ホーチミンの賃貸には、サービスアパートメントが少なくありません。それってどんなもの?贅沢なの?あった方が良いのよくないの?いろんな話があるのでご紹介。
サービスアパートメントとは
家賃に、お部屋の掃除やお洗濯サービスが込みになっている物件のこと。
お掃除や洗濯の回数は物件によりけり。
私が過去に住んだ家で言うと、洗濯がついていたところはなくて、お掃除が、
・週5日
・週3日
・週2日
と言うところがありました。
日本ではあまりないサービスで、最初は驚かれるかもしれませんし、贅沢だ!と言われるケースもあるようで。
しかしこれ、ただ贅沢なだけじゃないと私は思ってます。
サービスは拒否できるのか
他人に部屋に入って欲しくない。そう思う日本の方は少なくなく、あえて、サービスがないお部屋を選ばれる方もいます。もしくは、サービスアパートの条件から、そこを省きたいという希望。
これが可能かどうかについては、
です。
ただし、こちら都合で外させるので、家賃には影響がないことが多いです。例えば大家さんがお掃除スタッフさんを外部発注していた場合などは交渉の余地有りかもしれませんが…
アパート全体で専属のスタッフさんを抱えている場合などは、その分が引かれることは少ないかと感じています。
サービス付きは贅沢なのか?という話
私はこれは、
そもそも$400くらいの安いお部屋にもサービスがついていることは珍しくないのです。高級アパートだけについているサービスには在らず。(逆に高いところでも付いていないところはある)
これはどういうことかというと、大家さんにもメリットがあることだから。
そのためのスタッフさんを抱える負担はあれど、ご存知の通り、ホーチミンはいろんな国の方が住んでいます。
ということは、いろんなお部屋の使い方をする人がいる、ということでもあります。
一般に日本人はお部屋を綺麗に使い、デポジットも丸っと返金されることが殆どですが、場合によっては、お部屋が大惨状になってしまう借り手さんもいたりします。もう日本人が想像できないほどに。
もしも部屋を貸し出して一年、一度も掃除をしないような人だったら?お部屋へのダメージは計りしれません。
そこで「雑に使われるよりは定期的に自分サイドの人間を入れて手入れをして、物件の価値を落とさないようにしたい」という思惑が大家さんにもあったりするのではないかと。
それをこちらの価値観だけで「贅沢だから」と削ろうとするのは、ちょっと違うなあ、と。
だからサービスを削る交渉はできますが、渋る大家さんもおられます。交渉はあくまで両者の合意で成立します。
そして物件保護に関するご意向は大家さんにあると思うので、そこは大家さんの思惑もある、と踏まえた上で無理は言わない、というスタンスで交渉するのが良いのかなあと。
デメリット
サービススタッフさんを入れる・入れないの選択基準に、トラブル回避、というものもあります。
サービススタッフさんを入れることによって、時にトラブルが起こるから。どんなトラブルかというと、
・金品の盗難
・化粧水がコッソリ使われている
・冷蔵庫の中の食材がなくなる
・住居者不在中、部屋を休憩所にしている
・洋服などを勝手に着られたりする
・必要以上に親しみを込められて対処に困る
・掃除中落ち着かないので外出を余儀なくされる
などなど。
盗難関連は、私は経験ないのですが、身近なところでもチョイチョイ聞きました。しかし10年間全く遭遇したことがない自分みたいなのもいるので、当たり前ですが運とか、事故的な要素もあるかなあと。
あと、他人にプライベートに入られることにどうしても慣れない人、というのは一定数いるように思われます。そういう方は最初からそれを条件に掲げて、サービスの入らないお部屋を選ぶのも有りかもしれませんね。
メリット
楽ちん
そりゃまあ、家事が楽です。
私は、料理は好きだけど掃除はとことん苦手なので、ほんと天国。
お掃除にはシーツ交換も入っていることが多いので、面倒臭い仕事をせずに、ベッドも清潔に保てます。
ちなみに私が今住んでいる部屋では、週一のシーツ交換に加え、週3のお掃除時にバスタオル、フェイスタオルも替えてくれて、トイレットペーパーも補充してくれるという。
トイレットペーパー、買って帰ったり、通販にしても発注するの、結構面倒ですよね。嵩張るし(。-_-。)
時間がセーブできる
日本でもやってたのだから、効率よくやればさほどの時間はかからないのかもしれませんが、掃除下手な自分みたいなのにするとその時間は苦痛だし、例えばお掃除をお願いすると、お部屋の広さや各部屋の担当者の手順にもよりますが…
我が家の場合は小一時間かけて、複数の部屋と、ランダムに窓拭きだったり、換気扇などの入念なお手入れ、コンロ周りの手入れなどをしてくれています。
あれを自分が同じ回数やるとすれば、手際の悪さも手伝って、週に4〜5時間は掃除に費やさないといけないかもしれません。
ちぇり換算すると、記事が2〜3本書けてしまいます。
これは大きい。
清潔さを保てる
掃除が圧倒的にお上手・好きな方は別ですが、定期的に、その部屋に慣れた専門の人が入ってくれるというのは、一定の清潔さを保てることにつながると思います。
日本も夏は高温多湿ですが涼しい時期や冬があるので、ホーチミンとはまたちょっと事情が違いますよね。ホーチミンは圧倒的に、カビやダニなどの発生環境が整っていると思います。つまりこまめに掃除をしないとやられる(´Д` )
定期的なお掃除が入っていれば、我が家の場合は私がまかされるよりも圧倒的に清潔さを保てます(๑•̀‧̫•́๑)(威張っていうな)
メンテナンスもスムーズ
お掃除スタッフさんを抱えているようなところは、(これも人によりますが)設備の不備にも気づいてもらいやすく、メンテナンスがスムーズ。
例えば電気が切れたとか、エアコンが故障したとか、水漏れの危険があるとかなどなど。
時には、掃除をしない自分より先にそれらに気付いて、さっさとメンテナンスチームにつなぎ、直してくれていたこともありました。ありがたい。
お掃除スタッフがいる場合はメンテナンスチームもいることが多い
これは絶対ではないのですが、お掃除スタッフさんがいる場合は、同様に、設備のメンテナンススタッフが用意されていることが多いように思います。
共益費が必要な大きなマンションなんかだと、ビルがメンテナンスチームを確保していて、エアコンの掃除やトラブル対処、水漏れその他のトラブルに対処してくれますが、お掃除スタッフを抱えていないところは、設備メンテナンスができる人も抱えていないケースが多いように思います。
電球が切れたら?
