びっくりよ。私のバンミー過去歴の中でも、相当に好きな部類のバンミーが、なんとダナンにありましたよ!その他のベト飯朝食もあるので、こちら、朝におすすめ!
ツーリストプレイス真っ只中
外国人が多く集まるらしいエリアに宿を取って、半径300mくらいに溢れる美味しいものに埋もれる週末。我が家のダナンは食い倒れ。
で、外国人の皆さんが集まるってことで、いわばホーチミンでいうところのブイビエン…よりかは、相当にお行儀が良く、閑静で落ち着いている感はありますが、多国籍なお店が集まり、バーなんかもたくさんある。
そんなエリアなので、朝が意外と早くない。
ちょっと行けば早くから開いてるローカルエリアもありますが、少なくとも自分が泊まったとこの周辺は、10時開店、とかが多い。
普通、なんですけどね。それ。ベトナムに住んでると、6時くらいから空いてるお店があって当然、みたいになってくるから慣れって怖いw
で、実は前日に前を通ったこちらのお店。まさに観光客っぽい、外国の方がわんさかおらっしゃって、外国人向けにアジャストした店なのかなー的に素通りしてたのですが…
早朝から空いてるお店がここ以外にあまりなかったので朝食に行ってみることに。
開店直後から賑わうお店
Google Mapによると7時から開店らしいが、7時過ぎに行くと、すでにお客さんが結構いてビックリ。観光客狙いのお店ではあるかもだけども、美味しくなければこんなに人は集まるまい。
そしてGoogle Mapにあった写真はとても美味しそうで、期待値も上がる。
飲食店には思い切った寒色系の店内には不思議と抵抗感も無く、スペーシングもゆったりなので、いい感じ。
ちなみに入り口付近にはテラス席もあり、欧米の方にはそちらが人気。
メニューと気遣い
カフェの艇を装いながらも、食が結構充実してるのがこちらの特徴。まあ店名にもBanh Miの文字があるから当然かもですが。
Banh Miサンドイッチの種類も豊富で、ベジタリアン対応もしている。中部らしく、Banh Mi Xiu Mai(ミートボールをたっぷりのトマトソースで煮たもの+パン)や、Bo Kho=ベト式ビーフシチュー、チキンカレーもある!
パンや卵、チーズなどののプラスメニューもあって量も調整しやすい。味のカスタマイズもできる。
ドリンクも豊富で、朝に爽やかなフルーツジュース、もちろんベトナムコーヒー、アイスブレンデッドなコーヒー多種類。
ヨーグルトドリンクやスムージーまで、完璧な布陣。
プラス…
アレルギーのお尋ねと、各種香草の苦手なものがないかどうかの確認。
香草の名前がわからない場合を想定して、写真付き。
これぞ、外国人対応だ。
英語を添えるのはもちろんのことだけど、外国人だから多少雑なもんを出してもわからねーだろ?という店もあるので、外国人向け、というと、ネガティブなイメージを帯びてしまうことが若干あるが…
こういうことだよ、外国人対応。
素晴らしいじゃないか。そしてこの写真は他の店でも使えるじゃないか。
香草類が苦手な人は、どうぞ活用してほしい。この店で便利であるだけじゃなく、旅行者さんの助けになる情報を提供してくれてるこの店は、とても良い店。食べる前からそれがわかるよ!
そしてやっぱり美味しいあれやらこれやら
Banh Mi Egg & Bacon
Beefとチーズというのにも惹かれたのだけど、他にも頼んだのでちょっと控えめに、ベーコンエッグのバインミーという定番からはちょっと外れた、いかにも外国人向けメニューを頼んでみた。
ら。
うおおおお!まず見た目が好みだ!
