朝粥を食べたい。そんな欲求を横浜中華街で抱いたら、そしてそれが週末だったら、横浜中華街の歴史を担う、こちらなんていかがでしょう?(^・^)
満珍楼
この名前を出すと、古くから横浜の中華街を知る人は懐かしそうに話を聞いてくださったり、逆にいろんな話を聞かせてくれたりします。
我が家の場合は、ただただ朝粥を食べられるところ、と言う一点で選んだお店だったので、色々な蘊蓄は全て後付けで知りましたw
いやあ到着して初めてびっくり。
なんとも立派な建物じゃあないですか!
こちら創業は明治25年。ひゃっ、130年以上も前のこと?!(西暦に換算して計算機で確認したのは内緒)
この頃ってどうやら横浜が開港した頃のようで、つまりは横浜中華街が生まれた頃でもあり、こちらのお店、横浜中華街の歴史の一部と言って差し支えない年月を経て、ここにあり続けているお店らしい。
それより何より、昨今の横浜中華街はとても大きく変わったと言われます。それは私も過去に2回訪れて感じました。
最初はとにかくはしゃいでて、何を食べても楽しいばかりだったのですが、次の機会によくよく観察してみると、安易な料理が溢れており、ちっとも面白くなかったのですよね。
それは「どのお店を選ぶか」によるので、決して横浜中華街全体が、と言うわけではないのですが、今回も行列ができてるお店(並びはしなかったけど、中華街内に滞在してたので開店ギリギリとかに行って試した)なんかはあまりに安易すぎて、自分はいいやー、となったんですよね。
おそらく古くからのこの街の良い店をご存知の方には、落胆の理由となってしまったのかも。
「もうすっかり変わっちゃって、最近は全然言ってないなあ」
と言うご意見の多かったことったら。
ご年配の方と話すと、ほぼこの回答が返ってくる。
自分などは単に自分が歳を重ねてきて、若い方に受ける料理が合わなくなってきたと言うこともあるかな?などと思い当たるので、変わったのは自分の方か?とも思いますが、現実的に、イージーな味のものが蔓延ってるのも事実。
そんな中。。。
「満珍楼さんがあったわね!」
と、昔の記憶の中にその名前を見つけて、嬉しそうにされる方も多かった。
そのくらい信頼のあるお店らしい。
豪華な内装
店に入ると、緩いカーブの階段が。
そして「お好きな席へどうぞー♪」ではなく、ご案内をきちんと待ちます。
おもてなし、より良くしようと思ったら、席の采配からお店の方がするのが吉よね。予期せぬタイミングで予期せぬ席に座られると、常に全方位に注意を向ける必要があって、ロスが大きい。特にこう言う大きなお店は。
ってか、改装とかはしてるんだろうけど、なんとも豪華!中華的なゴージャスさで、でもキンキラではなく、クラシカルな色使い。
ホーチミン5区の古い中華にありそうな内装だなあ。日本では珍しいかも?
しかるべき席にきちんとご案内していただいて、着席。
そのスタッフさん、そしてすれ違う他のスタッフさん、みなさんなんか品がいいぞ。
メニュー
でね、金土日と祝日の朝しか、この朝粥セットってのはないんですが、もっとするかと思ったら意外にリーズナブル。
セットになってて嬉しいところに、さらに小さな単品が。点心もあるし、お粥を単品で頼んで色々その他カスタマイズして楽しんでのいいね。
もちろんこのセットも充実してるんだけど、おかゆの種類がそもそも色々あるのねー♪
牛もつ粥もあるのね。鳥やピータンなどの定番、干し貝柱や蟹、海鮮色々の豪華版も。でも…?
個人的には豆乳粥、気になる!
そして旦那さんがすかさず「ちぇりさんこれねーヽ(・∀・)ノ」と言って子豚餃子を注文w
なんでや。
なんでわかった?(๑•̀‧̫•́๑)
注文は、客がすでにメニューが書き込まれた注文書に数を書き込んでいくスタイル。アナログだけど、間違いがないのと、スマホであれこれしなくて良いのがいいね。
もちろんデータの記録や決済までのルートを考えるとスマホが便利なんだろうけど、時々めっちゃ使いにくいのあるしな(・∀・;
お腹減ってる時はこの方法、簡潔でええよな。好き。
豆乳粥の衝撃!
で、旦那さんは豚肉と皮蛋粥、私は豆乳粥を頼んだのですが、見て。この柔らかな黄色の服よかそうなおかゆ!
豆乳をサラッと少し混ぜた、とかではなく、がっつり豆乳で炊いてるwww
そこに、海鮮出汁をベースにしたと思われる、このタレ!
