さて、新竹に来たら食べねばならぬものがもう一つ。ここも大行列だったお店ですが、今回は時間帯的に割に空いてた?おかげで様子をじっくり見ることができましたよ!
これまた路上の名店なんです
こちらのお店も、麻油鶏同様、前回お友達に連れて来てもらいました。ここも大行列だったお店。
「いくつ欲しい?」
と聞かれたので1つお願いー、と言って、列から離れて待って、持って来てもらったものを食べただけだったので、自分では買えてなかったのです。というわけで、今回トライ。
って、これは別にお目当のものじゃありません。お散歩がてらに目当のお店に行く途中で見かけたのでちょいツマミ。台湾、誘惑が多い。
見ての通りウズラの卵を、それ専用の小さな半円が空いたミニたこ焼き鉄板みたいなので焼いてくれます。ここのは甘辛いタレが濡られてた。
ご想像の通りの味ですが、これ、甘いものが結構ある台湾のちょい食べグルメの合間の箸休め的にいいかもしれない。胃は休まらないが。
あと、部屋にビールを買って帰る時のツマミとしてももってこい。ベトナムもおつまみにウズラのゆで卵食べるなぁ。おつまみとしてはかなり栄養的にも優秀なものだと思うから、日本も真似して欲しい。
で、目当のスイーツのお店がある通り。おっと痛恨。この通り、中正路という通りですが、新左側に大きなマクドナルドがあって、そのロゴボードがガーンと見えるんです。それが目印。
で、マクドナルドを右手に見ながら進むと、ちょっと手前の歩道にお店はあるのです。行ったらすぐわかります。今回は行列にはなってませんでしたが、誰かしら人がたむろってて、人気店とすぐわかります。
あと道沿いにこの表示。
新竹の味。伝統の味。
幸福の味。人情の味。
まさに、このお店を表すのにぴったりのコピー。
見てて楽しい職人技を食べる前にご堪能あれ
さて、こちらの目印は先ほどの表示だけでなく、このおじちゃん。バンダナ巻いた、このおじちゃん。
声は若干しゃがれ気味、多少語気が強く感じるのは、横をバンバン通る車の音に負けぬよう、客にしっかりコトを伝えないといけないから。
でも実に実に良いお顔をされた、とても優しいおじちゃんなのです(*´ω`)
今回も久々で、最初ちょっと遠巻きに見ていたところ、通路の横でゆっくりと靴紐か何かを結ばれている人がいて、その人に向かってヤイヤイヤ!と何事かを言われてるのを聞き、おや、邪魔だと伝えているのかしら?と思いきや。。。
どうやらその通路にいた方は体がご不自由な方だったらしく、「兄さん、ちょっとこれで茶でも飲んでいきなよ!」と幾ばくかのお金と、ご自身が焼かれてるお菓子を渡されておられました。
「いやいやそんな!」と恐縮される御仁に、忙しく手を動かしながら、そして手元を見ながらだったので、相手の顔を見ることもありませんでしたが、とても良い笑顔で「いいじゃないか、おいちゃん、たまにしかい親切しないからよ!」みたいな事を言われておられた。
と、思われる一場面が。すみません、台湾語わからないので、あくまでやりとりの様子からの想像ですが、そんな感じ。おっちゃん、実は照れ屋やな?ほっこり(*´ω`)
で、その方の職人技が、こちらになります。
下はガス火。よくよく油が馴染んでいるのでしょう、はけでサッサと薄く油を撫でるように触れさせた後は、迷いのない手つきで生地を一つずつ流し込む。
そしてその後、焼き方を前後左右に傾けてるのは、中の生地を均等に金型内に行き渡らせ、また鍋肌に生地を焼き付けて、外枠部分を型取り、作っているのでしょう。
のちに上下をひっくり返して、これまた生地が、当初は上面にあった空白部分を埋めていくのですが、これ、タイミング間違えると金型内に行き渡る流動的な生地が焼けすぎてどこかが欠けてしまったりするんだろうなー。
そして綺麗に焼きあがったお菓子を効率的に取り出すために、おそらくはカスタマイズしたと思われる、6つ先ピックでヒョイヒョイと。
うおーっ、かっこいい!!
自分じゃ持ってても意味ないんだけどw、こういう職人さんが自分の仕事に特化したカスタマイズを施した道具って、なんてかっこいいんだ。そしてそれを使いこなす職人さんの姿の「いなせ」。見惚れるねぇ!
