中華麺。ホーチミンでは、ほぼベトナム料理の中に入れても良いくらいにポピュラーですよね。ワンタン麺とか。でもここほどのガチもんは私も知りませんでしたよ!
超高級に思える中華麺
こんなのがあるの知ってる?
と、教えてもらったこちら。
詳しくメニューをもらってみたら。。。?
うわーーーーお。
何この金額(笑)
Noodle House 麺的物語、と銘打っているものの、サメとかフカヒレがでしゃばっとるやないか!!!!(サメ言うな、フカヒレ、な?)
そして(自分には)ものすごい高級品。
中を見てみると、多少は抑えめのもあるけど、それでも市井のローカル麺に比べると6倍7倍、それ以上。。。
ふむ、とか思ってたら、わあわあわあ!!!
鮑1個、6,000k!!
当然ながらかなり大きめのものを使ってるんだろうけど、み、見たことない…😅
接待様か?
と思うでしょう?
それがねー、ここ午前中だけのお店なの。
は?
こんなん朝から食べる人おるん?この金額出して???
いやいや、おらんやろー。
しかし逆に気になる。店が存続すると言うのは、継続して客がいると言うこと。しかしこの価格で?午前中だけで??
ってことは、相当ガチなの???
でもネットで見る限り、店の様子はカジュアルだ。
これは…行くしかない(๑•̀ㅂ•́)و✧
拍子抜けするほどカジュアルなお店
到着したのは、あまり普段いかないエリア。
5区は5区だけど、その中でも私はあまり行き着けないところでした。
え、地味っ(失礼な)
でも朝から、1,000k以上のメニューを出す店のようには見えなくない?
店内はとても清潔だったけど、特にゴージャスって感じでもない。
視界この角度だと右上に見えるように、なんとなんと、お客さんがおられる(そんなんおるわっ)。
角度を変えると、他にもそれなりに入ってて、私が食べる間には7割くらいの客席が埋まってた。
正直、驚いた。だってこの単価よ?
チャイニーズな方もいらっしゃったが、中にはベトナムの方もおられ、しかもとても手慣れた様子。常連さん?
すごいなー。
どう言うことよ。これは食ってみねばわからんな、と言うことで、早速。
豪豊麺!
メニューの中でも比較的穏やかな価格のこちら。とはいえ、368kを朝ごはんの麺に使うことは、私はなかったように思う。
ホテルビュッフェとか、そう言うのならもっと高い金額も出したことあるけど、麺。
果たして…?
ぐっはぁ。。。。
あ、これ、安いわ。
使ってるものが半端ない。
見てわかる、片栗粉などのスターチを使っていない麺のとろみ。(スターチを使ったものは「そういう」テクスチャーがある)
まず一番に目に入るのはアワビ。アワビだから良いってもんでも高くても仕方ないってもんでもない。いろんなグレードがあるのだから。
しかしここのはまずサイズ、一片の欠けもない形状、厚みなどから、見た目からして「いいもの」だ。
それが2つも?!
それだけでもうこの金額超えません?!
挙句に齧るのこの様相。思った以上に、厚い。
そして炊き上げた後のアワビなんて出涸らしじゃないのか?と思われるかもしれませんが…
旨みが、ジュワり。
真っ芯までの旨みグラデーションが非常に楽しく、なんならこのアワビだけでもストーリーがある。
只事じゃないな?と思ってお店の方に聞いてみると、こちらなんと10時間の時間を費やし炊き上げてるんだと。
そもそも戻すに時間のかかるアワビですが、さらに10時間。出汁として外に出た旨味がまた戻ってこられてるんですかね。(もうアワビに対して敬語になるわ)
そしてこのスープ。アワビ、だけではなく、その他のベーススープ数種類が合わさっている、透明度を保ちながらも複雑な味わいを醸す美味しさ。
えっと…
おかしいな?
