ホーチミンで圧倒的個性を放つファインダイニングといえばこちら。そもそも夕刻からしか営業していなかったこちらが、まさかのデリバリーで、まさかのランチタイムから楽しめるなんて!
2024年の店頭記事はこちらになります!↓
デリバリー&営業時間拡充
こちらのお店はそもそも夜しかやっていないお店でした。が、今回の社会隔離に面して、デリバリーをやってくれるというだけでも超嬉しかったのに、ランチタイムから営業してくれるという…
ありがたい。しかしこちらのお店の料理を家で食べるには相当難易度が高い気がするんだが、どうするんだろうと思っていたら…?
Face Bookを活用し、デリバリー用のメニューを作成したらしいです。しかも特設のメニュー兼オーダーページも備えてる。有料なんだろうけどFB、こんなこともできるのね。
ともあれこの店の個性的でハイレベルな料理は、そのプレゼンテーションからお店の雰囲気、サーヴの心地よさまで合わせてもので、およそデリバリー向きではないと思ってましたが…
なるほど、自家製のパンを数種類作ることで、例えばピタサンドにしたり、チャバタ・サンドにして見たりという形をベースに構えたらしい。賢い。このお店の肉料理にはきっと合うだろう。
しかも、お店に行ったら飲まないわけにはいかないし(君の意思さえしっかりしてれば飲まなくても別にいいんだよ、お店は強制していない)なんだかんだで一人1,000k単価くらいにはなる。
だからそんなに頻繁にとはいかず、また一度の満足度も高いため、一回行くとしばらく間が空いたりする。
でもデリバリーともなればもっとリーズナブルなので、ちょいちょい楽しめたりもするんじゃなかろうか。
魅惑のメニュー
ってことで、ラインナップなのですが、もともとこの店は、料理をそこそこ食べつけてないとよくわからんメニューが並びます。来店記事にも書いてますが、
ちょっとややこしいんですわ。メニューも味も。ハマる人にはドンピシャですが、あまり食べることに頓着しない人が行くと、「悪くないけど高けーわ」って感想になりがちな店。
そんなお店がデリバリーに選抜したレシピは…?
先ほども貼ったリンクを見ていただきたいのですが、なーかーなーかーな品揃え。そしてぱっと見、単価はちょっとだけ高いです。
アペタイザー/スターターで100〜200kくらいが主要価格帯、サラダなどのライト系が120〜190k、バリエーション豊かなサンドイッチで、180〜250kくらいがメインで前後に少し。
この、価格へも幅をもたせた上で、トップクラスものだけ突出させてるメニュー構成も実に巧み。そして最上級の金額のものは、1品で390kと高額ですが、トリュフを使った高級品。
そしてそれだけを頼むことも憚られないとなると、お店に出向いていただくよりは総額が断然こじんまり。だからこれを機会に頼んでみるか?という気にもなる。上手いなー。
料理以外のおもてなし
さて、ブツ到着。
まずこちらのお店はハイエンド店らしく、お支払いがデリバリーなのにカードでできます。注文時に希望を伝えればOK。
これ、配達前に伝えておかないとカード決済人必要な端末を持って来てもらえないのでご注意。でもGrabフードみたいにカード登録できるところでなければ、現金で払うしかないのでキャッシュセーブのためにはありがたいですね。
そしてこのパッケージだ。
リボン(・∀・)
うん、飾り気もない、ただのリボンだよね。でもね。この沈みがちな時期にあって、なんだかハッとしたんですよね。
外にも出ない。だから最低限の装いしかしない。化粧もするにはするけど、デリバリー受け取りのためだけ&マスクもするので、まぁ適当(おい)
そんな中でね、この赤いリボンがなんだかとても華やかに見えて、あー、なんか華やぐように、みたいな心持ちが怠けてたなーと思うと同時に、赤ってやっぱり元気出るのね。
蝶々結びしてるだけのリボンなのに、それを解くときに何か、サプライズのプレゼントをもらったかのような気持ちになってね。解くときにワクワクしたよ。
そして開けると、これです。手書きのメッセージは表につけられてましたが、もう一枚は名前入り。Luraって誰だよってことでファミリーネームは完全に誤字でしたが…(笑)
日付と、その日頼んだもののお品書き。これはFBの特設オーダーサイトから頼んだ場合で、もしかしたら他のケースではどうなるかわかりませんが、オーダーと連動させて作ってるのかな、このカード。
そして、その下にあるQRコードは、お店からの音楽のプレゼント。
おお、4P’sさんもそのようなプレゼントをご用してくれとったですね。
リボンに「わあっ!」となってカード読んで、QRコードをみて何ぞねこれ…などと時間を取ってたらお腹が鳴った(。-_-。) 飯じゃ、飯じゃ。
まー、紙袋の中にも立派な箱が入っててね。いえ、そんなに厚いものじゃないんだけど、内側がしっっかりコートされてる清潔感のあるもので。
こんな緊急時でも、ここまできっちり物を選ばれるんだねぇ。
BBQ LAMB PITA サンドイッチ
頼んだのはラムのピタパンのサンドイッチ。でけーな。
ずっと腹が鳴っているので、ちょっと乱暴にガサガサっと開けると…?