決してしょっぱくはないのですが、濃厚に煮詰められてとろみがついたタレが本当にゴージャス。
なんと、こんな食べ方があったとは。
そしてベースの豆乳粥が美味しー。今度家でもやってみよう。この発想はなかった。
ちなみに旦那さんの白粥に豚肉とピータンが入ってるやつも、オーソドックスに優しくて美味しい。
これは「粥を食べにくる甲斐がある」。
ベトナムの香り米のお粥に慣れると、日本米のお粥がちょっと物足りなく感じることが増えてたんだけど、ちゃうわ。
美味しく作られた粥は、美味しい。
つまり多分、物足りなさを感じたのは自分の好みじゃなかっただけなんだと思う(・∀・;
やや、こちらの朝粥は食べる価値あり。
おすすめです。金土日と祝日だけなので、ご注意されたし、なのだけど。
点心
点心も丁寧で美味しかったですよ。
日本の小籠包はどうしても閉じ口のところの生地が厚ぼったくなったり硬くなったりすることが多く、ここのも若干口に障ったけど、不快なほどではなし(お粥でかなり気をよくしているのもあったかと思うw)
スープは品の良いあっさり系。
朝にいただくにはちょうどいいですね。
そして、こぶた餃子。
この手の飾り点心は、香港で痛い目を見たのでしばらく避けていたのだけど、ホーチミンでは、飾りではないものがメインの中にチラッとあるくらい、と言うお店の場合、結構美味しいものが多くて考え方を改めたのだど。。。
これも美味しかったですw
もちもちブヒブヒ。
銘菓ひよこを頭からでも尻尾からでもかぶりつく訓練を幼少の頃から躾けられてる福岡県民なので、
うきゃー♪かわいー♪ からの、「ガブリ!」です。
躊躇ない。
もう一つは豚スペアリブの豆豉蒸し。
骨がついてて食べにくいんだけど、美味しいのよね、これ。お手入れ大変だから家じゃなかなかやらないし。
胡麻団子もね、美味しいです。
朝からどんだけ食うてんねん、と言う感じですが、美味しいものは入っちゃうw
カパッと開けると、一口香のような空洞が。
餡が少ない?
ちゃうちゃう。この比率が正解なのです。品の良いこしあんに薄く、でもムチッとした餅生地、カリッとした周りのゴマ衣が小気味よく、噛み締めるほどに胡麻の香りが口の中に立ち上ります。
うーん大満足!
これは良い朝食だ!
夜のメニュー
気になったので、夜のメニューも拝見させてもらいました。
あら、意外と高くない。2名様からではあるけれど、色々食べれてお得じゃない?
ちょっと気張ったって、この価格。
もちろんもっとお高いコースもあるけど、量食べられなさそうw
単品ではこれ、気になったー!
数量限定、多分季節も限定なのかな。めっちゃ美味しそう!
あーーー!あーーー!あーーーーー!!(相当食べたいらしい↓)
これは。。。人数集めねばだなあw
横浜オフとかしたら、誰か来てくれますかねw
豆腐やお野菜の料理も充実。
色々食べてみたい!
諸々唸った点
朝粥食べたいってだけの欲求で探し当てたお店だったけど、老舗だったし、横浜に来たら行っておくべきお店、と言うこともよくわかった。
その声に違わぬ美味しさだったし、何より店員さん達がね、きちんとしてらっしゃる。
客足が少ないと思われる平日朝は思い切って開けない選択をし、その分を週末の朝に注力すると言うご英断もかっこいいし、それだけのサービスを提供していらっしゃるのは、ただ一度、訪れただけでも十分に感じるほど。
あと旦那さんが気づいたのですが、店内中心から誘導されるお手洗いも、随分と手入れがされててゴージャスだったとか。
ほんまもんの中華系、お手洗いを隠して、わかりにくいところに追いやったり、そこには全くお金も手もかけず、残念な状態になってることが多々あるのですが(そう言う文化的な価値観があるのかも)ここは全くそんなことないどころか、あまりに綺麗で旦那さんが驚いてた。
その豪華な内装も、訪れるだけの価値があると思いますし、もちろん夜に来てみてもいいかも。
良いお店でした。
そして皆さんから聞いた評判にも違わぬ内容。
今回の横浜最後のご飯になったのですが、秀逸でした。満足!
ちなみに今回は支店的な位置付けのお店。
本店も素敵そうなので行ってみたいぞー♪
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
萬珍樓點心舗
神奈川県横浜市中区山下町156
Time: 11:00 – 15:00 / 17:00 – 22:00(火水木)
08:00 – 15:00 / 17:00 – 22:00(金)
08:00 – 22:00 (土日)※もしかしたら祝日もこれに準じるかも?
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