もう金額なんて気にならない。なぜならこれは本物だから。そしてこのレベルの食材の「本物」って、滅多にないです。
例えば私が普段よく行く飲茶で人気の1区にあるあのお店やあのお店などでは、こんなことしてても間に合わない。客が捌ききれないし、単価の話もあるので、もっとイージーな作り方だ。
それが悪いとは言わない。
それでも十分美味しいし、頻繁に楽しめる金額であってくれるのはありがたいことだ。でも…
この食材↑を食べたことがない日本の方も多いのではなかろうか。
魚の腹の脂が多い部分を干して戻して炊いたもの。
コラーゲンが満載の一品。歯切れの良いギョムギョムした食感でこれ自体に強い味があるわけではないが、スープにとろみを与え、品の良い旨みを滲ませる。
そしてそれらのスープを吸った椎茸。
冬子(どんこ)と呼ばれる肉厚の椎茸は、ベトナムでも重宝されていますが、これまたグレードがいろいろあって。。。
あまり味気のないものも、ある。
あっさり、と言う言い方もできるので、それはそれで重宝するが、ここのはしっかりとしたうまみ。そしてこの厚み。
椎茸なんて彩りのひとつでしょ?と思うこと勿れ。ここのは、堂々と他の食材と渡り合ってる。
エビに関しては、ちょちょっとつついただけで、するっとこの頭の部分の殻が外れるようになっている。
のと、この透明度。おそらく、脱皮してからすぐだったのかしらね?🤔
このタイミングのえびがいつもあるかはわかりませんが…
頭の殻を外すと、あとは足なども丁寧に取られているので、そのまま丸っと食べられます。お、重い。。。
ちょっと箸を持ち直しての食べ直し。
こう言う麺とかに入ってるエビって、火が入りすぎててパサパサすることが多いけど、ここのはぷりぷり。
ってか、すごいボリューム。
もうホタテにたどり着いた時は、お腹いっぱいになりかけてましてw
あのね、これは、安い。
単価だけで見ると、普段食べるものよりは高いけど、ガチのマヂもん中華食材をここまで手をかけて作ってるものと考えると、安い。
正直、コマーシャルレストランでは、これは難しい。出してくれるところはあると思うけど、この金額ではまず、むずかしかろう。
ちょっと、呆れるくらいのコストパフォーマンス。
こんなものも食べてみた!
メニュー以外にも卓上でこんなものを見つけまして。。。
ああ、もう見るからにうまいやつ。
鮑のグレードも違うと聞いたので、こんな感じのものを。麺はもう食べてお腹いっぱいだったしね(お腹いっぱいでもまだ食べようとするのね。。。)
ちょっと私、全体像を撮り損ねてたから、イメージ写真、お店からもらったのですが…
※この写真はお店からお借りしてます
こちら、南アフリカ産のアワビで、さっきの麺に使われてたのとは、全く違うアワビ。
ウォゥ。
朝から高級なアワビの食べ比べとか、人生初だわ。。。
そしてこれが、さっき食べたアワビとは全然別物。
どちらも美味しいのだが、こちらはググッと味の深みがあり、誰が食べてもわかる違い。なんだこれ?!
聞けば、南アフリカ産の鮑は、中華系の界隈でも最高級品として名高く、重用されているのだそう。そんな逸品に遭遇できるとは。。。
そしてこちらは、中華がお好きな方なら食べたことがあると思われる、海鼠=ナマコ。
日本人がよく食べるナマコとは全く違いますよね。それもそのはず、これは干しナマコ。基本的にはこれからすさまじく出汁が出る、とかではなくて、他の出汁を煮含めるって感じの食材。フカヒレと一緒。
しかし戻ったナマコはスープの旨みをしっかりと吸って、ちょっとねっとりとした食感が実に豊か。
何よりこのスープ。
スターチを使わず、このとろみ。濃厚な旨味に、痺れ上がります。
間違いなく、ホーチミンに来てからほんまもんの、中華の干物使ったスープに出会った気がする。すげえ。。。。
お店が栄えている理由
この日は土曜日でした。
だからと言うこともあるかもですが、早い時間から結構な盛況ぶり。
最初、(こんな金額で、さらに朝だけの営業で行く客とかおるんかい)と言うのは、私の個人的な、全く狭量な価値観からくる発想で…
実際には、たくさんの方が楽しまれておられた。
私も実際に食べてみると、あの金額は高いものではない、どころか、むしろ安いとすら感じるため、同様に感じる方も多いのでしょう。
単に、あの金額を最初から高い、とは感じない層も多いのかも。
※この写真はお店からお借りしてます
そして汁なし麺もあるらしい
東南アジア。昔は日本人という立場から見ると、手軽に楽しみやすい、というイメージが先行してた気がしますし、今でも気軽の楽しめる側面がたくさんありますが…
もう「スタンダード」が自分より遥かに上の方がたくさんいるってことだと思う。
「こんな高い店誰がくるんだよ!」じゃないわ。質を重視で選ぶ人、この金額をさほどのものとしない人がたくさんいるということだ。
アップデートしていかねば。
そしてこのお店は、ちょっとだけ、自分の価値観を変えてくれた気がする。まあ、やっぱり自分の普段のご飯価格からすると高いから、そんなしょっちゅうはいかないと思うけど、それでも…
価値のある金額を、気持ちよく払える人間ではありたいなーと思った次第。
ちなみに、
この右ページのメニューだったら、さほど手が出ないものでもない。
あと、カニカレー、気になる。
※この写真はお店からお借りしてます
多分程なくして再訪すると思われる。
一緒に行きたいという方いたら、募集(^・^)
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Hao phong mi Gia restaurant
161 Tran Tuen Khai, Q5
Time: 07:00 – 11:30(オーダーストップ 11:15)
※Google Mapでは12時クローズになってますが、お店の方に確認しました
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