カリカリベーコンも嫌いではないが、脂と一緒にせっかくの旨みまで落としてしまってる残念なものが多いので、私はしっとりさを残した焼き加減のベーコンが好き。
そう、まさにこの写真のような。
そしてなます系の野菜がたっぷり入ってるのは、ローカルのバンミーと同じ仕様。何よりもこのパンが秀逸で…
被りとかぶりつくと「バリバリバリ!」と小気味よい音を立てて、こちらの破壊欲をまず満たしてくれます。しかしひと度食いちぎり、口の中で具材と一緒に喰んだ途端に、そのパンの主張はすぐになりを潜め…
ジューシーな食感に変わる。
サンドイッチでジューシーとは面妖な、と思われるかもしれませんが、きゅうり、大根、にんじんのピクルスがパキュリザクリと噛みしだかれると同時に、中からその水分を惜しげなく溢れさせ、お口の中は途端にジューシー。
私はパンを食べる時、できれば外部水分=ドリンクが欲しい人ですが、このサンドイッチに限っては、コーヒーを飲むのを忘れるほどの食べやすさ!
そこに、先ほどの程よい焼き加減のベーコンの塩気。
潤沢なるその量で味覚にボリューム感をもたらし、「なんて美味しい!」と感激しているところに…
姿を消したと思っていたパンが「そうでっしゃろ?」と、かすかに残った食感と、何よりも食感は邪魔しない軽さなのに、パンの風味をしっかり添えて満足そうに微笑んでいく。
妄想爆発。
このバンミーは、対話ができるバンミーだ。ひと喰み、ふた喰みする間に、食材が色々と楽しげに話しかけてくる!なんた豊かな!!
一般的に、バンミーは、美味しい。
くっそまずいバンミーというのはあるにはあるが、あまりない。そうなると特別感がなくなるのです。
美男美女がデフォルトになると、美男美女であることにさほど価値を感じなくなるのと同じ。そこで求められがちになるのが個性だったりフェチの域の個人的好みだったり。
私も最近、バンミーという料理には信頼感を寄せすぎて、変わった具材だなんだというところに重きを置きすぎていたかもしれない。
これだよ。私が美味しいと思えるBanh Miはこれなんだ。
具材は大した個性のあるものでないけれど、香ばしく軽く、喰むと儚く消えるパン。豊富な野菜のクリスピー感、メインの具材の味わい深さ。
私の好きなBanh Miのかなり上位に来るものが、ダナンに、あった。
なんてこった。
Banh Mi Xiu Mai
シウマイ、というと、日本人的にはシュウマイを連想するところですが、ベトナムでいうところのXiu Maiは、肉団子のこと。
Banh Miサンドイッチとしての具材で選ぶと、たっぷりのトマトソースで煮込まれた柔らかいデカめのミートボールを、割った間に入れて「グシャア!」とつぶし、パテのように伸ばしてサンドしてくれることが多いですが…
中部で言うところの、Banh Mi Xiu Maiは、パンがべつ添え。そしてスープタプタプの煮込みミートボールが別の器で出てくることが多いです。
Banh Mi Xiu Mai Da Latなんかは典型的なこのスタイル。ここはダナンだけど、中部ってことで、このスタイルが主流なのかも。
Bo Khoを頼みたかったのだけど、品切れだったのでこちらに変更したのですが、これが当たりで!!
ミートボール自体はそこそこだったのですが、ソースが美味しい!
缶詰から出したばかりのそれ、ではなくトマトのフレッシュ感を感じ、且つ、濃厚に煮込まれつつも、くどい甘味は足さないスタイル。
ミートボールを食べるのももちろん醍醐味だけども、このソースにパンを浸して食べるのが素晴らしい!
そしてここのパンが秀逸でしてね?