で、おっっちゃん、ずーっとこのペースで焼いてるんですよ。そしてそれが次々と売れていく。で、ご覧の通りのお手並みで最速最効率で動かれてるので、客に取り分ける暇がない。
ので、焼きあがって山と積まれたお菓子の側には、紙袋と小銭がジャラジャラ。
「いるだけ袋に自分で詰めて、お金はそこに置いてって!お釣りも勝手に取ってってねー!」
なんてのどかなんだww
そしてきちんと列を作った人が、順番に言われた通りにやっていく。そして買った時には「おいちゃん、いくつもらったね!」と声をかけていく。
私の前にいた現地の方は、私が様子がわからないのではと思ったのか、自分たちがお菓子を取るときに紙袋を手渡してくれ、「自分で入れるんだって!」的な事をジェスチャーで教えてくれました。
台湾の人、優しい(*´ω`)
そして5つもらったね!と言おうとして、あー、台湾語で5つってなんだっけか…とモゴモゴしてたら「ゴ!ね!アリガト!」とおじちゃんが日本語を(ノ_・。)
うん、ゴ!
もらってく!ありがとね!!
焼きたてが最高に美味しい、サクふわカステラ!
で、これがそのお菓子です。
ぱっと見、大判焼き的な。回転饅頭的な。今川焼き的な。おやき的な。まだ他にも言い方があるかもしれないが、これだけ並べたら、日本の結構な範囲の方が理解してくれると思われる。
もし、前回友達が勧めてくれなかったら、私は自らこれに手を出そうとは思わなかったと思う。なぜなら、大して珍しくもなさそうだし、そもそも大判焼きというのは結構腹に溜まることが多く、それはここ台湾では鬼門なテクスチャー。
台湾に来たら美味しそうなものだらけで、ただでさえも胃袋足らんでフーフーいうのに、腹に溜まる、しかもありふれている感のあるものは極力避けたい。
だがしかーし!!!
ありふれてない!!
写真じゃ伝わらないかもしれませんが、この食感、この風味、ありふれてなーい!!
焼きたてのこのお菓子の周りは、ご覧の通りきつね色に優しく焦げてて、(サクサクサクッ)とフラジャイルな食感。まずこの手のお菓子にこの食感を期待しないので(え?!)となる。
そして中身。お判り、いただけるだろうか。
まるで共立て法を用いたかのような(卵黄と卵白を一緒に泡だて、その泡の力でスポンジを膨らませる方式。別立て法よりきめが細かいとされる)きめの細かさ。
しかし一方で別立て法のような、コシある泡の弾力も見て取れる。何が言いたいかと申しますと、卵とバターと砂糖と小麦粉の生地を、ソーダやベーキングパウダーで膨らませただけのものとは違って見える。
ましてや、そこそこ長い時間、混ぜた生地は置いてあるはずである。水分と小麦粉が混ざるとグルテンが生じ、一定時間混ぜた後、時間を置くとグルテンはさらに増大し、仕上がりは重くなるはずなんだが。。。
か、軽い!!
フカフカと湯気を上げんばかりの噛み口からは、優しい卵の香りが甘く立ち上り、サリサリとした表面の優しい焦げの食感を楽しんでいるすきに、生地の部分は(しゅ…)っと消えてしまうんである!!
この手の生地のものを食べるときには飲み物必須なワタクシ、ですが、なんと上がる蒸気の水分で十分口の中でモサつかせず、シュルリシュルリと霞のように消えていく。。。
その軽さは食べた後も健在で、胃が重たくなることもなく、ただただ優しく甘やかな記憶が体を幸せに包みこむのみ。
大げさと、思われるだろうか。
たかがカステラ的な食べ物に、こんな表現を用いるのは、大げさだと思われるだろうか。
否。そうは思わない。私は自分がこのお菓子を同様に作れるかと問うたときに「ムーリー(・∀・)」としか思えないので、決して大げさではないと思う。シンプルなものだからこそ、ここまでのオリジナリティを誇れるのは並大抵ではないはずだ。
ぜひ、食べてみてほしい。
新竹に行ったら、是非とも食べて見てほしい。
そしてできれば、焼きたてが美味しいので、その場でサクッと食べてほしい。買うのは1個とかでも平気なので、食べれる量だけ買って、その場でサクッと食べてほしい。
たかがカステラのお菓子です。されど、このおいちゃんのお菓子です。
新竹の味、名乗るにふさわしいと思います( ・`ω・´)b
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お店情報
どれが名前かわかりませんが、特性蛋糕のお店です
中正路マクドナルド付近です
Spent : 6台湾ドル/個
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