サイゴン中央郵便局 にいる名物おじさん

観光名所の少ないホーチミンで、中心地にあり、見る価値あるなと思っている中央郵便局。大好きなスポットで、時々ぼーっとしに行くのですが、こんな方がいらっしゃるって知りませんでした。

サイゴン郵便局仏印時代の建築
平日毎日いるおじさん
欧米の方には知られた存在？
お散歩がてらにぜひどうぞ

サイゴン郵便局仏印時代の建築

今更ですが、ホーチミンの中央郵便局。

エフェル党のエッフェルさんが設計の一部を手がけたことでも有名で、仏印時代の建設だけあって、フランスの科学者たちの名前が、正面各所に刻まれてます。私は「アンペア」さんと「ボルタ（ボルト？）」さんくらいしかわかんないけど(・∀・;

そういえば私が来た頃は、この郵便局、ピンクだった。少しくすんだ頃合いのピンク。嫌いじゃなかった。それが一気にこの黄色。。。

最初はとても違和感があったけど、そういえばすっかり馴染んだなぁ。そういうものなのかもしれないけど、考えて見たら、ちょっとした時代の変わり目にこの街に入られたんだなと、改めて思うなど。

向かいの教会も今改修中で、旅行者の方は残念に感じるかも仕入れませんが、それこそ回収最中（さなか）なんてなかなか居合わせられるものではないので、見目はちょっと良くないかもだけど、ある意味、写真に収める価値のあるタイミングに来られてるかもしれません。

平日毎日いるおじさん

そんなサイゴン中央郵便局に、ベトナムの方とご一緒した際。

「ちぇりさん、彼のことご存知ですか？」

と聞かれました。それは郵便局の奥の方にある、手紙を書くためのテーブルが用意されてるスペース。そこの、正面からそのまま向かって、大体は左手サイドの手前側にいる、白髪のおじいさん。

彼は、元郵便局員さんで、もともと語学が堪能だったことから英語、フランス語など、諸外国語を学ぶ機会を得て、在職中からリタイアした今も、代筆のお仕事をされているのだとか。

ベトナムの現在の識字率はそんなに低くないと感じていますが、諸外国ごとなると、盛んになってきたの最近のこと、と、外国人目線で感じています。でも諸外国との関係的には、知人友人ご家族などが海外にいる、またはそれを通じて、海外のお知り合いがいると言う方も少なくなく、送る手紙の翻訳をお願いしたい、とうケースも少なくいのでしょう。

残念ながら日本語は入っていませんが、フランス語と英語、そしてベトナム語間の翻訳・代筆をしてくれているようです。料金はお願いする人の「お心遣い」。もう郵便局の業務ではなく、ほとんどボランティアでやられているらしく、しかしながら、元郵便局員さんの中で、そのような存在を許してもらえているのは彼一人、と言うことらしい。

ベトナムの友人曰く、御歳83歳。ただ、ネット上の他の情報には86歳と言う説もあり、真偽は不明。確かベトナムって年齢の数え方が若干日本と違ってた気もするし、正確なところはわかりませんが…

彼が誠実で、コツコツと日々のお仕事をされることで、「ベトナム人の姿」の形の一つを、多くの方に示してくれている、と言う情報は共通しています。