硬質な外側のぱりぱり間の中の軽いふわふわ。それがスカスカのものであっても、それはそれ、Banh Miの特色を大いに表していて私は大好きなのですが、ここのは仲がふわふわながらもシットリさがあり、実に、美味しい。
パンの風味という点では本領を発揮しながらも、胃にもたれない。軽いけれども、ソースに添えた時の味わいは、パンがない時のそれよりも格段に美味しく、仕事をきっちりと果たす。このパン、ホーチミンにも欲しいw
Ca Ri Ga
ええ、旦那さんと二人だったのですが、カレーも気になったので頼んじゃいました。
Xiu Maiと同じスタイルで、パンは別ぞえ。カレーはココナツミルクを使った、辛さのあまりないベトナム式。ですが、南部のカレーのような甘さはなく、どちらかというとココナツスープと言う感じ。
程よく油が分離しているところを見るに、弱火で気長にしっかり煮込まれ、鶏肉の柔らかさから、最初は薬味や下味にしっかりと漬け込まれるなり、蒸し煮などで丁寧に調理されてきたことがわかる。
なんならシュエの手法でエキスを十分に抽出しながらも、チキンのをカスカスにしないお心遣いもあったかもしれない。
事実鶏肉は、ここまで煮込まれているのに繊維が立つことがなく、プルりとしていて柔らかい。味もしっかり戻っていて、煮込みだから仕方ない、と諦めた部分がほとんどない。
それにこのじゃがいもだ。
角がほんのりに溶けて落ちてる。これがに溶け切ると味気ないし、角が残ってるのも色気がない。触れなば落ちん、無様相で、角がホロロと落ちつつも、ジャガイモの体を保っているのが健気でよろしい。
そしてこういうテイになってるジャガイモは、芯までこのスープの旨みが染みてるのです。完璧すぎんか、この布陣。
インドや日本のカレーを強くイメージすると、スパイス感のまろやかさに拍子抜けする可能性はあるけれど、これは実によくできた煮込みであり、滋味あふれるスープだと思う。
これを、単なるカフェで食べられると言うのは、結構驚異的なことかと思う。それでいながら気取らない、これはベトナムで食べる朝食として、ベトナムらしい一品でもある。
こんなに良い意味での「観光客向け」の店があろうとは。
ドリンクも美味しい!
フードがあまりに美味しいのでウッカリしてたけど、ここはカフェ。ドリンクも美味しかったのです。
特にここのココナツコーヒーはおすすめ。
そこの方に練乳があるので、混ぜ図にストローを底まで刺したまま最初の一口を吸ってしまうと、めっちゃ練乳でビビりますが…w
少しストローを引き上げて、コーヒーの層を飲んでみてほしい。グッと焦点の合った、でも嫌味のないコーヒーが香ばしく、少しストローを下げてミルク部分を飲むと、ほんのりとしたココナツミルク。
そして少しずつ全体を混ぜて飲むと、ミルクコーヒーにはない、でも癖が強すぎない南国風味のラテとなり、甘さ控えめで実に美味しい。
旦那さんはキャラメルマキアート的な可愛いやつを頼んでて、うおおおっ甘そう!と思ったけれども、こちらもコーヒーとキャラメルの香りこそ甘やかなれど…
メインボディは甘すぎず、各種の素材の味わいを楽しむことができて良き。
ダナンのカフェ、まぢでドリンクのレベルが高い。
人気なのには訳がある
正直、周りに早朝に開いてるお店が少ないから、と言う理由も店が人気になる要素の一つではあるかもしれんが、それにしたって、いい加減なものを出す店に、早朝、日中を問わず、こんなに人は集まるまい。
食べれば、その理由がわかると思います。
この界隈で朝食探す方にはこの店、実に秀逸なチョイスとなろうかと思います。
ダナンには、もしかしたらこのレベルのお店がもっとたくさんあるのかもしれませんが、久しぶりに「美味しいBanh Miのお店ない?」と聞かれたら、迷わず答えたいお店だなと。
これ、ホーチミンにもできてくれないかなあ。。。
相変わらずの美味しさ
賑わってました
朝、7時開店のこちら。今回は7時半くらいに行ったのですが、もうお客がそこそこ入ってて繁盛されとります。
お久しぶりのこちら。
旦那さんは一人ダナンの時に何度か行ってるようですが、ちぇりさん久しぶり。
メニューには特に変化ない様子?
