日本にもあるし、東南アジア各国でも散々食べて来たお粥。日本だと体の調子が良くないときに食べるもの、みたいなイメージがありますが、ベトナムのおかゆは、美味しいから食う!(๑•̀ㅂ•́)و✧
アヒルが身近なベトナム文化
ベトナム料理ってなんですか?って問いに「アヒル!」と言う返事が返って来ることは少ないと思いますが、アヒル、めっちゃ身近なんです。
おかげ様で北京ダックがめっちゃお安く、ヒョイヒョイ食べることができてるのは、このブログをご覧いただいても分かる通り。
先日も、
こんな記事、ご紹介しましたよね。
私的に珍しいいなーと思ったアヒルのサラダ。どうやら北のほうが主流らしいのですが、ローカルの方は南でも珍しいものじゃなく、結構よく召し上がってるよとのご意見をいただきまして。
なんだよ、私が知らなかっただけだ、まだまだ食べ方が足らんのぉ!と言うことでアヒル料理を探していたら、こちらのお店を見つけたぞと(^・^)
正しいロケーションにあるお店!
何を持って「正しいのか」と言うには異論反論あろうかと思いますが…
大通りに出ているこの看板。
反対側から見るとこんな感じ。
しかしそこに店はない。と言うことは…?
ヘム(袋小路的小道)野中だー!!
住所にあるように、メインの番号にスラッシュ / で子番号がついてる場合は、ヘムの中のさらに細かい住所の番号。大体の物件には番号掲示がされているので、添えを頼りに探せます。
そして一見、何もなさそうに見えるこちらの小道ですが、ちょっと歩くとすぐに左に、アヒル、出げーん!
その番をするワンコも出げーん!
(実際のとこ、どこのワンコかは不明)
ちょっと引くと、こんな感じでちゃーんと屋号も書いてあるしっかりした店舗です。まだ開店直後だったみたいで、お客さんはいませんでしたが、ご近所さんとなんかとっても仲良しな感じで、雰囲気良かった(^・^)
なんだろう。正確に言うと「正しい」とかじゃないんだけど、ヘム文化って、結構ベトナムの特徴う的なもんだと思うのです。
ヘム的なものは他の国にもあるんだけれども、あまり事情を良く知らない人は入らない方が良いよ、と言われるポジションのものが多く、ヘムにこそお楽しみがあって、割に入ることが危険と直結しにくい文化ってのは少ない気がする。
だから、ヘムの中に素敵なお店があってくれるのは、嬉しい。
うん、正しいロケーション、じゃなくて、嬉しいローケーションだな。うん。
The ローカル店
店内は結構広かったです。どっかで見かけた写真はもうちょっとこじんまりして見えたので、もしかしたらちょっと拡張した?わかんないけど、とても綺麗にされてました。
まあランチのピーク時間直後とかは散らかってるかもだけど(笑)、少なくともこの日はご覧の通り。
何にする?って言われて、表の調理場に連れて行かれ、最初におかゆを指さされて(あー、なんだろ、スープ?おかゆ?)とか思ってると…
Mien(春雨)やらフォー的なものやら色々指さされたんだけど、最後にもう一回おかゆを指さされて「これ?ねえこれ?」って言われたので、ああこれおかゆ推しなんだな、と受け取ったのでおかゆを注文。
そもそも店名に Chao Vit ってあるしな。そもそも迷うなよって話よな。
本当は、Goi Vit を探してたのでそれを求めたんだが、ネットの写真にもなく、且つ、ワタクシの似非ベトナム語は全くと行って良いほど通じなかったので断念。
ただ、普通のサラダの写真はあったので、それでサラダだけは注文。見てこの調味料の多様さ。そして美味しそう!!何この大瓶に入ってるやつ、瓶ごとほしい!!
多分、ヌクマムに甘みと薬味を加えたヌクチャム的なものなんだけど、毎日入れ替えて器を綺麗にして使ってるんだろうなぁ。ピッカピッカ。
使ってる内に液だれしたりして汚れてはくるんだろうけど、この日は開店直後だったからか、ピッカピッカ。店内の綺麗さといい、きっちりされてるお店、なんだろうなー。
アヒルのおかゆ、新体験
サラダ
さて、お料理。
今回はアヒルのおかゆとサラダを頼んだのですが…?
さっ、この場合はどっちを先に食べますか?
