Happy Luna New Year!去年に引き続き、珍しくホーチミン市内にいる旧正月のこの時期。お正月らしい行事にお誘いいただいたので行って来ましたよ!
Banh Tetって?
ベトナムの料理には、Banh、という言葉がついているものがとてもたくさんあります。
Banh Canhという麺、Banh Miは言わずと知れたベトナム式フランスパンのサンドイッチ、Banh Xeoという、ターメリックを入れて黄色くした生地を薄く薄く焼いてお野菜やたんぱく質と一緒に巻いて食べるお料理も、旅行者さんの間ではポピュラーですよね。
そのほかにもBanh Beo、Banh Trang Nuong、Banh Da、Banh Bao などなど、本当に色々あるのですが…
Banh Ngotなんていう「ケーキ」などにも使われることがあり、自分的には、何か粉を基にして作られた「生地」的なもののことを指すのかな?と捉えていたのですが、そういえば粉を使わないものもあった。
Banh Tet.
ちまきのお化けみたいなサイズのやつ。別に一年中でも買えるところはあるので、食べようと思えばいつでも食べられるのですが、お正月になると風物詩として、よく登場します。
また人様から頂戴したりすることもあります。
地方により、ご家庭により、その定義は色々のようですが、今回これを作る場面に連れて行ってもらいました♪
とある会社の年末行事
忙しかったので日程の調整位だけして前情報は全く入れずに行ったら、とある会社の年末行事の、イベント兼のようでした。
到着すると、会場はすでに大盛り上がり。
何かゲームをしているようで、何をしてるのかとみていたら、おおっ、これはスイカ割りの焼き物バージョン!
そう、こちらは以前私も来たことがあるポッタリー。ちぇりまっぷの有料記事にてご紹介したところです。
https://cheritheglutton.com/cherinap035-teaser/
チームに分かれて目隠しをして、ゴールとは反対側を向かせまして、ヨーイドンの合図とともに、周りの人はトライしている人に触れてはいけないものの、「もっと右右!」「そのまま真っ直ぐ!」などの声はかけて良いことになってる。
で、ゴールに吊り下げた植木鉢のところまでなんとか誘導したら、トライしている人は手荷物棒を振り下ろし、見事、その植木鉢を割る、という寸法。
うはは。飛び散ったカケラがあぶないよ、とか誰も言わないw
そこに人がいないこと確認して、お片づけすればいいもんねー♪(笑)
チーム分けして競い合いながら大盛況の中、女性陣は自分のターンを終えてお料理作りに取り掛かる。
仮設のテーブルで食材の処理、奥には自分たちで焼いたツボ?に板を渡してコンロを置いて、煮炊き場確保。
あっという間にキッチン完成。
頃はお昼くらいだったので、賄いのミェンのご相伴にあずかるなど。
水煮のたけのこがたくさん入ったもの。でもこっちで美味しいたけのこに当たったことがないんだよなーと思ってたら…?
美味しい?!😳
そしてワーシワーシ食べられてしまう。最初はどんぶりに山盛りになってる麺も具も「多すぎやろ!」と思ったのに、ペロリ😅
自分の素材の見つけ方がよくないのか手入れが問題なのか、ともかくローカルの方が手を入れるとこんなに美味しくなるんだなと。。。まだまだ精進が足りません(苦笑)
本題のBanh Tet作り 下準備
そしてやっとこの日の本題の、Banh Tet作りが始まったのですが、まず最初にすることは、バナナの葉っぱを綺麗に拭くこと(・∀・)
水気がありすぎるのも良くないのか、水で洗い流すことはせず、固く絞った布巾を数回替えて、念入りに拭き取ってました。
洗って乾かせば?とも思ったのだけど、あまり葉っぱが元気な状態になってしまっても包みにくいんだろうな。
ちなみに葉っぱの種類には地域性があって、蓮の葉で巻くこともあるそうで、もしかしたら他にも違う葉っぱで作ることがあるのかもしれませんね。
数回、布巾を替えながら念入りに吹き上げた後はサイズ調整。こちらの Banh Tet は2種類の大きさの葉っぱから構成される様子。
自然のものなので全く同じ大きさに、とはいきませんが、大体のところを切り分ける様子。中心の太い葉脈を除くのは、ロールキャベツの芯が邪魔にならないように処理するようなものか。
と、同時に晩御飯の用意位にも抜かりがありません。この行事、結構長い時間かかるようで。
ところでさばいていた鶏が、ちょうどキンカン持ちだったようで美味しそうでした(^・^)
Banh Tetの方は、なにやらひものようなものが。
すると円座の中の一人が、おもむろに作業を始められまして…?