わー!
ホニョホニョヽ(・∀・)ノ
あれ?ピタパンってもっとワジワジした加水率の低い記事の、ドラえもんのポケットみたいなパンじゃなかったっけ?こういうピタパンもあるの?
いや別にあのワジワジしたのが食べたかったわけじゃなくて、食べたかったのはラム。そしてどっちかというと、ここのフニフニのパンの方が美味しそうに感じるので結果オーライ。
しかしでっかいな。比較対象がないとわかりにくいので、缶カン置いてみましたが伝わるやろか。
で、具材が多いのか、ズッシリ。だけど周りのパンが、ふにっふに。つまり、持ちにくい(-“-;)
もう一度、面積向こう半分を包み紙で包み直して、その紙ごと持って「はぷー!!!!」と勢いよくかぶりつくと…?
うっわ…これ、ほとんどラム肉食べる料理じゃんね。パンもあるけどふにっふにで軽いし薄いしで、あってくれてとても美味しくはあるし、その役割も果たしてるんだけど、食味的には「にくーー!ラムーーー!」って感じ。
そしてガーリックやらの薬味も渾然一体となってるから意識しにくいけどしっかり効いてて香りが良い。そして何より…
このお店の味付けの特徴でもあり、絶妙なる加減を楽しめる「酸味」。これがもうこのデリバリーのサンドイッチにすら遺憾無く発揮されてて(こんなものにまでここまで攻めてくるんかいwww)と呆れ笑い。
酸味って、ただ酸っぱさを味覚に与えるだけじゃなくて、唾液の分泌を促すことで、素材によっては旨味を引き出す役割をしたり、反射的に空腹を呼び起こすような神経への刺激を促したりといろんな役割を担ってる。
旨味の要素には色々あると思うけど、酸味ほど八面六臂な活躍をする味覚もそんなにはない、と思ってるのですが、ここのお店はその使い方が巧妙すぎてうっかり見落としがちなくらいなのだけども、しっかりとその役割りを果たさせてるので気が抜けない。
少し大きめとはいえ、たった一つのサンドイッチ。これを食べるのに何度手を止め、唸り、天を仰いだかしれません。うまい。サンドイッチも料理は料理だけど、ごめん、私が知ってるサンドイッチ、こんなんちゃう(´Д` )
まだ一品しか頼んでませんが、まずはこちらのラムピタ。冷えピタみたいな名前ですが、うまいっす。「料理」としての完成度が半端ない。圧倒される。
デリバリーとなれば、高級店は一般天に比べてずっと高いハードルを負うが、上がるからこそ日頃のメニューとは全く違うものをメインに据え、デリバリーに特化した上で、そのアッパーラインを的確に攻めてる。そんな感じ。
シェフもマネジメントも、スマートすぎるな。これがインテリジェンスっちゅーもんですっかね。学びが多い。お見事です。さて次は何頼もうかな(^・^)
警告!!:とっとと食べておくべし!特にパニーニ!(デリバリーメニュー減ってます)←NEW!
安定のピタ、驚愕のパニーニ
先日お届けしたばかりのこちらのデリバリー。記事をリリースしたら旦那さんからクレームが。
「あれえ?これ僕食べてないよね?なんで?なんで???(・∀・)」
すみません。。。旦那さんの分取っておこうとしてたのに、いつの間にか無くなってたんですヽ(;▽;)ノ というわけで、デリバリー第二回目(はやっ)。
詳しいレポは前回したけど、今一度。
このLamb Pita、やっぱりでかいな。。。260kという金額、一食には高いかな?と思う人もいるかもしれませんが、なんなら2人で食べてもいいくらいだし、味的には自分的んは確実にお値段以上。
でけえ。。。
そしてカットした瞬間からすごいかぐわしい香り。
ふかふかのパン。
旦那さん曰く「食べたくなるバンズの稀有な例」。
そう、バーガーやサンドイッチ然り。そしてそれは日本の寿司にも通じることですが、如何に「ネタが大きいか・美味しいか」に注目が集まりやすい、というレビューの傾向ってありません?