ベトナムの朝ごはんパンカテゴリー、充実のラインナップでございます。
Banh Mi Sausage and Cheese
バンミーは、ベトナムの中全国で親しまれてる食べ物だと認識しているのですが、特に名店と呼ばれるお店の話をするときに、中部のお店の話がよく出てくるような気がします。
少し前に、ちょっと残念なことでも話題になってましたが、実は自分の中のベスト・バンミーも中部・ダナンにあります。この店。前にも同じ話したかもしれん。
久しぶりだけどやっぱり美味しいわーっ。
今回は、具材こそちょっと西洋風に、ソーセージ+チーズというホットドッグ使用でしたが、やっぱりここのパンは美味しいなあ。
表面薄くサリサリサリっと小気味よく、そして小麦はしっかりかおらせながら、具材の旨みや水分を受け止めながらも重たくなりすぎない。
大口開けて、バクーっtかぶりついてモンギュモンギュと噛みしだく。なんと幸せな食事であることか(*´꒳`*)
Banh Mi Xii Mai
我が家の定番の、Banh Mi Xiu Mai も変わらず美味しい。
中部のそれは、ソースたっぷりなんですよね。さらにはこちらのお店のソースにはフレッシュトマトも使われていて、実に生き生きと軽やかな美味しさを振りまいてくれる。
適当にちぎったパンに、キクラゲやらその他の野菜やらをまぜこんでふんわり柔らかに仕上げたミートボールをグイッと挟み、
そのまま食べてもいいけれど、それをさらにソースにじゃぶじゃぶつけて食べる!おいっしー!
私の中で、Banh Mi Xiu Mai、というとこちらの店のものが Top Recommended で浮かんできなす。ダナンに行ったらぜひ。
ドリンク
今回旦那さんはトロピカル・スムージーを。これ、バナナやら何やら色々入ってて、なんかゴージャスなみっくちゅじゅーちゅ、といった風情。
一人で飲むとこれいっぱいでお腹いっぱいになってしまいそうだけど、二人でわけわけしたらデザートがわりになってよろし。
もう一つはジンジャーソーダ!おー!!!シロップに使った方がが細切りになってたっぷり一緒にサーブされる!
それだけのことなのに、なんかとってもいいもの出してくれたような気がしますな!(笑)
演出お上手。
もちろん美味しかったです。あまり甘すぎもせず、そもそもシロップ量も自分で調整できるので飲みやすい。生姜は生からのものを使っているので香りが活きてるし。
やっぱり名店。
この日は4〜5人のスタッフさんがいたかなあ。みなさん、淡々と仕事をされてる。柔らかな接客だけど、そんなに愛想を振りまいてるわけじゃない。ないが。。。
忙しいのに、とてもよく気がついてくれるし、お外のテラス席のことまでよく神経を行き届かせてる。
私がソースたっぷりのBanh Mi Xiu Maiを行儀悪く食べ手を汚してえ「ウピャーヽ(・∀・)ノ」とかなってたら、すかさずナプキンを持ってきてくれたりするし(手間かけさせるんじゃないよ)。
いいお店だと思います。ツーリスト・プレイスだと侮っていかない、なんてことがないようにしてほしい。少なくとも私の中ででは、Banh Miチョイスとしてはトップにあるお店。
ダナン名物、ではないかもですが、ベトナム料理の代表格ですし、ダナンに行ったら、朝食は一回はこちらで食べてみてほしい!
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Umm Banh Mi & Cafe
179 le Quang Dao, Bac My Phu, Ngu Hanh Son, Da Nang
Time: 07:00 – 21:30
Spent: 140,000vnd / person(←2人でフード3品頼んでます)
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