やっと包む作業です。
包み方
すでに水に浸されていたらしい緑豆ともち米がどーんと出て来て、まず葉っぱを複数枚、少しずらして重ねた上に米を広げ…
その上に緑豆。
中心部分を少しくぼませて、生のお肉を置き…この時は豚肉だったかな?
丁寧に配置します。
その上にさらに緑豆、もち米をかぶせ…
お肉が隠れたら、バナナの葉の両橋を少しずつ寄せて、葉っぱの両はしを重ねて…
重ねたまま少し折り込み、中身が漏れないように包み始めます。この時お米や緑豆を寄せつつも、あまり寄せすぎないように、要はお肉が中心にきて、その周りに緑豆やお米が筒状に取り巻くように整えます。これがかなり難しそうだ!
筒になったら片側を折って90度、起こして筒を立てるようにし…
少し上から叩くようにして中のものの空気を抜いたら…
小さめの長方形に切っておいたバナナの葉を十の字にかぶせ、
外側をひもで巻いて固定。
完全に閉じれたら天地を返して、余分な長さの葉っぱをカット。
そして反対側にしたように、小さめの葉っぱを十の字にかぶせて固定。ひもで縛ります。
その後、全体に紐をかけていくのですが、そこまで長いひもはないのでどうするのかと思っていると、途中、紐が足りなくなったら縒るようにして結び目を作ることなく、長さを追加していくんですねー。器用!
そのうちいだんだん人も集まって来て、皆さんそれぞれに始めてましたが、どうやら上記で紹介して来た女性が一番上手なようで、まあ形がいろんな大きさ、細さになってばらつくバラつくw
ってことで、この方が大体の形を作るところまでやって、他の方はその紐かけなどをやる、という流れ作業にだんだん移行してってましたw
で、次々に作られていくのですが、一体何本作るねーん!という勢い。これ、一本が今の状態でも700g以上くらいはありそうなので、蒸したらきっともっと重たくなるわけで…
すごいボリューム(笑)
長さを継ぎ足し継ぎ足ししながら全体を縛っていった紐を寄せ集めて、最後には器用にこんな取っ手を作っておしまい。
これ、ただ可愛くしただけと思うなかれ。その後蒸し器に入れる時に、中に渡した棒にかけて蒸す時にとても有効なんだそうで。
蒸す時間はなんと半日以上?!
私たちはこの段階で失礼したのですが、こちらに用意されたドラム缶的蒸し器で調理がされるそう。
その時間なんと12時間以上?!
そういえば皆さんまだまだ帰る様子がなく、簡易キッチンでは、このBanh Tetに必要ではなさそうなものの調理を始められてた。
それは夜の宴会用で、宴は夜までまだまだ続き、そして数人は交代で休憩をとりながら、Banh Tetwがむせるまで火の番をするそうで。
たーいへん😅
このドラム缶一つじゃむせる量にも限界があるだろうし、もしかしたら数回、繰り返したりするんだろうか…
お疲れ様です!
みんなが楽しそうにやるのが印象的
話に聞くと、こうやって会社の仲間が集まってやることもありますが、時には大家族で、時には町内会のような組織で集まってやることもあるそうで。
なんとなく見てると、誰が何の役割を担う、というように、きっちり決めてやるのではなく、その時々でやりたい人がやりたいことを買って出る、という感じでことは進んでいて、それが実にスムーズ。
さらには誰かがやらねばならない、という感じでもなく、場所からあぶれた人は好きな時にカラオケを歌ったりご飯を食べたりおしゃべりしたり。
それを怠けているとは取らずに、作り手さんの車座が、うまーい具合に入れ替わりたち変わりしつつ、楽しそうにいやってるのが印象的でした。
上手な人に習い、下手くそでも誰かが嗤うようなこともなく、上手に進められない人がいるようだったら、誰とはなしに教えてあげて、穏やかに和やかに行事が進む。
そもそも手伝いもせん(というかできないw)自分らのようなものも快く受け入れてくれて、やれご飯食べなさい、飲み物は足りているか、暑くはないかと気遣ってくれるような皆さん。
仲間内ならなおのこと、スムーズに進められるんでしょうね♪ 作業をしながらでもみなさんみんなニコニコされてて楽しそうで、とても和やかなテト前のひととき。
とても楽しく過ごさせてもらいました&良い体験をさせていただきました♪
きっと美味しいBanh Tetで、楽しいお正月を過ごされていることかと思います。
改めて、新年あけましておめでとうございます。
今年も皆さんが、美味しいものがたーくさん巡り会えますように!
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