もちろんそれも重要な要素なのですが、例えば私は寿司はシャリが勝負だと思ってるくらい、シャリの重要度が高い。もちろんネタがなんでもいいとは言いませんが、全てはバランス。
そのバランスを取る上で、シャリの役割というのは大きい。いわんやバンズ。でも「そこそこ」の物が如何に多いことか。
ちなみにQUINCEさんは、サンドイッチメニューはお店の通常メニューには加えていらっしゃらなかったと思われる。つまり、このデリバリーが必要な時期になって新たにメニューとして加えられた。バンズも自家製。すごい。
そしてそれは、このLamb Pitaだけにあらず。
今日はパニーニご紹介しちゃう。
平べったいです。
そして、とても丁寧に包まれています。
はい、パニーニー!!!ヾ(@⌒▽⌒@)ノ
お手本のようなルックスですな。
そしてぱっと見た瞬間に見て取れるっ表面の薄いザックザク感。
どうも世の中、どんなパンでもプレスして焼き目つけたホットサンドならパニーニと言って良い、みたいな認識がうっすらあったりするようですが、「フザケンナ(・∀・)」である。
や、ホットサンドはホットサンドで美味しい。だがそれをパニーニと言ってくれるな、と。
いやいやパニーニってのは下手したら焼いていない、コッペパンやフランスパン的なものに具材を挟んだだけでもパニーニっていうからチマチマしたこと言うなや、という意見もある。
が、私の中のパニーニは、一定の質を保つパンを使ったもののことを言い(知らんがな)、それがまさに、これ。
薄いです。がっかりしないでください。だってこの質感のパニーニはそうは多くないのだから。そして…そして…っ!
驚くえ。すごいシンプルでしょう?ハムとチーズ。That’s All。でもね、一口噛んで見るといい。ものすごいアタックがある…?!
表面のザグザグした食感を突破するかしないかの刹那に猛然と迫り来るチーズの香り。ハムの塩気。それをほろほろとしたパンの本体で受け止めるコンビネーション。うんまぁい!!!(≧∀≦)
しかも不思議なことに、焼いた後に時間が経ってるわけですよ。デリバリーに必要な時間、最低15分。加えて、この日は旦那さんとの晩御飯に、と思っていたので、到着後小一時間は経っていた。
が。
トースト後のパンの劣化が感じられにくい上に、チーズが。チーズがっ。トロトロのまま?!つまりはこれ、ちょっと加工してあると思うんだけど、背徳のルブロションチーズである。
ルブロションチーズ:税の代わりに乳を納めていた民が、搾乳量チェックに来た納め先の人の目をちょろまかすため、牛の乳を全部絞ってしまわず、チェックが終わった後に再度搾乳→それで作成したチーズ、という逸話がある。
パニーニやピザの、一旦焼くことで油や水分が分離消失してしまった物が固まった状態の美味しくなさ、がっかり感はなんとも言えないものがあるけど、これは…
一旦焼いたパンもこのチーズも、劣化していない。時間が経った時に食べることを狙って、いやそこを基準にレシピが作られてる。
これは、お店の本筋とは違うレシピかもしれない。でも限られた状況の中で最上を提供しよう、いやする、という強い意志が感じられるがそこに必死さはなく、なんならシェフが楽しんでいる様子がうかがえる。
おそらくは、これをデリバリーという形態で食べた人が、とてもデリバリーとは思えない美味しさに驚愕するところまでを織り込んで料理をしてる。シェフの圧倒的な力量に、こちらはひれ伏すのみ。。。
しかし、今日はここからが大事っ
ところで以上はただのティーザーだ。
当初にオーダーしてから今日までの数日間で、デリバリーメニューが減ってます。社会隔離が緩和され、通常営業に戻るのに、デリバリー比率を下げているらしい。
食べよう、と思っていたものが日に日に減ってる。やばい。もしかしたらこのデリバリーでしか味わえないこちらのお店の味があったのかもしれない。
そもそも最初にメニューを目にした時に頼みたかったワインペアリングのコースは、最初にオーダーをしようとした時にはすでに消えていたという経緯もあり、デリバリー自体は残るにしても、今後はどんどん絞り込まれていくと思う。それこそ「日に日に」。
なんなら、本日のランチに頼まれることを強くお勧めする。せっかくご紹介したLamb Pitaも、パニーニも、いつデリバリーメニューから消えるかわからないのだから。
これを食べ逃すなんて明らかに損失。
人の価値観、人の食の好みを勝手に決めるんじゃない、というのは承知の上で言う。
食べとけ!!!!うまいから!!!!
私もできる限り他のメニューを食べていく所存。
すげー店だわ。。。。(呆れ顔)
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