前のようなキリリ!
じゃないんです。と言って、チープな寿司の
貧乏くささは微塵も感じさせないネタとシャリの
ボリューム感と融合加減。ってか。。。
シャリ見てよ。
美しくない?艶に関しては撮り方が悪くて
伝わらないけど、エッジ周辺の米粒が1線に
なっていないのわかります?米粒が若干の
輪郭を出してる。というのは形造るために
まとめられて入るけれど、潰し握りはされて
ないとういこと。
そうありながら、側面は美しく均されて
いて、手で持ちやすい。横の締めが甘いと、
指先で持ち上げた時に崩れやすいんよね。
一瞥でどんなに丁寧に握っているかが
わかるわけですが、食べてみるとさらに
ビックリ。こんなお寿司がこのお値段。。。
本来アウェイであるはずのタイはバンコクで
こんなお寿司が食べられるとか。。。しかも
毎食とは言わなくても普段使いの価格帯で。。。
ちょっと羨ましいわぁ。。この絶妙ライン。
小股キリリの江戸前も酒のつまみにはこの上
ないし、粋を競えば右に出るものはないわけ
ですが、この充実感とコストの兼ね合いは
ものすご貴重。
ああ、肉寿司さん、ありがとう。
あなたに、外国での和食拒絶マインドを解放
してもらわないと、この出会いは絶対なかった。
バンコクに言って食べたいものは?と聞かれて
「フードコートの寿司屋!」と言える自分、
嫌いじゃない。むしろフードコートの中にある、
こんなハイレベルなお店だから良い。
私ならここはほんと、握り一択だなー。
ドンブリもお手軽価格であるって点には同意
だし、ネタも良いもの使ってるんであろうけど、
あんな握りの妙を楽しませてくれる職人さん
がおんのやから、それを食べない手ぇはないわ。
すごいすごいすごい!!
というわけで、帰国(ベトナムに)後も
しばらく、こちらのお寿司が食べたい欲が
おさまりませんでしたの巻。やばい。多分
今後バンコクに行ったら通う。
食べたい。。。( ̄¬ ̄)
漁師
Gateway Ekkamai
Max Valuと同じフロア。駅改札フロアから
エスカレーターで降りて右手前方。
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◯◯なビールで見えること
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