エアコンの掃除は?
エアコンの修理は?
水漏れが起きたら?
基本、大家さんに報告して大家さんに動いてもらうことが多いのですが、中には「自分でやって請求書はあとで大家に回してくれ」と言うケースもあります。
ぶっちゃけ、ホーチミン生活初期の方にはハードルが高い。それに外部業者さんを大家さんがオーダーしてくれても、立ち合いは自分たちになることが多いです。
しかし外部へのオーダーだと時間通りに来なかったり、作業するのに土足で入ってきたり、発生した汚れやゴミを置きっぱなしにして帰るなどのするケースも度々聞きいていますので、ストレスもなかなか。
その点専用のスタッフさんを抱えてくれてると、スムーズにことが進むことが多いのは、結構な利点になるかと思います。そこも、内見時に確認しておくと良いと思います。
掃除に必要な経費がかからない
自分で掃除をするとなれば、洗剤、掃除機、もしくはホウキやモップ、それらを自分で調達する必要があります。まあそんなに大きな金額ではありませんが、洗剤などは継続して使うものですし、少なからず費用がかかることになります。
どこでそれらが売っているかはご友人などに聞けばわかると思いますが、ホーチミン生活初期に、細々したものを揃えるのは結構手間かもしれません。
トラブル回避のために
これは絶対ではないです。単なる私個人の経験則なのですが、サービスアパートを選択した場合に、やってみると良いのではないかなーということをいくつか。
様子見&リクエスト
初期・または新しいスタッフさんが入った時はしばらく近くで様子を見るのが良いと思います。
お掃除の専門スタッフさんとは言え、お掃除の仕方はいろいろ。ましてや国が違うと、日本人がビックリするようなお掃除の仕方をしてたりするので、こうしてほしいなーということはリクエストしましょう。
直接が言葉の問題で難しければ、お部屋のマネジメント担当者、または大家さんに、まずは伝えると良いと思います。
それで必ずやり方を変えてくれるかはわかりませんが、リクエストも出さずに、なんでも自分の希望通りにして当たり前、できないからダメ、とするのは、ちと、もったいないし、こちらの姿勢も足りないかな?と思ったり。
また顔を合わせることで、良からぬ気を起こさせにくくなる、という作用もあると思います。ええ、お構いなしな人もいるとは思いますが、挨拶と一緒。
盗難にあって欲しくないものは管理する
「人を疑うようなことはしたくない」と言われたこともあるのですが、例えば、
・見えるところに現金を置かない
・貴重品は鍵のかかるところで管理する
などなどは、しておく方が良いかなと。
人間、普段は良い人でも、状況とタイミングによっては「魔がさす」と言うことが起こり得るかもしれません。ひと目のない状況、というのがどう作用するかわかりません。
上記の対処は、それは特定の誰かを疑う、といういことではなく、誰に対しても、良からぬ気持ちを誘発しないという意味で、所有者が心がけても損はないことかなと。
リクエストごとはマネジメントを通してする
最後の一つは、掃除をして欲しくないエリアを伝えるだけではなく、他のリクエストごとも、なるべくマネジメントを通す方が有効かな?と思います。
理由は、お掃除スタッフさんは英語が苦手なことが多いように見受けている=意思疎通が明確にできないことがある、ということと、部屋の中だけの会話は証拠が残りにくいし、仮に録音していたとしても「そう言う理解ではなかった」と言われたらそれまで。
なので、第三者を立てる。
そうすることで、明確にこちらの希望が伝わるし、それがなされなかった時に「こう言うリクエストしましたよね?」という確認もしやすくなります。
そんなことやらなくても、トラブルを起こさないでやるのが普通だろう?!と、日本なら思ってしまいがちですが、ここはベトナム。現実にそう言う事例がいくつもあったことは事実なので、先手を打っておくに越したことはありません。
まとめ
以上、いろいろ書いてきましたが、単純に運に左右されることもあります。相性もあるだろうし、一概に「こうすれば絶対大丈夫!」とは言えないのですが、個人的には…(自分がズボラで重宝しているのでw)
一度、経験してみるのもいいのではないかと。
もちろん一度の経験が全てに当てはまるわけでもないけど、もし、うまくいけばめっけもの。何と言っても日本じゃ、お掃除スタッフさんがつくなんて、現実的ではないじゃないことの方が多いじゃないですか。
だったら一度経験してみて様子を見るとか、その後、スタッフさんを入れる入れないを決めてもいいのかなーと思ったりもします。
どうしても合わなかったらお掃除サービスをお断りをリクエストすることも可能でしょうし、警戒すべき点もありながら、便利な点が多いのも事実。
また、自分が楽をするためだけだと言う一方的な見方をしないこと。オーナーさんのメンテナンスのため、と言う側面があることも踏まえて、言動に移すことをお勧めします😊
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