繊維質がたっぷりのお野菜ですね。糖質・GI値にダイレクトに影響する炭水化物を食べる前には、繊維質。うん、知識は持ってるのになんで結果が出ないのか…(じっと体重計を見る)
で、このサラダが最強。
以前食べたアヒルのサラダみたいなのも、ちゃんと言葉ができて細かく伝えたらお願いできるんだと思う。が、私の語学力では、これを出してもらうのが精一杯。
肉なしの純粋な野菜サラダなのですが常にキャベツに、バナナの花?ガクの部分?を裂いたもの、その他のハーブ類が満載。
バナナの花を裂いたものは麺料理の添え物にもよく出てきますが、味がそんなにあるわけじゃない。でも繊維質満点。ミネラルなどの栄養価も高く、食事の初めに口にするには、諸々大変優秀ですな。
ただ繊維がかなり立つので、お腹が弱い人は少しずつ食べて様子を見るのがいいかもです。
あっさりしたローカル的ドレッシングに、ちょいとピリッとした辛味が効いてて、私は好きでした。
で…?
おかゆ
おかゆです。
あー知ってる知ってる、お出汁味で炊いてるおかゆでしょ?と、私も思ってました。
それは正しいし、特筆すべきことでもないのですが、ちょっと、見てみてください。
様相が、違いませんか。
明らかに、米のテクスチャーが違う。ぶつ切りのアヒルさんが入ってるのは珍しくもないことですが、米が、違う。
ちなみにアヒルは出し殻ではなく、出汁は出汁、そして蒸すなり茹でるなりして食べるために整えたアヒル肉をくわえてる感じ。
全体のお出汁には旨味が滲み、塩気は穏やか。小ぶりのラーメンどんぶりくらいある大きさにタプタプ入ってるのですが、飽きずに、喉も干さずにたっぷり楽しめる優し濃度。
でもただ薄らぼんやりしてるわけじゃなく、美味しい。
で、米だ。
通常のご飯を炊くよりも圧倒的に多い量の水分炊いた場合、米が含むことができる水分以上の水分がコメに入り込み、割れてしまうことが多い。
そしてその割れたところからでんぷん質が流れ出し、おかゆ全体はトロリとした濃度をつける。さらにでんぷん質が流れるとともに割れた米のエッジは丸まり、口に入れても…
水分なのか、米なのかがわからないくらいトロトロになっているのが常かと思う。でもこちらのお米は…
そもそもがかなり小さく、割れている。が、それは水分を含んで割れたのか、もともとコムタム(割れ米)を使っているのか…
というのは、この状態にあって、とても輪郭がはっきりしている。硬い、というのではない。味は十分に染みているので、炊き方が足りないわけじゃない。
でも、口に入れると小さな粒がサラサラと上あごや喉を撫でていく。輪郭が、ある。小さいのに一粒一粒が凛としていて、非常に訴えかけてくるおかゆ。
おかゆというのはこちらの口の形、舌の動きにその身を任せて主張をしないものだと思ってたけど、こちらのおかゆは…クスクスと笑うように楽しげにこちらの感覚を撫でていく。
もう十分知ってる、と思ってた当初の予想とは反対に、(え、こんなおかゆ知らない…)という驚き。麺と米、みたいな違いから比べればとても微細な違いかもですが、明らかに違う…っ?!
美味しい。そして楽しい。何より体が求める味のようで、ひと匙スルリと胃の腑に落としていくごとに、スゥッと馴染んでいくかのようだ。そしてその都度、一口ごとがとても楽しい。
というわけで、食べてる最中から持ち帰りのおかゆを注文。最初は「もう一杯食べるのか?!」みたいな顔をされて笑われたけども(笑)、これなら時間が経っても餡掛けの餡みたいにはならないかも。
果たして、冷蔵庫で保管し、翌日の朝に温め直して食べたのですが、多少、輪郭はぼんやりしたものの、それでも持ち味は緩まず。なんかそういう種類のお米なんかな。
察するに、この1食分に使われてるお米は一掴み、もない気がする。これはもうむしろ、お米の風味を溶け込ませたスープ、的な感じに捉える方が良いかもしれない。
しかも、ダックスープだ。なんと贅沢な。
あとで調べたら、やっぱりちゃんと、Goi Vit=アヒルのサラダはあるようなのだが、今回はなんだかんだでこのおかゆに行き着けてよかった。アヒルサラダを求めて行ったけど、流れには逆らわんことだ。ましてや、一食数百円のお店のこと。
自分が望むことだけが、自分のベストとは限らんでなぁ。お導きお導き♪
しっかしおかゆ一つでもこんなに表情の違うものがあるものか。すごいなー。
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Chao Vit Be Ba
175/1 Vo Van Tan Q3
Time : 10:00 – 20:00
Spent: 120,000vnd/person
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